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健康食品から再生医療・アンチエイジング、バイオハッキングまで、健康情報の根拠となる最先端の研究を分かりやすく紹介します。
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2024.10.15(火)

線虫(ニューロン数300)、ハエの幼虫(ニューロン数3000)に続き、ハエの成虫(ニューロン数14万)の脳の完全マッピングに成功。

↑BTW

14万個のニューロン(神経細胞)間が5000万本のシナプスで相互につながっているとのこと。シミュレーションするとバーチャルなハエが再現出来るのかな?

今回のマッピングのために直径約0.75mm、高さ0.35mm、厚さ0.25mmの脳を2100万枚撮影して画像解析したらしい。方法論としてはここに書いてあった。7062枚の切片を2光子顕微鏡で撮影とのこと。8nm切片とのこと。

人間の脳はハエの成虫の600万倍の860億個のニューロンがあるらしく、シナプス数はぞっとする数ですね。
原理的には将来的に分析出来そうにも思うけど、なんとなくだけど、先は長そうというかこの方法論では解析無理なのでは?人間の脳は原理的に分析不可能な事象の向こう側にあるみたいな結論だったら面白かも。

Category:未分類




2024.10.11(金)

億万長者たちが老人になり莫大な財産を様々な医療分野につぎ込むのであらゆる健康問題が一気に解決するのでは?という話が賛否両論

↑BTW

イーロンマスクがやりたいことを考えると明らかに寿命が足りないだろうに、積極的にこの分野に突き進む気配は無いね。目的の達成が安易な目標に感じている?

でも確かに現代科学を動員して、かつ莫大な研究費が使えるならどうにかならない理由は無いと思うんだよね。

まあ、AIとライフサイエンス・生命科学の相性はすさまじく良いはず。ゲノム情報に、タンパクの立体構造予測に、スクリーニングのオートメーション化に。億万長者に頑張ってもらわなくてもどうにかなる気もしている。

Category:未分類



2024.10.08(火)

葛根(カッコン)ダイエット実験中(Phase I)【良い子は真似しないように】

↑BTW

↓買ってきた葛根(かっこん)


現在ダイエット中で徐々に痩せはするのですが、「食事を減らす」という人生の生きる意味を失う行為にウンザリしてきたところです。理想は好きなだけ食べて痩せるですね。分かっています元凶は仕事帰りの揚げ鶏やファミチキやLチキだと。

先日、漢方薬「葛根(かっこん)」を摂取すると腸管の微絨毛が減り脂質の吸収性が低下し痩せるという報告がありました。

Wikipediaを見ると含まれる成分「プエラリン」は弱いけど5-HT2C受容体のアンタゴニスト(いわゆるH2ブロッカー)として作用するようなことが書いてありますね。体内で効く活性強度ではありませんが、腸管では十分に作用がありそう。ガスター10と一緒な作用です。

(省略されています。全文を読む

Category:ダイエット・メタボリックシンドローム

 Keyword:便秘/7 生薬/10 風邪/120 脂肪/292



2024.10.02(水)

サンフランシスコで開催された「DON'T DIE」(不老不死)サミットと主催者Bryan Johnson

↑BTW

起業家でPayPalなどの創業に関わり株式上場などで稼いだ1000億円の資産を使い、年間3億かけて自分のアンチエイジングに取り組んでいる人だそうです。1977年生まれの現在47歳。

定期的にイベント「DON'T DIE]サミットを開いているようで、2024年9月8日にサンフランシスコ、翌週の9月19日にはシンガポールで開催しているようです。そのほか、ロサンゼルス、ニューヨーク、シカゴ、オースティン、マイアミ、シアトル、フェニックス、アトランタで開催する予定があるようです。ずいぶんアメリカでの開催が多いですね。

やっていることは、あまり最新のサイエンス的な方法はやっていないように見えますね。不老不死Youtuberって感じでしょうか。独自ブランドのサプリで稼いでいるから、そういうビジネスなのかもしれません。世界をかけた健康食品商法?

Category:#アンチエイジングを目指す企業



2024.09.25(水)

IL-11のベーリンガーインゲルハイムのPhase-I臨床試験はどうなったのでしょう?IL-11Rに対する抗体医薬LASN01の臨床試験を進めるスタートアップLassen Therapeutics社

↑BTW

先日劇的な寿命延長効果がマウス実験で示されたIL-11に対する抗体医薬品に関する情報です。

下記は2021年の論文ですが、アセトアミノフェン過剰投与によって引き起こしたマウスの肝障害を20 mg/kgの単回投与でほぼ完全に救命してます。

ベーリンガーインゲルハイム(BI)社のPhase I試験は今年春には終わっているはずなのに続報が出てきませんね・・・
BI社はドイツの非上場企業らしく、すぐに結果を公表して株価を上げ株主を喜ばせる必要が無いのかもしれません。

またIL-11に対する抗体と同じ効果が期待出来そうなIL-11受容体(IL-11R)に対する臨床試験がサンディエゴ拠点のスタートアップ企業Lassen Therapeuticsにより進められているようです。
プレスリリースの更新が2023年12月で終わっています。こちらは上場前のスタートアップですがどのような状況なのでしょうか。臨床試験か会社が何かトラブっている可能性が高い気がします。

Category:未分類

 Keyword:IL-11/2



2024.09.18(水)

漢方薬「葛根(カッコン)」に含まれるプエラリン(puerarin)が腸の微絨毛を減らし脂肪の吸収を減らし体重を減らす

↑BTW

脂肪は重要なエネルギー原だが、過剰に摂取すると肥満につながる。腸での脂肪の吸収は自然吸収と考えられてきたが、脳と腸をつなぐ神経によりその度合いがコントロールされるかは不明であった。

この研究で研究者らはDMV(dprsal motor nucleus of vagus)がこのプロセスに重要な役割を担っていることを発見し報告している。

DMV神経を不活性化すると腸での脂肪の吸収が減少し体重が減った。逆にDMV神経を活性化すると脂肪の吸収が増えて体重が増加した。DMV神経を不活性化した時には空腸の微絨毛の長さが短くなっており、これにより脂肪の吸収が減少したと思われる。

さらに研究者らは天然成分プエラリン(puerarin)がこの神経を抑制し、脂肪吸収を減少させることを見出した。

プエラリンは漢方薬「葛根(カッコン)」に含まれる成分。葛根は葛根湯のいち成分。葛根湯の大ブームが起きるんじゃないか?
葛根湯は風邪薬として知られていますが、2000年の歴史がある最古の漢方薬らしく、日常的に飲んでも副作用の心配は小さいかな?
しかし面白い話ですね。太りやすい人、太らない人の違いは腸の微絨毛の量が一部関係しているのでしょうか。

Category:ダイエット・メタボリックシンドローム



2024.09.10(火)

米UNITY Biotechnology社のBCL-xL阻害剤UBX1325のPhase I試験の結果がNature medicineの論文に

↑BTW


出典:Unity社Webページ
米Unity社は老化に関する新規医薬品を開発するスタートアップです。UBX1325はUnity社の2つ目の臨床開発医薬品で(1つ目のUBX0101は失敗して終了)その薬効メカニズムBCL-xL阻害作用はSenolytics(老化細胞除去作用)が知られています。臨床試験自体は糖尿病性の視力障害治療薬として開発されています。

BCL-xL選択的阻害剤はまだ承認されていないとの理解で良いのかな?いくつか承認されているBCL-2阻害剤とは硬化が違うんでしょか?無事に承認されたら用途展開は期待出来そうな気がしますので同社が軌道に乗るかどうかの重要な開発プログラムだと思います。

Unity社のWebページに掲載されているUBX1325の薬効はかなり良さそうなので(本記事の一番上のグラフ)このままいけば承認まで行ける?同社の株でとんでもない額の含み損が出ているのでどうにか再浮上して欲しいと切に願います(笑)

Category:#Senolytics #老化細胞除去薬

 Keyword:UNITY/10 UBX1325/5 糖尿病/164



2024.09.06(金)

そろそろ体内の老化細胞がまた増えてそうだし再びケルセチン(Querceptin)を飲みだした。前回より1回あたり増量

↑BTW



購入したのはこちら

500mgのケルセチン入りのカプセルが100粒で3737円。1カプセルあたり37円の計算です。以前は1日1粒飲んでいましたが、今回は2日に1回2粒(1000mg)を飲む予定です。一時的にでも摂取量をガツンと上げた方がSenolyticsとしての効果は高いんじゃないかとの想像からです。
このサプリメントの製造元Now Foodsはサプリメント販売企業としてはかなりの大手だと思いますので信頼度は高いと思いますが、同社のWebページを見ても何由来のケルセチンかどこにも情報が無いのはちょっと気になります。
ケルセチンに関しては、国産の玉ねぎの皮パウダーが110gで1000円などで販売されていますが
玉ねぎの皮の中の重量の1%がケルセチンらしいので、ケルセチン含有量として1100mgが1000円って考えるとサプリメントの方が圧倒的に効率が良いと思います。
(省略されています。全文を読む

Category:#Senolytics #老化細胞除去薬

 Keyword:フィセチン/221 クルクミン/25 ウコン/15 quercetin/18 ケルセチン/92



2024.08.30(金)

多数の学術論文のメタ解析によるとコンドロイチン硫酸とグルコサミンは関節痛に効果が無い/非常に効果が低いという結果で厚生労働省に「3大アヤシイサプリメントの1つ」扱いされている。

↑BTW

一つ目のリンクは厚生労働省が作成した一般消費者向けのページでダイエタリーサプリメントについて
いくつかのサプリメントに関する研究は、それらの主張の裏付けとなっていません。例えば、複数の研究において、エキナセアは風邪の治癒に役立つことはなく、イチョウ葉も認知症に有用ではないという結果が得られています。また、グルコサミンコンドロイチンが変形性関節症の症状を緩和するかどうかなど、ダイエタリーサプリメントについて相反する結果を示す研究も数多くあります。
と書かれており、3大ウソッこサプリメントの一つのようです。

コンドロイチン硫酸はいまだに第3種医薬品として認められており薬局で販売されたり、医師により処方されたり
多数のサプリメントが販売されています、

Category:#サプリメント

 Keyword:筋肉/193



2024.08.23(金)

陣痛促進剤(プロスタグランジンF2α)が老化マウスの衰えた脳の老廃物除去機能を回復されることが判明

↑BTW

脳内の液体を排泄する髄膜リンパ管(Cervical lymphatic vessels (cLVs) )は加齢に伴いその機能が衰えていき、老化したマウスでは若いマウスから63%もこの排泄機能の流れが悪くなっているそうです。この機能を陣痛促進剤や人工妊娠中絶薬として使われるプロスタグランジンF2αが老化マウスの脳脊髄液の流れを若いマウスと同程度まで回復させたそうです。

プロスタグランジンF2αは平滑筋の収縮を促進しますが、脳液を排泄させる髄膜リンパ管も平滑筋で出来ているそうです。また、このホルモンは女性の体内では月経を誘発させるために月1回子宮から分泌されているそうです。

髄膜リンパ管の流れが悪くなることはアルツハイマー病やパーキンソン病などの発症と関連していると考えられており、研究者はこの仕組みを使った治療が出来ないかと考えています。


(省略されています。全文を読む

Category:未分類

 Keyword:脊髄/23 子宮/49 妊娠/57