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2024.06.24新型コロナウイルスに感染したことがある人は普通の風邪を50%ひきにくいことが統計調査で判明。ウイルスの共通たんぱく質nsp12とnsp13への細胞性免疫がポイント /2
2024.05.27WHOの試算では過去50年でワクチンにより1億5400万人の人命を救っている /4
2024.03.05Berlin Cures(ベルリンキュアーズ)社のコロナ後遺症治療薬BC007の臨床試験Phase-IIが予定する募集患者数の50%を達成(合計114名予定) /43
2023.07.24新型コロナに感染して無症状で済む人(全体の20%)の特徴が判明、あるHLAアレル(遺伝子の種類)を有しており、以前に普通の風邪に感染して免疫がついていたことが条件(Nature 2023年7月報告) /20
2022.12.13二日酔い予防に便利な「ウルソ(UDCA:ursodeoxycholic acid)」がコロナ予防に強力な効果。ACE2を選択的に阻害し、細胞表面の量を減らす。 /53
2022.04.21オミクロン株に感染しても既存のデルタなどの株への感染防御能はつかない /6
2022.04.14新型コロナワクチンによる心筋への副作用は他のワクチンより高く無く、実際に新型コロナに感染した時より低い /1
2022.03.17新型コロナの後遺症は老化の促進が原因のようだ、老化細胞除去薬「セノリティクス」投与で後遺症を回復させる動物実験 /4
2021.12.09新型コロナワクチン3回目投与のブースト効果を7種類のワクチンで比較した研究結果が発表。1種類ダメなワクチンが発見される笑 /17
2021.11.06ファイザーのコロナ飲み薬「パクスロビド(Paxlovid)」、入院・死亡リスク9割減 /10
2021.10.07大阪大学の研究者、既存のワクチンがかなり効きにくい改良デルタ株「Delta 4+」の作製に成功。 /19
2021.10.04モデルナの新型コロナワクチン投与6か月後の戦闘力の変化。抗体価は100万→10万程度に低下 /21
2021.09.21新型コロナウイルスの「持続感染者」の体内は早いスピードでウイルス変異が進んでおり、変異株誕生の温床になりうる /2
2021.09.18アメリカCDCが3種のワクチンの感染防御率、抗体価の比較を発表。 /11
2021.09.17Natureでコロナウイルスワクチンで初めて実用化されたmRNAワクチンの歴史! /3
2021.09.13新型コロナで死んだ人の25%はIFN-α2に対する自己抗体を持っており18%は自己抗体が中和活性を持っていた。これにより免疫がうまく働かず死に至った可能性 /15
2021.09.10なぜ新型コロナワクチンの11歳以下への承認がこんなに遅れているのか /36
2021.08.18コロナに感染して症状が重かった人、平均してIQが7低下。 /23
2021.08.17これは悲惨。コロナ禍中に生まれた子供は、コロナ感染関係無く平均知能指標が20%低いとの研究結果 /14
2021.07.08ファイザーワクチン接種後の戦闘力の変化 /25
2021.06.11業界最高峰の学術誌Nature Medicineで新型コロナの集団免疫獲得に必要な接種率に関する報告。20%でおk。日本はあと1か月程度で達成出来る見込み。 /32
2021.05.21DNA配列にATGC以外の塩基「Z」を持つウイルスが、多数存在した /33
2020.12.24従来の成分ワクチンがmRNAワクチンに完全敗北。サノフィ/GSKのワクチンの実用化は来年後半に /9
2020.11.17日本にも供給される米モデルナ社、臨床試験でコロナワクチンの有効性94.5%と発表 /49
2020.10.07新型コロナでは肺がヒアルロン酸で埋め尽くされて呼吸が出来なくなって死んでいる /11
2020.10.01Natureで新型コロナの重篤化と関係する遺伝子群が報告、ネアンデルタール人由来 /110
2020.05.25国内7大学、全ゲノム解析など実施し、新型コロナの重症化因子特定へ /6
2020.05.25日経BP緊急オンラインZOOMセミナー、シリコンバレーから中継「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)征圧への道」 /15
2020.05.2150日間の感染予防対策/30日間の制限無しを繰り返す方法で死亡者を抑えることが出来る(ケンブリッジ大学によるシミュレーション) /21
2020.05.15新型コロナ患者のLDH、CRP、ALT、NEU(好中球)数値で10日後の生死を90%の精度で予測可能! /83
2024.06.24
新型コロナウイルスに感染したことがある人は普通の風邪を50%ひきにくいことが統計調査で判明。ウイルスの共通たんぱく質nsp12とnsp13への細胞性免疫がポイント
人間は新型コロナウイルス(SARS-Covid19)に加えて、様々なコロナウイルスに感染しますが、これらの中にはHCoV-OC43のように普通の風邪の原因ウイルスとして知られているものが存在します。これらのウイルスは構造がよく似ていますが、新型コロナウイルスに感染することで得られた免疫がほかの風邪ウイルスにどれぐらい効果があるのかは良く分かっていませんでした。
今回、研究者は2020年11月から2021年10月にかけて病院にかかった4900人を調べました。その結果、新型コロナウイルスに感染したことがある人は普通の風邪(他のコロナウイルス)に感染する可能性が50%低いことが分かりました。
新型コロナウイルスへの感染で生じたどの免疫が効果があるかを調査したところ、コロナウイルス共有の非構造たんぱく質nsp12とnsp13に対する細胞性免疫(CD8+T細胞免疫)が風邪にかかりにくさに影響していることが分かりました。
Keyword:風邪/113
2024.05.27
WHOの試算では過去50年でワクチンにより1億5400万人の人命を救っている
↑BTW
出典:Contribution of vaccination to improved survival and health: modelling 50 years of the Expanded Programme on Immunization(The lancet, VOLUME 403, ISSUE 10441, P2307-2316, MAY 25, 2024)
WHOが全世界でワクチン接種推奨を開始した1974年より50年経過したそうです。WHOの試算によると1974年以降にワクチンは1億5400万人の命を救った計算になり、内訳は1億4600万人は5歳未満、1億100万人は1歳未満で亡くなっていたと推定されるそうです。
グラフは報告論文に記載のグラフです。上のグラフはワクチン種類ごとの接種率の推移を示しており、BCG、ポリオ、麻疹(はしか)、DTP(3種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風))は早い段階から普及が進み、もっとも最近ではロタウイルスワクチンの接種が急速に普及しているようです。
下のグラフは地域ごと、年齢ごとのワクチン接種による生存率向上比率を示しています。西ヨーロッパでは全年齢層で高い生存率の向上が認められるのに対し、アメリカでは、若い時は西ヨーロッパと同等の生存率向上が見られるものの高齢者の生存率向上は低い傾向です。アフリカでは全年齢層にわたり他の地域と比較し生存率向上の余地があるようです。
Keyword:ワクチン/331
2024.03.05
Berlin Cures(ベルリンキュアーズ)社のコロナ後遺症治療薬BC007の臨床試験Phase-IIが予定する募集患者数の50%を達成(合計114名予定)
↑BTWコロナ後遺症(英語でLong-COVID)患者の40%に自己抗体「fAAB」が発生していることが知られています。特にGタンパク質共役受容体に対する自己抗体が発生することで心臓の筋肉への影響が発生することが分かっています。Berlin Cures社のBC007は血液中のこの自己抗体に結合するアプタマー(Gタンパク質共役受容体にそっくりな構造をした核酸で出来た医薬品)です。
このようにコロナ後遺症と呼ばれる症状の一部が、コロナ感染により生じた過剰な免疫反応の中で自己の正常なタンパク質に対する抗体が発生し、自己免疫疾患が生じてしまうことが原因と分かっています。
参考:
Keyword:筋肉/170
2023.07.24
新型コロナに感染して無症状で済む人(全体の20%)の特徴が判明、あるHLAアレル(遺伝子の種類)を有しており、以前に普通の風邪に感染して免疫がついていたことが条件(Nature 2023年7月報告)
↑BTW統計的に20%の人々が新型コロナに感染して無症状らしいですが、今回科学者達は無症状に関連する遺伝子を見つけ出しました。
研究者は約3万人の患者のHLAアレルを調査、そのうち1400人がワクチン接種前に新型コロナウイルスに感染するも136人が無症状だったそうです。これらの人の遺伝子を分析したところ関連する遺伝子が発見されました。この遺伝子は以前に普通の風邪(普通風邪の一部はコロナウイルス)に感染した人の免疫細胞に新型コロナウイルスにも対応出来るようにし、新型コロナウイルスを感染症状が出る前に素早く殺すことが出来るそうです。
ちまたの新型コロナに関する議論は誰もが平等に感染すると見なして行われていますが、実際は個々人の持つ遺伝子の多様性を原因として「感染すると大変な事になる人」「ほどほどで済む人」「まったく症状も出ない人」は決まっているんでしょうね。
(省略されています。全文を読む)
2022.12.13
二日酔い予防に便利な「ウルソ(UDCA:ursodeoxycholic acid)」がコロナ予防に強力な効果。ACE2を選択的に阻害し、細胞表面の量を減らす。
↑BTW個人的にウルソとウコンのタッグを二日酔い防止の最強コンビネーションとして使ってますが、ウルソはコロナ予防に有効らしいです。なんとACE2の選択的阻害剤として働くだけでもすごいのに、FXR経由でACE2の発現を減らすらしい。
Keyword:ウコン/12
2022.04.21
オミクロン株に感染しても既存のデルタなどの株への感染防御能はつかない
↑BTWこれは重要な結果かもしれません。
出典:Human primary Omicron BA.1 and BA.2 infections result in sub-lineage-specific neutralization, https://doi.org/10.21203/rs.3.rs-1536794/v1
上記の図は元論文に日本語で注釈入れたものですが、d、eで示すようにワクチン接種を受けずにオミクロンに感染した人は既存のオリジナル株、デルタ株への防御能がゼロに近いです。オミクロンB2株に至ってはオミクロンB1株も防げ無さそう。ただfに示すようにワクチン接種を受けた後にオミクロンに感染した人は、既存株、オミクロン株全てに良い免疫が付いています。
2022.04.14
新型コロナワクチンによる心筋への副作用は他のワクチンより高く無く、実際に新型コロナに感染した時より低い
↑BTW
実際の新型コロナウイルス感染だと、心臓の筋肉の炎症に加えて、心臓のペースメーカー細胞にダメージあるらしいぜ
2022.03.17
新型コロナの後遺症は老化の促進が原因のようだ、老化細胞除去薬「セノリティクス」投与で後遺症を回復させる動物実験
↑BTW↓研究では新型コロナウイルス(MA10株)を投与して感染させたマウスに老化細胞除去薬ABT263を投与して体重の回復が早まり、各種老化、炎症マーカーが減少することを報告しています。
出典:SARS-CoV-2 infection triggers paracrine senescence and leads to a sustained senescence-associated inflammatory response, Nature Aging
アメリカ・アーカンソー州の研究者からの報告ですが、この報告はこの研究者らが開発中の独自の老化細胞除去薬ABT263の宣伝かな?
ABT263はBCL-2とBCL-xLの特異的阻害剤らしいです。メカニズムとしては天然成分だとフィセチンなどと同じメカニズムと思われます。
フィセチンはサプリメントがまだ普及しておらず高いんだよね。1日100mgで100円程度
ただ最近非常にフィセチンの研究を聞くね。飲み始めるかなぁ。。。
Keyword:フィセチン/219
2021.12.09
新型コロナワクチン3回目投与のブースト効果を7種類のワクチンで比較した研究結果が発表。1種類ダメなワクチンが発見される笑
↑BTWフランスのValnevaって会社のワクチン打っても全然効いてない。やっぱり3回目はビオンテック/ファイザーとモデルナが強いなー
A:1回目2回目がノバックスのワクチン
B:1回目2回目がビオンテック/ファイザーのワクチン
Keyword:モデルナ/19
2021.11.06
ファイザーのコロナ飲み薬「パクスロビド(Paxlovid)」、入院・死亡リスク9割減
↑BTW
3CLプロテアーゼの阻害剤らしい。体内酵素がターゲットなら今後の変異関係無く効くはずだね。
ファイザーの株、1株36ドルで買って今48ドル。もう10倍ぐらい仕込んでおけば良かったなあ。
2021.10.07
大阪大学の研究者、既存のワクチンがかなり効きにくい改良デルタ株「Delta 4+」の作製に成功。
↑BTW「デルタ君にも生き延びる道はあることを見つけた!前もってこの人工変異株に対するワクチン/治療薬を準備しておこうぜ。」とのこと。
K417N、N439K、E484K、N501Yとアミノ酸を変更すれば良いらしい。公開するとヤバそうな情報だが、隠すよりは先んじて対策を!ってスタンスだね。
ウイルスにも適者生存・自然淘汰が適用されるから世界のどこかで、既存のワクチンがすごく効きにくい変異株が発生するのは時間の問題だと思うけど、他の「ヤバイ」変異の可能性もいくらでもあるだろうからこの情報が役立つ可能性は高くない気もする。
ウイルス様には勝てる気がしないなー。まあ「放置されて、単なる風邪になる」って、そういう事なのかも。
しかし改めて考えるとmRNAワクチンの既存のワクチンに対する製造の容易さ強力さを考えると人類への貢献は半端無いな。来年間違いなくノーベル賞だと思うぞ。今年あげるのが早すぎるのは理解出来る。
風邪ワクチンを目指す研究(200種類ある風邪ウイルスすべてに対するワクチンを作る)。
なんて研究をこの前紹介しましたが、mRNAワクチン製造技術と毎年の風邪ウイルスモニタリングを併用して最新トレンドの風邪予防ワクチンを接種するようになる世界ってのは来てもおかしくない気がする。
2021.10.04
モデルナの新型コロナワクチン投与6か月後の戦闘力の変化。抗体価は100万→10万程度に低下
↑BTW投与直後は初期状態のフリーザより強いじゃないか。2021年6月にNEJMという有名な雑誌で報告された研究結果です。
Safety and Immunogenicity of SARS-CoV-2 mRNA-1273 Vaccine in Older Adults. N Engl J Med. 2020 Dec 17;383(25):2427-2438. doi: 10.1056/NEJMoa2028436. Epub 2020 Sep 29.
モデルナワクチンを投与されたヒトの抗体価、中和活性、より高度な中和活性(生きたウイルスを使ったテスト、FRENT-mNG)をワクチン接種から6か月後に行い数値の変化を見ています。
3種類の分析方法:抗体価 血液中に含まれる新型コロナウイルスに結合する抗体数(※抗体価100万:100万倍に希釈すると測定出来なくなる) 中和活性 新型コロナと同じタンパクを発現する別のウイルスの感染をどれぐらい防げるか FRENT-mNG 測定しやすいように光るように遺伝子改変した新型コロナウイルスの感染をどれぐらい防げるか
半年で抗体量は年齢層によらず10分の1程度になってますが、中和活性は55歳以下では2〜3分の1程度に下がっている程度。
抗体価としては6か月経過後には1回目投与ぐらいに下がっていると言えますが、中和活性で見ると1回のみ投与時とはくらべものにならない値を保っています。
(省略されています。全文を読む)
2021.09.21
新型コロナウイルスの「持続感染者」の体内は早いスピードでウイルス変異が進んでおり、変異株誕生の温床になりうる
↑BTWウイルス変異株はどこから来るのか?それは持続感染を起こした患者の体内からかもしれないという報告です。
ハーバード・メディカルスクールの研究者らによる報告。新型コロナウイルスに複数回感染する再感染者や、持続的に感染する持続感染者の存在が報告されています。これらの患者の体内でウイルスにどうような変化が起きているのかを調査しています。
調査対象は20人の再感染者と9人の持続感染者。
再感染者では1回目の感染時と比較し、再感染したウイルスは平均(中央値)で17.5個のアミノ酸変異が見られました。変異は主にORF8とN遺伝子に入っていましたが、この頻度は、世の中で進む遺伝子の変異速度と大きな変化はありませんでした。
一方で、持続感染者では状況は違うようです。上のグラフでは持続感染を起こした患者のサンプルから繰り返しウイルスを抽出して遺伝子配列を調べたものですが、患者体内で早いスピードでウイルスの遺伝子変化が進んでいることが分かりました。持続感染は免疫抑制状態の患者でよく見られますが、ウイルス変異株の発生に関与していると言えます。
2021.09.18
アメリカCDCが3種のワクチンの感染防御率、抗体価の比較を発表。
↑BTW
CDC(アメリカ疾病予防管理センター)がアメリカ国内で主に接種されている3種の新型コロナワクチン(ファイザー、モデルナ、J&J)を接種された人の追跡調査を発表しています。
3種類とも十分な感染予防効果を有している結論。
細かいデータで見るとモデルナ完全勝利!
2021.09.17
Natureでコロナウイルスワクチンで初めて実用化されたmRNAワクチンの歴史!
↑BTWNatureダイジェストの説明文COVID-19のパンデミックで実用化の機会を得たmRNAワクチン。その出発点は1987年に行われた画期的な実験にあった。だが、果たしてその功績は誰にあるのか。技術的な課題はもとより、特許権争い、研究資金不足、人間関係など、mRNAワクチン開発の紆余曲折の物語を紹介する。
2021.09.13
新型コロナで死んだ人の25%はIFN-α2に対する自己抗体を持っており18%は自己抗体が中和活性を持っていた。これにより免疫がうまく働かず死に至った可能性
↑BTWインターフェロンってのは人体の持つ「ヤバイよやばいよ!」シグナルです。ウイルスを発見した免疫細胞がインターフェロンを出して全身の細胞に戦闘態勢を指令する働きを持ちます(素人的に言うと)
7月にもType Iのインターフェロン(αとβ)に対する自己抗体を持っている人はウイルスの排除が遅いって報告が出ています。
この報告ではこのIFN中和抗体を有していたのは女性で2.6%、男性で12.5%だったとか。
新型コロナは男性が死にやすいことが知られていますが、このあたりの違いが原因かもしれませんね。
2021.09.10
なぜ新型コロナワクチンの11歳以下への承認がこんなに遅れているのか
↑BTWアメリカでの話ですが安全性を懸念したFDAにより参加者を増やした臨床試験が命じられたためのようです。
新型コロナワクチンは大人向けの承認取得のために3万人が参加した臨床試験が行われましたが、これに続く子供向けの承認のための臨床研は通常ここまで多くの参加者は必要なく、新型コロナワクチンも「免疫ブリッジング」と呼ばれる知見を活用して4500人規模で開始されたそうです。
しかし8月初旬に、FDAが追加安全性データの取得を命じたとのこと。これは大人への投与でまれにも見つかる心臓の炎症などを懸念してとのことと記事で解説されています(記事中には、それを差し引いてもワクチンのメリットは明らかで、心臓の炎症は軽微であり最小限の治療で回復するけれどとしっかり書いてあります。日本のう〇こみたいなメディアとは違いますね)。
結果として5〜11歳の承認申請が9月、緊急使用の承認が10月。これに続き、2〜5歳のデータは10〜11月には揃う。そのあとに承認申請になるそうです。アメリカでは新学期が10月から開始なので子供向けワクチンはまだか?ってニュースが盛んに出てますね。
子供向けの臨床試験への参加希望者は多く、多数の臨床試験実施病院で長蛇の列であると記事中に述べられています。
子供向けワクチンの投与量に関して。
アメリカで実施される臨床試験の情報を公開するclinical.govを見ると該当する小児向けの試験のページはコレでしょうか?。1回10/20/30マイクログラムを6か月〜11歳以下に投与すると計画されています(※大人で1回30マイクログラムで承認されているものと同じワクチン)。1回投与と2回投与。全米の101の病院で投与
しかし最近のニュースを見ると大人=30マイクログラムに対して、5〜11歳=10マイクログラム、5歳以下=3マイクログラムになったようです。子供は免疫が強いし大人と同じ用量では強すぎることが分かったんでしょうかね?これは大人1人分のワクチンで小学生は3人、保育園・幼稚園児は10人投与出来ることになります。
モデルナの11歳以下向けの臨床試験はファイザーより数か月遅れで6796人で実施されているようです。
こちらも大人の100マイクログラムに対し、2〜11歳の子どもには50マイクログラムまたは100マイクログラム,生後6カ月〜2歳の子どもには25マイクログラム、50マイクログラム、100マイクログラムで臨床試験を行っています。
調べましたが、日本での小児向け新型コロナワクチンが何時使えるのかなど、承認見込みなどのニュースが相変わらず一切見つからない。皆知りたい情報だと思うのですが、なぜ記事にならないんでしょうかね。
Keyword:子ども/16
2021.08.18
↑BTW
新型コロナに感染するとIQも下がる!?(英研究)|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト 10 users1イイネ Study Finds COVID-19 May Lower Intelligence 1 users449イイネ
Cognitive deficits in people who have recovered from COVID-19.Published:July 22, 2021DOI:https://doi.org/10.1016/j.eclinm.2021.101044
これ最初、経済状況が悪い人、IQが低い人がコロナに感染する傾向があってそのアーティファクトじゃないの?と思ったけど感染後の重篤度が高いほどIQが下がっているので、そういうわけではないようです。無症状ではほとんどIQ低下は見られない。
2021年7月に発表されたイギリスの研究者による論文報告です。
↓知能のチェックはこんなテストらしい(論文より)
Cognitive deficits in people who have recovered from COVID-19.Published:July 22, 2021DOI:https://doi.org/10.1016/j.eclinm.2021.101044
2021.08.17
これは悲惨。コロナ禍中に生まれた子供は、コロナ感染関係無く平均知能指標が20%低いとの研究結果
↑BTW新型コロナ拡大後に生まれた幼児、IQ平均78…「刺激減り低下」(中央日報日本語版) - Yahoo!ニュース 51 users163イイネ
Impact of the COVID-19 Pandemic on Early Child Cognitive Development: Initial Findings in a Longitudinal Observational Study of Child Health.doi:https://doi.org/10.1101/2021.08.10.21261846
日本語記事で「IQ」なんて書いてあるけど縦軸はIQじゃないからね。
データはアメリカロードアイランド病院で実施された2011年以降の1224回(672人の子供(3か月〜3歳))の健康な子供の知能テストの結果を集計分析したものです。
ロックダウンにより刺激が減ったせいだと研究者らは予想しています。子供にとっては感染した方がダメージは少なかったのかもよ。
うちの3歳のムスメなんて、既に八重山x2、沖縄本島、奄美大島、鹿児島×2、鳥取旅行、三重旅行、名古屋レゴランド、ランニングベビーカーに乗車しての走行距離は数百キロと刺激されまくりで、毎朝保育園に来ていく服を5分以上悩み、お気に入りの服が洗濯中だと登園を拒否。服を買いにつれて行けば気に入る服が見つかるまで何軒でもあきらめない立派な乙女にorz。いやこりゃ刺激とは関係ないな。。。
Keyword:ランニング/7
2021.07.08
↑BTW
投与前の戦闘力は10ちょっと。80歳以下の1回目投与後の平均戦闘力は104.1、2回目投与後には4894.4。
これに対して80歳以上では1回目投与後の平均戦闘力は48.2、2回目投与後は987.2と若年層よりも戦闘力弱め。
※「戦闘力」は(幾何学的平均)抗体力価の誤記です。
Age-related immune response heterogeneity to SARS-CoV-2 vaccine BNT162b2.Nature (2021)
ちなみにWTはもともとのコロナウイルス、B.1.1.7がアルファ株、B,1.351がベータ株を表します。しっかりと変異が進むごとに少しだけ戦闘力が低下していってますね。まあ当たり前の事。変異株は海外で先行してワクチン接種が進んだから出てきたといえるのかも。
変異株が怖ければ。さっさとワクチン投与してノーマスクで最新流行のウイルスにしっかり暴露していくのが一番なんですが、そんな衛生意識、国民レベルで得られる日は来ないんだろうな。
アルファ株、ベータ株に対しての戦闘力が2回目接種後にフリーザを超えている人が1名いますねw
本論文では「十分な免疫を数している指標」として戦闘力=20を設定しています。1回目の投与後、80歳以下の人では80%弱の人がこの値に達していますが、80歳以上では50%に満たないです。ベータ株では80歳未満でも1回目の投与後で十分な免疫がついた人は30%に満たないです。80歳以上は20%以下。
2回投与完了後では変異株の種類によらず年齢に関係なく90%以上の人が十分な免疫を獲得していることが分かります。
そういえばこの手の論理を「衛生仮説」とか良いんですが、こんなニュースが今週ありました。
家の中の清潔さは関係なく、自然界の微生物に触れさせるのが重要とのことです。ふぇちゅいん家の教えの一つに「年に1回海水に漬からないと病気になる」ってのがあるので俺の子供にも受け継いでいこうと思っています。
2021.06.11
業界最高峰の学術誌Nature Medicineで新型コロナの集団免疫獲得に必要な接種率に関する報告。20%でおk。日本はあと1か月程度で達成出来る見込み。
↑BTW最近、いやおまえの人生、もとから自粛みたいなもんだろwww。とか言いたいことが頻繁に。実際に言わないだけ俺も大人だな。
2021.05.21
DNA配列にATGC以外の塩基「Z」を持つウイルスが、多数存在した
↑BTW
Aの代わりにTとより強固に結合するZを持つウイルスが多数いるらしい。塩基配列に「Z」を持つウイルスが、多数存在した|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト 16 users25イイネ
既存のヌクレアーゼに耐性を持つ遺伝物質を獲得するウイルス、生物が出てきたらいっきに地球の覇権を握れる可能性があるんじゃないか?A widespread pathway for substitution of adenine by diaminopurine in phage genomes | Science A third purine biosynthetic pathway encoded by aminoadenine-based viral DNA genomes | Science27イイネ Noncanonical DNA polymerization by aminoadenine-based siphoviruses | Science15イイネ
ウイルスや細菌には勝てる気がしないよな。
2020.12.24
従来の成分ワクチンがmRNAワクチンに完全敗北。サノフィ/GSKのワクチンの実用化は来年後半に
↑BTWアジュバント足しても高齢者で十分な免疫反応が得られなったらしい。
18〜49歳では十分な効果が得られているみたい。
適用を若者に限定してさっさと実用化しようぜ。
Keyword:GSK/8
2020.11.17
日本にも供給される米モデルナ社、臨床試験でコロナワクチンの有効性94.5%と発表
↑BTW米国では数週間以内に承認申請予定。我が国に提供されるワクチンのスケジュールは河野太郎がTwitterでまとめて昨日Tweetしてた
上記のTweetに「絶対打ちません!」ってキチガイはたくさん湧いていて面白いw。ワクチンじゃキチガイは治らないから安心して良いのに。
どうにか今年中に接種開始出来ないものかね?どこかの金持ちが1万人分自腹で購入入手して個人輸入して抽選とかやらないかね?協力してくれる医師がいれば別に投与したって良いはず。
2020.10.07
新型コロナでは肺がヒアルロン酸で埋め尽くされて呼吸が出来なくなって死んでいる
↑BTWヒアルロン酸合成阻害剤は薬になって無いかな?
2020.10.01
Natureで新型コロナの重篤化と関係する遺伝子群が報告、ネアンデルタール人由来
↑BTW↓(上)染色体ごとの重篤化度との相関関係。(下)強い相関系の見られる3番染色体を保有する地域ごとの比率
出典:The major genetic risk factor for severe COVID-19 is inherited from Neanderthals. Nature (2020)
3199人のCOVID-19で入院した人を対象に遺伝子を調べたところ3番染色体の50kDaの領域に重篤化と高い相関を示す領域が見つかった。この遺伝子はネアンデルタール人由来で南アジア(インドとか)の30%の人が有する。バングラディッシュでは保有者は63%に達する。一方で、ヨーロッパでは8%、アメリカでは4%の人のみが保有している。日本とかで保有している人はほとんどいない。
世界中から心配されていたアフリカは東アジア並みに問題無いのかもね。「その遺伝子群がなんで?」って理由の解析はこれからのようです。
研究を主導した研究者はドイツの進化研究所のほかに沖縄科学技術大学院大学に籍があるね。
日本はそもそも心配する必要無しな感じで、日本での効率的な対策にはあまり参考にならなさそう。
2020.05.25
国内7大学、全ゲノム解析など実施し、新型コロナの重症化因子特定へ
↑BTW重症者と軽症者、計600例のHLA遺伝子多型など遺伝学的因子を比較するそうです。
これは有益な成果になる可能性があるね。ハイリスクの人が分かればその人だけ自粛させたり、先行してワクチンを投与したりも可能。
余談だけど、なんかタスクフォースにマニアックなワクチン研究者が感染している気がしないでもない。まあ出身大学の悪口を言うのはよそうかw
2020.05.25
日経BP緊急オンラインZOOMセミナー、シリコンバレーから中継「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)征圧への道」
↑BTW
これを聞けばドヤ顔出来るかもよ。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)征圧への道 1 users
日経はZoomを使いこなしてるなー。
2020.05.21
50日間の感染予防対策/30日間の制限無しを繰り返す方法で死亡者を抑えることが出来る(ケンブリッジ大学によるシミュレーション)
↑BTWケンブリッジ大学の研究者が16カ国の状況をシミュレーションしています。
その1:ずっと感染予防対策を継続出来るなら
元の図がデカいのでグラフは一部のみ切り取っています(元の図では16カ国でシミュレーション)。縦軸がICUに入る患者数を対数スケールで示しています。それぞれのグラフに入っている横線はそれぞれの国にあるICUベッド数が示してあります。この線を超えるとエライことになるってやつです。
出典:Dynamic interventions to control COVID-19 pandemic: a multivariate prediction modelling study comparing 16 worldwide countries.European Journal of Epidemiology (2020)
グラフ一番左上のオーストラリアでの例で説明します。ICUベッド数は2200とのこと。赤色が感染に対して何もロックダウンしなかった場合、ICUが必要な患者数が最大で6万程度に達しており、死亡者数は20万人と予想されています。この場合だと国民全員が感染しつくすのか190日程度で収束するみたいです。この選択肢もあり?
オレンジ色が感染拡大から20日目に再生産数を0.8(1人が何人を感染させるかを0.8に抑える)に抑える対策を行った場合。ICUが必要な患者数はICUベッド数を上回ることなく220日ぐらいで感染者数ゼロになるみたいです。死亡者数は9400人程度。青色は再生産数を0.5に抑えた場合、120日ぐらいで感染者数ゼロに持って行ってます。死亡者数の予想は5000人。
ただ、対策を講じて感染者をゼロに持って行った場合は、対策を解除したら、外からまた感染者が入ってきて同じことの繰り返しなのかもしれません。
その2:50日間対策、30日間対策無しを繰り返す
さて、次のグラフは感染が始まってから「50日間対策、30日間自由活動OK」を繰り返す対策をとった場合のシミュレーションです。
出典:Dynamic interventions to control COVID-19 pandemic: a multivariate prediction modelling study comparing 16 worldwide countries.European Journal of Epidemiology (2020)
赤色が同じように何も対策をしなかった場合。同様に左上のオーストラリアでのシミュレーションで説明します。
オレンジ色は対策を講じる50日間の間に再生産数0.8に抑えた場合。最初の1サイクルはICUベッド数以下にICUが必要な患者数を抑えられますが、2サイクル目で大きくICUベッド数を超える患者が発生しています。一方で再生数を0.5に抑える対策を行った青色のケースでは何回50日/30日のサイクルを繰り返してもICUベッド数を超える患者数を出さずに済んでいます。
こういった対策をとることで最短期間で死亡者数を最小に抑えて社会的免疫を獲得出来ると考えられます。
まあ経済の事を考えなければ完全ロックダウンを続けてワクチンが出来るのを待つ手もあるのかもしれませんが。。。。。。Rolling 50/30 day cycle of lockdown and relaxation could be a useful option for managing COVID-19, model suggests | University of Cambridge
2020.05.15
新型コロナ患者のLDH、CRP、ALT、NEU(好中球)数値で10日後の生死を90%の精度で予測可能!
↑BTW
10日前にヤバいと分かるなららスペシャルケアして救えるんだろうな?
と思ったけど、これ項目がどれでも人体全体に関わるやつ過ぎて「全身的ヤバさ」の指標みたいなのばかりじゃないか。噂どおり多臓器不全がじわじわ進んで死ぬってことかな?だとしたら分かっていてもどうにもならないのかも。
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