カテゴリー:治療技術 TW↑B



2020.10.26最新型第4世代ダヴィンチシステムの発売から見る、ロボット手術の現状について /8
2020.06.01ダニ・スギ花粉症の舌下免疫療法をやって2年目経過した人のレビュー /85
2019.11.26「低身長症の治療薬」が登場するも当事者からは賛否両論 /4
2018.09.19米国Intuitive Surgical社の「ダ・ヴィンチ」の特許が満了、手術支援ロボットは戦国時代に /67
2018.03.27新システムCRISPR/CasRxで生体内のRNAを分解・編集可能に、ウイルスへの搭載も可能 /60
2016.08.30改変CRISPR/Cas9で狙った遺伝子を脱メチル化する技術が開発される /25
2014.05.30振動するカプセルを1週間に2回飲む便秘治療方法が報告される /1
2013.10.07健康な人の腸内細菌を移入し腸炎を治す方法が実用間近 /2
2010.06.14プラスチック抗体で血中の毒素除去に成功 /1
2005.11.29大動脈瘤の原因はJNKが異常に活性化したため?(mainichi) /6
2005.09.13骨髄細胞が損傷組織に移行して治癒に関わる仕組みがわかった /7
2004.08.13松下、ガン治療用の従来の5分の1の価格のレーザー発生装置「PDレーザー」 /6
2004.03.13細胞単位でX線を照射する装置
2003.08.241個の細胞に的を絞れるビーム発生装置を開発
2003.03.19臓器提供者の7人に1人は合併症になる(yomiuri)
2003.02.05治りにくい傷によく効く包帯
2000.07.16米食品医薬品局がロボット手術を認可
2000.05.31筋ジストロフィーの遺伝子治療に犬で成功(筋ジストロフィーの遺伝子治療、イヌで成功(WIRED NEWS))


2020.10.26

最新型第4世代ダヴィンチシステムの発売から見る、ロボット手術の現状について

↑BTW

現在までに世界で2000台以上が販売されているそうです。

腹腔鏡手術と比べるとコスト的にはメリットは無く、治療効果的にもメリットは小さい?


2020.06.01

ダニ・スギ花粉症の舌下免疫療法をやって2年目経過した人のレビュー

↑BTW

しっかり効いているみたいだね。

 Keyword:花粉症/13


2019.11.26

「低身長症の治療薬」が登場するも当事者からは賛否両論

↑BTW

臨床試験では5〜14歳の軟骨無形成症の子ども35人を対象とした臨床試験により、身長が伸びる速度が一般的な子どもとほとんど同じになるという目覚ましい効果を示したそうです。

低身長を「治療」する薬と定義すると抗議が来るので「軟骨無形成症に伴う合併症の予防」の薬として承認されているらしい。副作用として低身長が治っちゃうのは仕方ない作戦。

BioMarinかぁ。薬効成分は半減期を伸ばしたCNPペプチドアナログとのこと。

 Keyword:子ども/15


2018.09.19

米国Intuitive Surgical社の「ダ・ヴィンチ」の特許が満了、手術支援ロボットは戦国時代に

↑BTW

どんな特許だったんだろう?。この分野は無限の可能性がありそうだね。


2018.03.27

新システムCRISPR/CasRxで生体内のRNAを分解・編集可能に、ウイルスへの搭載も可能

↑BTW


Transcriptome Engineering with RNA-Targeting Type VI-D CRISPR Effectors. Cell. 2018
 CRISPR/Casが何か分からないという人も多いかもしれませんが、いずれ「ナノマシン」と呼ばれるたんぱく質の粒の始まりと言えば興味を持ってもらえますかね?
 一番有名なCRISPR/Cas9DNAを編集するツールです(既にCas9よりも効率的な様々な改良ツールの開発が進んでいますが)これらはDNA(体の設計図)を書き換えるためのツールで、医療への応用を考えると生まれつきの遺伝子に記されている問題を解決したりする用途がターゲットになります。

 これに対してCRISPR/Cas13というRNAを分解・編集するツールもあります。これは、DNAを元に作られ体内のタンパク質の構造をコードするRNAを分解・編集することが出来ます。

DNA→RNA→体の構成成分(タンパク質)

 RNAの分解・編集は、新しい病気の治療に結びつく可能性が高いのですが、これまでのCas13は分子が大きすぎて細胞内に送り届けにくかったそうです。これに対し、今回報告されたCasRxはより小さく、しかもAAVベクターと呼ばれるウイルスの機能を利用したシステムで体内にまんべんなくCasRxを送り届けることが可能になるとのことです。

 研究者は報告で、培養した脳神経細胞を用いて、アルツハイマーの原因となるtauタンパク質の状態は正常化するデモンストレーションを行っています。

 Keyword:CRISPR/Cas9/14 タンパク質/73


2016.08.30

改変CRISPR/Cas9で狙った遺伝子を脱メチル化する技術が開発される

↑BTW

健康維持や病気発症におけるDNAメチル化の重要性にも関わらず、自在に特知恵の遺伝子配列のメチル化を制御し、機能を探ったり、治療を行う技術はこれまでありませんでした。今回、群馬大の畑田教授らは、以前に発表していたdCas9-SunTagという技術を特定遺伝子の脱メチル化の効率向上のために改変しました。

具体的な改良としては元のSunTagが5アミノ酸のリンカーで分割された10コピーのGCN4ペプチドから構成されていたのに対し、今回リンカーの長さを22アミノ酸としたところ、9種類の遺伝子で試した結果、7種類の配列で脱メチル化の効率は50%を超え、うち4種類で90%を超えていました。

この技術により「選択的脱メチル化」という新しい種類の治療方法が可能となります。

「メチル化」はエピゲノムとも言われ、ゲノムと異なり生活習慣などの影響を受けて変化し、病気の原因ともなり、また一部は子孫に受け継がれることが分かっています。

この技術、スーパー高校生バイオロジストの片野君が狙っていたような。

 Keyword:メチル化/20 エピゲノム/4


2014.05.30

振動するカプセルを1週間に2回飲む便秘治療方法が報告される

↑BTW

 アメリカ人の15%が慢性的な便秘に悩んでいると言われています。症状を改善する薬もありますが、長期的に使用することを考えると副作用を心配し、50%の人が治療方法に満足していないという調査結果があります。

 今回、イスラエルのTel-Aviv Sourasky医療センターのRon博士らが、振動するカプセルを使い、「薬」を使うことなく便秘症状を改善出来ることをアメリカで開催された研究会「米国消化器病週間(Digestive Disease Week(DDW))」で報告しています。

 博士らは慢性突発性便秘(chronic idiopathic constipation (CIC))などの腸に問題のある患者26人に週2回特殊な振動カプセルを飲んでもらいました。実際のカプセルは下記の1つめのリンク先で見ることが出来ますが、サイズは直径が10円玉と同じサイズで簡単に飲み込めるサイズです。

(省略されています。全文を読む

 Keyword:便秘/6


2013.10.07

健康な人の腸内細菌を移入し腸炎を治す方法が実用間近

↑BTW

 腸内細菌が健康を維持するのに重要な役割を担っており、腸のトラブルの多くが腸内細菌の乱れが原因であることが分かっています。それでは、腸内細菌をコントロールすることが出来れば腸のトラブルも解消することが出来るのでしょうか?

 腸内に悪玉菌が大量増殖するCDI腸炎(Clostridium difficile infection/クロストリジウム-ディフィシル感染症)という病気があります。これにかかると腸内細菌のバランスが崩れて、毒素を出す菌が増え下痢などの症状を起こします。特に高齢者での発生が多く、アメリカでは年間50万人の患者が発生していると言われています。

 この病気の一般的な治療方法は「抗生物質」を投与し毒素を出す悪玉菌を死滅させるというものですが、あまり効率は良くありません。抗生物質投与により最初に死滅するのは善玉菌であり、悪玉菌はそもそも死滅し難いからです。実は皮肉なことに、CDI腸炎は抗生物質を投与されて腸内細菌のバランスが崩れた人に起こりやすいことが知られています。

(省略されています。全文を読む


2010.06.14

プラスチック抗体で血中の毒素除去に成功

↑BTW

発表したのはカリフォルニア大学、スタンフォード大学、静岡大学の研究グループ、JACSで発表。

毒素「Melittin(NH-GIGAVLKVLTTGLPALOSWIKRKRQQ-COOH)」とアクリルアミドポリマー「NIPAm、TBAm、Bis、AAc(アクリルアミド)」を混ぜてMelittin含むナノ粒子を形成、その後、Mellitinを分解させると、Melittinを認識出来るporeを持つナノ粒子が出来る。ナノ粒子の大きさは54nm。

これを血中に投入(30mg/kg(1匹あたり600µgぐらい))したところ、毒素Melittin投与に耐性を示し、毒素の肝臓集積が速やかに進んだ(体内からの除去が促進した)。

ナノ粒子の攻勢主成分はBis、AA、NIPAm。ペプチドのporeではTBAmがマイナスチャージアミノ酸を、AAcがポジティブチャージアミノ酸を認識していると推測している。

  • Recognition, Neutralization, and Clearance of Target Peptides in the Bloodstream of Living Mice by Molecularly Imprinted Polymer Nanoparticles: A Plastic Antibody. J. Am. Chem. Soc., 2010, 132 (19), pp 6644–6645


2005.11.29

大動脈瘤の原因はJNKが異常に活性化したため?(mainichi)

↑BTW

山口大学の松崎教授らが、解明してNat Med12月号に投稿
JNKを抑制する薬を飲ませたマウスの大動脈瘤が小さくなったそうだ


2005.09.13

骨髄細胞が損傷組織に移行して治癒に関わる仕組みがわかった

↑BTW

体内にも骨髄などに幹細胞が存在し体内で組織損傷が起こった時に血流循環に乗
り損傷箇所に到達し、必要とされる細胞に分化する事が知られている。
しかしこれらの血液中の幹細胞がどのようにして損傷箇所に到達出来るのかはほと
んど解明されていない。

SDF-1(Stromal cell-derived factor-1)は血液中のCXCR4発現細胞(幹細胞のこと)に結合する事で、幹細胞を骨髄へ
と誘導するのに関わっていたり胎生期には共局在しているなどの事が知られていたが、
それらが末梢組織の治癒にどのように関わっているかは分かっていなかった。

今回、我々はSDF-1の遺伝子発現がHIF-1(虚血により融合されるサイトカイン)で
誘導され、その結果、損傷部位による虚血(酸素が足りないこと)で、SDF-1が損傷部位に発現される事を示す。SDF-1はその結果、体内を循環しているCXCR4陽性の前駆細胞を虚血部位(傷ついた
ところ)に呼び込むことが出来る。

実際に、SDF-1を虚血部位でブロックまたはCXCR4発現細胞を血液中から無くすと傷
が治らなくなった、
以上の結果より、骨髄中の幹細胞が損傷した組織に移行し治癒に関わるメカニズム
が分かった。

現在、幹細胞を移植または骨髄から大量に血液中に放出して傷を治す再生医療が
注目されているしかし、全身に大量の幹細胞を存在させた場合、目的としない臓器にも幹細胞が定
着してよくない事を起こす可能性が懸念されてきた。今回の報告で、前駆細胞が損傷部位
に引き寄せられるメカニズムがわかり、このメカニズムを利用して効率的に
幹細胞を損傷臓器に集積する危険度の低い再生医療の確立が期待できる。

  • 原文:Progenitor cell trafficking is regulated by hypoxic gradients through HIF-1
induction of SDF-1. Nat Med. 2004 Aug;10(8):858-64.


2004.08.13

松下、ガン治療用の従来の5分の1の価格のレーザー発生装置「PDレーザー」

↑BTW

肺ガン治療用のレーザー発生装置だそうです。
光源として半導体レーザーを使用し、従来の4000〜5000万円を800万円までコストダウンした
このレーザーは明治製菓が発売する「注射用レザフィリン」と組み合わせ光線力学的療法(PDT)と呼ばれる治療に使う。


2004.03.13

細胞単位でX線を照射する装置


2003.08.24

1個の細胞に的を絞れるビーム発生装置を開発

放射線医学総合研究所と真空装置メーカー「アルバック」は1個の細胞に的を絞って2マイクロメートルのα線を出せる装置(SPICE)を開発した
磁場で放出したα線を曲げ的を絞るようです。

 Keyword:放射線/12


2003.03.19

臓器提供者の7人に1人は合併症になる(yomiuri)

アメリカにおいて1997〜2000年に行われた449例の臓器提供のうち、志望は1名だけだったが、65名(14.5%)が後遺症が残ったという
2003.02.05

治りにくい傷によく効く包帯

傷口からは「エラスターゼ」という酵素が出ており、この酵素は細菌感染を防ぎ、衰えた組織を取り除くのに働いているそうですが、治りにくい傷とはこの「エラスターゼ」が過剰に出ているそうです。この包帯はこの酵素を取り除き通常では治りにくい傷も早く治るそうです。
2000.07.16

米食品医薬品局がロボット手術を認可

といっても自分で手術するロボットではなく、外科医の手の動きを真似るロボットを使うそうだ。お腹を1cm開けてそこに入れた小型ロボットのアームを操作して手術するそうです。

自分で手術するロボットできないかな〜、こういうロボットは神経の縫合に有効でしょ

2000.05.31

筋ジストロフィーの遺伝子治療に犬で成功(筋ジストロフィーの遺伝子治療、イヌで成功(WIRED NEWS))

筋ジストロフィーの遺伝子は大変大きく既存のベクターを使った。遺伝子の導入法では治療は不可能である。著者らは、遺伝子修復という技術を使って。これを治療することに成功した。これは欠損のある遺伝子を丸ごと取り替えるのでなく、遺伝子の変異部分だけの正常なオリゴマーを使い、遺伝子修復を用いてこれを修正する方法だ。



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