2022.09.26日本血液代替物学会の今年の年次大会が12月5日〜6日に中央大学で開催
2022.01.12献血は身体によい?高齢者の血液を薄めるだけで若返り効果。老化は血中の必要な成分が減るのでは無く悪いものが溜まっていく? /45
2003.09.16血液が「サラサラ」と「ドロドロ」の医学的根拠
2008.08.21ES細胞から大量の赤血球を生成、輸血用血液の無限供給も可能か(AFPBB)
2008.02.08マウスES細胞から赤血球を大量生産(sankei.msn)
2007.04.02A型やB型の血液をO型に変換し、誰にでも輸血出来る万能血液を造る技術(business-i) /1
2004.01.27酸素を運べるように改造したアルブミンで人工血液 /1
2003.10.03テルモの人工赤血球、来年にも臨床試験
2003.08.25マウスES細胞から血小板を作ることに成功
2003.05.14アメリカのサンガード(Sangart)という会社が人工血液の臨床試験を開始
2003.04.19カプセル型人工血液開発へ(sankei)
2003.03.07アメリカ海軍がバイオピュア社の人工血液の治験に協力(バイオビジネスニュース)
2002.12.26FDAがバイオピュア社の人工血液「Hemopure」を承認申請(バイオビジネスニュース)
2002.04.03血小板のフリーズドライ方法を開発((WIRED NEWS))
2022.09.26
日本血液代替物学会の今年の年次大会が12月5日〜6日に中央大学で開催
ワクワクする名前の学会だな。学会の英語名はThe Society of Blood Substitutes, Japan (SBSJ)
2020年の年次集会のプログラム、抄録が下記でPDFで見れる
リンクには国際団体である「International Society for Artificial Cells, Blood Substitutes and Biotechnology (ISABB)」が載っているけど、あまりオープンな活動はしていない?
一時的にすら満足に使える人工血液を作れない人類の科学技術レベルの低さを嘆きたい。サイバーパンクな世の中など遥か先やね。
人工血液があっても閉鎖、加圧された循環系を再現出来ないから全身循環して細部まで酸素供給させるのは至難の業か。。。SFで見かけような、どんな大けがでもぶち込んでおけば治療出来る治療ポッドみたいなのは原理的に困難なのかも。
2022.01.12
献血は身体によい?高齢者の血液を薄めるだけで若返り効果。老化は血中の必要な成分が減るのでは無く悪いものが溜まっていく?
↑BTW これまで若い個体と年老いた個体をつなげることで問い置いた生体組織が若返ることが報告されており、多くの研究は若い血液中に何か秘密があるんじゃないかという着眼点で行われてきました。この手法はアフェレシスとかアフェレーシスとか呼ばれています。しかしどうやら若い血液に「若返り成分」が含まれているわけでなく、老化した個体の血液に「老化促進成分」が含まれているようです。
今回、研究者はマウスの血液の半分を5%アルブミン溶液と入れ替える実験を行い(これによりマウスの血液中のアルブミン以外の成分は半分に薄められる。※この代わりに入れるアルブミンには意味は無いとの位置づけ、単に血液半分捨てたら死ぬし、水と交換したら浸透圧が変化するなどして身体に悪影響なので)、1回のこの処理で、年老いたマウスにおいて、筋肉再生の活性化、肝臓の脂肪蓄積と繊維化の減少、脳の海馬の神経増加が確認出来たことを報告しています。
このような「血漿交換」は人間においても自己免疫疾患の治療などで行われることがありますが、人間においてこの処理をした後のたんぱく質をプロテオーム解析したところ、全身のシグナル伝達系がリセットされいくつかのたんぱく質の量が増加し、免疫反応の改善などが確認出来たとのこと。
1回の献血では最大400mL、人間の血液量は5リットルぐらいなので10分の1にも満たないけど少しは良い効果があるかな?{{高齢になってからせっせと献血に行こう!
この後、この研究は「どの成分が悪さをしているか」の解明につながり、それを除去する抗体医薬とか出てくるのかもしれません。
2003.09.16
↑BTW
2008.08.21
ES細胞から大量の赤血球を生成、輸血用血液の無限供給も可能か(AFPBB)(/.jp)(ACT社プレスリリース)
↑BTWBiological properties and enucleation of red blood cells from human embryonic stem cells(Blood 2008)
Advanced Cell Technology(ACT)社の研究者らがBloodに発表。
6wellプレートから10^10〜10^11個の赤血球を作れるそうだ。
2008.02.08
↑BTW
理化学研究所の中村幸夫らのグループが成功、発表はPLoS ONE
Establishment of Mouse Embryonic Stem Cell-Derived Erythroid Progenitor Cell Lines Able to Produce Functional Red Blood Cells
http://www.plosone.org/article/info%3Adoi%2F10.1371%2Fjournal.pone.0001544
研究グループはES細胞から赤血球を生み出す3種類の前駆細胞を作製、この細胞をマウスに移植すると赤血球が作られた。この細胞を重度の貧血マウスに移植した場合では、治療を行わないマウスが8匹中1匹しか生き残らないのに対し、この細胞を移植したマウスでは7匹が生き残り、治療効果が認められた。
ただし、今回作った赤血球は通常内はずの細胞核が9割の赤血球に残っており、まだ不完全と言える。この核は放射線を当てて取り除くことも出来るそうだ。
2007.04.02
A型やB型の血液をO型に変換し、誰にでも輸血出来る万能血液を造る技術(business-i)
↑BTW酵素を用いてA型、B型血液の糖鎖を除去し、O型血液を作り出す技術は昔から検討されてきたが、これまではコーヒー豆の酵素などを使わなければならず採算性が悪いため実用化されていなかった。
今回、アメリカ・マサチューセッツのベンチャー企業 ザイムクエストは細菌の酵素が効率的にA型、B型の赤血球表面の糖鎖を除去し、O型に変換出来ることを発見し、Nat Biotechに発表した。
O型の血液は、血液型がO型の人への輸血のほか、患者の血液型が不明な時、他の型の血液が不足したりした時などに非常手段として少量輸血出来る。
発表先
2004.01.27
↑BTW
早稲田大学の土田英俊や慶応大学の小林紘一らの研究グループは血液中で最も多いタンパク質であるアルブミンに酸素を運ぶ能力を持たせた人工血液を開発した。
通常の血液では酸素は赤血球に含まれるヘモグロビンという鉄を含んだタンパク質により運ばれる。
今回研究グループは、血液中に最も多く存在するタンパク質であるアルブミンに鉄を含ませ、ヘモグロビンと同じように酸素を運ぶことが出来るように改造したアルブミンヘムを作り出した。このアルブミンヘムは肺を通過する時に、通常の赤血球と同じように酸素を吸収し、体内の組織で放出する機能をしめした。
このアルブミンヘムは赤血球よりも遙かに小さく、脳梗塞などで赤血球が通過出来なくなった部位にも酸素を供給出来る可能性がある、動物実験ではすでに効果を確認している。
また、このアルブミンヘムを遺伝子組み替えで作る技術も日本の医薬品会社が開発して臨床試験を終えており、量産化のめどもたっている。
Keyword:脳梗塞/9
2003.10.03
テルモの人工赤血球はヘモグロビンを200ナノメートルの特殊なカプセルに封入したものです。以前より海外で開発されている人工赤血球はヘモグロビンそのものを使うため、血管外に漏れだしやすく副作用が問題となっていましたが、テルモの人口赤血球はこの副作用が無いことが期待されます。
また、それでも赤血球と比べると遙かに小さいため、脳梗塞や心筋梗塞でつまった血管でも通過し酸素を供給出来ることが期待出来ます。この人口赤血球は使用期限切れの献血用血液からも作ることが出来るそうです。
Keyword:テルモ/8
2003.08.25
2003.05.14
アメリカのサンガード(Sangart)という会社が人工血液の臨床試験を開始
2003.04.19
NEDOが開発に乗り出すそうです。赤血球の成分であるヘモグロビンを5000分の1ミリの脂質の極小カプセルに入れる技術を使い、血液型に関係なく、かつ長期間保存できる人工血液をめざす。予定では2005年に製造工程を確立させ、2007年に供給することを目指す
凝集を防ぐために表面を突起で覆うそうです。これまでの動物実験では1週間程度で尿と一緒に排泄されるそうです。
なんかやけに具体的だな、よく知らないがすでに臨床応用可能な研究が存在すると見た!
2003.03.07
アメリカ海軍がバイオピュア社の人工血液の治験に協力(バイオビジネスニュース)
バイオピュア社の人工血液「ヘモピュア」を使ってみるらしい
しかも対象が「病院前外傷」
現場で使うようですね
2002.12.26
FDAがバイオピュア社の人工血液「Hemopure」を承認申請(バイオビジネスニュース)
「Hemopure」はすでに南アフリカで認可を受けているそうです
2002.04.03
血小板のフリーズドライ方法を開発((WIRED NEWS))
血小板とは、血液中に含まれ、出血した時などに血を固める働きがある。
血小板は温度の変化で損傷を受けるため冷蔵、冷凍出来ず、これまで最大5日しか保存できなかった。今回研究者らはトレハロースを用い血小板を凍結乾燥することで最大1年まで保存可能にした。
この研究はアメリカカリフォルニア大学デービス校のポール・ホランド教授らのグループが行った。
トレハロースとは、乾燥しても生きられる動植物が持っていたりする糖である。水分を保つために化粧品とかに入っていたりする。
トレハロースを多く含む砂漠の植物は完全に乾燥しても水を与えれば復活できる。
原理的には細胞中に含まれる水分の代わりにトレハロースが置き換わることで、通常なら水が無くなる時に組織が痛むのを防いでくれる。
これってものすごく大発見なのかも。つーか、血小板ぐらい試験管内でそのうち作れそう。。。。
Cation!!注意:このページには動物実験などで得られた研究段階の情報が含まれています。これらはなんら、人間に適用した時の効果を保証するものではなく、これらの情報を元にとった行動によりいかなる不利益を被っても管理人は一切責任を負いません。このページの話はあくまで「情報」としてとらえてください。