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Alzheimer



----------このキーワードを使っている記事----------
2023.11.27:アルツハイマーはう〇こ(腸内細菌)を通じて伝染するとラット実験で実証される(2023年10月報告)
2023.10.03:アルツハイマー患者のダサチニブ・ケルセチンを使った老化細胞除去治療の臨床試験Ph-I結果が報告
2023.05.08:イーライリリーのアルツハイマー治療薬「Donanemab」が最終臨床試験(P-III)で好成績。翻訳後修飾された脳内に蓄積するAβにのみ結合する抗体
2015.10.20:イギリス科学誌ネイチャーと日本抗加齢医学会がアンチエイジングに関する専門誌「npj Aging and Mechanisms of Disease」創刊、編集長は慶応大教授
2013.04.25:「ダイエット」による健康の良い効果は「体重減少」の結果では無く「空腹を感じること自身」の効果のようだ
2012.01.18:将来、膨大な数の認知症患者が世界経済に危機をもたらす可能性。治療の可能性
2011.02.09:アルツハイマー(Alzheimer)病の原因となるアミロイド前駆体(APP)が蓄積される原因を解明?(47news)
2010.10.22:アルツハイマーは感染するかもしれない
2008.12.10:アルツハイマー症脳中の老人斑の90%にHSV-1ウイルスが含まれていた(ScienceDaily)
2007.11.18:母親がアルツハイマーを発症している人の脳内で部分的な代謝異常が発見される傾向にある

2023.11.27

アルツハイマーはう〇こ(腸内細菌)を通じて伝染するとラット実験で実証される(2023年10月報告)
アルツハイマーはう〇こ(腸内細菌)を通じて伝染するとラット実験で実証される(2023年10月報告)

↑BX.COM

患者のう〇こを移植すると腸内の環境を整える「酪酸」を放出するクロストリジウム属コプロコッカス属の腸内細菌が大幅に減少し、パーキンソン病など様々な病気の発症に関連していると考えられているデスルフォビブリオ属の細菌が増加、損傷した腸からデスルフォビブリオ属の細菌から出される毒素が血管に入り込み、血流に乗って脳に悪影響を及ぼすという仮説らしい。

クロストリジウム属の細菌の効果に関しては以前にも紹介しています。
ちなみにクロストリジウム属の細菌を増やすには食物繊維を多く食べると良いらしいです。ありがちな話ですが。

アルツハイマーの原因が「細菌」って話は初めて聞いた気がします。ウイルスが原因じゃないかという話は10年以上前から何度も報告されていますね。
アルツハイマー型認知症の直接の原因はAβ(アミロイドベータ)の蓄積と言われていますが、これらの細菌やウイルスの作用によりAβの蓄積が起こったりするのでしょうか。アルツハイマー病になる原因は色々あるんだろうと思います。

Category:#腸内細菌 #う〇こ移植治療




2023.10.03

アルツハイマー患者のダサチニブ・ケルセチンを使った老化細胞除去治療の臨床試験Ph-I結果が報告
アルツハイマー患者のダサチニブ・ケルセチンを使った老化細胞除去治療の臨床試験Ph-I結果が報告

↑BX.COM

老化細胞除去作用が知られるダサチニブ(もともと抗がん剤)とケルセチン(玉ねぎ成分で有名)の効果を5人に投与して安全性を確認するのが主目的のPh-I試験です。脳内のダサチニブ濃度は上昇、ケルセチンは検出されず。安全性は問題無さそうだが、この段階では治療効果は確認されていないようです。さすがにケルセチンは意味無いんじゃね?BBBを通過するケルセチン類縁体とか無いのか?

そもそもアルツハイマーって老化細胞除去で改善するって動物試験結果あったっけ?Alzheimer’Drug Discovery Foundation/アルツハイマー病治療薬開発財団的な組織から300万ドル得てPh-IIを行うみたいだけどパフォーマンス感感じるな

Category:#Senolytics #老化細胞除去薬




2023.05.08

イーライリリーのアルツハイマー治療薬「Donanemab」が最終臨床試験(P-III)で好成績。翻訳後修飾された脳内に蓄積するAβにのみ結合する抗体
イーライリリーのアルツハイマー治療薬「Donanemab」が最終臨床試験(P-III)で好成績。翻訳後修飾された脳内に蓄積するAβにのみ結合する抗体

↑BX.COM

凄いと言っても病状が止まるわけでは無いのか。。。

この抗体はアミロイドベータ全てに結合するわけではなく脳内に蓄積したAβのみに存在するN末がピログルタミル化されたもののみに結合するらしいので、副作用が少ない可能性。

アルツハイマー病治療を目的にした抗Aβ抗体はエーザイの開発品「レカネマブ(Lecanemab)」が先行しており今年の初めに米国で迅速承認されています。
下記の記事では2つの薬を比較しており、エーザイのレカネマブが認知機能の低下を27%減少(2週間に一度投与)させるのに対し、イーライリリーの薬は35%低下減少(4週間に一度投与)させるとのこと。現時点で優劣はつけにくい状況みたいです。

Category:#脳 #中枢神経 #神経




2015.10.20

イギリス科学誌ネイチャーと日本抗加齢医学会がアンチエイジングに関する専門誌「npj Aging and Mechanisms of Disease」創刊、編集長は慶応大教授
イギリス科学誌ネイチャーと日本抗加齢医学会がアンチエイジングに関する専門誌「npj Aging and Mechanisms of Disease」創刊、編集長は慶応大教授

↑BX.COM

以下に現在掲載されている学術報告のタイトルを引用します。
  • Defining molecular basis for longevity traits in natural yeast isolates(酵母中の長寿遺伝子の分子機構の解明)
  • Aging science comes of age(加齢科学の時代が来た!)
  • Purpose in Life as a psychosocial resource in healthy aging: an examination of cortisol baseline levels and response to the Trier Social Stress Test(健康に老化するための心理社会的よりどころとしての人生の目的:コルチゾールレベルとストレステスト)
  • Markers of T-cell senescence and physical frailty: insights from Singapore Longitudinal Ageing Studies(シンガポールの老化研究から見いだされた免疫細胞の老化と身体的脆弱性に関して)
  • Late-onset dementia: a mosaic of prototypical pathologies modifiable by diet and lifestyle(食事とライフスタイルによる後期認知症の症状改善)
  • The mammalian target of rapamycin at the crossroad between cognitive aging and Alzheimer’s disease(認知力の老化とアルツハイマー病に関するラパマイシン投与による作用)

Category:#アンチエイジング・老化抑制技術




2013.04.25

「ダイエット」による健康の良い効果は「体重減少」の結果では無く「空腹を感じること自身」の効果のようだ
「ダイエット」による健康の良い効果は「体重減少」の結果では無く「空腹を感じること自身」の効果のようだ

↑BX.COM

 必要な栄養素を十分に取りつつ食事量を減らすいわゆる「ダイエット」が健康に様々な良い影響を与えることが分かっています。最もよく知られた効果は老化防止作用であり、また、最近ではアルツハイマー病の進行を遅らせる効果があることも報告されています。

 これらの作用はどのようなメカニズムで起こるのでしょうか?ダイエットをすると身体の中の余分な脂肪が減り、血液中のコレステロールが減りますので、こういった現象が健康に良い効果をもたらす。というのはもちろんですが、どうやら「空腹を感じること自身」が健康に良い効果を与えるようです。

 この研究を行ったのはアメリカ・ハーバードメディカルスクールのInga Kadishらの研究チーム。研究者らはマウスを用いて実験を行いました。動物が空腹を感じるのは、胃が空になった時に胃から「グレリン」というホルモンが血中に放出されるためです。このホルモンは血管を経由し全身に行き渡ることで、脳に「空腹」を感じさせるなど様々な作用を示します。

(省略されています。全文を読む

Category:ダイエット・メタボリックシンドローム




2012.01.18

将来、膨大な数の認知症患者が世界経済に危機をもたらす可能性。治療の可能性
将来、膨大な数の認知症患者が世界経済に危機をもたらす可能性。治療の可能性

↑BX.COM

 アルツハイマー病などの認知症患者の増大が世界経済を圧迫する可能性があると専門家が警告をしている。既に現時点で回復の見込めない2400万人〜3700万人の認知症患者が世界にはおり、この数は2050年までに現在の3〜4倍に当たる1億1500万人に増える見通しだという。これは人類が長寿になっていることに関係している。アルツハイマー型認知症は年齢とともに指数関数的に発症率が上昇するからだ、下記に年齢層ごとの認知症発症率を示す。

<<年齢ごとの認知症発症率>>
65〜69歳1.5%
70〜74歳3.6%
75〜79歳7.1%
80〜84歳14.6%
85歳〜27.3%

情報元:アルツハイマー型認知症治療の現状と展望(PDF)

特に先進国では平均寿命が近い将来に100歳程度になると予想されているが、上記の表から分かるように寿命の増加=アルツハイマー型認知症患者の増加なのである。既に現時点でも全世界で毎年GDPの1%に相当する50兆円が認知症患者の治療介護に使われていると報告されているが、この負担は今後増大し続けることが予想されている。

 残念な事に今のところアルツハイマー型認知症を改善し正常な状態に回復させる薬は存在しない。「アルツハイマー病の薬」と名前が付いている薬もあるが、これらの薬は決して「治す薬」では無い事を理解せねばならない。これらの薬の効果は「認知症の原因となる状況を改善」することでは無く、単に「脳の神経を一時的に活性化」させているに過ぎないのである。乱暴な表現でこの状況を例えるなら手術しないと治らない病気を持った人に栄養ドリンクを飲ませて「飲んでいる間は元気になった」と言っているようなものである。飲んでいる間は効果を感じることが出来るかもしれないが、薬の原理上、病気の進行を止めたり巻き戻したりする効果は無い。

 一方まだ開発段階ではあるが、アルツハイマーを治療する薬も研究開発されている。最も開発が進んでいる方法は血液中のAβ(アミロイドベータ)というタンパクの量を減らしてやる方法である。Aβは体内に元々存在するタンパク質であるが、アルツハイマー病患者では脳内に過剰に蓄積し毒性を示し脳細胞にダメージを与えることで認知症をひき起こす。このため、血液中のAβの量を様々な方法で減らすことにより脳への蓄積量を減らし治療効果を減らすことが可能である。この種類の薬は多数開発されており近い将来に市場に並ぶことが予想される。ただ、この薬で使用可能になっても既に壊れてしまった脳神経細胞を修復することは出来ないため、今後はアルツハイマー病の発症をなるべく早い段階で発見し治療を開始することが重要と考えられ、早期のアルツハイマー型痴呆症患者を見つけ出す検査技術の開発も行われている。


(省略されています。全文を読む

Category:#脳 #中枢神経 #神経




2011.02.09

アルツハイマー(Alzheimer)病の原因となるアミロイド前駆体(APP)が蓄積される原因を解明?(47news)(asahi)
[[アルツハイマー]]([[Alzheimer]])病の原因となるアミロイド前駆体(APP)が蓄積される原因を解明?(47news)

↑BX.COM

名古屋大の松本邦弘教授と久本直毅准教授らが解明。2011/2/9のJournal of neuroscienceに発表。

これまで、ニューロンの中心部から末端へのタンパク質の移動は「Kinesin 1」の働きであるこは分かっていましたが、運ばれたAPPが末端に貯まってしまう原因は分かっていませんでした。
今回、研究者らは「Dynein」というタンパク質がAPPの末端から中心部への移動を担っていること発見しました。Dyneinの働きを高める薬を開発すればアルツハイマー病の治療(進行)を防止出来るかもしれません。

実験は線虫で行ったようですので、これがヒトでも同じなのかは調べないといけませんが、線虫とヒトはAPPもDyneinの構造も同じなので、同じメカニズムである可能性があるそうです。アルツハイマー病の患者は国内だけでも120万人います。


(省略されています。全文を読む

Category:未分類




2010.10.22

アルツハイマーは感染するかもしれない
アルツハイマーは感染するかもしれない

↑BX.COM

アルツハイマーの原因であるβアミロイドタンパクを健康なマウスの脳以外の部分に投与するだけで、そのマウスの脳にアルツハイマー病患者様のプラークが形成されるそうです。
プリオンタンパク質と同じような原理の病気なのでしょうか。

Alzheimer's protein may spread through infection(newscientist)
(省略されています。全文を読む

Category:#感染症 #新型コロナ




2008.12.10

アルツハイマー症脳中の老人斑の90%にHSV-1ウイルスが含まれていた(ScienceDaily)
[[アルツハイマー]]症脳中の老人斑の90%にHSV-1ウイルスが含まれていた(ScienceDaily)

↑BX.COM

ピロリ菌による胃ガンや、パピローマウイルスによる子宮頸ガンなど、近年では癌の多くがウイルス感染により引き起こされることが明らかになりつつありますが、最近、アルツハイマー発症の原因もウイルス感染かもしれないという知見が蓄積されつつあります。

これまでの研究でHSV-1ウイルス(単純ヘルペスウイルス)に感染させた細胞内にアルツハイマー症の原因物質であるAβの蓄積が起こることや、マウスを使った動物実験でHSV-1ウイルスに感染させるとアルツハイマー症のリスクが高まることが報告されているマスが、今回の発表では、実際のアルツハイマー症の脳内の老人斑の90%にHSV-1ウイルスのDNAが含まれてていることが発見されました。

評価はin situPCRを用いて行われています。

HSV-1は口唇ヘルペスの原因となるウイルスです。脳への感染経路はどうなっているんでしょう?

原文:
  • Herpes simplex virus type 1 DNA is located within Alzheimer's disease amyloid plaques. J Pathol. 2008、PMID:18973185

Category:感染による腫瘍形成




2007.11.18

母親がアルツハイマーを発症している人の脳内で部分的な代謝異常が発見される傾向にある
母親が[[アルツハイマー]]を発症している人の脳内で部分的な代謝異常が発見される傾向にある

↑BX.COM

先日も、アルツハイマーで脳が損傷を受ける原因は糖代謝異常ではないかとする研究がありました。

Maternal family history of Alzheimer's disease predisposes to reduced brain glucose metabolism
Proc Natl Acad Sci U S A. 2007 Nov 14,PMID: 18003925

Category:#脳 #中枢神経 #神経