Amrit不老不死研究所 

2006/12/262006/12/212006/12/192006/12/142006/12/112006/11/302006/11/212006/11/162006/11/092006/11/032006/11/022006/10/272006/10/242006/10/192006/10/122006/10/112006/10/10
2006/10/11
■p16(INK4a)タンパクが加齢に伴う老化を引き起こすアンチエイジング・老化抑制
老化の一部はまるで誰かがわざと決めているかのようにプログラムされていることが知られていますが、今回見つかったp16(INK4a)は加齢に伴い老化を促進する働きを持っているようです。p16(INK4a)を持たないマウスを遺伝子操作で作り出すと、そのマウスは加齢による老化現象が抑制され、毒物のダメージを受けた後の生存率が高まりました。

p16(INK4a)というタンパクは加齢に伴い細胞内で量が増加することが知られています。今回、p16(INK4a)を持たないマウスを作り出したところ加齢に伴い起こるはずの脳内での神経細胞の増殖の低下や、多能性幹細胞の比率の低下といった現象が抑制された。p16(INK4a)は細胞増殖に関わるCdk4キナーゼを阻害し細胞老化に関係していることが報告されていますが、今回の報告は老化に伴いp16(INK4a)が増加することが老化現象を引き起こす原因となっていることを意味しています。ただし腸管の神経細胞などではp16(INK4a)を欠損させたマウスでも脳内で見られたような老化の抑制が見られなかったことから場所によってこのたんぱく質の老化促進作用の強さが違うと考えられます。

Increasing p16INK4a expression decreases forebrain progenitors and neurogenesis during ageing
Nature 443, 448-452

また、p16(INK4a)で阻害されるCd4kキナーゼはすい臓内でインスリンを作り出すすい臓β細胞の増殖に必要です。p16(INK4a)を通常よりも多く持つように遺伝子操作されたマウスはすい臓β細胞の増殖能力が低下し、p16(INK4a)を持たないマウスでは老齢になっても増殖能力の低下が起こりにくくなりました。さらに実験的に毒素をすい臓β細胞に作用させたあとの生存率を調べると、p16(INK4a)欠損マウスの方が高い生存率を示しました。毒素によりすい臓β細胞がダメージを受けた後に生存するためにはすい臓β細胞が増殖し再生することが必要ですが、p16(INK4a)欠損マウスではすい臓β細胞の増殖能力が高いため高い生存率を示したと考えられます。

p16(INK4a)の阻害作用を持つ薬を開発すれば老化を抑制する薬となるでしょう。ただしp16(INK4a)は別名「ガン抑制遺伝子」として知られており、発ガンの可能性は上昇することが予想されます。
老化と発ガンは表裏一体です。

p16INK4a induces an age-dependent decline in islet regenerative potential
Nature 443, 453-457

 KEY=【β細胞
全コメント表示・書き込み

コメント最新5件

全コメント表示・書き込み
2006/10/11ここまで


2006/12/262006/12/212006/12/192006/12/142006/12/112006/11/302006/11/212006/11/162006/11/092006/11/032006/11/022006/10/272006/10/242006/10/192006/10/122006/10/112006/10/10

TOP

免疫抑制・異種移植
人工血管
臓器移植
人工歯
延命禁止
人工神経
人体改造
幹細胞
統計(寿命・その他)
遺伝子多系
人工嗅覚
睡眠
皮膚
性・生殖
学会情報
診断技術
ロボット
精神
生命倫理・法律
人工すい臓・糖尿病
未分類
未分類
ナノテクノロジー
人工筋肉
メモ
生物ー機械インターフェイス
生活習慣
人工肝臓
リンク
人工腎臓
人工関節
有用サイト
感染症
治療技術
冬眠・凍結保存
人工心臓
健康
人工毛
天才になる方法
遺伝子
未来予想
人工視覚
遺伝・進化
人工食道
ES細胞
電磁波の影響
人工聴覚
疾病
ダイエット
糖尿病
創傷治癒
企業活動・大学
クローン
人工細胞
人工軟骨
ガン・腫瘍
独り言
胚→臓器
人工脳
人工骨
人工血液
基礎研究
アンチエイジング・老化抑制
□ レスベラトロール
DDS