カテゴリー:ガン・腫瘍 TW↑B
|1ページ目/3|次のページへ(123・)
下位カテゴリー
感染による腫瘍形成(14)




2018.06.05Nature Medicineで進行性末期乳がんを完治させた最新のコンビネーション免疫療法の事例が発表される
2018.05.22国立がん研究センターがまとめる「日本では未承認で使えない抗がん剤65種類リスト(2018年4月版)」 /4
2018.05.09コーヒーに発がん性の警告表示、カリフォルニア州でスタバなどに義務付け /4
2018.04.13ケータイで使われている900MHz帯や1.9GHz帯の電波(GSM、CDMA)による癌発生率への影響を2年間にわたってマウス、ラットで分析した報告書が発表。いくつかの癌発生率の上昇が確認されたが、性別差などがあるようだ /42
2018.04.10p53の下流「PUMA」をブロックすることで、癌細胞を利することなく、抗がん剤投与による腸管細胞で生じる副作用を防止出来る /6
2018.02.08アミノ酸「アスパラギン」を含まない食事をすると癌の転移が抑えられる。 /58
2018.02.05癌に直接投与することで全身の癌細胞を駆逐できる新世代のワクチン免疫治療法。CpGと抗OX40抗体を投与。 /28
2017.07.13患者本人の免疫細胞を取り出し癌細胞を攻撃するようプログラムして体内に戻す次世代の癌治療法CAR-T療法「ノバルティスのCTL019」がついにアメリカで承認へ /70
2017.06.132005年から2015年の10年間でがんによる死亡率が全体で16%低下、死亡率が増加している癌も /23
2017.06.08中国Nanjing(南京)社が開発中のCAR-T療法「LCAR-B38M」が難治性骨髄癌を再発した患者に驚異的な治療効果。アメリカ癌学会(ASCO)で発表 /66
2017.03.07最強のコンビネーション?がん免疫治療抗体抗PD-1抗体(オブジーボ・ニボルマブ)が抗CTLA-4抗体(ヤーボイ・イピリムマブ)と相乗して効く仕組み /11
2016.12.26オブジーボの先、全てのガンを治すのに必要ながん免疫療法に必要な4つの構成要素 /14
2016.11.05コーヒー1日3杯で脳腫瘍リスク減との研究結果 /11
2016.10.13第一三共の国産ADC医薬(抗体-抗癌剤複合体)が本家ロッシュの医薬よりも高い抗腫瘍効果が得られる結果 /83
2016.03.18これが次世代がん治療薬「免疫チェックポイント調整抗体医薬」のパワーだ。 /189
2016.01.21がんになった人の10年後の生存率、部位別、ステージ別一覧 /153
2016.01.05睡眠の質が悪いと癌が増殖する /1
2015.06.05糖尿病の薬「メトホルミン」が「免疫疲弊」を解消し、癌治療効果を大幅に高める可能性が報告される /778
2015.05.19バファリン(アスピリン)を飲むと癌が予防出来る理由 /326
2015.04.15次世代の癌免疫療法と言われるCAR-T(キメラ抗原受容体T細胞治療)治療の臨床試験が開始 /4
2015.01.192050年には80歳以下で癌で亡くなる人はいなくなるだろうとの予想 /56
2014.09.26ガンは最近治るようになってきたのか?日米の調査で明らかになった生存率の改善(1997〜2005年) /1194
2014.09.09ガンによく効くらしい世界初の抗PD-1抗体医薬(免疫制御型)「小野薬品オプジーボ(Opdivo,nivolumab)」が日本承認。年間医療費1500万円(保険適用あり) /19
2014.03.28ガン細胞の「私を食べないで」シグナルCD47をマスクする新しい治療方法開発
2014.01.21気密性の高い家は屋内のラドンガス濃度が高まりやすく肺ガンになりやすくなる
2013.07.24アメリカで子宮頸ガン予防ワクチン(HPVワクチン)導入4年でティーンエイジャー女性のウイルス感染が56%減少 /72
2012.09.26バファリン4分の1錠を毎日飲むとガンで死ぬリスクが低下する /3
2007.10.31抗ガン作用のあるポリオウイルスを開発
2007.10.31ONYX-015
2009.04.28p53タンパクを細胞内導入することでガン細胞の増殖を止めることが出来た。


2018.06.05

Nature Medicineで進行性末期乳がんを完治させた最新のコンビネーション免疫療法の事例が発表される

↑BTW

 一般の患者に届くにはまだ時間がかかりそうですが、最新研究を総動員したアベンジャーズ的治療でこれまで治せなかった進行性乳がん(既に体のあちこちに転移している患者)の転移病巣も含め完全退縮させ2年間再発無しの状態に導いたそうです。

 既に「免疫療法」の一つ「免疫チェックポイント阻害剤」が癌治療で画期的な成果をあげているのは聞いていると思います。しかしこれらの治療方法は実はどんな癌にでも効くわけではなく、メラノーマ(黒色癌)、喫煙者の肺がんや膀胱がんなどDNAの突然変異が高度に蓄積した癌でのみ効果が強く、乳がんや消化管の癌、卵巣がんなどには強い効果が無いのが現状です。

今回アメリカNIHの研究者が発表した方法は、上記した最新の免疫チェックポイント阻害剤でも治療効果の低い癌を強力に治療出来る方法になります。

方法ををチャート式で書くと下記のようになります。

患者の癌細胞を一部取り出して遺伝子変異を分析、標的とする4つの遺伝子変異を決定(今回はSLC3A2、KIAA0368、CADPS2、CTSB)

患者の免疫細胞の中からがん組織に侵入しているリンパ球(TIL:Tumore-infiltrating lymphocytes)を取り出して増やして患者に戻す。合わせて免疫活性化作用のあるIL-2と、免疫チェックポイント阻害剤を併せて投与

この結果、癌の病巣は転移した部分も含め完全消失し、現在22か月間再発無しだそうです。

 それぞれの方法はかなり研究が進んでいる治療方法ですが、今回それらを組み合わせています。癌の種類ごとの治りにくさは詳しくないのですが今回Nature Medicineで単一患者の完治がこのように発表されていることから、普通は治らない癌が治ったのではないかと思います。

癌の治療分野は最近すごいですねぇ。しかし、この治療方法値段をつけるとすると3000万円ぐらいでしょうか

 Keyword:遺伝子変異/12
         記事ごとのページ・コメント欄


2018.05.22

国立がん研究センターがまとめる「日本では未承認で使えない抗がん剤65種類リスト(2018年4月版)」

↑BTW

あと、日本で適用外(肝臓がんに使うのは承認されているけど、肺がんでは承認されてないので、日本で肺がんに使うと保険適用されず全額自己負担になるとか)が40医薬品あって、合わせて105種類の海外では使えるけど、日本で保険適用して使えない抗がん剤があるようです。
国立がん研究センターは何のつもりでこんなページを作っているのか知りませんが、
「未承認薬を用いた場合の、患者さん自らが支払う医療費(モデルケース)」へのリンク付き↓
ペンブロ1か月で150万円ですかぁ!

         記事ごとのページ・コメント欄(4〜)


2018.05.09

コーヒーに発がん性の警告表示、カリフォルニア州でスタバなどに義務付け

↑BTW

なんだアクリルアミドか。ここ↓を見ると深焙煎のコーヒーほど少なく0.1〜0.3 ug/mL。浅い焙煎のコーヒーでは0.4〜0.5 ug/mLほど含まれているとのこと。ちなみにポテチは1袋100gとして、50〜200 ugぐらい。
なので、確かにコーヒー1杯でポテチ一袋ぐらいのアクリルアミドが含まれているね。

動物実験によると170〜300 ug/kg/day食べるとがんが10%増えるらしい。
人間に換算すると1日あたり1万〜2万ug。なので、コーヒーを1日に100〜300ぱい飲むと、ある集団で10人が自然に癌になるとしたら、その数が11人になる感じ。
くだらねー、コーヒー攻撃しているのマリファナ業界じゃねえの?

         記事ごとのページ・コメント欄(4〜)


2018.04.13

ケータイで使われている900MHz帯や1.9GHz帯の電波(GSM、CDMA)による癌発生率への影響を2年間にわたってマウス、ラットで分析した報告書が発表。いくつかの癌発生率の上昇が確認されたが、性別差などがあるようだ

↑BTW

 ケータイの電波の有害性の有無を確認するための大規模な試験が行われ、結果が発表されています。内容はマウスとラット、各グループ100程度ずつに、SAR値で0、1.5W/kg、3W/kg、6W/kgの1.9GHzのGSMとCDMAの電波を2年間当て続けて(10分ごとにON/OFFして1日9時間)、生存率、各臓器の癌発生率などを調べています。気合入ってますね。試験の実施費用は数億円とかだと思う。

900MHz帯の結論の原文は下記
-----------------------------------------
Under the conditions of this 2-year whole-body exposure study, there was some evidence of carcinogenic activity of GSM-modulated cell phone RFR at 900 MHz in male Hsd:Sprague Dawley SD rats based on the incidences of malignant schwannoma in the heart. The incidences of adenoma or carcinoma (combined) in the prostate gland, malignant glioma and benign or malignant granular cell tumors in the brain, adenoma of the pars distalis in the pituitary gland, pheochromocytoma (benign, malignant, or complex combined) in the adrenal medulla, and pancreatic islet cell adenoma or carcinoma (combined) may have been related to cell phone RFR exposure. There was no evidence of carcinogenic activity of GSM-modulated cell phone RFR at 900 MHz in female Hsd:Sprague Dawley SD rats administered 1.5, 3, or 6 W/kg. There was some evidence of carcinogenic activity of CDMAmodulated cell phone RFR at 900 MHz in male Hsd:Sprague Dawley SD rats based on the incidences of malignant schwannoma in the heart. The incidences of malignant glioma in the brain, adenoma of the pars distalis in the pituitary gland, and adenoma or carcinoma (combined) of the liver may have been related to cell phone RFR exposure. There was equivocal evidence of carcinogenic activity of CDMA-modulated cell phone RFR at 900 MHz in female Hsd:Sprague Dawley SD rats based on the incidences of malignant glioma in the brain and pheochromocytoma (benign, malignant, or complex combined) in the adrenal medulla.
-----------------------------------------

まとめると
オスのラット(GSM):
〇心臓のシュワン細胞のがん発生率上昇
△前立腺の癌発生率、脳腫瘍発生率、すい臓がん発生

メスのラット(GSM):
×がんの発生率上昇

オスのラット(CDMA)
〇心臓の腫瘍発生
△肝臓がんを含めていくつかの癌で電波による発生率

メスのラット(CDMA)
△がんの発生率上昇

1,9GHz帯の結論の原文は下記
-----------------------------------------
Under the conditions of these 2-year studies, there was equivocal evidence of carcinogenic activity of GSM-modulated cell phone RFR at 1,900 MHz in male B6C3F1/N mice based on the combined incidences of fibrosarcoma, sarcoma, or malignant fibrous histiocytoma in the skin and the incidences of alveolar/bronchiolar adenoma or carcinoma (combined) in the lung. There was equivocal evidence of carcinogenic activity of GSM-modulated cell phone RFR at 1,900 MHz in female B6C3F1/N mice based on the incidences of malignant lymphoma (all organs). There was equivocal evidence of carcinogenic activity of CDMA-modulated cell phone RFR at 1,900 MHz in male B6C3F1/N mice based on the incidences of hepatoblastoma of the liver. There was equivocal evidence of carcinogenic activity of CDMA-modulated cell phone RFR at 1,900 MHz in female B6C3F1/N mice based on the incidences of malignant lymphoma (all organs).
Exposure to GSM- or CDMA-modulated cell phone RFR at 1,900 MHz did not increase the incidence of any nonneoplastic lesions in male or female B6C3F1/N mice.
-----------------------------------------

1.9GHzでも、900MHzと同じようにオスではいくつかの癌発生率上昇の可能性だけど、メスでは影響無し。

まあ、気のせいじゃなくても「ケータイの電磁波で癌の発生率増加の可能性あり」ですね。

この手の報告はこれまでも多数あります。↓
あと、面白いんですが、下記は今回の報告に掲載されていた「生存率」のグラフです。黒い●が電波を当てなかった動物なんですが(左2つがGSM、右2つがCDMA、上がオス、下がメス)、いずれの場合もケータイ電波を当てることで生存率が上がってるんですよね。。。。非常に興味深い。癌は増えるけど長生き出来るんでしょうか。

         記事ごとのページ・コメント欄(42〜)


2018.04.10

p53の下流「PUMA」をブロックすることで、癌細胞を利することなく、抗がん剤投与による腸管細胞で生じる副作用を防止出来る

↑BTW


p53という細胞内のタンパク質は細胞に増殖停止や、自殺を命令する働きを持ちます。癌の治療の時に抗がん剤(癌を殺す薬)を投与すると、腸の幹細胞などの増殖している細胞も一緒にダメージを受けて死んでしまいますが、これらの正常な細胞の自殺はp53の働きで起こります。

 このp53の働きを妨げる薬を投与することが出来れば、腸で起こるこの副作用を防止することが出来るのですが、やっかいなことにp53の働きを止めると、癌細胞の増殖を止め、自殺しようと働いている経路(結局は癌の増殖パワーに負けていますが)も妨げることになり、癌の増殖を促進してしまうので使うことが出来ませんでした。

 今回、アメリカ・ピッツバーグ大学の研究者らの報告によると、p53全体の働きを止めるのではなく、p53シグナル経路の下流のPUMA(p53 upregulated modulator of apoptosis)を阻害した場合、腸などで起こる副作用のみを防ぎ、癌細胞を助けることはないそうです。

 抗がん剤と一緒にこのPUMA阻害薬を飲むことで副作用を防止出来る可能性があります。また、このPUMA阻害薬によって、通常よりも大量の抗がん剤投与が可能になり、より強力に癌を治療出来るかもしれません。

 Keyword:p53/11 幹細胞/53 タンパク質/69
         記事ごとのページ・コメント欄(6〜)


2018.02.08

アミノ酸「アスパラギン」を含まない食事をすると癌の転移が抑えられる。

↑BTW

実験では、アスパラギンを含む量が0%、0.6%、4%の食事をとらせたネズミに癌細胞を移植する実験を行い、肺への転移頻度を比較しています。その結果、アスパラギンを含まない食事のネズミでは、癌の転移が半分程度になっていました。

また、アスパラギンは食事で体内に取り込む以外にも生体内で「アスパラギン合成酵素」によって作られてもいますが、アスパラギン合成酵素を働かなくすることで、癌の転移が抑制されることも分かりました。

ちなみに、アスパラギンによる、このような作用は「癌の転移」のみに関わり、もとの癌細胞の増殖には効果は無いようです。

今回の発見で、(1)アスパラギンを体内で作れなくする、(2)体内でアスパラギンを分解する。などの癌転移抑制薬の開発が始まるかもしれません。

また、今回の実験はネズミで行われたもので、人間でも同じように効果があるかどうかは不明ですが、もし効果があるなら、一切アスパラギンを含まない食事をすることで癌の転移を抑えることが出来るかもしれません。

         記事ごとのページ・コメント欄(58〜)


2018.02.05

癌に直接投与することで全身の癌細胞を駆逐できる新世代のワクチン免疫治療法。CpGと抗OX40抗体を投与。

↑BTW

この研究を発表したのは米スタンフォード大学の研究者Ronald Levyの研究グループ。このワクチンは従来の「ワクチン」のように抗原と投与せず2種類の免疫活性化物質を癌に直接投与しています。登場の「ワクチン」で含まれている抗原は投与部位の癌に含まれるものを使う感じでしょうか。

投与するのはTLR9リガンドであるCpGと、免疫チェックポイント分子として有名なOX40を投与しています。
CpGを投与した部位ではCD4+免疫細胞のOX40分子発現が増加し、そこをめがけて併せて投与した抗OX40抗体が結合し全身で作用を発揮するようです。

免疫システム・癌における免疫システム異常の研究から色々な治療方法が考えられますね。

 Keyword:ワクチン/136
         記事ごとのページ・コメント欄(28〜)


2017.07.13

患者本人の免疫細胞を取り出し癌細胞を攻撃するようプログラムして体内に戻す次世代の癌治療法CAR-T療法「ノバルティスのCTL019」がついにアメリカで承認へ

↑BTW


 新世代の癌治療方法として「免疫チェックポイント調製抗体」が大きな話題になっていますが、さらに強力な治療効果が報告されているCAR-T療法がついにアメリカで承認されそうです。

 今回、アメリカ規制当局FDAに承認される見込みとなったのはノバルティスファーマ社のCTL019(tisagenlecleucel)。これは患者本人の免疫細胞(T細胞)を血液中から取り出し、癌細胞表面に存在するCD19というタンパクに結合する抗体と攻撃開始命令をスタートさせる細胞内ユニットを連結させた「キメラ受容体(CAR)」の遺伝子を組み込み細胞表面に発現させた後に患者体内に戻します。

 臨床試験では治療後再発したり、抗癌剤での治療で効果の無かった白血病(ALL)患者で、治療を受けた患者の83%が治療3ヶ月後に完全寛解(CR)または部分寛解(PR)を達成しています。

※完全寛解(CR)・・・・・血液中の癌細胞が5%以下に減少した状態
※部分寛解(PR)・・・・・血液中の癌細胞が治療前より減少した状態

さて、治療費は何千万円ぐらいなんでしょうか?(笑

         記事ごとのページ・コメント欄(70〜)


2017.06.13

2005年から2015年の10年間でがんによる死亡率が全体で16%低下、死亡率が増加している癌も

↑BTW

部位によって大きな差があります。

癌の種類1995年〜2005年の減少率2005年〜2015年の減少率
胃癌30.9%33.2%
大腸癌10.0%6.5%
肝臓癌31.9%48.8%
肺癌9.3%7.3%
乳癌13.6%増加2.7%増加
子宮頸癌3.4%増加9.6%増加

乳癌は増加していますが、「下げ止まった」との解釈、子宮頸癌による死亡者数が増え続けています。

他に都道府県別の癌による死亡率グラフがありますが、不気味に青森県だけ高く、長野県が低いのはなぜだろう?

 Keyword:子宮/24
         記事ごとのページ・コメント欄(23〜)


2017.06.08

中国Nanjing(南京)社が開発中のCAR-T療法「LCAR-B38M」が難治性骨髄癌を再発した患者に驚異的な治療効果。アメリカ癌学会(ASCO)で発表

↑BTW

 今年も行けなかったASCOですが、今年も癌免疫分野で驚異的な新治療方法の発表が相次いでいます。
中国Nanjing社の開発するBCMAタンパクを標的としたCAR-T療法において、再発した多発性骨髄腫(multiple myeloma)患者35名のうち、33名(94%)に治療効果、うち14名(40%)はsCR(完全寛解、完全治癒したように見える状態)になったとのこと。

 現在、癌治療分野では多数の革新的治療法の臨床試験が進行中です。劇的に効くと言われた小野薬品/BMSのオプジーボのような「抗体医薬」だけで異なるターゲット分子を狙ったものが10種類程度、また、今回のNanjing社の発表したCAR-T療法は、攻撃目標を癌細胞に定められた遺伝子改変した免疫細胞を注入する治療法で抗体医薬の限界を超えて強力に癌細胞を攻撃することが期待されている治療方法です。ただ、副作用が非常に大きいことが問題で、いかに副作用を低減させつつ強力に癌細胞のみを攻撃させるか、様々な細胞が検討されています。

 個人的にはこれらの開発中の治療方法を組み合わせることで、あと20年で癌による死亡率は少なくとも現在の3分の1ぐらいにはなるんじゃないかと、気になるのはいずれもスゲー治療費高そうって事です。抗体医薬で年間1000万超え、CAR-Tにいたっては年間5000万円って話もあります。

 最初のCAR-T治療法としてノバルティス社のCTL019(こちらは投与患者の37%でsCR(完全寛解)するとの結果)が、来月、アメリカFDAで承認されるかどうか議論される予定です。

         記事ごとのページ・コメント欄(66〜)


2017.03.07

最強のコンビネーション?がん免疫治療抗体抗PD-1抗体(オブジーボ・ニボルマブ)が抗CTLA-4抗体(ヤーボイ・イピリムマブ)と相乗して効く仕組み

↑BTW

 薬価が高くて問題になっているオブジーボに、別の薬価が高い薬を組み合わせることで相乗効果が得られることが報告されました。さあ厚生労働省はどうする!!!!?

 日本の小野薬品が開発した抗PD-1抗体(オブジーボ・一般名ニボルマブ)は「がん免疫治療薬(免疫チェックポイント阻害剤)」という新しいメカニズムの薬で、がんの根治が期待出来る薬として期待されています。一方、免疫チェックポイント阻害剤にはもう一つ、BMS社が発売しているCTLA-4阻害剤(ヤーボイ・イピリムマブ)というメカニズムの違う薬があります。今回、この2つの薬が相乗して効くメカニズムが報告されています。

2つの薬は以下のように効きます。

  • 抗PD-1抗体・・・・がん細胞が出す「私を攻撃しないでシグナル」をブロックして、T細胞に攻撃を再開させる。(攻撃開始させる)
  • 抗CTLA-4抗体・・・・・がん細胞が分泌する物質により、がん細胞を攻撃する免疫細胞(T細胞)が出来ないなっているのを解除する。(攻撃する細胞を作らせる)
報告によると、抗CLTA-4抗体を投与された患者は、多くの(他種類の)T細胞が出来ており、このT細胞が多いほど、抗PD-1抗体の効果が高まっていたとのことで想定されていた通りのコンビネーションによりお互いの薬効を高めているようです。

 今のところ、この2つの抗体を組み合わせて使う治療は日本では保険適用になっていません。抗PD-1抗体(オブジーボ)のみを使った場合の医療費が高すぎて問題になっている情況です。もう一つの抗体を組み合わせることは必要な医療費が2倍になることを意味しており厚生労働省は頭を悩ませているんじゃないかと想像します。

 Keyword:PD-1/9
         記事ごとのページ・コメント欄(11〜)


2016.12.26

オブジーボの先、全てのガンを治すのに必要ながん免疫療法に必要な4つの構成要素

↑BTW

 オブジーボなどの免疫チェックポイント阻害抗体医薬はめざましい効果を示すが、恩恵を受けられるのは一部の患者に限られる。この原因は、様々な免疫抑制メカニズムを使ってガン細胞が生き延びていることが原因と考えられている。

研究者は通常のモデル実験では根治不可能な巨大なガンを植えたマウスを治療する実験を試みた。その結果

  • (1)腫瘍抗原を標的とする抗体
  • (2)血中半減期の長いIL-2
  • (3)免疫チェックポイント阻害抗体(anti-PD1)
  • (4)T細胞ワクチン
の4つを組み合わせることで成果が見られた。
この治療に生体内のどのような免疫メカニズムが働いているかを調べる「枯渇実験」では、CD8陽性T細胞、DC細胞に加え、その他に様々な自然免疫システムも動員して巨大なガンを根治させていることが分かった。

今回のマウスモデル実験は、通常は治療が困難と見なされるような腫瘍の大部分を治癒することのできる「がん免疫治療」のコンビネーション治療方法の可能性を示している。

         記事ごとのページ・コメント欄(14〜)


2016.11.05

コーヒー1日3杯で脳腫瘍リスク減との研究結果

↑BTW

レトロスペクティブ(過去を振り返って調査する統計研究)は信じられないな。
コーヒーを沢山飲む人=頭をシャキっとさせたいアクティブな生活をしている人。
で、そういう人は免疫が活性化した状態を保つ生活をしているんだろうし。

         記事ごとのページ・コメント欄(11〜)


2016.10.13

第一三共の国産ADC医薬(抗体-抗癌剤複合体)が本家ロッシュの医薬よりも高い抗腫瘍効果が得られる結果

↑BTW

ロッシュ/中外製薬の乳癌治療用抗体医薬「ハーセプチン(Herceptin)」は、癌細胞がHer2受容体を多く発現している時にしか効果がありません。Her2受容体を少ししか発現していない癌細胞を殺すすために、ハーセプチンに抗癌剤DM1(エムタキシン)を結合したT-DM1(一般名:カドサイラ)がロッシュにより開発されています。

今回、第一三共がハーセプチンに別の抗癌剤「ヘキサデカン」を結合させたADC「DS-8201a」が従来品よりも高い効果を示したことを報告しています。

ハーセプチン部分は特許が切れてしまったため、ロッシュ以外の製薬企業がこのように癌を狙う部品として使用出来るようになっています。

 Keyword:Herceptin/3
         記事ごとのページ・コメント欄(83〜)


2016.03.18

これが次世代がん治療薬「免疫チェックポイント調整抗体医薬」のパワーだ。

↑BTW


(Atezolizumab versus docetaxel for patients with previously treated non-small-cell lung cancer (POPLAR): a multicentre, open-label, phase 2 randomised controlled trial.Lancet. 2016 Mar 9. pii: S0140-6736(16)00587-0. doi: 10.1016/S0140-6736(16)00587-0. PMID:26970723)より
「ついにガンが治る時代になった」ってフレーズ聞いたことがあるでしょうか?これは最近、開発が進んでいる「免疫チェックポイント調整型抗体医薬」の強力な効果から言われていることです。上記のグラフは新しく開発が進んでいるPD-L1という生体内で免疫を調製するタンパク質に対して作用する薬を悪性度の高い「非小胞肺がん」患者で試した臨床試験結果です。

 縦軸は生存率を%で示しており治療効果にあたります、右に行くほど治療してから日数が経過しますが、全員が生存していた100%から徐々に生存率が低下していくのが分かります。赤色が従来の抗がん剤治療、青色が新しく開発が進むPD-L1に対する抗体医薬「Atezolizumab」の治療効果です。

 こういった試験では生存率が50%を切るまでの期間をよく比較に使いますが、従来の抗がん剤で治療した場合は9.7ヶ月で半分が亡くなるのに対し、Atezolizumabでは12.6ヶ月かかっています。この場合「3ヶ月延命させた」と言えます。

(省略されています。全文を読む

 Keyword:オプジーボ/5 Opdivo/3
         記事ごとのページ・コメント欄(189〜)


2016.01.21

がんになった人の10年後の生存率、部位別、ステージ別一覧

↑BTW


肺、肝臓、胃、すい臓が厳しい。他の部位はまずまず

ただしこの結果は15年前に癌になった人(1999年から2002年までに診断・治療を受けた3万5287例)の結果で現在はそれぞれ改善しているはずとのこと。


ただし、それぞれの癌でもどのステージ(癌の進行度合い)で見つかったかによって大きく生存率が異なっています。早期発見が重要な事が分かる一方で、すい臓ガンなど初期ステージであっても生存率が低い癌も存在するようです。

         記事ごとのページ・コメント欄(153〜)


2016.01.05

睡眠の質が悪いと癌が増殖する

↑BTW

 断片的な睡眠により腫瘍関連マクロファージとTLR4シグナルを介して癌の増殖が誘導されるそうです。

まあ、ねずみちゃんを一晩中連日にわたりずっと2分以上連続して寝れなくしたヒドイ実験の結果ではありますが。
これで人間の睡眠の質を議論するとか研究者狂ってる。

 Keyword:マクロファージ/24 睡眠/139
         記事ごとのページ・コメント欄(1〜)


2015.06.05

糖尿病の薬「メトホルミン」が「免疫疲弊」を解消し、癌治療効果を大幅に高める可能性が報告される

↑BTW

 癌の治療には、外科手術で癌細胞を除去したり、抗ガン剤を投与して癌細胞を攻撃したりなど様々な方法がありますが、治療効果を高めるには身体の免疫機能の働きが非常に重要です。

 そもそも癌細胞が免疫機能からの攻撃を回避して体内で増殖してしまう原因の一つは、身体の免疫機能が長い癌細胞との戦いの末に「疲弊」して攻撃の手を弱めてしまうことが癌が治りにくい理由の一つとして知られています。

 今回、岡山大学の研究者らが、マウスを使った実験で、二型糖尿病の治療薬として広く使用されている「メトホルミン(metformin)」という薬が免疫疲弊を解消し、癌治療効果を高めることを報告しています。

 マウスの実験では、0.2mg/mLの濃度のメトホルミンを飲料水に混ぜた場合にも効果が得られています。過去の実験結果を参考にすると、もっと高濃度のおよそ1 mg/mL〜5mg/mLの濃度で飲料水に混ぜた場合に一般的な二型糖尿病患者で服用する場合と同じ程度の血中薬物濃度になるようですから、単純計算で糖尿病治療のために飲む量の1/5量程度を飲めば効果が出る可能性を示しています。

 メトホルミンは生命に関わるような副作用が出ない事が知られた薬です。この治療法が人間の治療に公に応用されるためには安全性確認など長い年月がかかるでしょうが、もし今、自分が癌になって既存の治療方法の効きがイマイチだったら勝手にメトホルミンを入手して飲むかも。失うモノは無いわけですから。

 かかりつけの医師に下記報告を紹介して、メトホルミンを自己責任で飲みたいと言うのも手かもしれません。保守的な医師で無ければ処方してくれるかも。また、メトホルミンは自己責任で個人輸入して入手することも可能です。

ふと思ったのですが、この研究結果が人間でもなりたつなら、糖尿病患者が癌になりにくいという統計データがありそうな気がします。

 Keyword:メトホルミン/8 metformin/6 糖尿病/18
         記事ごとのページ・コメント欄(778〜)


2015.05.19

バファリン(アスピリン)を飲むと癌が予防出来る理由

↑BTW

アスピリンを飲み続けている人は癌になりにくい事が知られています。

今回、その原因について研究者らが調べたところ、大腸細胞に発現しているEGFRの量は正常な状態に保つことが原因の一つだとの新知見が得られたそうです。EGFRは細胞を増殖させるトリガーになる細胞表面のタンパク質で、多くの癌細胞で大量に発現しています。

 今回の結果はアスピリンの作用であるCOX-2阻害がEGFRの量の制御につながっていることを示しており、この新知見を用いて新しい薬が開発出来る可能性があるそうです。

 Keyword:アスピリン/7
         記事ごとのページ・コメント欄(326〜)


2015.04.15

次世代の癌免疫療法と言われるCAR-T(キメラ抗原受容体T細胞治療)治療の臨床試験が開始

↑BTW

Cardio3 BioSciencesというベンチャーが開発するCAR-T治療がPhase I試験(初めての人間への投与)を開始します。

癌治療用の抗体医薬は投与した抗体癌細胞免疫細胞を結びつけ、その結果、免疫細胞が癌細胞を攻撃します。

次世代の癌免疫治療と言われるCAR-T(キメラ抗原受容体T細胞治療)は、抗体をくっつけた免疫細胞を遺伝子工学的に作りだし体内に投与することで、まわりくどい事をせず、癌細胞を激しく攻撃させます。

その効果は凄まじいらしいが、けっこう副作用も強いらしい。

         記事ごとのページ・コメント欄(4〜)


2015.01.19

2050年には80歳以下で癌で亡くなる人はいなくなるだろうとの予想

↑BTW

その頃あなたは何歳ですか?2050年までに死なないように頑張らなくちゃ(笑)

 この楽観的な予想はロンドン大学の研究者の論文を元に書かれています。現在の癌になるリスクは20歳の人の5000人に1人、50歳の人の100人に1人、65歳の人の30人に1人が今年癌になる程度の確率だそうです。

 現在でも既に癌になる人の半分以上が70歳以上で、癌で死ぬ人の半分以上が75歳以上ですが、2050年までにさらなる癌の予防技術と治療技術が進歩し80歳以下での癌による死亡は無くなるんじゃないかと書かれています。文章中ではアスピリンの服用による癌の予防効果に触れています。

 根拠のあいまいな記事かもしれません。

         記事ごとのページ・コメント欄(56〜)


2014.09.26

ガンは最近治るようになってきたのか?日米の調査で明らかになった生存率の改善(1997〜2005年)
Cancer therapy improvement in 1997-2005

↑BTW

 日本人の2人に1人はガンになり、男性の3人に1人、女性の4人に1人はがんで亡くなっています。治療技術は進み治るようになってきているのでしょうか?日本の国立がん研究センターが1997年〜2005年にガンと診断された30万人以上の統計データを発表しています。リンク先のグラフを見てもらうと分かりますが、ガンの種類により生存率に大きな違いがあるようです。

(省略されています。全文を読む

         記事ごとのページ・コメント欄(1194〜)


2014.09.09

ガンによく効くらしい世界初の抗PD-1抗体医薬(免疫制御型)「小野薬品オプジーボ(Opdivo,nivolumab)」が日本承認。年間医療費1500万円(保険適用あり)
Human Anti-human PD-1 Monoclonal Antibody OPDIVO launches in Japan for Treatment of Unresectable Melanoma

↑BTW

 免疫を制御して癌を治す新しいメカニズムの薬です。幅広いガンに効き、効果も高いことから「ゲームチェンジャー」と呼ばれ期待されている種類の薬がついに日本でも承認されました。(以前紹介しました)

 今のところ1種類の皮膚ガン(メラノーマ)限定での承認ですが、自己負担の大きい「先進医療」でも無く普通に保険適用されています。保険適用前の価格は1回投与の価格は体重60kgの人でおよそ88万円です、3週間おきに投与する薬ですので1年で1500万円ぐらいですね。

(省略されています。全文を読む

         記事ごとのページ・コメント欄(19〜)


2014.03.28

ガン細胞の「私を食べないで」シグナルCD47をマスクする新しい治療方法開発

↑BTW


 人体には正常に機能しなくなった細胞を除去するするための仕組みがあります。普通に考えると無限に増殖を始めたガン細胞はこの免疫の仕組みで除去されそうなものです。ガン細胞はなぜこの仕組みから逃れて体内で増殖することが出来るのでしょうか?

 今回、スタンフォード大学メディカルセンターのStephen B. Willinghamらはガン細胞が免疫から逃れる仕組みを解明し、新しいガン治療の試みを動物実験で成功させています。

 この治療ではCD47という細胞表面にあるタンパク質の目印を使います。この目印は体内で「私を食べちゃダメ」という意味を持っています。正常な細胞はこの目印を使って免疫細胞に攻撃されるのを防いでいますが、ガン細胞はなんと仕組みを悪用し、CD47を大量に持つことで免疫細胞に攻撃されなくなっていることが分かりました。

(省略されています。全文を読む

         記事ごとのページ・コメント欄


2014.01.21

気密性の高い家は屋内のラドンガス濃度が高まりやすく肺ガンになりやすくなる

↑BTW

 日本で「ラドンガス」というと温泉の沸く地域でお湯とともに発生する放射線を発するガスで身体に良い効果が知られていますが、世界的には肺ガンの原因になっていることが問題視されています。

ラドンガスは温泉が沸く地域でなくても地面から微量ずつ発生していることが知られていますが、これが家の床を通して室内に入り高濃度で溜まり、試算ではアメリカだけでも1年間に21000人がラドンガスが原因で肺ガンになり死亡していることになるそうです。

(省略されています。全文を読む

 Keyword:放射線/12
         記事ごとのページ・コメント欄


2013.07.24

アメリカで子宮頸ガン予防ワクチン(HPVワクチン)導入4年でティーンエイジャー女性のウイルス感染が56%減少

↑BTW

 日本で最近接種が始まった子宮頸ガン予防ワクチン(HPVワクチン)はアメリカでは既に11〜12歳の少女を対象に2006年に接種が始まっています。

 HPV(ヒト・パピローマ・ウイルス)は子宮頸ガンを発症した女性のほとんどが感染しており、感染を防ぐことで子宮頸ガンを予防することが出来ると考えられています。日本では年間およそ1万人弱が子宮頸ガンを発症しています。

 今回、米アトランタ疾病予防センターのLauri E. Markowitzらが、この2006年のワクチン接種後で社会全体でどれぐらいウイルス感染者数が減ったのかを大規模に調べ報告しています。研究者らはワクチン接種が無かった2003-2006年の世代と、ワクチン接種が始まった後の2007-2010年の世代の女性をそれぞれ4200人ずつ調べ、世代毎にウイルス感染割合を調べました。

(省略されています。全文を読む

 Keyword:HPV/61 筋肉/27 子宮頸ガン/11
         記事ごとのページ・コメント欄(72〜)


2012.09.26

バファリン4分の1錠を毎日飲むとガンで死ぬリスクが低下する

↑BTW

 アスピリン(日本ではバファリンという名前で売られている)「アセチルサリチル酸」という名前の薬物が含まれ、この成分の熱を下げ痛みを和らげる効果により解熱鎮痛剤として通常は使用されています。近年、この成分にガンで死ぬ確率を低下させる効果があることが報告されました。2011年にイギリスの研究グループが人間への効果に関する大規模な研究結果を行い、「人間においても死のリスクを低下させる」と報告したのに続き、今年新たにアメリカの研究グループが結果を報告し、イギリスのグループの報告よりも少し効果は低いものの確かにアスピリンにそのような効果があると結論づけています。

(省略されています。全文を読む

         記事ごとのページ・コメント欄(3〜)


2007.10.31

抗ガン作用のあるポリオウイルスを開発

↑BTW

発表したのはカリフォルニア、スタンフォード大学の研究者ら

ガン細胞依存的に増殖するウイルス(virotherapeutic)が新しいガン治療法として開発されてきた。しかし、静脈投与で腫瘍に到達させるための技術が不十分であった。

今回、研究者らはJX-963という改良ウイルスを報告している。研究者等はまず静脈投与後に腫瘍に集積するポックスウイルスを見つけ出した。次のこのウイルスを遺伝子工学的に改良し転写因子E2FとEGFR経路を活性化させた。次に細胞傷害性T細胞を誘導するためにヒトのGM-CSFを過剰発現するように改良した。

JX-963は以前より研究されているアデノウイルスOnyx-015よりも効果的で、ターゲットとなるガンの種類も広い。

  • Rational strain selection and engineering creates a broad-spectrum, systemically effective oncolytic poxvirus, JX-963. J Clin Invest. 2007 Oct 25、PMID:17965776

         記事ごとのページ・コメント欄


2007.10.31

ONYX-015

↑BTW

アメリカのバイオ企業Onyx_Pharmaceuticals社が開発した抗腫瘍アデノウイルス。2003年1月に経済的な理由でP3が中止

E1B領域を破壊しており、ガン細胞の中でのみ増殖し、ガン細胞を破壊する。
臨床試験では30人にガン組織内投与し14%が効果あり、41%が変化無し、45%が悪化(1日1回5日連続、3週間ごとに投与)といった感じだったようだ

この薬の元になったのは中国上海のバイオ企業Shanghai_Biotechが開発した世界初の抗腫瘍ウイルス治療薬H101、同様にE1Bを欠損したウイルスでガン細胞の中でのみ増殖出来る。上海や北京に行けば治療を受けられるらしい。

E1Bを欠損したウイルスはウイルスRNAの核外への移行に問題があるが、なぜか腫瘍細胞ではこの機構がうまく働くようだ(参考)

同様なメカニズムの抗腫瘍薬として
GendicineやAdvexinがあるようだ(参考)

         記事ごとのページ・コメント欄


2009.04.28

p53タンパクを細胞内導入することでガン細胞の増殖を止めることが出来た。

↑BTW

原文:
p53 protein transduction therapy: successful targeting and inhibition of the growth of the bladder cancer cells.
Eur Urol. 2006 Jan;49(1):161-8 PMID:16310931

         記事ごとのページ・コメント欄



次のページへ[123・]



Cation!!注意:このページには動物実験などで得られた研究段階の情報が含まれています。これらはなんら、人間に適用した時の効果を保証するものではなく、これらの情報を元にとった行動によりいかなる不利益を被っても管理人は一切責任を負いません。このページの話はあくまで「情報」としてとらえてください。