↑B
2011.11.25
タバコは短期的には脳を活性化し有用な面があるが、長期的にはガンなどの悪影響がある。
タバコに対する風当たりが強くなっています。タバコを吸わない人には臭いし、煙たいし良いこと無いのは事実でしょう。喫煙する人は社会に迷惑をかける困った人と思われることも多いかもしれません。なぜタバコを吸う人はタバコを止められないのでしょうか?習慣だから?間がもたない?色々な理由を言う人がいますが理由は明快です。タバコに含まれるニコチンは脳に心地よさを感じさせる依存性のある物質だからです。
タバコに含まれるニコチンは身体の中の様々な部分に作用するニコチン性アセチルコリン受容体(nAChR)に作用します。それらにより引き起こされる作用をあげると
などです。これらの作用は、それほど強くないもののコカインやヘロインなどの麻薬と同じ作用であり依存性があることが分かっています。これがタバコをなかなか止められない理由です。また、このほかにもニコチンが脳に作用すると神経活動が活発になり、記憶を司る脳内の海馬という部分のNMDA受容体の作用を活性化、すなわち記憶力を向上させることが報告されています。
このように短期的にはタバコに含まれるニコチンは脳を活性化させる良い効果を示します。ただし、タバコに含まれる別の成分であるタールやそのほかの微粒子成分は人体のあらゆる部分にガンを発生させる作用があることが分かっています。また、ニコチンが既に存在する神経細胞を活性化しますが、動物実験の結果では神経細胞の増殖を抑制すると報告されています。これは脳細胞が活発に増殖している未成年がタバコを吸った場合には脳の発達そのものを妨げるという取り返しのつかない効果が生ずる可能性を意味しています。
以上のように、タバコは完全に有害とは言い切れないと私は考えます。もちろん周囲の人に迷惑をかけることは許されませんが、自己責任で一人で吸う分には問題無いと感じます。まあ、私はタバコの臭いがかなり嫌いではありますが・・・・
Category:#生活習慣
Keyword:タバコ/11
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