皮膚の細胞からES細胞を作ることに世界で始めて成功(yomiuri) 幹細胞 Amrit不老不死研究所

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2006/10/10
皮膚の細胞からES細胞を作ることに世界で始めて成功(yomiuri)(薬事日報)【幹細胞
卵子など倫理上の問題のある細胞を使用せずに皮膚の細胞から直接ES細胞(に類似した細胞)を作り出す方法が発見されました。

成功したのは京都大学再生医科学研究所の山中伸弥と高橋和利らのグループ。
研究者らはES細胞には通常の細胞が持っていない「普通の細胞をリセットする遺伝子」があると予想、候補遺伝子24個を選定して調べたところ、Sox2、Oct3/4、c-Myc、Klf4の4種類の遺伝子を皮膚細胞に組み込んで培養したところ、2週間後に皮膚細胞がES細胞に似た形態の細胞に分化した。この細胞はマウスの皮下に移植することで外胚葉、中胚葉、内胚葉など様々な種類の細胞に変化し、また、卵子に注入すると生まれてくるマウスの細胞の一部になった。またシャーレでも拍動する心臓の筋肉細胞や神経などに変化した。研究者らはこの細胞を「誘導多能性幹細胞(induced pluripotent stem cell:iPS細胞)と命名した。

これまでES細胞を作成するのには卵子を使用する必要があり倫理上の問題があったが、この方法を使えば卵子など倫理上の問題のある細胞を使用せずに様々な細胞に変化できる細胞を得ることが出来、再生医療の臨床応用に向けた大きな進歩だと言える。

ただ、この細胞を移植に用いるのには移植後にガン化などを起こす確立が極めて低いなどの安全性を確認する必要がある。また、その他にも肝臓や膵臓の細胞を自在に作り出せるため、研究分野に活用出来る可能性がある。

ただ、マウスの皮膚細胞をiPS細胞に変化させることの出来る4つの転写因子のみではヒトの皮膚細胞はiPS細胞に変化しないことも分かっているそうであり、さらにプラスアルファの転写因子を研究中だそうだ。

Induction of pluripotent stem cells from mouse embryonic and adult fibroblast cultures by defined factors.
Cell. 2006 Aug 25;126(4):663-76.PMID: 16904174

 KEY=【山中伸弥】【c-Myc】【iPS細胞



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