2025.04.22
AIの進歩と老化研究の進展により近いうちに「寿命脱出速度」(longevity escape velocity:LEV)に達するとする考え【2025年8月22日更新】
近年、動物実験による延命効果を表現するのに「これらによる寿命延長効果は1年の投与で2か月の延命に相当する」みたいな書き方を見かけます。例えば2022年に紹介したLongevica社は市販の1033の医薬品を分析し、寿命脱出速度の16〜22%の効果をもたらす組み合わせを見つけたと書いています。
これらの研究を進め、寿命脱出速度100%に到達すれば、これ以上老化しないことになり、100%を超えれば若返りを実現したことになると考えるのが、地球の引力を離脱し宇宙に飛び出すために第2宇宙速度=脱出速度を模した「寿命脱出速度」になります。
寿命は様々な複合的限界の集合であるので一つのアンチエイジング方法で100%を超え寿命脱出速度を超えることは無いと思いますが、複数の方法の組み合わせにより超えられる可能性は否定出来ませんね。
この考え方を最初に示したのはレイ・カーツワイルのようです。11年前には主張している記事が見つかります。
2018年にはオーブリー・デ・グレイ博士が主張している記事が見つかります。
LEV=100%にならなくても大きな影響がある。
今のスピードで研究が進めば2032年には寿命脱出速度を超えるとする人もいますが、個人的にはそこまで甘くないかなと思います。ただ寿命延長速度の50%でも達成出来れば平均寿命はドンと伸びることになります。あなたが60歳の時に寿命脱出速度50%を実現する方法が出来れば、平均寿命が80歳であるなら、平均寿命は100歳に伸びることになります。お金持ちのハリウッドの俳優やら、芸能人やら、黒柳徹子やら明らかに老化が遅そうな人は多数いるので、効果を定量化出来ていないだけで、ある程度の寿命脱出速度を出す方法は既に世の中に多数あることは間違いないと思われます。
新しい方法の発見とともに、これからは既存のアンチエイジング方法の定量的分析(寿命脱出速度の何%に相当するのか)とそれらの方法を複数実施した時の相乗効果の検証、それでも超えられないボトルネックの解析が重要でしょうか。
ヒトが死ななくなったらどうなる?
日本のように国民皆保険制度を維持する場合、寿命を1年伸ばすのにいくらまでなら許容されるのかなどの議論も必要かもしれませんね。
参考ページ
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Keyword:平均寿命/30
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