Amrit不老不死研究所のキーワード分類ページトップページに戻る

ニッチ

----------このキーワードを使っている記事----------
2002/06/07:精子の幹細胞を維持する仕組みが分かった

2005/10/11:テロメアの長さとテロメラーゼ活性が表皮幹細胞の移動に関わっている

2002/06/07
■精子の幹細胞を維持する仕組みが分かった成体幹細胞
ヒトと同じくショウジョウバエの精子も生きている間に次々に生み出される。この精子は精子幹細胞(GSCs)が分裂をして自らの数を維持しつつ、分化して精子を作り出すことにより維持されているが、GSCsがどのようにその数をコントロールされているのか明確では無い。

今回、研究者らはショウジョウバエの精子幹細胞がニッチ(niches)の中でキャップセル(Cap cell)とDE-カドヘリン、アルマジロ、βカテニンを介して結合している時にのみ精子幹細胞として維持され、この結合が無くなると精子に分化してしまう事を発見した。このような幹細胞維持機構は他の臓器でもある可能性がある。

原文:
Germline stem cells anchored by adherens junctions in the Drosophila ovary niches.
Science vol.296 p.1855-1857


2005/10/11
■テロメアの長さとテロメラーゼ活性が表皮幹細胞の移動に関わっているアンチエイジング・老化抑制
表皮組織を一定のサイクルで新陳代謝させ、常に一定に保つ仕組みには幹細胞が関与している事が知られている。幹細胞はニッチという特殊な部分に存在しており、ここにいる限りは表皮に分化せずに自己複製を繰り返し幹細胞として増殖している。この幹細胞がいったんニッチを出ると分化して表皮細胞に分化し表皮の恒常性の維持に働くが、どのようにニッチからの移動が制御されているかは不明な点が多い。

今回、研究者らはマウスを用いた実験で、テロメラーゼの活性と「テロメアの長さ」自体がこの移動を制御している可能性を発見した。

研究者らが、まず細胞内のテロメアの長さを短くしたところ、幹細胞のニッチ外への移動が阻害され、毛髪の成長や増殖が抑制された。これに対し、テロメアの長さを変化させずにテロメラーゼ(Tert)を大量に発現させると幹細胞の移動や毛髪の成長、増殖が促進されるという逆の効果が得られた。これらの事はテロメラーゼの活性だけでなく、テロメアの長さそのものも幹細胞のニッチから外への移動に関わっていることを意味しており、これらの研究はテロメアやテロメラーゼがガンや老化にどのように関わっているのかを知るための重要な手がかりとなるだろう。

原文:
Effects of Telomerase and Telomere Length on Epidermal Stem Cell Behavior
Science, Vol 309, Issue 5738, 1253-1256, 19 August 2005



(since 1999/11/18)
今日 人。昨日

用語一覧表

 

fetuin-news3.08(080209)

Amrit不老不死研究所トップに戻る