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筋肉



----------このキーワードを使っている記事----------
1998.11.01:ヒトのES細胞を樹立した
2017.04.26:週2回必ず飲み会に参加しつつカロリーサイクリングダイエットで1回の食事量を減らさず3ヶ月間で体重を3kg減らした記録
2017.03.24:ザクロに含まれる物質「エラジタンニン(ellagitannin)/エラグ酸」が線虫の寿命を延ばし、ねずみの筋肉機能を向上させる。この物質の医薬も開発中
2016.12.20:ついに若返りの医療が始まるか!?、絶妙にコントロール(2日やって5日休む)してマウスにiPS細胞誘導を行うことで、老化現象を抑制し、寿命を延ばすことに成功
2016.11.17:超低温の部屋で2分過ごすだけで800キロカロリー消費する?クライオセラピーとは
2016.11.15:シューズの重さが100g増加するとランニングのエネルギー消費は1%増加、3000mのタイムもぴったり1%悪くなる
2016.07.11:ママの妊娠前のメタボな食生活は筋肉中ミトコンドリアにより3世代先の子孫まで「太りやすさ」として伝わる
2016.04.22:「知性を高める」など各種ライフハック可能なサプリメント・薬の情報や服用管理Webアプリを提供するTrackMyStack.com
2015.12.11:Nature Medicine誌の選ぶ2015年の医学の進歩まとめ
2014.12.02:バイオと情報科学の融合による技術的特異点「シンギュラリティ」に関する講演会に参加
2013.07.24:アメリカで子宮頸ガン予防ワクチン(HPVワクチン)導入4年でティーンエイジャー女性のウイルス感染が56%減少
2013.07.01:ラパマイシンの寿命延長効果は心臓機能の改善のおかげか?
2012.08.02:遺伝子「ACTN3」を調べることで上達する見込みの高いスポーツを選ぶことが可能に
2012.05.23:筋肉を増やすには「強い負荷」より、「軽い負荷×繰り返し」が効果的
2012.02.06:マッサージの効果を科学的に解明。細胞レベルの炎症低減すると共にトレーニング効率を高める作用も
2011.07.15:ワインに含まれる老化抑制物質「レスベラトロール(Resveratrol)」これまでの研究まとめ(1)
2010.12.21:たくさん食べる人は空腹時に運動することが重要
2009.12.18:抗酸化剤をとると、筋肉を維持出来る
2009.08.26:遺伝子操作によりミトコンドリアの抗酸化物質量を増やすと運動能力を向上させることが出来る。
2008.09.29:筋肉疲労防止薬が発明される(NewScientist)
2007.08.20:糖尿病治療薬「メトホルミン(metformin)」がガン細胞を死滅させることが出来る
2002.12.28:遺伝子操作で筋肉増強、君もマッチョに♪
2002.08.15:遺伝子操作で持久力のある筋肉を持つマウスが出来た

1998.11.01

ヒトのES細胞を樹立した
ヒトのES細胞を樹立した

↑BTW

正常な核型を持ちヒトの胚盤胞を由来とする、多能性を持った細胞株を樹立した。この細胞は高いテロメラーゼ活性を持ち、ES細胞としての細胞表面マーカーを示していた。この細胞は4〜5ヶ月間、分化させないまま培養した後、三胚葉の細胞に分化する事が可能であった。具体的には胃の上皮細胞、軟骨細胞、骨細胞、筋肉細胞、神経細胞になることが出来た。この細胞はヒトの発生段階の研究、創薬の研究、移植医療に有用だろう

Category:幹細胞

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2017.04.26

週2回必ず飲み会に参加しつつカロリーサイクリングダイエットで1回の食事量を減らさず3ヶ月間で体重を3kg減らした記録
週2回必ず飲み会に参加しつつカロリーサイクリングダイエットで1回の食事量を減らさず3ヶ月間で体重を3kg減らした記録

↑BTW

こんなにも体重は減らないのかと愕然しましたが、どうにかダイエットに成功しています。

上記グラフは1月下旬からの3ヶ月間の体重の推移です。体重計はWifi接続の↓

平日の毎朝、朝食を食べる前に体重測定、飲み会の次の日はガッカリするので測定しません。グラフは1週間ごとの平均値が週ごとにプロットされています。
ダイエット方法はカロリーサイクリング(英語名:Alternate Day Fasting)、下記で紹介しています。
要は1日おきに朝食、晩飯を抜くダイエット方式です。他の食事は必要量の125%食べてもOK。この方法では体重減少効果に加えて「断食」で得られる血管の若返り効果もあると報告されています。
報告されている通りのダイエットを行いたいところですが、問題が2つ
  • (1)週に2回は飲みに行っちゃう、しかも今頃になって周囲がシメにラーメンブームw、これはウマイ!
  • (2)土、日は魔の3歳児の相手もあり、ご飯を抜きにくい。
というわけで月、水、金の朝飯、晩飯を抜き、月、水、金に飲み会がある時は臨機応変に火か木の晩飯を抜きました。このルールは3ヶ月間守ることが出来ました。守れた自分にビックリ。後述します。また、これも個人的にびっくりですが1週を除いて、3ヶ月間きっちり毎週2回飲みに行ってましたww。4月に入り週3回飲みに行った週が2回ありました、その影響か最後の1ヶ月は体重減少が鈍っている感じです。
結果、グラフで分かるように、じわじわと体重は減少し1ヶ月1kgペースで減ることが分かりました。以下自己分析です。

★このダイエット方法の難易度について
→最初の1ヶ月間は空腹でイライラしたり、晩ご飯を抜いた朝に低血糖みたいな感じになることがありましたが、1ヶ月経過すると平気に晩ご飯を抜けるようになります。しかも胃が小さくなるようで明らかに好きに食べて良い時でも直ぐに満腹になるようになりました。これまでも「1食の食事量を減らす」ダイエットをしたことがありましたが、効果が無いしストレス貯めるしで体重がここまでコンスタントに減ったことはありませんでした。このカロリーサイクリングは、食べるか食べないかというルールを守りやすい方式なのと、普通に食べれる日が1日おきにやってくるので、そこで満足出来てダイエットのストレスもこちらの方が少ない気がします。

★体重の減少量について
→朝晩抜いた場合におよそ1日の接種カロリーが1500kcalカロリー減少すると考えられます。これを週3回ですから1週間のカロリー摂取量の減少は4500kcal、脂肪1kgは8000kcal程度ですのでこの計算だと1ヶ月に2kgは減るはずです。
週2回の飲み会は好きなだけ食べました。恐らく飲み会1回あたり1000kcalは余分にカロリー摂取してるんじゃないかなぁ・・・・・、週2回で2000kcalですので差し引き、1週間の接種カロリー減少量は2500kcalとなります。
さらに、絶食のリバウンドで明らかに通常の食事で食べる量が増えています。しかしながら胃が小さくなったこともあり、そこまで通常の食事でのカロリー摂取増加は増えてないかな?1週間で通常の食事で1000kcal余分に食べているとすると1週間に1500kcal減らしている程度ということになります。これを考えると1ヶ月に1kgしか減らないのは納得いくかな。

★運動
週に1時間は走ってます。色々報告を見ると運動で痩せはしないとの結論みたいですので、筋肉維持目的で。
走る前に軽く筋トレ(ジムの筋トレマシン5種類×限界負荷7回×3セット)しました。

結論
週2回飲み会に参加しつつ毎月1kg体重を減らしたければ週に3回朝晩抜けばよい

Category:ダイエット・メタボリックシンドローム

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2017.03.24

ザクロに含まれる物質「エラジタンニン(ellagitannin)/エラグ酸」が線虫の寿命を延ばし、ねずみの筋肉機能を向上させる。この物質の医薬も開発中
ザクロに含まれる物質「エラジタンニン(ellagitannin)/エラグ酸」が線虫の寿命を延ばし、ねずみの筋肉機能を向上させる。この物質の医薬も開発中

↑BTW

ザクロに含まれる物質「エラジタンニン(ellagitannin)/エラグ酸」が腸内細菌により分解されウロリチンA(urolithin A)を作り、この物質が細胞内のミトコンドリアの分解と再構築(マイトファジー)を促進し、結果として原始的な動物である線虫の寿命を延ばし、またネズミの筋肉機能を向上させるそうです。

ネズミを使った実験では一晩に飼育ケージに入れた回転するオモチャの中で走る距離が0.5km→0.75kmと1.5倍に上昇しています。この実験では1日あたり50mg/kgのurolithin Aを与えています。ザクロに含まれるエラジタンニンの全てがウロリチンAに変換され吸収されるわけではありませんが、人間に換算すると1日あたり3g食べていることになります。

↓の報告を見るとブラックベリーに88μg/g、ザクロに17μg/g、イチゴに17μg/g含まれているとのこと。イチゴの場合1日に176キログラム食べればよい計算です。。。。。。ちょっと無理ですね(笑)

ウロリチンA(urolithin A)はスイスのAmazentis社によりアンチエイジングの薬として開発されているとのことですのでそちらに期待しましょう。

Category:アンチエイジング・老化抑制

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2016.12.20

ついに若返りの医療が始まるか!?、絶妙にコントロール(2日やって5日休む)してマウスにiPS細胞誘導を行うことで、老化現象を抑制し、寿命を延ばすことに成功
ついに若返りの医療が始まるか!?、絶妙にコントロール(2日やって5日休む)してマウスにiPS細胞誘導を行うことで、老化現象を抑制し、寿命を延ばすことに成功

↑BTW

 iPS細胞は、分化した(機能を持った)様々な細胞を脱分化(機能を失わせた幹細胞に戻し)することで作られます。脱分化したiPS細胞は、再び分化させることで別の細胞を造り出すことが出来るため、再生医療や病気の原因解明などの研究で非常に注目されていますが、この原理を利用することで生きた生物の老化を抑制する研究が生物学学術雑誌の最高峰Cell誌に掲載されています。

 アメリカSalk Instituteの研究者は以前から、生きたマウスにiPS細胞形成を誘導する実験を行っていましたが、普通、生きた動物にiPS細胞誘導を行うと、体重が激減し、腫瘍、ガンが形成されてしまいます。これは身体中の機能を持った細胞が機能を持たず増殖するだけの細胞になってしまうためです。

 今回、研究者は絶妙にiPS細胞誘導の条件をコントロールし、ガンが発生しないギリギリの条件で処理を行いました。具体的には2日間誘導し、5日間誘導を試すというのを繰り返します。

 その結果、遺伝子異常があり急速に老化が進む早老症マウスの老化現象を抑制し平均寿命を延ばすことに成功しました。また、普通の高齢マウスのメタボリックシンドロームと、筋肉損傷の回復を促進することを見出しました。

 これらの結果は「エピゲノム制御」が老化原因の一つである可能性を示唆しています。

 今回行った2日間iPS誘導して5日間休むという絶妙なコントロールは、遺伝子操作した特殊マウスを用いることで可能になっており、同じように人間で行うことは出来ませんが、工夫し同じことを人間で行える可能性はあります。将来、この原理を利用した老化抑制、若返り治療が可能になるかもしれません。

Category:アンチエイジング・老化抑制

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2016.11.17

超低温の部屋で2分過ごすだけで800キロカロリー消費する?クライオセラピーとは
超低温の部屋で2分過ごすだけで800キロカロリー消費する?クライオセラピーとは

↑BTW

疲労回復効果、ダイエット効果も凄いらしいが、死亡する人が出たらしい。

色々調べましたが、全身の超低温療法でIrisinという筋肉由来のホルモンが分泌され、軽い炎症を抑制し、発熱を促すところまでは確認出来ました。

ただ超低温療法の総説を見ても、カロリー消費が増えるとか、体重が減るとか、酸素消費量が増えるとか、二酸化炭素排出が増えるとか、一切見つかりませんでしたのでダイエット効果に関してはかなり怪しいかと

Category:ダイエット・メタボリックシンドローム

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2016.11.15

シューズの重さが100g増加するとランニングのエネルギー消費は1%増加、3000mのタイムもぴったり1%悪くなる
シューズの重さが100g増加するとランニングのエネルギー消費は1%増加、3000mのタイムもぴったり1%悪くなる

↑BTW

 NIKEとコロラド大学の共同研究結果です。5kmを20分で走れる18人の男性ボランティアを用いて実験しています。本人に教えずにくつの重量を増加させた場合、増加100gあたりランニング時のエネルギー消費量が1%増加し(酸素消費量と二酸化炭素排出量から換算)、3000m走のタイムも1%悪くなるそうです。

 研究者らはこの変化はくつが100g軽くなることでフルマラソンのタイムが1分近く短縮することを意味しており、2時間を切ることも夢では無いと言っています。

 個人的に気になるのは、くつの重さは軽くするのに限界がありますが、体重に関しても同じなのでしょうか?この理屈が成り立つなら筋肉を落とさずに1kgダイエットした場合、そのエネルギー消費量は10%も減ることになります。ランニングのスピードも上がるでしょうし、日常生活での疲れやすさも劇的に変わるかもしれません。

Category:運動・エクササイズ

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2016.07.11

ママの妊娠前のメタボな食生活は筋肉中ミトコンドリアにより3世代先の子孫まで「太りやすさ」として伝わる
ママの妊娠前のメタボな食生活は筋肉中ミトコンドリアにより3世代先の子孫まで「太りやすさ」として伝わる

↑BTW


Maternal Metabolic Syndrome Programs Mitochondrial Dysfunction via Germline Changes across Three Generations. Cell Rep. 2016
 新しく産まれたって何もリセットされちゃいない。そんな現実が明らかになりました。妊娠中どころではありません、妊娠前のママの食生活が卵細胞のミトコンドリアに悪影響を与え、確実に子孫に「太りやすさ」という性質として受け継がれることをマウスを使った実験で実証に報告しています。

(省略されています。全文を読む

Category:ダイエット・メタボリックシンドローム

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2016.04.22

「知性を高める」など各種ライフハック可能なサプリメント・薬の情報や服用管理Webアプリを提供するTrackMyStack.com
「知性を高める」など各種ライフハック可能なサプリメント・薬の情報や服用管理Webアプリを提供するTrackMyStack.com

↑BTW


TrackMyStack.com

 身体に作用し色々な働きを操作するのが「薬」です。また、自由に買う事の出来る各種ビタミンなどのサプリメントにも様々な作用が知られていますが、目的とする効果を得るためには最適の量を最適のタイミングで飲む必要があります。特に「知性を高める」などの作用が知られる薬は、それほど急激な作用があるわけでは無いものが多く継続的、計画的に服用することが重要です。TrackMyStack.comは各種薬(もちろん合法薬)・サプリメントの情報を提供し、これらのサプリメントの服用を管理するためのWebアプリを提供しています。サイトを見ると知能を高める(Nootropic)働きのあるサプリメントの情報が充実しているようです。

 紹介されているサプリメントの種類は、さすが海外のサイトだけあって多種多様です。例を挙げるとBacopa monnieri(オトメアゼナ、サプリメント)、Ginkgo biloba(イチョウエキス、サプリメント、)、Adrafinil(ナルコレプシー治療薬)、Alpha GPC(αGPC、サプリメント)、アシュワガンダ(サプリメント)などなど、日本で普通に購入出来る薬もあれば、日本では自由に手に入らず個人輸入などで手に入れる必要のある薬も多く含まれています。

 それぞれの項目には目的のカテゴリーが書かれていて分かりやすいです。たとえば「Improved mood(気分を向上させる)」「Increased Energy(エネルギッシュになる)」「Nootropic(知性を高める)」「Anti Aging(老化防止)」「Relaxation(リラックスする)」「Weight Loss(ダイエット)」「Body Building(筋肉をつける)」「Social Anxiety(社交性を高める)」などです。

 英語サイトなので英語が苦手だと利用しにくいのが難点ですが、この分野の実践的な内容を蓄積しているサイトとしてはNo.1じゃないでしょうか。


(省略されています。全文を読む

Category:知能改善・天才になる方法

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2015.12.11

Nature Medicine誌の選ぶ2015年の医学の進歩まとめ
Nature Medicine誌の選ぶ2015年の医学の進歩まとめ

↑BTW

 今回は比較的メカニズム解明的な話が多いので素人には分かりにくいかもしれません。肥満が「病気」である証拠が見つかり、肝臓・心臓を再生させるための手がかりが見つかり、エボラウイルスワクチンがもうすぐ完成し、癌を克服するための様々な弱点が明らかになりつつあるようです。腸内細菌の状態が癌治療に大きな影響を与えうる証拠が見つかった点は興味深いです。

(1)肥満に遺伝子変異が関連していることが明らかになった。
 全ゲノムの分析により、肥満時には肥満に関わる遺伝子(FTO)周辺で、微小な遺伝子変化(SNP)が多く起きていることが明らかになった。この変化によりIRX3IRX5といった脂肪細胞が出来るのを抑制する働きが妨げられると考えられる。また、この事は痩せた身体の維持に重要な役割を担っているエネルギーを消費する脂肪細胞(ベージュ脂肪(beige fat))の重要性を証明している。なぜならベージュ細胞の維持にIRX3、IRX5は重要な役割を果たす。ベージュ脂肪細胞は大人になると減少することが報告されている。

(2)注射すれば肝臓を再生してくれる特殊な肝臓細胞が見出されたという異なる3件の報告があった。
(3)エボラへの感染を防いでくれるワクチンの開発が最終段階
 rVSV-ZEBOVと呼ばれるワクチンのPhase 3研究で有望な結果が得られた。試験では投与後6日後には誰もエボラウイルスに感染しなくなった。このワクチンがどれぐらいの期間、保護機能を発揮するかは引き続いて検証して行く必要がある。
(4)通常は増殖しない心臓の筋肉細胞だが、一部増殖する細胞があり、また増殖させるための物質FSTL1が発見された。
(5)脳にもリンパ管があることが分かった。
 これまで脳にはリンパ管は無く免疫から隔離されていると考えられていたが頭蓋骨と脳の間の部分にdCLNsという分子を発現するリンパ管用の管があり、巨大分子が輸送され脳内に入っており、免疫細胞が働いているようだ。

(6)癌細胞が周囲の糖を使い果たすことにより、周囲の免疫細胞を弱らせていることが報告された。
 反対にこの変化を逆転させることで癌治療効果を高めることも出来る。また、この作用は免疫チェックポイント抗体医薬の薬効にも関与しているようだ。
(7)DNAメチル化酵素が癌細胞の増殖を抑制する原理が解明された。
(8)プレート上で微小な臓器様組織「オルガノイド」を使う技術が発展した。
(9)ALSの発症の仕組みの一部が解明された。
 ALSには様々な原因が存在するが、HREsと呼ばれる遺伝子繰り返しが遺伝子C9ORF72で起きた場合にも発症することが分かっている。この場合の発症の仕組みが解明された。
(10)腸内細菌の種類が癌治療の効果に大きな影響を与えることが証明された。
 Bifidobactriumという細菌の糞移植や、経口投与で、近年注目されている癌治療抗体医薬anti-PD-L1の薬効が高まった。これはこの細菌がいることで樹状細胞の働きが高まるためと考えられる。

以下、去年までのまとめ

(省略されています。全文を読む

Category:1年間のまとめ記事

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2014.12.02

バイオと情報科学の融合による技術的特異点「シンギュラリティ」に関する講演会に参加
バイオと情報科学の融合による技術的特異点「[[シンギュラリティ]]」に関する講演会に参加

↑BTW

↓講演風景。


 「シンギュラリティ」という言葉を知ってますか?「バイオと情報科学の融合による技術的特異点」を示す言葉で、具体的には脳の全情報や意識をコンピューター上に移動可能になることが代表例になります。この前、映画があった「トランスセンデンス」と同義語な感じです。他にも遺伝子が自由に書き換え可能になり、生体活動をモニターする高精度のセンサーが開発され、AIの性能はコンピューターそのものの能力と共に指数関数的に上昇を続けており、この先に何が起こるのか、これまでの延長上じゃない何かが起きるんじゃないか、それを今から考えておこうという学問です。

 今回、渋谷で開催された米国シンギュラリティー大学のバイオテクノロジー・バイオインフォマティクス部門のトップRaymond McCauley氏の講演会に参加してきました。米国シンギュラリティー大学は特殊なカリキュラムのため普通の大学として登録されているわけでは無いそうですが、Google、ノキア、シスコなどの有名企業がスポンサーとなり運営され最先端の科学、特に指数関数的に伸びている分野を専門的に扱っているそうです。

 誘われて参加しましたが、最初は変な宗教だったらどうしようかとドキドキしましたが、普通に科学的な集まりでした(^^;木を見て森を見ない従来の科学大系の欠点を補う大変有意義な方向性と思います。

↓レイモンド氏の講演の一場面。人体から取り除いた方が良い遺伝子一覧。上から筋肉の弱体化をもたらす遺伝子、取り除くと骨が協力になる遺伝子、取り除くとアルツハイマー病にならなくなる遺伝子、取り除くとエイズに耐性が出来る遺伝子、取り除くと大腸癌にならなくなる遺伝子、胃の炎症の原因となる遺伝子


レイモンド氏はアメリカ西海岸のバイオハッカースペースBioCuriosの創設者でもあります。DIYバイオ絡みに関してはこちら↓に書いてます。

(省略されています。全文を読む

Category:未分類

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2013.07.24

アメリカで子宮頸ガン予防ワクチン(HPVワクチン)導入4年でティーンエイジャー女性のウイルス感染が56%減少
アメリカで子宮頸ガン予防ワクチン(HPVワクチン)導入4年でティーンエイジャー女性のウイルス感染が56%減少

↑BTW

 日本で最近接種が始まった子宮頸ガン予防ワクチン(HPVワクチン)はアメリカでは既に11〜12歳の少女を対象に2006年に接種が始まっています。

 HPV(ヒト・パピローマ・ウイルス)は子宮頸ガンを発症した女性のほとんどが感染しており、感染を防ぐことで子宮頸ガンを予防することが出来ると考えられています。日本では年間およそ1万人弱が子宮頸ガンを発症しています。

 今回、米アトランタ疾病予防センターのLauri E. Markowitzらが、この2006年のワクチン接種後で社会全体でどれぐらいウイルス感染者数が減ったのかを大規模に調べ報告しています。研究者らはワクチン接種が無かった2003-2006年の世代と、ワクチン接種が始まった後の2007-2010年の世代の女性をそれぞれ4200人ずつ調べ、世代毎にウイルス感染割合を調べました。

 ワクチン接種後の年代である14-19歳の女性を調査すると、2003-2006年では11.5%の女性がウイルス感染しているのに対し、2007-2010年では感染者が5.1%感染者が56%減少していることが分かりました。

 この時期にワクチン接種を受けた人は全体の32%に過ぎないことを考えると、一部の女性のワクチン接種により本人のみならず社会全体として感染者が減っており、このワクチンの有効性は高いと研究者らは結論づけています。

 このワクチンがウイルスの感染を防ぐ強い効果を持っていることは間違い無いと言えますが、懸念点を一つ挙げると、「ウイルス感染」と「子宮頸ガン発症」の関係が完全に明らかでは無いことが挙げられます。子宮頸ガンを発症した人の多くがウイルスに感染していると書きましたが、ウイルスに感染した人のうち実際どれぐらいの人が子宮頸ガンを発症するのかという数字は明らかでは無いのです。

 また、HPVは様々な種類が知られていますが、現在投与されているワクチンで防ぐことが出来るのはその中の4種類だけです(最もよく見つかる4種類ではありますが)。このウイルスが子宮頸ガンを発症させるのに10年程度必要と言われていますので、「このワクチンが実際にどれぐらい子宮頸ガンの患者数を減らすことが出来るか」という点に関しては、今から10年後に社会全体としてどれぐらい子宮頸ガン患者が減っているかを調査する必要があると言えます。

 少し否定的な事も書きましたが、いくつか不明点はあるものの、ウイルスと子宮頸ガン発症の因果関係はかなり明確になっており、HPVワクチンは接種を受けておいて損の無いワクチンと個人的には思います。

※HPVワクチンの副作用が問題になっていますが。この副作用は「注射が痛い」ことを原因とする副作用で、薬の成分による副作用ではありません。HPVワクチンは「筋肉内注射」という最近のワクチンではあまり見られない投与方法になっており、通常のワクチンよりも痛く、この痛みが思春期の女性に様々な問題を引き起こしているのです。


(省略されています。全文を読む

Category:ガン・腫瘍

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2013.07.01

ラパマイシンの寿命延長効果は心臓機能の改善のおかげか?
ラパマイシンの寿命延長効果は心臓機能の改善のおかげか?

↑BTW

 ラパマイシン(Rapamycin)はmTORsシグナルを阻害する免疫抑制剤として既に医薬品として売られている薬ですが、面白いことに様々な哺乳類の寿命を延ばす効果が報告されています。しかしながらなぜラパマイシンが寿命を延ばす効果があるのかメカニズムは分かっていませんでした。

 今回、アメリカ・カリフォルニアのBuck研究所の Simon Melov博士らはラパマイシンが心臓の機能を著しく改善する効果があることを発見し報告しています。

 研究者らは人間でいうと70-75歳の老齢にあたる実験用ネズミ(生後24ヶ月)にラパマイシンを3ヶ月間投与し、様々な方法で心臓の機能を調べました。すると心臓の血管に「若返り」と呼べるほどの劇的な効果が見られ、血液を送り出す心臓のポンプ機能が大幅に改善していました。

 また、心臓のポンプ機能の改善に伴うと見られる効果として、老齢になり動きの鈍くなった実験用マウスがラパマイシンを投与することで活発に運動するようになり(回転する運動装置の中での滞在時間が増加した)、また、心臓組織を遺伝子解析したところカルシウム制御やミトコンドリアの機能に影響し、組織の炎症を抑え筋肉の肥大を抑制する効果を示していました。

 これらの結果はラパマイシンが老化した心臓の機能を若返らせる機能を有していることを示しています。研究者らは、現在この効果を人間で確かめることを目的に、心臓動脈の病気を患う患者を集め、少量のラパマイシンで治療する試験を計画しています。

※ラパマイシンは強い免疫抑制作用がある薬であり、医師の指導無しに勝手に若返りを目的として服用することは危険です。
mTOR(Mammalian Target of Rapamycin)・・・・・グルコースやアミノ酸などの栄養士、成長因子、各種ホルモンで活性化される経路


(省略されています。全文を読む

Category:心臓・人工心臓

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2012.08.02

遺伝子「ACTN3」を調べることで上達する見込みの高いスポーツを選ぶことが可能に
遺伝子「ACTN3」を調べることで上達する見込みの高いスポーツを選ぶことが可能に

↑BTW

 人間の身体は数10万の遺伝子の働きにより成り立っています。それぞれの遺伝子は親から受け継いだ設計図(遺伝子)の種類により働きや性能に差がありますが、近年の研究により遺伝子診断により、その人の身体がどんな特徴を持つのかが明確に分かるようになってきました。

 こういった研究で最も分かりやすい例として筋肉の遺伝子瞬発力と持久力の関係があります。具体的には瞬発力に優れた筋肉は瞬間的に大きな力が出せるため短距離走や高飛びなどの競技には有利ですが、反面筋力の持続性が低く持久力の必要なスポーツには不利です。この記事では筋肉のタンパク質「αアクチン3」の設計図である遺伝子「ACTN3」を調べることで、その遺伝子の持ち主が「持久力の必要なスポーツ」と「瞬発力の必要なスポーツ」どちらが得意かを見分けることが可能であるとする報告を3つ紹介します。

(参考)

以下に一般的なαアクチン3(筋肉タンパク)の設計図(ACTN3遺伝子の示すアミノ酸配列)を示します。注目されているのは赤字で示す577番目のアミノ酸でして、この部分がR(アルギニン)だと瞬発力に優れた筋肉になることが分かっています。この記事ではR以外のアミノ酸をXと表します。人間はこの設計図を2つ(父親から受け継いだものと、母親から受け継いだもの)持っていますが、2本ともRの場合はRR型、2本ともR以外の場合はXX型、それぞれ異なる型の設計図を持っている場合をRX型と表しています。

ACTN3遺伝子(αアクチン3タンパク質)の構造(アミノ酸配列)(GenBankデータベースより)
MMMVMQPEGLGAGEGRFAGGGGGGEYMEQEEDWDRDLLLDPAWEKQQRKTFT
AWCNSHLRKAGTQIENIEEDFRNGLKLMLLLEVISGERLPRPDKGKMRFHKI
ANVNKALDFIASKGVKLVSIGAEEIVDGNLKMTLGMIWTIILRFAIQDISVE
ETSAKEGLLLWCQRKTAPYRNVNVQNFHTSWKDGLALCALIHRHRPDLIDYA
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VGWEQLLTSIARTINEVENQVLTRDAKGLSQEQLNEFRASFNHFDRKRNGMM
EPDDFRACLISMGYDLGEVEFARIMTMVDPNAAGVVTFQAFIDFMTRETAET
DTTEQVVASFKILAGDKNYITPEELRRELPAKQAEYCIRRMVPYKGSGAPAG
ALDYVAFSSALYGESDL

★★★報告1:日本人に対する研究★★★
 国立スポーツ科学センターが1964年の東京オリンピックから現在までの日本人短距離走選手200人の遺伝子を分析したところ、驚くことに100m走で10秒0台を出せるトップ選手は全員がR型の筋肉(RR型かRX型)を持つことが分かりました。一方で、持たない人(XX型)では国際大会の標準記録を超えた人すら僅かだったそうです。ちなみに記事中の説明によると日本人の2割はXX型(R型を持たない)だそうですが、ジャマイカ人やアフリカ系ではXX型はほとんどいないそうです。

★★★報告2:スペイン人に対する研究★★★
 スペインの研究者は以下3つの集団の遺伝子を比較した研究を行いました。
集団1健康な一般の人(284名)スポーツ選手でも何でもない
集団2持久力に優れた人(50人)ツールドフランスで1回以上完走したことがある人
集団3瞬発力に優れた人(63人)国内の高飛び優秀選手18名、短距離ランナー45名(オリンピック出場選手13名含む)

結果
RR型の比率RX型の比率XX型の比率
普通の人32%50%18%
持久力に優れた人28%46%26%
瞬発力に優れた人48%37%16%

 瞬発力に優れた人ではRR型(2つ持つ遺伝子の両方がR型)が48%と他の集団よりも多い傾向が見られました。一方、持久力に優れた人はR型を持たない(XX型)が26%と多い結果となりました。瞬発力の必要な競技で良い成績を示している人にRR型が多く、持久力の必要な競技で良い成績を示している人にXX型が多い傾向を見ることが出来ます。

 余談ですが、この研究では寿命の長い人(100〜108才)64名の遺伝子も調べていますが、こちらはRR型が多いとか、XX型が多いなどの特徴は見られなかったそうです。この事はこの遺伝子と長寿との関係が少ないことを意味しています。

  • Are 'endurance' alleles 'survival' alleles? Insights from the ACTN3 R577X polymorphism. PLoS One. 2011 Mar 3;6(3):e17558.PMID:21407828
★★★報告3:イスラエル人に対する研究★★★
 上記2つの報告で紹介したACTN3遺伝子の他にも持久力や瞬発力に関した遺伝子が多数知られています。3番目の研究ではイスラエル国内の5000m、1500m、800m、400mの国内最高タイムを保有しているランナーの遺伝子を調べました。以下に持久力に関わることが報告されている遺伝子部分と適した配列、およびそのランナーを調べた結果をを示します。

遺伝子の名前人によって異なる部分持久力に適した配列一般に多い配列上記アスリートの配列
Nuclear respiratory factor 2(NRF2)rs12594956変異(A/C)AACCまたはCTAA
rs7181866(A/G)AGまたはGGAAGG
(rs8031031(C/T))CTまたはTTCCCC
Peroxisome proliferator-activated receptor alpha(PPARA)rs4253778(intro 7 G/C)GGCCまたはCTGG
Peroxisome proliferator-activated receptor delta(PPARD)T294C(rs2016520)CCTTまたはCTCC
Perosixome proliferator-activated receptor-gamma coactivator 1 alph(PPARGC1A)Gly482Ser(rs8192678)GGSSまたはSGGG
Alpha-actin 3(ACTN3)R577X(rs1815739)XXRXまたはRRRX

 遺伝子を調べた結果、持久力との関係が分かっている6種類の遺伝子のうち、5種類が持久力に適した遺伝子であることが分かりました。具体的にはこのランナーはNRF2、PPARA、PPARD、PPARGC1Aに関しては持久力に適している遺伝子を持ち、唯一、ACTN3遺伝子が瞬発力に最適では無い遺伝子でした。もしかしたらこのバランスのおかげで短距離走に近い400mなどの競技も優秀な成績を残せたのかもしれません。もし、このランナーの遺伝子がACTN3遺伝子までも持久力に適した配列であったならば3000m競技などの長距離ではより良いタイムを出せたかもしれませんが、400mなどの競技は苦手で良い結果を納めることが出来ていなかったかもしれません。

  • Physiological variables and mitochondrial-related genotypes of an athlete who excels in both short and long-distance running.Mitochondrion. 2011 Sep;11(5):774-7. Epub 2011 May 30.PMID:21651994
★★★誰でもACTN3遺伝子を調べることが出来るサービス
 このように特にACTN3遺伝子に関しては多くの研究がなされ瞬発力、持久力で優秀な成績を出す傾向との明確な相関関係が報告されています。そしてこの遺伝子は以下のリンクのサービスにより1万円ちょっとで個人でも簡単に調べることが可能です。方法は簡単で送られてくるキットで口の中をこすりとり送るだけです。自分の子供が何かスポーツを始める時に適した競技が何かを教えてあげると良い成績を残しやすいかもしれません。

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Category:遺伝子診断・遺伝子多系

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2012.05.23

筋肉を増やすには「強い負荷」より、「軽い負荷×繰り返し」が効果的
筋肉を増やすには「強い負荷」より、「軽い負荷×繰り返し」が効果的

↑BTW

 筋肉に負荷をかける運動を行うことで骨格筋のタンパクが増えることはよく知られており、これは「筋肥大(muscle hypertrophy)」と呼ばれる。一般には運動の負荷が大きいほど筋肥大が生じやすくなると思われているが、実は最近の研究ではこれは間違いであることが分かっている。具体的には、運動直後の筋肉タンパク量増加は全筋力の60%程度の負荷の運動を1回経験するだけで十分に起こることが判明し、それ以上強い負荷をかけても意味がないと報告さされている(文献4)。また、別の報告では、筋肉を圧迫して血管閉塞させると、たった20%程度の負荷で筋肉のタンパク量増加を起こすことが可能であることも報告されている(文献5)(※危険が伴いそうな運動なので、真似する人は注意)。これらの研究は筋肉を増やすには必ずしも大きな力は必要無い可能性を示唆している。

 今回、カナダの研究者らは、負荷の軽い運動を繰り返し行う方が負荷の強い運動を少ない回数行うよりも結果的に筋肉量を増やすことを報告している。

 研究者らは15人の健康な男性(平均年齢21歳)のボランティアを雇い、様々な強さ、回数の運動を行ってもらい筋肉量の増加を調べた。例えば、あるグループの男性は最大筋力の90%という強い運動を5回だけ行ってもらった。もう一方のグループでは最大筋力の30%の軽い運動を疲れるまで(平均24回)行ってもらった。

回数負荷の強さ(最大筋力に対し)
グループ15回(疲れるまで)90%
グループ224回(疲れるまで)30%
グループ35回30%

 すると疲れるまで運動を行ったグループ1とグループ2は運動から4時間後までは同様に活発な筋肉量の増加(タンパク合成)が起きていたが、面白いことに、運動から24時間後の筋肉量の増加度は軽めの30%の運動を24回行ったグループ2の男性のみで高かった。

 グループ1とグループ2はどちらも限界まで運動するという点で同じであるが、今回の結果は限界まで運動するにしても、重たい運動を少ない回数やるよりも、軽い運動を多くやった方が筋肉量の増加が長く続き、結果的に筋肉量を増やすという目的に適していることを示している。


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Category:運動・エクササイズ

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2012.02.06

マッサージの効果を科学的に解明。細胞レベルの炎症低減すると共にトレーニング効率を高める作用も
マッサージの効果を科学的に解明。細胞レベルの炎症低減すると共にトレーニング効率を高める作用も

↑BTW

 多くのスポーツ選手はマッサージの効果について確信を持っているだろう。またアメリカでは1年間におよそ1800万人がマッサージを受けており、言うまでも無く一般的にも認知度の高い治療方法と言える。しかしながら、これだけ一般的な治療方法であるにも関わらずその作用の科学的メカニズムについては明確ではなかった。今回、カナダのオンタリオ州のMcMaster大学の研究者らが科学的な解析を行い発表した。

 研究者らはマッサージの効果を科学的に調べるために11人の若い男性のボランティアを雇い実験を行った。ボランティアには両足を使う激しい運動を行ってもらい、片側の足のみにマッサージを行った。そして運動前、運動直後(10分後)、2.5時間後に大腿四頭筋(quadricep)の生検(細い針で組織の一部を採取する検査方法)を行い、マッサージを受けた足と、受けていない足の組織の状態を調べた。

 検査の結果、マッサージを受けた足の組織ではFAKとERK1/2といったシグナル経路が活性化しており、NFκBの核内移行が抑制されていた、さらに炎症性サイトカインであるTNFα、IL-6の産生量が低減しており、HSP27のリン酸化が抑制されていた。これらの変化は運動により起こった筋繊維のダメージから生じる細胞ストレスが緩和されている事を示している。そして、マッサージの効果は筋肉内の乳酸を除去する作用との説もあったが、今回の評価ではマッサージにより筋肉組織の乳酸の量は変化しなかった。また面白いことにミトコンドリアを増加したり筋肉内の血管を増やし筋肉自体の量を増加させる作用が知られるPGC-1αが活性化していることが確認された。

 まとめると、マッサージによる効果は乳酸の除去では無く細胞レベルでの炎症の低減とミトコンドリアの増殖、筋肉再生の促進であると言える。

 以前に日本人研究者により報告された研究では運動後の2時間〜18時間まで骨格筋のPGC-1αの量が増加していることがマウスを用いた実験で報告されているが、このPGC-1αの増加がマッサージによりさらに高まっていると考えられる。マッサージは筋肉のダメージを低減する効果に加え、筋肉再生を促す効果もあるようだ。マッサージはトレーニングの一部と言えるのではないだろうか。


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Category:運動・エクササイズ

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2011.07.15

ワインに含まれる老化抑制物質「レスベラトロール(Resveratrol)」これまでの研究まとめ(1)
ワインに含まれる老化抑制物質「[[レスベラトロール]]([[Resveratrol]])」これまでの研究まとめ(1)

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テレビでワイン(ブドウ)に含まれるポリフェノール「レスベラトロール(Resveratrol))」のサプリメントが紹介され人気を集めているそうです。

 レスベラトロールの作用が発見されたのはもう10年近くも前になります。アメリカ、ペンシルベニアの研究者が2003年に有名な科学雑誌Natureで発表しました(1)

  • (1)Small molecule activators of sirtuins extend Saccharomyces cerevisiae lifespan. Nature. 2003 Sep 11;425(6954):191-6 PMID:12939617
 これまでの研究で、酵母(Saccharomyces cerevisiae)などの単純な動物では栄養制限(摂取カロリー制限)すると、Sir2という遺伝子が活性化され寿命が延びることが知られていました。研究者はカロリー制限を行わずにSir2遺伝子を活性化させることの出来る物質を探索した結果、赤ワインに含まれるポリフェノールの一種、レスベラトロール(Resveratrol)を発見しました。レスベラトロールを与えた酵母は栄養制限をした時と同様にSir2遺伝子が活性化し寿命が70%延長しました。

 また、人間のSir2にあたるSIRT1にレスベラトロールが与える影響を調べたところ、同様な効果を与えることも分かりました。SIRT1は腫瘍抑制遺伝子であるp53タンパクの脱アセチル化を促進することで作用を発揮しているようです。この研究者らはオリーブオイルに含まれるクェルセチン(quercetin)にも同じ作用があることを報告しています。

 この研究以降、酵母のSir2や、マウスのSirt1、ヒトのSIRT1は老化を抑制する作用のあるものとしてサーチュイン遺伝子(Sirtuin gene)と呼ばれ研究が盛んに行われています。そして、この発表以降、酵母に引き続き、線虫やショウジョウバエなどの様々な無脊椎動物で寿命を延ばす効果が報告され、ついに2008年に哺乳類(マウス)でも作用があることが報告されました。

 アメリカの研究者らがPloS ONEという雑誌に報告(2)した内容では、中年(生後14ヶ月)〜老齢(生後30ヶ月)のマウスにレスベラトロール(4.9mg/kg/day)を食べさせて実験を行いました。そして、全身の臓器の遺伝子発現を調べたところ、カロリー制限した時と同じような遺伝子発現プロファイルを示し、脳、心臓、骨格筋などで老化に伴い起こる遺伝子発現変化を抑制し、加齢に伴う心臓疾患を防ぐことが分かりました。例えば筋肉ではカロリー制限により起こるのと同じようなインスリンに関連したグルコース吸収の変化が起こっているようです。レスベラトロールはカロリー制限と同様に、加齢に伴う染色体の構造変化や、転写の変化を遅らせるなど様々な部分で働いているようです。

  • (2)A Low Dose of Dietary Resveratrol Partially Mimics Caloric Restriction and Retards Aging Parameters in Mice. PLoS ONE. 2008,3(6):e2264、PMID:18523577
 しかしながら、マウスでは酵母などとは違い寿命を延長することは無さそうだという結果も報告されています。2008年に報告された研究(3)では、中年期(12ヶ月)移行にレスベラトロールを与えられたマウスと普通のエサを食べているマウスとでは寿命の差は無かったと報告しています。ただ、こちらの研究でも、老化のサインであるタンパク尿(albuminuria)の減少、炎症の減少、血管内皮細胞のアポトーシスの減少、動脈の柔軟性の増加、身体の動きの改善、白内障の減少、骨量減少の抑制などの老化抑制効果は見られており、この点での効果はありそうです。

  • (3)Resveratrol Delays Age-Related Deterioration and Mimics Transcriptional Aspects of Dietary Restriction without Extending Life Span. Cell Metabolism 2008, 8(2) 157-168. PMID:18599363
霊長類の実験でレスベラトロルの抗肥満作用が確認された

この他に下記の研究はキツネザルを使った研究ですが、1日あたり体重1kgあたり200mgのレスベラトロールで体重低減効果があることが報告されています。食欲も減少するようでエネルギー摂取量が19%減り、安静時の基礎代謝が29%増加したことを報告しています。

  • Resveratrol suppresses body mass gain in a seasonal non-human primate model of obesity. BMC Physiology 2010, 10:11PMID:20569453
単語:primate(霊長類)

次回はレスベラトロールのメカニズムを参考に開発されている医薬品について紹介します。
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Category:アンチエイジング・老化抑制

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2010.12.21

たくさん食べる人は空腹時に運動することが重要
たくさん食べる人は空腹時に運動することが重要

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高カロリー(特に高脂肪食)によりインスリン耐性が生じることは肥満の原因となることが分かっている。今回、ベルギーの研究者らは食後などでなく、空腹時に運動することでインスリン抵抗性が生じるのを防ぎ、体重増加を防ぎうることを初めて証明した。

研究者らは健康な男性のボランティア(18〜25歳)に1日あたり30%カロリーの多い食事(カロリーのうち脂肪が50%)を6週間食べてもらい実験を行った。ボランティアのうち10名には毎週4回(2回は1時間30分、残り2回は1時間)、朝食前の空腹時に運動してもらい、別の10名には運動前や運動中に炭水化物を食べてもらい(スポーツドリンクを飲むように)、空腹では無い状態で運動してもらった。そして残りの7名は運動をしないグループとした。すべてのボランティアの摂取カロリーは同じになるようにコントロールした。

6週間後、空腹時に運動をしていたグループのみが肥満の原因となるインスリン抵抗性が現れず、筋肉中のGLUT4タンパクが他のグループに比べ28%上昇、AMP活性化プロテインKのリン酸化が25%、脂肪酸転移酵素(CD36)などの遺伝子発現レベルが30%増加していた。

そして、運動しないグループが3±0.8kg増え、空腹で無い時に運動したグループが1.4±0.4kg増えたのに対し、空腹時に運動したグループでは0.7±0.4kgしか増えなかった。

このように、空腹時に運動することでインスリン抵抗性が起こるのを防ぎ、筋肉の脂肪代謝が活性化することが明らかになった。

原文:


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Category:ダイエット・メタボリックシンドローム

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2009.12.18

抗酸化剤をとると、筋肉を維持出来る
抗酸化剤をとると、筋肉を維持出来る

↑BTW

一般的に人間は40歳代から筋肉量が減少し、60歳代で急激に低下します。
70歳代の男女2000人の食事状況を調査したところ、ビタミンCとEを食事から多く摂取している高齢者では、筋肉量が保持されているという結果が出たそうです。

発表はDr. Anne Newman(ピッツバーグ大)がGerontological Society of America's annual meetingで発表。

この発表は高容量のサプリメントを飲んでいるかどうかの評価では無いことに注意です。健康的な食生活を心がけている人は、そのほかにも健康的な生活を行っている可能性があります。
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Category:筋肉・人工筋肉

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2009.08.26

遺伝子操作によりミトコンドリアの抗酸化物質量を増やすと運動能力を向上させることが出来る。
遺伝子操作によりミトコンドリアの抗酸化物質量を増やすと運動能力を向上させることが出来る。

また、遺伝子導入による筋肉ドーピングの可能性が示されました。ウイルスベクターを使えばこれまでのドーピングと同じで注射一本で筋肉増強出来、これまでの方法では検出不可能な可能性があります。ただし、この技術はこれまで治療が困難だった病気の治療方法につながる可能性もありそうです。

雑誌:PLOSONE
原文:Ectopic catalase expression in mitochondria by adeno-associated virus enhances exercise performance in mice
発表者:Dejia Li et al(ミズーリ大学(アメリカ))
PMID: 19690612

酸化的ストレスは筋肉の収縮性に影響を与え能力の限界を作る原因と一つと考えられています。しかしながら、これまでの研究では、酸化物質を除去する能力を持った抗酸化物質を遺伝子導入しても運動能力の向上は確認出来ませんでした。ただ、これまでの結果は、導入された抗酸化物質が酸化物質が発生した現場で効率的に酸化物質を排除出来ていなかった可能性も考えられました。

今回の研究では、研究者らは酸化物質を排除出来る「カタラーゼ」をミトコンドリアに導入したネズミをルームランナーで走らせた時の能力が向上するかをテストしました。ミトコンドリアは収縮している筋肉の中でエネルギーを作り出す場所であり、フリーラジカルが発生する場所である。

研究者らはミトコンドリアでのみカタラーゼを発現する組み替えアデノウイルスベクターを作り新生児のネズミの1匹あたり10^12個のウイルスを投与した。

3ヶ月後、マウスの細胞に2〜10倍のカタラーゼが発現しており、筋肉や心臓で機能していることが確認出来ました。そして、細胞を分画してウェスタンブロッティングと免疫染色を行ったところ、導入したカタラーゼの発現がミトコンドリアで起こっていることが確認出来ました。

そして、ミトコンドリアでカタラーゼを発現させたマウスでは何も処理をしていない正常なマウスと比べオスでは18%、メスでは35%の走行距離向上が見られた。足の筋肉を取り出して筋肉を調べたところ違いはなかったことから耐久性のみが向上しているといえます。

以上のように外部より導入した抗酸化物質により運動のパフォーマンスを向上させうることを示すことが出来ました。これらの結果は同様の戦略をとることでラジカルが原因であるほかの病気(デュシェンヌ型筋ジストロフィーなど)の治療方法につながる可能性があります。

contracting muscle:収縮した筋肉
extensor digitorum longus muscle:足の長指伸筋
Duchenne muscular dystrophy:デュシェンヌ型筋ジストロフィー

Category:筋肉・人工筋肉




2008.09.29

筋肉疲労防止薬が発明される(NewScientist)
筋肉疲労防止薬が発明される(NewScientist)

↑BTW

運動や病気によって筋肉疲労が起こります。これまではこの筋肉疲労は筋肉に乳酸が溜まることにより引き起こされると考えられてきましたが、最近の研究では乳酸では筋肉疲労が起こらないことが明らかになっています。

筋肉繊維はryanodine受容体を使って、カルシウムイオンを放出した時に収縮します。そしてどうやら筋肉疲労は筋肉が不安定にカルシウムを放出してしまうことと関わっているようです。

コロンビア大学のAndrew Marks氏らはこのレセプターを安定な状態に戻す薬を開発しました。この薬により筋肉疲労を防げるかもしれません。

特許も出されており、WO/2008/060332、PCT/US2007/012936です。

Category:運動・エクササイズ

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2007.08.20

糖尿病治療薬「メトホルミン(metformin)」がガン細胞を死滅させることが出来る
糖尿病治療薬「[[メトホルミン]]([[metformin]])」がガン細胞を死滅させることが出来る

↑BTW

 メトホルミンによりp53欠損腫瘍細胞が障害されることが分かりました。

 研究者らはマウスの片側にp53が正常なガン細胞を移植し、もう反対側にp53欠損ガン細胞を移植しました。すると毎日メトホルミンを投与したマウスでは4週間後にp53欠損の腫瘍サイズが半分になっていたそうです。

 メトホルミンは肝臓に作用して糖新生を抑制させ、また筋肉に作用して糖の取り込みを促進する作用がありますが、このような代謝調整機能の一部はp53依存的に行われるため、p53を欠損した細胞ではこのようなメトホルミンの糖代謝調整作用に毒性を示すと考えられるそうです。

 人間のガン細胞の半分はp53を欠損していると言われており有用な抗ガン剤として使用出来る可能性があります。

Category:ガン・腫瘍

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2002.12.28

遺伝子操作で筋肉増強、君もマッチョに♪
遺伝子操作で筋肉増強、君もマッチョに♪

ミオスタチン(GDF8)は筋肉を負に制御するタンパク質である、今回ペンシルベニア大学のTS Khuranaらは筋ジストロフィーのマウスでこのミオスタチンの機能を抑えることにより筋肉が著しく太くなり機能が改善する事を発見した。

具体的には、研究者らはmdx筋ジストロフィーマウスに3ヶ月間ミオスタチンの中和抗体を投与した
正常なヒトでこの遺伝子を抑制すればムキムキになるんでしょうか?
ちなみにウシではこの遺伝子が変異してムキムキになる「ダブルマスル」という現象があるそうです。
ムキムキのウシは肉が堅そうだ♪

Category:筋肉・人工筋肉




2002.08.15

遺伝子操作で持久力のある筋肉を持つマウスが出来た
遺伝子操作で持久力のある筋肉を持つマウスが出来た

筋肉には持久力のある1型筋繊維と瞬発力のある2型筋繊維があるが、
アメリカ、ダナファーバーがんセンターのブルース・スピーゲル博士らは持久力のある1型筋繊維の成分であるPGC-1を大量に持つマウスを作った。
この実験では筋繊維内でエネルギーを作るミトコンドリアの機能が強くなる事を予想していたが、予想に反して2型繊維が1型繊維に変化して持久力のある1型筋繊維の多いマウスになった

マラソン選手のドーピングに使えそうだね
PGC-1を阻害すれば瞬発力のすごいヒトが出来るのかな?
スポーツ以外では激しく役立たずっぽいな(笑)

Category:人体改造