カテゴリー:ガン・腫瘍 TW↑B
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感染による腫瘍形成(17)




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2023.06.02ガン治療の免疫チェックポイントアベンジャーズが集結しつつある。第3の分子LAG-3阻害抗体医薬が承認、第4の分子TIGIT阻害抗体医薬の承認ももうすぐ? /9
2023.05.25腫瘍細胞はなぜか腸内細菌由来のペプチドを表面にまとい、免疫細胞はこのペプチドを認識している /11
2023.05.06免疫チェックポイント阻害剤キートルーダとモデルナmRNAがんワクチン併用療法の臨床試験結果アップデート、寛解(癌が再発しない状態)患者を少し増やす /27
2022.12.14モデルナのmRNA皮膚がんワクチン「mRNA-4157/V940」臨床試験がPhase-2で良い成績。来年からPhase-3へ /4
2019.02.22癌治療薬の最終兵器「オプジーボ」の効き方が筋肉量によって3倍異なることが判明 /8
2019.02.22細胞を投与して治療する時代の幕開け!ノバルティスの癌治療細胞医療「キムリア」日本承認。アメリカで1回5000万円の治療 /2
2018.10.012018年のノーベル医学生理学賞、本庶佑氏ら2人に /43
2018.06.05Nature Medicineで進行性末期乳がんを完治させた最新のコンビネーション免疫療法の事例が発表される /53
2018.05.22国立がん研究センターがまとめる「日本では未承認で使えない抗がん剤65種類リスト(2018年4月版)」 /9
2018.05.09コーヒーに発がん性の警告表示、カリフォルニア州でスタバなどに義務付け /8
2018.04.13ケータイで使われている900MHz帯や1.9GHz帯の電波(GSM、CDMA)による癌発生率への影響を2年間にわたってマウス、ラットで分析した報告書が発表。いくつかの癌発生率の上昇が確認されたが、性別差などがあるようだ /51
2018.04.10p53の下流「PUMA」をブロックすることで、癌細胞を利することなく、抗がん剤投与による腸管細胞で生じる副作用を防止出来る /8
2018.02.08アミノ酸「アスパラギン」を含まない食事をすると癌の転移が抑えられる。 /58
2018.02.05癌に直接投与することで全身の癌細胞を駆逐できる新世代のワクチン免疫治療法。CpGと抗OX40抗体を投与。 /29
2017.07.13患者本人の免疫細胞を取り出し癌細胞を攻撃するようプログラムして体内に戻す次世代の癌治療法CAR-T療法「ノバルティスのCTL019」がついにアメリカで承認へ /92
2017.06.132005年から2015年の10年間でがんによる死亡率が全体で16%低下、死亡率が増加している癌も /23
2017.06.08中国Nanjing(南京)社が開発中のCAR-T療法「LCAR-B38M」が難治性骨髄癌を再発した患者に驚異的な治療効果。アメリカ癌学会(ASCO)で発表 /74
2017.03.07最強のコンビネーション?がん免疫治療抗体抗PD-1抗体(オブジーボ・ニボルマブ)が抗CTLA-4抗体(ヤーボイ・イピリムマブ)と相乗して効く仕組み /11
2016.12.26オブジーボの先、全てのガンを治すのに必要ながん免疫療法に必要な4つの構成要素 /14
2016.11.05コーヒー1日3杯で脳腫瘍リスク減との研究結果 /11
2016.10.13第一三共の国産ADC医薬(抗体-抗癌剤複合体)が本家ロッシュの医薬よりも高い抗腫瘍効果が得られる結果 /83
2016.03.18これが次世代がん治療薬「免疫チェックポイント調整抗体医薬」のパワーだ。 /189
2016.01.21がんになった人の10年後の生存率、部位別、ステージ別一覧 /153
2016.01.05睡眠の質が悪いと癌が増殖する /1
2015.06.05糖尿病の薬「メトホルミン」が「免疫疲弊」を解消し、癌治療効果を大幅に高める可能性が報告される /1095
2015.05.19バファリン(アスピリン)を飲むと癌が予防出来る理由 /326
2015.04.15次世代の癌免疫療法と言われるCAR-T(キメラ抗原受容体T細胞治療)治療の臨床試験が開始 /4
2015.01.192050年には80歳以下で癌で亡くなる人はいなくなるだろうとの予想 /56
2014.09.26ガンは最近治るようになってきたのか?日米の調査で明らかになった生存率の改善(1997〜2005年) /1567
2014.09.09ガンによく効くらしい世界初の抗PD-1抗体医薬(免疫制御型)「小野薬品オプジーボ(Opdivo,nivolumab)」が日本承認。年間医療費1500万円(保険適用あり) /19


2023.06.02

ガン治療の免疫チェックポイントアベンジャーズが集結しつつある。第3の分子LAG-3阻害抗体医薬が承認、第4の分子TIGIT阻害抗体医薬の承認ももうすぐ?

↑BTW

PD-1、CTLA-4に続く第3の免疫チェックポイント標的LAG-3(Lymphocyte Activation Gene-3)に対する抗体医薬の開発が順調なようです。2022年3月に米BMS社の抗LAG-3抗体relatlimabとPD-1抗体を混ぜたOpdualagが承認されています。


またRegeneron社の抗LAG-3抗体医薬fianlimabも別のPD-1阻害抗体cemiplimabとの合剤で良い成績を先日のアメリカ癌学会で発表しています。

第4の免疫チェックポイント抗TIGIT抗体はちょっと効果を証明するのに躓いているみたいです。ロッシュ社の開発する抗TIGIT抗体Tiragolumabは2022年5月に不成功を発表していますが諦めていないみたい。

 Keyword:PD-1/25


2023.05.25

腫瘍細胞はなぜか腸内細菌由来のペプチドを表面にまとい、免疫細胞はこのペプチドを認識している

↑BTW

下手なミステリー小説顔負けの興味深い話だな

 Keyword:腸内細菌/146


2023.05.06

免疫チェックポイント阻害剤キートルーダとモデルナmRNAがんワクチン併用療法の臨床試験結果アップデート、寛解(癌が再発しない状態)患者を少し増やす

↑BTW

107人に併用療法、50人にキートルーダのみが処方。キートルーダだけの治療では18か月間に癌が無くなり再発しなかった人は62%、併用療法では79%だった。

↓昨年12月の記事だと併用により死亡率44%減少となる。
今回は別の指標での評価だね。根治率という感じ。
さっさと早期承認しちゃおうよ。その代わりに薬価下げさせろ。

 Keyword:ワクチン/277 モデルナ/17


2022.12.14

モデルナのmRNA皮膚がんワクチン「mRNA-4157/V940」臨床試験がPhase-2で良い成績。来年からPhase-3へ

↑BTW

MSDの免疫チェックポイント阻害抗体医薬「KEYTRUDA」とモデルナの個別化mRNAがんワクチンの組み合わせでKEYTRUDA単独に比べて死亡率を44%低下させる。

モデルナのがんワクチン「mRNA-4157/V940」は個別化がんワクチンといっても最大34の癌抗原レパートリーの中から患者にあわせて含めるmRNAを調製するってタイプらしい。

この臨床試験はステージ3/4のメラノーマ患者で行われています。メラノーマは比較的治療効果の高い癌ですので、通常の治療方法で治せない悪性度の高い癌に効果があることを示していることが期待されますね。


2019.02.22

癌治療薬の最終兵器「オプジーボ」の効き方が筋肉量によって3倍異なることが判明

↑BTW

大阪大学の研究者らが発表。平均年齢70才ぐらの40名程度を比較。筋肉が衰えている(sarcopenia)の人はオプジーボの効きにくかったそうだけど、オプジーボは人体の免疫を利用して癌を直す「がん免疫治療薬」です。単純に体が衰えている人が効きにくくて、そういう人は筋肉も衰えているだけでは?

結論が
Screening for sarcopenia may help identify patients more likely to achieve a long-term response in routine clinical practice.
とのこと。製薬会社にはメリットあるけど、患者にはメリットが無さそうな話。

 Keyword:筋肉/162


2019.02.22

細胞を投与して治療する時代の幕開け!ノバルティスの癌治療細胞医療「キムリア」日本承認。アメリカで1回5000万円の治療

↑BTW


ノバルティス社Webページ「Chimeric Antigen Receptor T Cell (CAR-T) Therapy」に日本語を追加
3歳〜21歳以下のB-ALL(B細胞性急性リンパ芽球性白血病)の患者の対象とした試験では、75人に投与して全寛解率(骨髄中の癌細胞の割合が5%以下になる)は81.3%
18歳以上のDLBCL(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫)患者を対象とした試験では81人投与して全奏効率(効果が見られた)は53.1%
小児がんに使うなら5000万の保険負担も、まあ許せるかなと思うパパであった。

治療用の細胞は患者から取り出したのち、神戸で処理して、体内に戻す感じかな?
同じメカニズムの第一三共のCAR-T細胞療法剤がもうすぐ承認になると思うんだけど

 Keyword:再生医療/60 CAR-T/14


2018.10.01

2018年のノーベル医学生理学賞、本庶佑氏ら2人に

↑BTW

おお!!!本庶先生は、がん治療に革命を起こした小野薬品「オポジーボ」などの免疫チェックポイント調整抗体医薬のの標的分子であるPD-1/PD-L1が癌治療に使えることを見つけた人です。
PD-1抗体医薬に関してはこれまでにも色々と紹介しております↓

 Keyword:Opdivo/4


2018.06.05

Nature Medicineで進行性末期乳がんを完治させた最新のコンビネーション免疫療法の事例が発表される

↑BTW

 一般の患者に届くにはまだ時間がかかりそうですが、最新研究を総動員したアベンジャーズ的治療でこれまで治せなかった進行性乳がん(既に体のあちこちに転移している患者)の転移病巣も含め完全退縮させ2年間再発無しの状態に導いたそうです。

 既に「免疫療法」の一つ「免疫チェックポイント阻害剤」が癌治療で画期的な成果をあげているのは聞いていると思います。しかしこれらの治療方法は実はどんな癌にでも効くわけではなく、メラノーマ(黒色癌)、喫煙者の肺がんや膀胱がんなどDNAの突然変異が高度に蓄積した癌でのみ効果が強く、乳がんや消化管の癌、卵巣がんなどには強い効果が無いのが現状です。

今回アメリカNIHの研究者が発表した方法は、上記した最新の免疫チェックポイント阻害剤でも治療効果の低い癌を強力に治療出来る方法になります。

方法ををチャート式で書くと下記のようになります。

患者の癌細胞を一部取り出して遺伝子変異を分析、標的とする4つの遺伝子変異を決定(今回はSLC3A2、KIAA0368、CADPS2、CTSB)

患者の免疫細胞の中からがん組織に侵入しているリンパ球(TIL:Tumore-infiltrating lymphocytes)を取り出して増やして患者に戻す。合わせて免疫活性化作用のあるIL-2と、免疫チェックポイント阻害剤を併せて投与

この結果、癌の病巣は転移した部分も含め完全消失し、現在22か月間再発無しだそうです。

 それぞれの方法はかなり研究が進んでいる治療方法ですが、今回それらを組み合わせています。癌の種類ごとの治りにくさは詳しくないのですが今回Nature Medicineで単一患者の完治がこのように発表されていることから、普通は治らない癌が治ったのではないかと思います。

癌の治療分野は最近すごいですねぇ。しかし、この治療方法値段をつけるとすると3000万円ぐらいでしょうか

 Keyword:遺伝子変異/14


2018.05.22

国立がん研究センターがまとめる「日本では未承認で使えない抗がん剤65種類リスト(2018年4月版)」

↑BTW

あと、日本で適用外(肝臓がんに使うのは承認されているけど、肺がんでは承認されてないので、日本で肺がんに使うと保険適用されず全額自己負担になるとか)が40医薬品あって、合わせて105種類の海外では使えるけど、日本で保険適用して使えない抗がん剤があるようです。
国立がん研究センターは何のつもりでこんなページを作っているのか知りませんが、
「未承認薬を用いた場合の、患者さん自らが支払う医療費(モデルケース)」へのリンク付き↓
ペンブロ1か月で150万円ですかぁ!


2018.05.09

コーヒーに発がん性の警告表示、カリフォルニア州でスタバなどに義務付け

↑BTW

なんだアクリルアミドか。ここ↓を見ると深焙煎のコーヒーほど少なく0.1〜0.3 ug/mL。浅い焙煎のコーヒーでは0.4〜0.5 ug/mLほど含まれているとのこと。ちなみにポテチは1袋100gとして、50〜200 ugぐらい。
なので、確かにコーヒー1杯でポテチ一袋ぐらいのアクリルアミドが含まれているね。

動物実験によると170〜300 ug/kg/day食べるとがんが10%増えるらしい。
人間に換算すると1日あたり1万〜2万ug。なので、コーヒーを1日に100〜300ぱい飲むと、ある集団で10人が自然に癌になるとしたら、その数が11人になる感じ。
くだらねー、コーヒー攻撃しているのマリファナ業界じゃねえの?


2018.04.13

ケータイで使われている900MHz帯や1.9GHz帯の電波(GSM、CDMA)による癌発生率への影響を2年間にわたってマウス、ラットで分析した報告書が発表。いくつかの癌発生率の上昇が確認されたが、性別差などがあるようだ

↑BTW

 ケータイの電波の有害性の有無を確認するための大規模な試験が行われ、結果が発表されています。内容はマウスとラット、各グループ100程度ずつに、SAR値で0、1.5W/kg、3W/kg、6W/kgの1.9GHzのGSMとCDMAの電波を2年間当て続けて(10分ごとにON/OFFして1日9時間)、生存率、各臓器の癌発生率などを調べています。気合入ってますね。試験の実施費用は数億円とかだと思う。

900MHz帯の結論の原文は下記
-----------------------------------------
Under the conditions of this 2-year whole-body exposure study, there was some evidence of carcinogenic activity of GSM-modulated cell phone RFR at 900 MHz in male Hsd:Sprague Dawley SD rats based on the incidences of malignant schwannoma in the heart. The incidences of adenoma or carcinoma (combined) in the prostate gland, malignant glioma and benign or malignant granular cell tumors in the brain, adenoma of the pars distalis in the pituitary gland, pheochromocytoma (benign, malignant, or complex combined) in the adrenal medulla, and pancreatic islet cell adenoma or carcinoma (combined) may have been related to cell phone RFR exposure. There was no evidence of carcinogenic activity of GSM-modulated cell phone RFR at 900 MHz in female Hsd:Sprague Dawley SD rats administered 1.5, 3, or 6 W/kg. There was some evidence of carcinogenic activity of CDMAmodulated cell phone RFR at 900 MHz in male Hsd:Sprague Dawley SD rats based on the incidences of malignant schwannoma in the heart. The incidences of malignant glioma in the brain, adenoma of the pars distalis in the pituitary gland, and adenoma or carcinoma (combined) of the liver may have been related to cell phone RFR exposure. There was equivocal evidence of carcinogenic activity of CDMA-modulated cell phone RFR at 900 MHz in female Hsd:Sprague Dawley SD rats based on the incidences of malignant glioma in the brain and pheochromocytoma (benign, malignant, or complex combined) in the adrenal medulla.
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まとめると
オスのラット(GSM):
〇心臓のシュワン細胞のがん発生率上昇
△前立腺の癌発生率、脳腫瘍発生率、すい臓がん発生

メスのラット(GSM):
×がんの発生率上昇

オスのラット(CDMA)
〇心臓の腫瘍発生
△肝臓がんを含めていくつかの癌で電波による発生率

メスのラット(CDMA)
△がんの発生率上昇

1,9GHz帯の結論の原文は下記
-----------------------------------------
Under the conditions of these 2-year studies, there was equivocal evidence of carcinogenic activity of GSM-modulated cell phone RFR at 1,900 MHz in male B6C3F1/N mice based on the combined incidences of fibrosarcoma, sarcoma, or malignant fibrous histiocytoma in the skin and the incidences of alveolar/bronchiolar adenoma or carcinoma (combined) in the lung. There was equivocal evidence of carcinogenic activity of GSM-modulated cell phone RFR at 1,900 MHz in female B6C3F1/N mice based on the incidences of malignant lymphoma (all organs). There was equivocal evidence of carcinogenic activity of CDMA-modulated cell phone RFR at 1,900 MHz in male B6C3F1/N mice based on the incidences of hepatoblastoma of the liver. There was equivocal evidence of carcinogenic activity of CDMA-modulated cell phone RFR at 1,900 MHz in female B6C3F1/N mice based on the incidences of malignant lymphoma (all organs).
Exposure to GSM- or CDMA-modulated cell phone RFR at 1,900 MHz did not increase the incidence of any nonneoplastic lesions in male or female B6C3F1/N mice.
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1.9GHzでも、900MHzと同じようにオスではいくつかの癌発生率上昇の可能性だけど、メスでは影響無し。

まあ、気のせいじゃなくても「ケータイの電磁波で癌の発生率増加の可能性あり」ですね。

この手の報告はこれまでも多数あります。↓
あと、面白いんですが、下記は今回の報告に掲載されていた「生存率」のグラフです。黒い●が電波を当てなかった動物なんですが(左2つがGSM、右2つがCDMA、上がオス、下がメス)、いずれの場合もケータイ電波を当てることで生存率が上がってるんですよね。。。。非常に興味深い。癌は増えるけど長生き出来るんでしょうか。


2018.04.10

p53の下流「PUMA」をブロックすることで、癌細胞を利することなく、抗がん剤投与による腸管細胞で生じる副作用を防止出来る

↑BTW


p53という細胞内のタンパク質は細胞に増殖停止や、自殺を命令する働きを持ちます。癌の治療の時に抗がん剤(癌を殺す薬)を投与すると、腸の幹細胞などの増殖している細胞も一緒にダメージを受けて死んでしまいますが、これらの正常な細胞の自殺はp53の働きで起こります。

 このp53の働きを妨げる薬を投与することが出来れば、腸で起こるこの副作用を防止することが出来るのですが、やっかいなことにp53の働きを止めると、癌細胞の増殖を止め、自殺しようと働いている経路(結局は癌の増殖パワーに負けていますが)も妨げることになり、癌の増殖を促進してしまうので使うことが出来ませんでした。

 今回、アメリカ・ピッツバーグ大学の研究者らの報告によると、p53全体の働きを止めるのではなく、p53シグナル経路の下流のPUMA(p53 upregulated modulator of apoptosis)を阻害した場合、腸などで起こる副作用のみを防ぎ、癌細胞を助けることはないそうです。

 抗がん剤と一緒にこのPUMA阻害薬を飲むことで副作用を防止出来る可能性があります。また、このPUMA阻害薬によって、通常よりも大量の抗がん剤投与が可能になり、より強力に癌を治療出来るかもしれません。

 Keyword:p53/64 幹細胞/96 タンパク質/73


2018.02.08

アミノ酸「アスパラギン」を含まない食事をすると癌の転移が抑えられる。

↑BTW

実験では、アスパラギンを含む量が0%、0.6%、4%の食事をとらせたネズミに癌細胞を移植する実験を行い、肺への転移頻度を比較しています。その結果、アスパラギンを含まない食事のネズミでは、癌の転移が半分程度になっていました。

また、アスパラギンは食事で体内に取り込む以外にも生体内で「アスパラギン合成酵素」によって作られてもいますが、アスパラギン合成酵素を働かなくすることで、癌の転移が抑制されることも分かりました。

ちなみに、アスパラギンによる、このような作用は「癌の転移」のみに関わり、もとの癌細胞の増殖には効果は無いようです。

今回の発見で、(1)アスパラギンを体内で作れなくする、(2)体内でアスパラギンを分解する。などの癌転移抑制薬の開発が始まるかもしれません。

また、今回の実験はネズミで行われたもので、人間でも同じように効果があるかどうかは不明ですが、もし効果があるなら、一切アスパラギンを含まない食事をすることで癌の転移を抑えることが出来るかもしれません。


2018.02.05

癌に直接投与することで全身の癌細胞を駆逐できる新世代のワクチン免疫治療法。CpGと抗OX40抗体を投与。

↑BTW

この研究を発表したのは米スタンフォード大学の研究者Ronald Levyの研究グループ。このワクチンは従来の「ワクチン」のように抗原と投与せず2種類の免疫活性化物質を癌に直接投与しています。登場の「ワクチン」で含まれている抗原は投与部位の癌に含まれるものを使う感じでしょうか。

投与するのはTLR9リガンドであるCpGと、免疫チェックポイント分子として有名なOX40を投与しています。
CpGを投与した部位ではCD4+免疫細胞のOX40分子発現が増加し、そこをめがけて併せて投与した抗OX40抗体が結合し全身で作用を発揮するようです。

免疫システム・癌における免疫システム異常の研究から色々な治療方法が考えられますね。


2017.07.13

患者本人の免疫細胞を取り出し癌細胞を攻撃するようプログラムして体内に戻す次世代の癌治療法CAR-T療法「ノバルティスのCTL019」がついにアメリカで承認へ

↑BTW


 新世代の癌治療方法として「免疫チェックポイント調製抗体」が大きな話題になっていますが、さらに強力な治療効果が報告されているCAR-T療法がついにアメリカで承認されそうです。

 今回、アメリカ規制当局FDAに承認される見込みとなったのはノバルティスファーマ社のCTL019(tisagenlecleucel)。これは患者本人の免疫細胞(T細胞)を血液中から取り出し、癌細胞表面に存在するCD19というタンパクに結合する抗体と攻撃開始命令をスタートさせる細胞内ユニットを連結させた「キメラ受容体(CAR)」の遺伝子を組み込み細胞表面に発現させた後に患者体内に戻します。

 臨床試験では治療後再発したり、抗癌剤での治療で効果の無かった白血病(ALL)患者で、治療を受けた患者の83%が治療3ヶ月後に完全寛解(CR)または部分寛解(PR)を達成しています。

※完全寛解(CR)・・・・・血液中の癌細胞が5%以下に減少した状態
※部分寛解(PR)・・・・・血液中の癌細胞が治療前より減少した状態

さて、治療費は何千万円ぐらいなんでしょうか?(笑


2017.06.13

2005年から2015年の10年間でがんによる死亡率が全体で16%低下、死亡率が増加している癌も

↑BTW

部位によって大きな差があります。

癌の種類1995年〜2005年の減少率2005年〜2015年の減少率
胃癌30.9%33.2%
大腸癌10.0%6.5%
肝臓癌31.9%48.8%
肺癌9.3%7.3%
乳癌13.6%増加2.7%増加
子宮頸癌3.4%増加9.6%増加

乳癌は増加していますが、「下げ止まった」との解釈、子宮頸癌による死亡者数が増え続けています。

他に都道府県別の癌による死亡率グラフがありますが、不気味に青森県だけ高く、長野県が低いのはなぜだろう?

 Keyword:子宮/46


2017.06.08

中国Nanjing(南京)社が開発中のCAR-T療法「LCAR-B38M」が難治性骨髄癌を再発した患者に驚異的な治療効果。アメリカ癌学会(ASCO)で発表

↑BTW

 今年も行けなかったASCOですが、今年も癌免疫分野で驚異的な新治療方法の発表が相次いでいます。
中国Nanjing社の開発するBCMAタンパクを標的としたCAR-T療法において、再発した多発性骨髄腫(multiple myeloma)患者35名のうち、33名(94%)に治療効果、うち14名(40%)はsCR(完全寛解、完全治癒したように見える状態)になったとのこと。

 現在、癌治療分野では多数の革新的治療法の臨床試験が進行中です。劇的に効くと言われた小野薬品/BMSのオプジーボのような「抗体医薬」だけで異なるターゲット分子を狙ったものが10種類程度、また、今回のNanjing社の発表したCAR-T療法は、攻撃目標を癌細胞に定められた遺伝子改変した免疫細胞を注入する治療法で抗体医薬の限界を超えて強力に癌細胞を攻撃することが期待されている治療方法です。ただ、副作用が非常に大きいことが問題で、いかに副作用を低減させつつ強力に癌細胞のみを攻撃させるか、様々な細胞が検討されています。

 個人的にはこれらの開発中の治療方法を組み合わせることで、あと20年で癌による死亡率は少なくとも現在の3分の1ぐらいにはなるんじゃないかと、気になるのはいずれもスゲー治療費高そうって事です。抗体医薬で年間1000万超え、CAR-Tにいたっては年間5000万円って話もあります。

 最初のCAR-T治療法としてノバルティス社のCTL019(こちらは投与患者の37%でsCR(完全寛解)するとの結果)が、来月、アメリカFDAで承認されるかどうか議論される予定です。


2017.03.07

最強のコンビネーション?がん免疫治療抗体抗PD-1抗体(オブジーボ・ニボルマブ)が抗CTLA-4抗体(ヤーボイ・イピリムマブ)と相乗して効く仕組み

↑BTW

 薬価が高くて問題になっているオブジーボに、別の薬価が高い薬を組み合わせることで相乗効果が得られることが報告されました。さあ厚生労働省はどうする!!!!?

 日本の小野薬品が開発した抗PD-1抗体(オブジーボ・一般名ニボルマブ)は「がん免疫治療薬(免疫チェックポイント阻害剤)」という新しいメカニズムの薬で、がんの根治が期待出来る薬として期待されています。一方、免疫チェックポイント阻害剤にはもう一つ、BMS社が発売しているCTLA-4阻害剤(ヤーボイ・イピリムマブ)というメカニズムの違う薬があります。今回、この2つの薬が相乗して効くメカニズムが報告されています。

2つの薬は以下のように効きます。

  • 抗PD-1抗体・・・・がん細胞が出す「私を攻撃しないでシグナル」をブロックして、T細胞に攻撃を再開させる。(攻撃開始させる)
  • 抗CTLA-4抗体・・・・・がん細胞が分泌する物質により、がん細胞を攻撃する免疫細胞(T細胞)が出来ないなっているのを解除する。(攻撃する細胞を作らせる)
報告によると、抗CLTA-4抗体を投与された患者は、多くの(他種類の)T細胞が出来ており、このT細胞が多いほど、抗PD-1抗体の効果が高まっていたとのことで想定されていた通りのコンビネーションによりお互いの薬効を高めているようです。

 今のところ、この2つの抗体を組み合わせて使う治療は日本では保険適用になっていません。抗PD-1抗体(オブジーボ)のみを使った場合の医療費が高すぎて問題になっている情況です。もう一つの抗体を組み合わせることは必要な医療費が2倍になることを意味しており厚生労働省は頭を悩ませているんじゃないかと想像します。


2016.12.26

オブジーボの先、全てのガンを治すのに必要ながん免疫療法に必要な4つの構成要素

↑BTW

 オブジーボなどの免疫チェックポイント阻害抗体医薬はめざましい効果を示すが、恩恵を受けられるのは一部の患者に限られる。この原因は、様々な免疫抑制メカニズムを使ってガン細胞が生き延びていることが原因と考えられている。

研究者は通常のモデル実験では根治不可能な巨大なガンを植えたマウスを治療する実験を試みた。その結果

  • (1)腫瘍抗原を標的とする抗体
  • (2)血中半減期の長いIL-2
  • (3)免疫チェックポイント阻害抗体(anti-PD1)
  • (4)T細胞ワクチン
の4つを組み合わせることで成果が見られた。
この治療に生体内のどのような免疫メカニズムが働いているかを調べる「枯渇実験」では、CD8陽性T細胞、DC細胞に加え、その他に様々な自然免疫システムも動員して巨大なガンを根治させていることが分かった。

今回のマウスモデル実験は、通常は治療が困難と見なされるような腫瘍の大部分を治癒することのできる「がん免疫治療」のコンビネーション治療方法の可能性を示している。


2016.11.05

コーヒー1日3杯で脳腫瘍リスク減との研究結果

↑BTW

レトロスペクティブ(過去を振り返って調査する統計研究)は信じられないな。
コーヒーを沢山飲む人=頭をシャキっとさせたいアクティブな生活をしている人。
で、そういう人は免疫が活性化した状態を保つ生活をしているんだろうし。


2016.10.13

第一三共の国産ADC医薬(抗体-抗癌剤複合体)が本家ロッシュの医薬よりも高い抗腫瘍効果が得られる結果

↑BTW

ロッシュ/中外製薬の乳癌治療用抗体医薬「ハーセプチン(Herceptin)」は、癌細胞がHer2受容体を多く発現している時にしか効果がありません。Her2受容体を少ししか発現していない癌細胞を殺すすために、ハーセプチンに抗癌剤DM1(エムタキシン)を結合したT-DM1(一般名:カドサイラ)がロッシュにより開発されています。

今回、第一三共がハーセプチンに別の抗癌剤「ヘキサデカン」を結合させたADC「DS-8201a」が従来品よりも高い効果を示したことを報告しています。

ハーセプチン部分は特許が切れてしまったため、ロッシュ以外の製薬企業がこのように癌を狙う部品として使用出来るようになっています。

 Keyword:Herceptin/3


2016.03.18

これが次世代がん治療薬「免疫チェックポイント調整抗体医薬」のパワーだ。

↑BTW


(Atezolizumab versus docetaxel for patients with previously treated non-small-cell lung cancer (POPLAR): a multicentre, open-label, phase 2 randomised controlled trial.Lancet. 2016 Mar 9. pii: S0140-6736(16)00587-0. doi: 10.1016/S0140-6736(16)00587-0. PMID:26970723)より
「ついにガンが治る時代になった」ってフレーズ聞いたことがあるでしょうか?これは最近、開発が進んでいる「免疫チェックポイント調整型抗体医薬」の強力な効果から言われていることです。上記のグラフは新しく開発が進んでいるPD-L1という生体内で免疫を調製するタンパク質に対して作用する薬を悪性度の高い「非小胞肺がん」患者で試した臨床試験結果です。

 縦軸は生存率を%で示しており治療効果にあたります、右に行くほど治療してから日数が経過しますが、全員が生存していた100%から徐々に生存率が低下していくのが分かります。赤色が従来の抗がん剤治療、青色が新しく開発が進むPD-L1に対する抗体医薬「Atezolizumab」の治療効果です。

 こういった試験では生存率が50%を切るまでの期間をよく比較に使いますが、従来の抗がん剤で治療した場合は9.7ヶ月で半分が亡くなるのに対し、Atezolizumabでは12.6ヶ月かかっています。この場合「3ヶ月延命させた」と言えます。

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 Keyword:オプジーボ/12


2016.01.21

がんになった人の10年後の生存率、部位別、ステージ別一覧

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肺、肝臓、胃、すい臓が厳しい。他の部位はまずまず

ただしこの結果は15年前に癌になった人(1999年から2002年までに診断・治療を受けた3万5287例)の結果で現在はそれぞれ改善しているはずとのこと。


ただし、それぞれの癌でもどのステージ(癌の進行度合い)で見つかったかによって大きく生存率が異なっています。早期発見が重要な事が分かる一方で、すい臓ガンなど初期ステージであっても生存率が低い癌も存在するようです。


2016.01.05

睡眠の質が悪いと癌が増殖する

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 断片的な睡眠により腫瘍関連マクロファージとTLR4シグナルを介して癌の増殖が誘導されるそうです。

まあ、ねずみちゃんを一晩中連日にわたりずっと2分以上連続して寝れなくしたヒドイ実験の結果ではありますが。
これで人間の睡眠の質を議論するとか研究者狂ってる。

 Keyword:マクロファージ/24 睡眠/156


2015.06.05

糖尿病の薬「メトホルミン」が「免疫疲弊」を解消し、癌治療効果を大幅に高める可能性が報告される

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 癌の治療には、外科手術で癌細胞を除去したり、抗ガン剤を投与して癌細胞を攻撃したりなど様々な方法がありますが、治療効果を高めるには身体の免疫機能の働きが非常に重要です。

 そもそも癌細胞が免疫機能からの攻撃を回避して体内で増殖してしまう原因の一つは、身体の免疫機能が長い癌細胞との戦いの末に「疲弊」して攻撃の手を弱めてしまうことが癌が治りにくい理由の一つとして知られています。

 今回、岡山大学の研究者らが、マウスを使った実験で、二型糖尿病の治療薬として広く使用されている「メトホルミン(metformin)」という薬が免疫疲弊を解消し、癌治療効果を高めることを報告しています。

 マウスの実験では、0.2mg/mLの濃度のメトホルミンを飲料水に混ぜた場合にも効果が得られています。過去の実験結果を参考にすると、もっと高濃度のおよそ1 mg/mL〜5mg/mLの濃度で飲料水に混ぜた場合に一般的な二型糖尿病患者で服用する場合と同じ程度の血中薬物濃度になるようですから、単純計算で糖尿病治療のために飲む量の1/5量程度を飲めば効果が出る可能性を示しています。

 メトホルミンは生命に関わるような副作用が出ない事が知られた薬です。この治療法が人間の治療に公に応用されるためには安全性確認など長い年月がかかるでしょうが、もし今、自分が癌になって既存の治療方法の効きがイマイチだったら勝手にメトホルミンを入手して飲むかも。失うモノは無いわけですから。

 かかりつけの医師に下記報告を紹介して、メトホルミンを自己責任で飲みたいと言うのも手かもしれません。保守的な医師で無ければ処方してくれるかも。また、メトホルミンは自己責任で個人輸入して入手することも可能です。

ふと思ったのですが、この研究結果が人間でもなりたつなら、糖尿病患者が癌になりにくいという統計データがありそうな気がします。

 Keyword:メトホルミン/20 metformin/10 糖尿病/96


2015.05.19

バファリン(アスピリン)を飲むと癌が予防出来る理由

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アスピリンを飲み続けている人は癌になりにくい事が知られています。

今回、その原因について研究者らが調べたところ、大腸細胞に発現しているEGFRの量は正常な状態に保つことが原因の一つだとの新知見が得られたそうです。EGFRは細胞を増殖させるトリガーになる細胞表面のタンパク質で、多くの癌細胞で大量に発現しています。

 今回の結果はアスピリンの作用であるCOX-2阻害がEGFRの量の制御につながっていることを示しており、この新知見を用いて新しい薬が開発出来る可能性があるそうです。

 Keyword:アスピリン/10


2015.04.15

次世代の癌免疫療法と言われるCAR-T(キメラ抗原受容体T細胞治療)治療の臨床試験が開始

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Cardio3 BioSciencesというベンチャーが開発するCAR-T治療がPhase I試験(初めての人間への投与)を開始します。標的はNKG2D

癌治療用の抗体医薬は投与した抗体癌細胞免疫細胞を結びつけ、その結果、免疫細胞が癌細胞を攻撃します。

次世代の癌免疫治療と言われるCAR-T(キメラ抗原受容体T細胞治療)は、抗体をくっつけた免疫細胞を遺伝子工学的に作りだし体内に投与することで、まわりくどい事をせず、癌細胞を激しく攻撃させます。

その効果は凄まじいらしいが、けっこう副作用も強いらしい。

 Keyword:NKG2D/3


2015.01.19

2050年には80歳以下で癌で亡くなる人はいなくなるだろうとの予想

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その頃あなたは何歳ですか?2050年までに死なないように頑張らなくちゃ(笑)

 この楽観的な予想はロンドン大学の研究者の論文を元に書かれています。現在の癌になるリスクは20歳の人の5000人に1人、50歳の人の100人に1人、65歳の人の30人に1人が今年癌になる程度の確率だそうです。

 現在でも既に癌になる人の半分以上が70歳以上で、癌で死ぬ人の半分以上が75歳以上ですが、2050年までにさらなる癌の予防技術と治療技術が進歩し80歳以下での癌による死亡は無くなるんじゃないかと書かれています。文章中ではアスピリンの服用による癌の予防効果に触れています。

 根拠のあいまいな記事かもしれません。


2014.09.26

ガンは最近治るようになってきたのか?日米の調査で明らかになった生存率の改善(1997〜2005年)
Cancer therapy improvement in 1997-2005

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 日本人の2人に1人はガンになり、男性の3人に1人、女性の4人に1人はがんで亡くなっています。治療技術は進み治るようになってきているのでしょうか?日本の国立がん研究センターが1997年〜2005年にガンと診断された30万人以上の統計データを発表しています。リンク先のグラフを見てもらうと分かりますが、ガンの種類により生存率に大きな違いがあるようです。

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2014.09.09

ガンによく効くらしい世界初の抗PD-1抗体医薬(免疫制御型)「小野薬品オプジーボ(Opdivo,nivolumab)」が日本承認。年間医療費1500万円(保険適用あり)
Human Anti-human PD-1 Monoclonal Antibody OPDIVO launches in Japan for Treatment of Unresectable Melanoma

↑BTW

 免疫を制御して癌を治す新しいメカニズムの薬です。幅広いガンに効き、効果も高いことから「ゲームチェンジャー」と呼ばれ期待されている種類の薬がついに日本でも承認されました。(以前紹介しました)

 今のところ1種類の皮膚ガン(メラノーマ)限定での承認ですが、自己負担の大きい「先進医療」でも無く普通に保険適用されています。保険適用前の価格は1回投与の価格は体重60kgの人でおよそ88万円です、3週間おきに投与する薬ですので1年で1500万円ぐらいですね。

(省略されています。全文を読む



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Cation!!注意:このページには動物実験などで得られた研究段階の情報が含まれています。これらはなんら、人間に適用した時の効果を保証するものではなく、これらの情報を元にとった行動によりいかなる不利益を被っても管理人は一切責任を負いません。このページの話はあくまで「情報」としてとらえてください。