子ども |
----------このキーワードを使っている記事----------
2022.06.24:「子供の能力遺伝子検査」という魔窟
2021.09.10:なぜ新型コロナワクチンの11歳以下への承認がこんなに遅れているのか
2021.07.08:ファイザーワクチン接種後の戦闘力の変化
2017.12.13:子宮頸ガン(HPVワクチン)の男性、女性への臨床効果、科学的エビデンスまとめ
2013.10.18:HPVワクチン(子宮頸ガンワクチン)の妊娠・出産・生まれてくる子どもへの影響
2013.02.28:妊娠悪阻(にんしんおそ)、悪阻(つわり)に関して分かっている事。症状がひどくなりやすい条件
2012.12.14:医学分野の最も有名な学術雑誌「Nature Medicine」が選ぶ2012年の重要な研究成果
2012.08.21:幼児が頻繁に具合が悪くなる理由が解明される。TGFβの働き過ぎ
2009.03.11:「父親の年齢が上がると子どもの知能指数が下がる」との研究(afpbb)
2004.03.15:頭を子どもの時のように柔軟にするたんぱく質発見
2004.02.11:2歳までにテレビを見過ぎた子どもは他人と視線を合わせず、言語能力の発達が遅れる
2004.01.31:ママの食生活と子どもの寿命
2022.06.24
「子供の能力遺伝子検査」という魔窟
「子供の能力遺伝子検査」という魔窟
人間の能力の半分は遺伝だと思っているのでそれなりに信ぴょう性はある程度あるだろうけど、才能がある方向に延ばしてその分野でガチンコ勝負させるのが良いのかどうか。遺伝以外の部分でくつがえる可能性がある以上ミスリードの方がもっと怖い気がする。
それよりも自分を診断して答え合わせしてみたいかもしれないw。子供の診断よりも、交際相手、結婚相手、採用面接での活用の方がもっと有益な気がするな(^^;
これ↓ひどいなw。子どもの協調性検査w
このキットを注文した親は、遺伝子が自分から受け継がれたことを理解すべきだなw
挙げられている遺伝子は下記のようなもの
学習能力、記憶能力BDNF 記憶力 CHRM2 判断能力/理解力/分析力/推理力 SNAP25 知性/認知能力 NCAN 言語性記憶、人の名前や英単語などの記憶力 LSG1/FAM43A 数学的な思考力 rs171 リスニング力 Pronu 発音力
身体能力ACE 耐久力 ACTN3 速度/瞬発力/持久力 mTDNA 持久力/エネルギー生産効率 CNTF 骨格筋などにおける筋肉の萎縮や低下 UCP1 エネルギー消費、痩せやすさ
感性COMT 記憶力/注意力/忘却力/ストレス耐性/勇気 CHRNA4 リスク管理 5-HTT ストレス耐性 MAOA 不安を抑制する力、我慢強さ DAT1 自発的なモチベーション向上力/自己啓発力 UTG8 絶対音感 Ang 怒りやさ、感情のコントロール
こんな名前がついたキットも↓大人の能力遺伝子検査
子どもの診断キットで「自発的なモチベーション向上力,自己啓発力」となっているDAT1遺伝子はここでは「報酬欲求」という表現になっている。ブラック企業だと従業員のテストしたりするんだろうか。
Category:#遺伝子診断 #遺伝子多系
2021.09.10
なぜ新型コロナワクチンの11歳以下への承認がこんなに遅れているのか
なぜ新型コロナワクチンの11歳以下への承認がこんなに遅れているのか
アメリカでの話ですが安全性を懸念したFDAにより参加者を増やした臨床試験が命じられたためのようです。
新型コロナワクチンは大人向けの承認取得のために3万人が参加した臨床試験が行われましたが、これに続く子供向けの承認のための臨床研は通常ここまで多くの参加者は必要なく、新型コロナワクチンも「免疫ブリッジング」と呼ばれる知見を活用して4500人規模で開始されたそうです。
しかし8月初旬に、FDAが追加安全性データの取得を命じたとのこと。これは大人への投与でまれにも見つかる心臓の炎症などを懸念してとのことと記事で解説されています(記事中には、それを差し引いてもワクチンのメリットは明らかで、心臓の炎症は軽微であり最小限の治療で回復するけれどとしっかり書いてあります。日本のう〇こみたいなメディアとは違いますね)。
結果として5〜11歳の承認申請が9月、緊急使用の承認が10月。これに続き、2〜5歳のデータは10〜11月には揃う。そのあとに承認申請になるそうです。アメリカでは新学期が10月から開始なので子供向けワクチンはまだか?ってニュースが盛んに出てますね。
子供向けの臨床試験への参加希望者は多く、多数の臨床試験実施病院で長蛇の列であると記事中に述べられています。
子供向けワクチンの投与量に関して。
アメリカで実施される臨床試験の情報を公開するclinical.govを見ると該当する小児向けの試験のページはコレでしょうか?。1回10/20/30マイクログラムを6か月〜11歳以下に投与すると計画されています(※大人で1回30マイクログラムで承認されているものと同じワクチン)。1回投与と2回投与。全米の101の病院で投与
しかし最近のニュースを見ると大人=30マイクログラムに対して、5〜11歳=10マイクログラム、5歳以下=3マイクログラムになったようです。子供は免疫が強いし大人と同じ用量では強すぎることが分かったんでしょうかね?これは大人1人分のワクチンで小学生は3人、保育園・幼稚園児は10人投与出来ることになります。
モデルナの11歳以下向けの臨床試験はファイザーより数か月遅れで6796人で実施されているようです。
こちらも大人の100マイクログラムに対し、2〜11歳の子どもには50マイクログラムまたは100マイクログラム,生後6カ月〜2歳の子どもには25マイクログラム、50マイクログラム、100マイクログラムで臨床試験を行っています。
調べましたが、日本での小児向け新型コロナワクチンが何時使えるのかなど、承認見込みなどのニュースが相変わらず一切見つからない。皆知りたい情報だと思うのですが、なぜ記事にならないんでしょうかね。
Category:#感染症 #新型コロナ
2021.07.08
ファイザーワクチン接種後の戦闘力の変化
ファイザーワクチン接種後の戦闘力の変化
投与前の戦闘力は10ちょっと。80歳以下の1回目投与後の平均戦闘力は104.1、2回目投与後には4894.4。
これに対して80歳以上では1回目投与後の平均戦闘力は48.2、2回目投与後は987.2と若年層よりも戦闘力弱め。
※「戦闘力」は(幾何学的平均)抗体力価の誤記です。
Age-related immune response heterogeneity to SARS-CoV-2 vaccine BNT162b2.Nature (2021)
ちなみにWTはもともとのコロナウイルス、B.1.1.7がアルファ株、B,1.351がベータ株を表します。しっかりと変異が進むごとに少しだけ戦闘力が低下していってますね。まあ当たり前の事。変異株は海外で先行してワクチン接種が進んだから出てきたといえるのかも。
変異株が怖ければ。さっさとワクチン投与してノーマスクで最新流行のウイルスにしっかり暴露していくのが一番なんですが、そんな衛生意識、国民レベルで得られる日は来ないんだろうな。
アルファ株、ベータ株に対しての戦闘力が2回目接種後にフリーザを超えている人が1名いますねw
本論文では「十分な免疫を数している指標」として戦闘力=20を設定しています。1回目の投与後、80歳以下の人では80%弱の人がこの値に達していますが、80歳以上では50%に満たないです。ベータ株では80歳未満でも1回目の投与後で十分な免疫がついた人は30%に満たないです。80歳以上は20%以下。
2回投与完了後では変異株の種類によらず年齢に関係なく90%以上の人が十分な免疫を獲得していることが分かります。
そういえばこの手の論理を「衛生仮説」とか良いんですが、こんなニュースが今週ありました。
家の中の清潔さは関係なく、自然界の微生物に触れさせるのが重要とのことです。ふぇちゅいん家の教えの一つに「年に1回海水に漬からないと病気になる」ってのがあるので俺の子供にも受け継いでいこうと思っています。
Category:#感染症 #新型コロナ
2017.12.13
子宮頸ガン(HPVワクチン)の男性、女性への臨床効果、科学的エビデンスまとめ
子宮頸ガン(HPVワクチン)の男性、女性への臨床効果、科学的エビデンスまとめ
Category:感染による腫瘍形成
2013.10.18
HPVワクチン(子宮頸ガンワクチン)の妊娠・出産・生まれてくる子どもへの影響
HPVワクチン(子宮頸ガンワクチン)の妊娠・出産・生まれてくる子どもへの影響
HPVワクチン(子宮頸ガンワクチン)はガンを予防出来る初めてのワクチンとして認可され世界中で使われています。アメリカでは少女のみならず少年への接種も推奨されており、ウイルス感染を大きく減少させることの出来る効果的なワクチンだと報告されています。ウイルス感染を予防しガンを防ぐ効果は明らかなようですが、妊娠・出産への影響はどうなのでしょうか。
まず、このワクチンは「不活性化ワクチン」であり、ウイルスは含まれていません。このワクチンによってウイルスに感染したりすることはありません。まず言えるのはワクチン投与から数ヶ月経過した後では投与されたワクチンは何も体内に残っておらず、ワクチン接種前と比べた変化は免疫的な変化(HPVウイルスに反応出来る免疫細胞が出来ている)ことのみであり、ワクチン接種から時間が経った後に妊娠した子供への影響は無いと考えられます。
(省略されています。全文を読む)
Category:感染による腫瘍形成
2013.02.28
妊娠悪阻(にんしんおそ)、悪阻(つわり)に関して分かっている事。症状がひどくなりやすい条件
妊娠悪阻(にんしんおそ)、悪阻(つわり)に関して分かっている事。症状がひどくなりやすい条件
妊娠中の女性のほとんどが吐き気や嘔吐(いわゆる「つわり」)(Hyperemesis)を経験します。「つわり」は妊婦の日常生活に悪影響を与えますし、また統計上およそ100人の1人は激しすぎる「つわり」のため病院での治療(水分やミネラルの補給)が必要となります。こういった状況にもかかわらず「つわり」の研究はあまり行われていないのが現状です。 Amazon | OSTO (オスト) つわり緩和バンド ピンク 2本入り (水洗い ・ 12段階調整可 / 一般医療管理機器) つわり/乗り物酔い/二日酔い/軽減グッズ | OSTO | 腰・腰椎用
ノルウェーの女性研究者Ase Vikanesは、「つわり」について専門的に研究を行っています。かつては「つわり」の原因は生まれてくる子供や夫に対する精神的拒絶が原因だと考える時代もあったと聞きますが、現在では精神的状況が「つわり」の原因に占める割合は小さいと考えられています。最も信頼出来る研究によると医学的にはエストロゲンやhCGなどの妊娠に関わるホルモンが多くなりすぎる事が原因であり、この状況に遺伝的・環境的個人差があるため、「つわり」がヒドイ人とそうでない人が出来るようなのです。
この研究者はノルウェーで行われた出産の膨大な情報(研究ごとに3万件〜90万件)を調べ、それらの妊娠・出産で起こった「病院に行くほどのひどい悪阻」を経験した人の出現頻度と傾向を調べました。
まず、「つわり」に成りやすい人種に関してですが、ノルウェーで行われた出産全体では0.89%の人が病院に行くようなひどい「つわり」を経験しており、その内訳を調べてみると西ヨーロッパ生まれの人の平均は0.8%と低いのに対し、インドやスリランカ・アフリカ生まれでノルウェーで出産した人は3%以上が「つわり」で病院に行っており確率が高いことが分かりました。ただ、これは人種の差に加えて文化の異なる異国での生活も関わっているかもしれません。
また、出産する女性の母親がひどい「つわり」を経験した人は、3%と高い割合で自分もひどい「つわり」になることが分かりました。このことから遺伝的な影響はかなり大きそうです。
母親の体の状態に関しては、標準体型の人がもっとも「つわり」になる可能性は低い結果でした。太りすぎても痩せすぎても「つわり」になる確率が上昇していました。また、出産年齢は若いほど「つわり」の可能性が高い傾向でした。さらに、生まれてくる子供が男の子の場合より女の子の場合の方が「つわり」の可能性が高い傾向が見られました。ただし、これらの傾向は自分の母親の「つわり」の有無に比べるとわずかの差しかありませんでした。
またあまりオススメ出来ない話ですが、タバコを吸う人の方が吸わない人よりも「つわり」の発生確率が低い傾向にあることが分かりました。
食生活としては、「つわり」になった女性は「魚介類」「ニンニク系野菜(ネギなど)」「水」の摂取量が少ないことが分かりました。これらを十分に食べることで症状を軽減出来るかもしれません。
「つわり」を乗り物酔いと一緒に対策するとしてこんなリストバンド売っているけど効果あるのか?
一人前に医療管理機器認定されているね。
こんな記事もある
(省略されています。全文を読む)
Category:子育て
2012.12.14
医学分野の最も有名な学術雑誌「Nature Medicine」が選ぶ2012年の重要な研究成果
医学分野の最も有名な学術雑誌「Nature Medicine」が選ぶ2012年の重要な研究成果
医学分野の最も有名な学術雑誌Nature Medicineが2012年に発表された重要な研究成果として8つの研究フィールドに分けて紹介しています。
★神経科学
自閉症の原因遺伝子についての発見があった。自閉症患者の遺伝子を1000人分調べ共通点を探したところ、変異すると自閉症になりうる共通変異が100以上見つかった。自閉症は父親の年齢が高いほど確率が高いが、高齢の男性の精子が遺伝子変異を起こしやすいことと関係していると思われる。
★ガンのメカニズムに関して
ガン細胞がどのように体内で増えていくのかに関して様々な知見が得られた。例えばガン細胞はエキソソームを放出して転移に適した環境を作り出すし、血管細胞や免疫細胞を制御して自身が生存しやすくしている。ガン細胞は転移出来る場所に落ち着くとBMP阻害因子であるCocoタンパクを産生するようだ。これらはいずれも新たなガン治療薬開発の可能性となる。
また、ガンの増殖に関して、周囲の正常部分の関与も報告された、抗ガン剤はガン細胞だけでなく周囲の正常細胞も傷つけるがそれらの正常細胞が元に戻ろうとする過程でガン細胞を増殖させる物質を出してしまっているようである。
★老化現象
以前報告された内容と異なり、カロリー制限を長期間行ってもサルの寿命が延びなかったとする結果が報告された。
赤ワインに含まれるポリフェノール「レスベラトロール」がカロリー制限と同じ働きをするメカニズムが報告された。レスベラトロールと同様にrolipramという物質が同様の効果を持つことが報告された。
★メタボリックシンドローム
これまでの研究では、脂肪をため込む「白色脂肪細胞」、エネルギーを燃やす「褐色脂肪細胞」に加えて、新たに「ベージュ脂肪細胞」という概念が報告された。このベージュ脂肪細胞は白色脂肪細胞と似ているがUCP1を発現しており褐色脂肪細胞のように効率的にエネルギーを燃やすことが出来ます。新しく見つかったホルモンirisinが白色脂肪細胞をベージュ脂肪細胞に変化させることが報告され、新しい肥満治療薬の開発につながるかもしれない。
冷たい外気に触れた時にも白色細胞が変化してベージュ脂肪細胞になりうることが報告された。またサーチュイン1タンパクがベージュ脂肪細胞への変化を誘導しうることも報告された。BMP 8bというタンパクが脂肪燃焼を誘導することが報告された。
★ガンの免疫治療
ガン細胞はなぜか体内の免疫により攻撃されない。最近、T細胞にPD-1(programmed cell death protein 1)というレセプターが発現していることが報告された。PD-L1などのリガンドが結合することでT細胞は攻撃するT細胞(エフェクターT細胞)としての機能が低下し、攻撃しないT細胞(制御性T細胞)としての機能が活性化する。ガン患者の一定数にはPD-L1が血液中に見られるが、PD-1に対する抗体を投与する臨床試験でガンの増殖を抑制する効果が見られた。
★ウイルス学
これまで様々なHIVワクチンが開発が試されたが、あまりうまくいっていない、今年新型のHIVワクチンの可能性が示された。HIVウイルスが免疫細胞(T細胞)に結合する時に使われるEnvタンパクをターゲットにしたワクチン療法である。
★胃腸
腸内の細菌環境が壊れることで大腸炎が起こりうることが報告された。こういった腸内環境の乱れは肝臓の病気や肥満、大腸ガンにつながる。研究者らは高脂肪食をマウスに食べさせると胆汁に変化が起こりグラム陰性菌が増え、大腸炎を起こしうることを報告した。また同様の細菌変化は栄養失調やタンパク質の少ない食事でも起こりうることが報告された。
幼児期に抗生物質に触れると免疫機能の確立が損なわれアレルギーになる可能性が増すことが報告された。
★生殖医療
精子と異なり卵子は生まれてきた後は増えないと考えられてきたが、少し前にマウスの卵巣ではちょっとだけ新たな卵子を作り出しうる細胞が存在していることが報告されていた。今年、人間の女性の卵巣にも新しい卵子を生み出しうる卵子幹細胞が含まれていることが報告された。これは生殖医療のあり方を変える可能性がある。現在、その細胞の取り出し精製方法が研究されている。
(省略されています。全文を読む)
Category:#エイジング関連まとめ
2012.08.21
幼児が頻繁に具合が悪くなる理由が解明される。TGFβの働き過ぎ
幼児が頻繁に具合が悪くなる理由が解明される。TGFβの働き過ぎ
なぜ幼児・子どもは頻繁に具合が悪くなるのでしょうか。ミシガン医科大学の研究者らがそのメカニズムを解明して報告しています。これまで「歩くこと」「話すこと」と同様に単に「ウイルス・細菌と戦う能力」も大人にならないと身につかないためと考えてきましたが、この考えは少し違うようです。
最新の研究によると、幼児の身体でもウイルス・細菌と戦う能力はすでに出来上がってはいるようです。ただ、その働きはブロックされていて、うまく機能しないようなのです。この妨害物質はTGFβと言う名前の物質です。TGFβは免疫を抑制する働きを持っており、特に細菌やウイルスを撃退するナチュラルキラー細胞(NK細胞)の働きを妨害します。どうやら、幼児の身体ではTGFβが働きすぎるためにNK細胞がうまく増えて成熟することが出来ず、結果として細菌やウイルスに感染し頻繁に具合が悪くなるようなのです。
実験的にTGFβに影響されないNK細胞を持つマウス(TGFβ受容体欠損マウス)を用いて実験を行ったところ、この特殊なマウスでは幼児期から十分NK細胞が働き、幼児期でも感染症を起こすことはありませんでした。これらのメカニズムを利用することで幼児が頻繁に具合が悪くなるのを防止出来るかもしれません。
しかし一方で、幼児期にTGFβが過剰に働いて免疫を抑制しているのには重要な理由がある可能性も知られています。例えばTGFβは「免疫を抑え」ますが、幼児期にTGFβが全く無い実験動物では全身で炎症が起きることが知られています。幼児期にTGFβがしっかり働くことにより免疫が体外から入ってきた細菌・ウイルスなどの異物のみを攻撃し自己の身体を攻撃しないように制御していると考えられています。さらに、幼児の食物アレルギーが問題になっていますが、幼児にTGFβをさらに与えることでアレルギー発症を防ぐ研究を行っているグループもあります(ちなみに母乳中にはTGFβが豊富に含まれている)。このようにTGFβは単に幼児の具合を悪くさせる悪者というわけでは無いようです。幼児が頻繁に具合が悪くなるのは健康な人体を作るために必要なのかもしれません。
(省略されています。全文を読む)
Category:免疫・アレルギー・自己免疫疾患
2009.03.11
「父親の年齢が上がると子どもの知能指数が下がる」との研究(afpbb)(eurekAlert)
「父親の年齢が上がると[[子ども]]の知能指数が下がる」との研究(afpbb)
Category:未分類
2004.03.15
頭を子どもの時のように柔軟にするたんぱく質発見
頭を[[子ども]]の時のように柔軟にするたんぱく質発見
理化学研究所のヘンシュ貴雄さのグループはマウスを用いた実験で脳を子どもの時のように柔軟にして視覚能力を発達させるたんぱく質を発見した。
言及グループは脳の入出力に関わるアンテナタンパク20種類を調べたところGABAレセプターが子どもの頃の視覚能力が発達する時期の出現に関わっている事が分かった。
同様に言語能力の発達に関わるたんぱく質が見つかれば語学修得用の薬が開発出来るかもしれない。
Columnar Architecture Sculpted by GABA Circuits in Developing Cat Visual Cortex(Science 2004 303: 1678-1681)PMID:15017001
Specific GABAA Circuits for Visual Cortical Plasticity(Science 2004 303: 1681-1683)PMID:15017002
Category:#知能改善・天才になる方法
2004.02.11
2歳までにテレビを見過ぎた子どもは他人と視線を合わせず、言語能力の発達が遅れる
2歳までにテレビを見過ぎた[[子ども]]は他人と視線を合わせず、言語能力の発達が遅れる
Category:#脳 #中枢神経 #神経
2004.01.31
ママの食生活と子どもの寿命
ママの食生活と[[子ども]]の寿命
母親の食生活の微々たる変化が赤ちゃんに大きな影響を与えることがわかった。
イギリスケンブリッジ大学のSusan Ozanneらがニューサイエンティストという雑誌で明らかにしたところによると
144匹の妊娠マウスをもちい実験をしたところ、タンパク質の少量しか与えられなかったマウスから生まれたマウスは平均寿命が短かくなった。
人間に換算すると平均寿命が75歳から50歳まで縮んだことになる
Category:子育て