カテゴリー:#毛髪・毛、育毛 TW↑B



2023.04.21毛根のメラノサイト幹細胞の維持機構の研究。加齢による白髪進行を止め、元に戻すことができるかもしれない /2
2016.05.02写真あり、ついに毛を作る器官を細胞から作ることに成功。10年後実用化目標 /88
2016.03.24そのハゲは毛根が悪いんじゃない、お前が悪いんだ!。老齢マウスの毛根を若いマウスに移植すると元気にフサフサに /25
2016.02.05加齢により毛髪が薄くなる原因は「17型コラーゲン(COL17A1)」が減少するためとの研究報告 /235
2015.04.20髪の毛を1本抜いたら平均1本以上生えてくるとのマウスの実験。200本→1300本に /1246
2012.02.21FGF18が毛の休止期を維持する物質であることが発見される。新しいメカニズムの育毛剤の可能性も /1
2010.10.22育毛薬「プロペシア(Propecia)※薬効名フェナステリド(Finasteride)」はEDを起こすリスクがある /1
2009.06.14白髪は遺伝子の損傷が原因? /7
2008.09.02大正製薬の育毛剤「リアップ」の5%製剤を了承 /34
2007.05.23皮膚に塗って毛幹細胞にBMP関連遺伝子を導入し育毛を行うことに成功
2007.05.18自然な状態で普通の表皮細胞から毛包が出来ることを確認、調べれば初毛剤も開発出来る? /4
2004.04.10BMPが発毛に関わる仕組みを分子レベルで解明 /24
2003.07.21ライオンが毛根細胞の増殖を促進する新育毛剤を医薬部外品として認可させ年内にも発売の予定
2003.06.17ライオンが男性の脱毛部分で現象しているタンパク質2つを決定(ライオンプレスリリース)
2003.01.24花王、毛母細胞の増殖を促進する育毛剤(nikkei)
2002.12.26大正製薬、女性向けリアップを来年度発売予定(nikkei)
2002.02.05毛を生やす新物質発見(住友電工)


2023.04.21

毛根のメラノサイト幹細胞の維持機構の研究。加齢による白髪進行を止め、元に戻すことができるかもしれない

↑BTW

白髪になると、黒色を生み出すメラノサイトは無くなってしまうわけではなく、未分化な状態を保って存在しているらしい

白髪のマウスモデルなんているんだね。

↓なかなか良いセンスのタイトルの付け方

 Keyword:幹細胞/96


2016.05.02

写真あり、ついに毛を作る器官を細胞から作ることに成功。10年後実用化目標

↑BTW

これは画期的?今回は胎児から必要な細胞2種類を取り出し再構成に成功したとする研究だけど、iPSからこの細胞を作ることは既に可能なのかな?


2016.03.24

そのハゲは毛根が悪いんじゃない、お前が悪いんだ!。老齢マウスの毛根を若いマウスに移植すると元気にフサフサに

↑BTW

AntiCancer Inc.という会社やカリフォルニア大学の研究者らによる研究です。老齢マウスのネスチンというタンパクを発現する毛包組織や、そこに存在する多能性幹細胞を若いマウスに移植すると、活発に活動を開始するそうです。

一方、若いマウスの毛包組織や細胞を、老齢マウスに移植すると機能しなくなるとのこと。ハゲ、薄毛は「毛」が衰えているのではなく、体の老化が原因のようです。

  • Aging hair follicles rejuvenated by transplantation to a young subcutaneous environment.Cell Cycle. 2016 Mar 3:0.PMID:26940664
  • AntiCancer, Inc.8イイネ


2016.02.05

加齢により毛髪が薄くなる原因は「17型コラーゲン(COL17A1)」が減少するためとの研究報告

↑BTW

 東京医科歯科大学の研究者らが発表。17型コラーゲンの別名BP180、「コラーゲン」という名前が付いていますが、1497アミノ酸の遺伝子により規定されているタンパク質です。配列中の15カ所にコラーゲン配列(最大1部分で232アミノ酸サイズ)が含まれます。

 普通のコラーゲンとは違う特殊なコラーゲンタンパクの話なので、コラーゲンを食物からたくさん摂取したり、頭にコラーゲンを塗って予防出来る問題では無いと思います。

 逆に、特定の遺伝子にコードされたタンパク質が原因ということが本当なら、今回の研究を元に新しいメカニズムの薄毛防止薬の開発が始まることでしょう。また、このタンパク質の増減が関わる他の病気も知られているようです。


2015.04.20

髪の毛を1本抜いたら平均1本以上生えてくるとのマウスの実験。200本→1300本に

↑BTW

抜ける刺激が「SOSシグナル」となって増毛が促されるんじゃないかとのこと。ありえる話です。

髪は大事にすればするほど生えなくなるのかも。とはいえ、乱雑に扱うには勇気がいるね(^^;

あと、毛抜きで脱毛頑張っている女性は注意が必要かもw


2012.02.21

FGF18が毛の休止期を維持する物質であることが発見される。新しいメカニズムの育毛剤の可能性も

↑BTW

 毛を作り出す毛根は成長期(growth)退行期(catagen)休止期(telogen)を繰り返すことで毛を作り出す。すなわち存在する毛根のうち毛を生やしているのはほんの一部であり順番に発毛することで全体として持続的に毛が維持される。これまで、毛を生やすという目的もあり成長期や退行期に関するメカニズムはよく調べられてきたが、、休止(telogen)に関してはあまり分かっていなかった。今回、日本の産総研の研究者らは繊維芽細胞増殖因子(FGF: Fibroblast Growth Factor)の一つであるFGF18が毛根で休止期(telogen)の間にのみ作り出され、発毛を抑制し休止期を維持していることを発見した。

 研究者らはこの発見を確認するためにFGF18を持たないマウスを遺伝子操作で作り出した。(FGF18は毛根以外の部分でも機能していて全身で機能しなくすると正常に生まれてこないため、毛根でのみ遺伝子を機能させなくした(keratin5陽性細胞でのみノックアウト)マウスを作成)。すると作り出したマウスでは通常は1ヶ月程度続く毛の作られない休止期が大幅に短くなり1週間程度で次のサイクルに入り、非常に早いサイクルで発毛のサイクルが進んで

 これらの研究結果は毛根でFGF18の作用を抑制すれば毛を生やしている期間を延長し発毛剤として使える可能性を示した結果といえる。
 
 これまで売り出されている発毛剤は今回発見されたFGF18とは別のメカニズムで作用している。たとえば「リアップ(海外ではロゲイン)」の発毛成分「ミノキシジル」は頭皮の血行を良くすることで発毛を促す、また、プロペシアという発毛剤は脱毛の原因となることが知られている物質の働きを抑制する。メカニズムが異なるため、FGF18のメカニズムを利用して開発した発毛剤は他の発毛剤と同時に使うことも可能かもしれない。また他の育毛剤にも言えることだが、このFGF18は毛根以外の部分(骨や軟骨の形成に関わっている事が報告されている)でも機能を持っているため、FGF18の作用を抑制する薬が出来たとしても頭皮から他の部分に行き悪影響を及ぼさないかの安全性を確認する必要があるだろう。

 余談だが今回の発表を行った産総研の今村亨先生のグループはFGF18が毛根に多く存在していることを既に5年前には発見している。この時はFGF18が発毛に有利に働くと考えFGF18を発毛剤として使う特許を出願している。(特開2006−83082)。今回、実はFGF18が毛の休止期のみで作用し逆の作用を持つことを報告したわけで研究とは面白いものである。


2010.10.22

育毛薬「プロペシア(Propecia)※薬効名フェナステリド(Finasteride)」はEDを起こすリスクがある

↑BTW

プラセボとの比較を行っている12の研究のデータ(合計3927名の男性データ)を合わせて検討したところ、毎日使う事でマイルドな育毛効果は確認されたが、勃起不全のリスクが上昇していることも確認された。その比率は80人の1人の割合。

 Keyword:育毛/6


2009.06.14

白髪は遺伝子の損傷が原因?

↑BTW


2008.09.02

大正製薬の育毛剤「リアップ」の5%製剤を了承

↑BTW

海外でロゲインという名前で売られていたものが国内でも販売開始するようです。


2007.05.23

皮膚に塗って毛幹細胞にBMP関連遺伝子を導入し育毛を行うことに成功

↑BTW

発表したのは北大の原島秀吉先生らのグループ
毛は成長し、皮膚表面に移動し、休止基を迎えるというサイクルを繰り返している。今回、研究者らは毛の成長サイクルに関わるBMPの受容体の遺伝子caBmpr1a(constitutively active bone morphogenetic proitein type IA receptor)を研究者らが開発した脂溶性の膜につつんだウイルス模倣した粒子状構造体MEND(multifunctional envelope-type nano device)に包みマウス皮膚に塗布した。すると通常では成長した後、皮膚表面に移行するサイクルを繰り返すはずの毛包が長期間にわたり停止し、毛周期が遅れることが確認された。
このことは毛包が毛を生やしている期間を延ばすことを意味し、増毛技術といえる。

Octaarginine-modified multifunctional envelope-type nanoparticles for gene delivery.
Gene Ther. 2007 Apr;14(8):682-9. Epub 2007 Feb 1 PMID: 17268535

 Keyword:BMP/11


2007.05.18

自然な状態で普通の表皮細胞から毛包が出来ることを確認、調べれば初毛剤も開発出来る?

↑BTW

アメリカペンシルベニア大学の研究者らは、マウスを使った実験で背中の皮膚を切り取り傷が治る様子を観察し、傷が直る過程で普通の皮膚細胞から毛を生やすための毛包が作られることを確認した。この現象は50年以上も前から報告されていたが、あまり重視されず新しく毛を生やすための毛包は作られないという考え方が一般的であった。

毛を人工的に生やすメカニズムまではまだ分かっていないが、Wntシグナルを阻害すると毛包が出来なくなり、Wntシグナルを増強すると出来る毛包の数が増えることは分かったそうです。

完全は発毛テクノロジーを開発するための重要な発表なのかもしれません。

 Keyword:Wntシグナル/2


2004.04.10

BMPが発毛に関わる仕組みを分子レベルで解明

↑BTW

解明したのは理研の結城宗浩ら、BMPの受容体BMPR1Aを人工的に破壊したところ発毛が抑制されることが分かった。

  • BMPR1A signaling is necessary for hair follicle cycling and hair shaft differentiation in mice. Development. 2004 Apr;131(8):1825-33. Epub 2004 Mar 17,PMID:15084466


2003.07.21

ライオンが毛根細胞の増殖を促進する新育毛剤を医薬部外品として認可させ年内にも発売の予定

ライオンは以前から「6−ベンジルアミノプリン」という物質が育毛に効果がある事を突き止めており、効能をはっきりうたえる医薬品として発売する道もあったが、日一日と髪の毛が気になる人のために医薬部外品として早期発売を目指したそうです。

日本で医薬品として開発するほどバカらしいことは無いですからね。

6−ベンジルアミノプリンはBMP、ephrin等の遺伝子発現を増加させることも確認されています。

 Keyword:ephrin/6


2003.06.17

ライオンが男性の脱毛部分で現象しているタンパク質2つを決定(ライオンプレスリリース)

これまで脱毛を促す遺伝子ってのは分かっていたが、発毛を促す遺伝子が分かったのは初めてだそうです
その遺伝子とはephrinと、BMP、前者はエフリンと読んで血管を作り出す遺伝子、後者は骨を作り出す遺伝子、脱毛症の人は正常な人の、それぞれ4%、1%しかこれらの遺伝子が働いていないそうです。

とても興味深いかも、ephrin以外の血管新生促進因子は変化無いのでしょうか?BMPって骨以外の作用はよく知られているのかな?

 Keyword:タンパク質/73


2003.01.24

花王、毛母細胞の増殖を促進する育毛剤(nikkei)

新成分「t−フラバノン」を含む。これは高い育毛能力を持つ西洋オトギリ草の成分をまねて高い育毛能を持つようにした物質。
健康な毛母細胞は4−7年成長して生え替わって行く。髪が薄くなるのは成長期間が短くなるためであり、この成分は毛母細胞の成長を促し、髪を健康な状態に近づける

2002.12.26

大正製薬、女性向けリアップを来年度発売予定(nikkei)

リアップは日本で唯一発毛効果が認められている「みのきし汁」じゃ無かった「ミノキシジル」が入っている毛生え薬っす。

ちなみに以下は本日届いた、大正製薬からの不採用通知です(笑)
「この度は履歴書・研究レポート・自己紹介書をお送り下さいましてありがとうございました。第2波の枠で書類選考をさせていただいておりましたが、弊社で必要とするスペックに合いませんでした。今回は、ご縁がなかったものとご理解下さい。ぜひ、他社でのご健闘をお祈り申し上げます。連絡が遅くなり申し訳ありません。」

ガ━━━(゚Д゚;)━━━ン!

2002.02.05

毛を生やす新物質発見(住友電工)

電機メーカー住友電気工業は、毛髪を作り出す組織を再生する物質EPMの開発に成功した。
これまでにも発毛剤として知られるものは合ったが、それらが血行促進したりして間接的に発毛を促しているのに対し、今回開発された薬は毛髪を作る組織を直接再生させる働きがあり世界初の発毛剤になる可能性があるという。
脱毛状態にしたマウスに毎日1回EPMを塗ることにより35日後に表面積の90%以上に毛が生えるという。なお塗らない場合には5%しか生えてこなかった。

うちのパパさんにもわけてあげてください(笑)
あと薄毛で悩んでいる友達の××君にも(^^;
あと、眉毛抜いたら生えてこないと悩んでいる××さんにも(笑




Cation!!注意:このページには動物実験などで得られた研究段階の情報が含まれています。これらはなんら、人間に適用した時の効果を保証するものではなく、これらの情報を元にとった行動によりいかなる不利益を被っても管理人は一切責任を負いません。このページの話はあくまで「情報」としてとらえてください。