2007/10/31
■ONYX-015【ガン・腫瘍(44)】
アメリカのバイオ企業Onyx_Pharmaceuticals社が開発した抗腫瘍アデノウイルス。2003年1月に経済的な理由でP3が中止
E1B領域を破壊しており、ガン細胞の中でのみ増殖し、ガン細胞を破壊する。
臨床試験では30人にガン組織内投与し14%が効果あり、41%が変化無し、45%が悪化(1日1回5日連続、3週間ごとに投与)といった感じだったようだ
この薬の元になったのは中国上海のバイオ企業Shanghai_Biotechが開発した世界初の抗腫瘍ウイルス治療薬H101、同様にE1Bを欠損したウイルスでガン細胞の中でのみ増殖出来る。上海や北京に行けば治療を受けられるらしい。
E1Bを欠損したウイルスはウイルスRNAの核外への移行に問題があるが、なぜか腫瘍細胞ではこの機構がうまく働くようだ(参考)
同様なメカニズムの抗腫瘍薬として
GendicineやAdvexinがあるようだ(参考)
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