タバコ |
----------このキーワードを使っている記事----------
2013.02.28:妊娠悪阻(にんしんおそ)、悪阻(つわり)に関して分かっている事。症状がひどくなりやすい条件
2012.10.03:タバコを吸わない人が喫煙室に1時間いると起きる血液中の変化
2011.11.25:タバコは短期的には脳を活性化し有用な面があるが、長期的にはガンなどの悪影響がある。
2007.06.04:喫煙する母親から生まれてきた子供は平均知能指数が低い
2007.06.04:喫煙すると、精子のDNAの損傷が起こり、この突然変異は子孫に永遠に残る
2007.01.23:アメリカのガンによる死者が2年連続で減少。禁煙や治療技術の向上が原因(sankei)
2004.06.22:タバコを吸うと寿命が10年縮む(BBC)
2003.10.29:タバコを吸うと多発性硬化症(MS)に2倍なりやすくなる
2003.01.09:肥満で喫煙すれば寿命が大幅に縮む(MSN)
2013.02.28
妊娠悪阻(にんしんおそ)、悪阻(つわり)に関して分かっている事。症状がひどくなりやすい条件
妊娠悪阻(にんしんおそ)、悪阻(つわり)に関して分かっている事。症状がひどくなりやすい条件
妊娠中の女性のほとんどが吐き気や嘔吐(いわゆる「つわり」)(Hyperemesis)を経験します。「つわり」は妊婦の日常生活に悪影響を与えますし、また統計上およそ100人の1人は激しすぎる「つわり」のため病院での治療(水分やミネラルの補給)が必要となります。こういった状況にもかかわらず「つわり」の研究はあまり行われていないのが現状です。
ノルウェーの女性研究者Ase Vikanesは、「つわり」について専門的に研究を行っています。かつては「つわり」の原因は生まれてくる子供や夫に対する精神的拒絶が原因だと考える時代もあったと聞きますが、現在では精神的状況が「つわり」の原因に占める割合は小さいと考えられています。最も信頼出来る研究によると医学的にはエストロゲンやhCGなどの妊娠に関わるホルモンが多くなりすぎる事が原因であり、この状況に遺伝的・環境的個人差があるため、「つわり」がヒドイ人とそうでない人が出来るようなのです。
(省略されています。全文を読む)
Category:子育て
2012.10.03
タバコを吸わない人が喫煙室に1時間いると起きる血液中の変化
タバコを吸わない人が喫煙室に1時間いると起きる血液中の変化
受動喫煙が体に悪い影響を与えることは一般に言われていますが、どのような悪影響があるのかはよく知られていません。今回、トルコの研究者が非喫煙者が喫煙室に1時間いた時に起こる影響についての研究を行いヨーロッパ心臓病学会で発表しました。
研究者らは55人のタバコを吸わない健康なボランティア(平均年齢26歳。男性30%)を雇い喫煙室に1時間入ってもらい、入る前と入った後の血液成分を分析しました。
研究者らが調べた血液中の成分は以下の3つです。
喫煙室から出てきたボランティアの血液を調べたところ、3種類とも上昇しているのが確認されました。
★(1)一酸化炭素(CO)
タバコの副流煙には一酸化炭素が含まれています。一酸化炭素は血液中に入ると二酸化炭素と異なり赤血球に強固に結びつき、なかなか外に出て行かないため、結果として酸素の取り込みを邪魔する事が知られています。一酸化炭素中毒であっという間に死んでしまうのはこのためです。喫煙室にいるだけで血液中の一酸化炭素の量が増えることが確認されました。
★(2)乳酸(ラクトース)
激しい運動をすると筋肉に乳酸がたまるという現象を聞いたことがあるかもしれませんが、乳酸は酸素が足りない時に発生します。喫煙室にいることで、血液中の一酸化炭素が増加し、体内のどこかで酸欠状態が起きていることを意味しています。
★(3)血小板
血液中の一酸化炭素(CO)濃度が増えると血小板活性化因子が刺激され血小板量が増加することが知られています。
血小板は出血した時に血を止める大切な働きがありますが、反面、血液中に血の固まりを作り血管を詰まらせる「血栓」の原因になることが知られています。喫煙室にいることで、血液中の血小板が必要以上に多くなり血栓が出来て血管が詰まる可能性が上昇しているようです。
以上のようにタバコ副流煙に含まれる一酸化炭素(CO)を原因として体内に局所的な酸欠が起き、血栓のリスクが上昇することが示されてました。ちなみに一酸化炭素は主流煙より副流煙に5倍近く多く含まれていることが知られています。当たり前のことを言うようですがタバコを吸わない人はなるべくタバコの煙には近づかない方が良さそうです。
(省略されています。全文を読む)
Category:#生活習慣
2011.11.25
タバコは短期的には脳を活性化し有用な面があるが、長期的にはガンなどの悪影響がある。
タバコは短期的には脳を活性化し有用な面があるが、長期的にはガンなどの悪影響がある。
タバコに対する風当たりが強くなっています。タバコを吸わない人には臭いし、煙たいし良いこと無いのは事実でしょう。喫煙する人は社会に迷惑をかける困った人と思われることも多いかもしれません。なぜタバコを吸う人はタバコを止められないのでしょうか?習慣だから?間がもたない?色々な理由を言う人がいますが理由は明快です。タバコに含まれるニコチンは脳に心地よさを感じさせる依存性のある物質だからです。
タバコに含まれるニコチンは身体の中の様々な部分に作用するニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)に作用します。それらにより引き起こされる作用をあげると
などです。これらの作用は、それほど強くないもののコカインやヘロインなどの麻薬と同じ作用であり依存性があることが分かっています。これがタバコをなかなか止められない理由です。また、このほかにもニコチンが脳に作用すると神経活動が活発になり、記憶を司る脳内の海馬という部分のNMDA受容体の作用を活性化、すなわち記憶力を向上させることが報告されています。
このように短期的にはタバコに含まれるニコチンは脳を活性化させる良い効果を示します。ただし、タバコに含まれる別の成分であるタールやそのほかの微粒子成分は人体のあらゆる部分にガンを発生させる作用があることが分かっています。また、ニコチンが既に存在する神経細胞を活性化しますが、動物実験の結果では神経細胞の増殖を抑制すると報告されています。これは脳細胞が活発に増殖している未成年がタバコを吸った場合には脳の発達そのものを妨げるという取り返しのつかない効果が生ずる可能性を意味しています。
以上のように、タバコは完全に有害とは言い切れないと私は考えます。もちろん周囲の人に迷惑をかけることは許されませんが、自己責任で一人で吸う分には問題無いと感じます。まあ、私はタバコの臭いがかなり嫌いではありますが・・・・
(省略されています。全文を読む)
Category:#生活習慣
2007.06.04
喫煙する母親から生まれてきた子供は平均知能指数が低い
喫煙する母親から生まれてきた子供は平均知能指数が低い
1973年とかなり古い報告ですが、子供が11歳になった時のIQを調べると、タバコを吸わない母親から生まれて来た子供は平均で+2なのに対し、1日あたり1〜9本吸う母親から生まれて来た子供の知能指数はー3〜ー4,10本以上吸う母親の場合はー4〜ー5低いそうです。
同様に、タバコを吸う母親から生まれて来た子供は平均身長が低い傾向があるようです。
Smoking in pregnancy and subsequent child development.
Br Med J. 1973 Dec 8;4(5892):573-5.PMID:4758516
参考:学力と体型との関連性
Category:#生活習慣
2007.06.04
喫煙すると、精子のDNAの損傷が起こり、この突然変異は子孫に永遠に残る
喫煙すると、精子のDNAの損傷が起こり、この突然変異は子孫に永遠に残る
発表先はCancer Research。カナダの研究者が発表した研究によると、マウスを使った実験でタバコの主流煙により精子のDNAが突然変異を起こすことが分かった。変異の確率は1.4〜1.7倍増加しており、変異した精子で生まれた子供は起こった突然変異を引き継いでいることになる。
Category:#生活習慣
2007.01.23
アメリカのガンによる死者が2年連続で減少。禁煙や治療技術の向上が原因(sankei)
アメリカのガンによる死者が2年連続で減少。禁煙や治療技術の向上が原因(sankei)
2004年の死者が2003年よりも3000人少なく2年連続で減少したことが分かりました。
部分別ではどのガンでも死者は減っているが、特に大腸がんでの死者の減りが著しいそうです。ただ、女性の肺がんだけは増加傾向。
この結果としてタバコの有害性が知られるとともに、大人の喫煙率が1965年の42%から2005年の21%に半減したことが大きいと考えられています。またガンになった後の5年生存率が1975〜77年には50%だったのが、1996年〜2002年には66%に上昇するなど治療成績の向上も寄与していると考えられます。
Category:ガン・腫瘍
2004.06.22
タバコを吸うと寿命が10年縮む(BBC)
タバコを吸うと寿命が10年縮む(BBC)
イギリスの医学雑誌で発表された結果によると、1951年から50年間におよび34439人を調べたところ
タバコを吸う人は70歳までに吸わない人の2倍の確率で死亡し、90歳までになると3倍死にやすかった。
全体で平均するとタバコを吸う人は吸わない人に比べ寿命が10年短かった。
Category:#生活習慣
2003.10.29
タバコを吸うと多発性硬化症(MS)に2倍なりやすくなる
タバコを吸うと多発性硬化症(MS)に2倍なりやすくなる
過去に吸っていた人も可能性が高かったそうです40歳〜47歳の22312人を調べたところ
87人の多発性硬化症(MS)患者のうち、喫煙者の方が1.81倍多かったそうです。
またタバコを過去に吸ったことが無い人より、1度でも吸ったことのある人の方が男性では2.75倍、女性では1.61倍、MSになりやすいそうな
タバコを吸うことによりその可能性が1.81倍になったそうです。
この研究は10月28日のAmerican Academy of Neurologyで発表されました。
Category:#生活習慣
2003.01.09
肥満で喫煙すれば寿命が大幅に縮む(MSN)
肥満で喫煙すれば寿命が大幅に縮む(MSN)
肥満は人の寿命を最大20年縮め、肥満でタバコを吸う人はさらに寿命が縮むとの研究が報告された。
報告したのは米ボルティモアのジョンズ・ホフキンズ大学のケビン・フンテーン氏
20−30歳の間に肥満になったアメリカの黒人男性は最大で20年寿命が短くなり、白人男性では最大13年、女性は8年短くなっていた。
また一方、オランダの研究グループも同様の研究を発表しており、肥満で喫煙する人は寿命が13−14年縮むとの結果が出ている。
Category:#生活習慣