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2020.02.14
日本のHPV(子宮頸がん)ワクチンの「ためらい」により何人が死ぬか、今年再開したら何人救えるかを分析したオーストラリア研究者の報告(2020年2月10日発行)
Background(背景)
Funding for human papillomavirus (HPV) vaccination in Japan began in 2010 for girls aged 12-16 years, with three-dose coverage initially reaching more than 70%. On June 14, 2013, 2 months after formal inclusion in Japan's national immunisation programme, proactive recommendations for the HPV vaccine were suspended following reports of adverse events since found to be unrelated to vaccination, but which were extensively covered in the media. Vaccine coverage subsequently dropped to less than 1% and has remained this low to date. We aimed to quantify the impact of this vaccine hesitancy crisis, and the potential health gains if coverage can be restored.
日本におけるHPVワクチン接種は12〜16歳の女性を対象に開始され、3回投与した人は当初全体の70%に達した。
しかし2013年6月14日(正式なワクチン接種プログラムへの採用から2か月後)、副作用により有効性が疑われ(のちにワクチン接種と無関係であると判明した)、過度に報道されたため、ワクチン接種の推奨が保留された。その後、投与者は1%未満まで減少し、現在もその低接種率を維持している。
Findings(調査結果)
The vaccine crisis from 2013 to 2019 is predicted to result in an additional 24600-27300 cases and 5000-5700 deaths over the lifetime of cohorts born between 1994 and 2007, compared with if coverage had remained at around 70% since 2013. However, restoration of coverage in 2020, including catch-up vaccination for missed cohorts, could prevent 14800-16200 of these cases and 3000-3400 of these deaths. If coverage is not restored in 2020, an additional 3400-3800 cases and 700-800 deaths will occur over the lifetime of individuals who are 12 years old in 2020 alone. If the crisis continues, 9300-10800 preventable deaths due to cervical cancer will occur in the next 50 years (2020-2069).
2013年から2019年までのワクチン投与を控えたことにより、1994年〜2007年生まれの人において24600〜27300人の患者の増加と、5000〜5700人の死亡者の増加が生じると推定される(対象者が生涯の中で発症、死亡する確率、全体の70%がワクチン接種していた2013年の状況との比較)。
もし2020年にワクチン接種を再開してすぐにフォローアップのワクチン投与を行うことが出来れば、これらのうち14800〜16200人の患者と死亡者3000〜3400人を減らすことが出来ると計算される。
2020年にワクチン接種が再開しない場合、今年新たに12歳になった人のみでさらに3400〜3800人の患者と700〜800人の死亡者が増加すると計算れる(生涯を通じての数字)。もし今後もずっとワクチン接種が再開しない場合。今後50年間で9300〜10800人が子宮頸がんにより死亡すると計算される。
Interpretation(結論)
The HPV vaccine crisis to date is estimated to result in around 5000 deaths from cervical cancer in Japan. Many of these deaths could still be prevented if vaccination coverage with extended catch-up can be rapidly restored.
2013〜2019年のワクチン接種のためらいにより、約5000人が死亡すると予想される。これらの死亡者の多くはすぐにフォローアップ投与を行うことで今からでも救うことが可能である。
まあ、推奨されてなかろうとうちの娘にはワクチン投与させるのでどうでも良いけど、可哀想な無教養な親やメディアに今からでも間に合うよと呼びかける戦略は良いね。
Category:感染による腫瘍形成
コメント
いいっすね!=302
001 [02.14 16:16]Sweet‘★1@NetHine:以前、子宮頸がんワクチン啓蒙に力を尽くした日本人医師がジョン・マドックス賞を受賞したのですが、ワクチン反対派の顔色を伺ってか、日本のマスコミはほとんど報道しませんでしたしね。最近インフルエンザにミント投与などの民間療法に頼って子供を死なせた哀れな母親と無責任な自然派左翼が話題になりましたが、無知無学やおかしな思想による科学批判は不幸しか生まないと知って欲しいですな。 ↑(58)
002 [02.14 16:58]MotoZ2PUser:メディアはもうダメだと思う。https://note.com/kaaaaaaana/n/n2d4611f1e.... ↑(49)
003 [02.14 18:43]ee:結局検診受けないと意味ないからなー。あと受けさせない奴を無知だの言って攻撃しても反発受けるだけだし。北風と太陽熟読しろと。 ↑(29)
004 [02.14 19:37]。:名称からして女性だけの問題みたいな印象も相まって他人事な男の子も多そうな気がするから強制的に中学辺りで実施しないと駄目だろうね。 ↑(31)
005 [02.15 15:47]_@OCN:タミフル騒動のときも異常行動で死亡した例ばかり報道されたけど、以前からインフルエンザによる深刻な脳障害は存在したんだよね。インフルエンザが怖い病気と知らない無知な国民に期待するほうが無駄かと ↑(29)
006 [02.16 13:57]ななしさそ★51:あんまり、お決まりのマスゴミ批判するのも自分でやっていてもどうかと思うけど、マスメディアはサイエンスについて無知を開き直って久しいので(リレーって何ですか、から何も進化していませんし)、啓蒙の継続しか無いんですよね。 ↑(31)
007 [03.13 12:18]匿名:頭のいい人からみたら馬鹿みたいと言われるだろうけど、そもそも打たせる方が騙してきているのも事実でしょ。風邪とかじゃないんだからHするなら打たなきゃマズイと言わないのはおかしい。 ↑(36)
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