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筋肉



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1998.11.01:ヒトのES細胞を樹立した
2040.01.02:脂肪吸引により除去した脂肪から幹細胞を取り出し豊胸手術(asahi)
2024.10.29:海外で人気のダイエット薬(GLP-1受容体作動薬)が筋肉量を減少させる副作用が報告され懸念の声
2024.08.30:多数の学術論文のメタ解析によるとコンドロイチン硫酸とグルコサミンは関節痛に効果が無い/非常に効果が低いという結果で厚生労働省に「3大アヤシイサプリメントの1つ」扱いされている。
2024.08.20:高齢者が強いインターバル運動(4分運動、3分休憩)×4を週3回6か月間行うと5年後まで脳機能の改善が継続する。中程度では効果無し。
2024.07.23:臨床試験が進行中のIL-11に対する抗体医薬は老齢から投与してもマウスの寿命をオスで22.5%、メスで25%延長する
2024.03.05:Berlin Cures(ベルリンキュアーズ)社のコロナ後遺症治療薬BC007の臨床試験Phase-IIが予定する募集患者数の50%を達成(合計114名予定)
2024.02.01:これまでに実施されたNMN(ニコチンアミド)の臨床試験のまとめレビュー(2023年11月報告)
2024.01.26:Xプライズ財団が10年若返り技術を達成した団体に1億ドルを与えるコンペ「HEALTHY AGING MADE POSSIBLE」開催。期間は7年間
2023.09.27:最安値更新!125mgあたり53円の信頼できそうなNMNサプリメントが山本漢方製薬から登場。
2022.06.24:「子供の能力遺伝子検査」という魔窟
2022.04.14:新型コロナワクチンによる心筋への副作用は他のワクチンより高く無く、実際に新型コロナに感染した時より低い
2022.01.12:献血は身体によい?高齢者の血液を薄めるだけで若返り効果。老化は血中の必要な成分が減るのでは無く悪いものが溜まっていく?
2021.08.27:筋トレが無酸素運動なのに脂肪燃焼するメカニズムが解明。筋肉より放出されたマイクロRNA(miR-1)が脂肪細胞に吸収され脂肪燃焼開始
2021.07.06:1日250mgのNMNサプリメントを毎日服用する高齢女性の臨床試験でメタボ機能の改善が確認された
2021.04.09:脂肪1kgを筋肉1kgに置き換えると1日の基礎代謝量が50kcal増加する、月0.2kg、年間で2.5kgの減量効果?
2021.02.10:ファイザーの新コロワクチン「Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccine」の含まれている液量と使用期限
2019.08.02:ハーバード大学教授George Church氏の考える超人類を生み出すために書き換える7つの遺伝子リスト
2019.07.02:寿命を延ばす最先端の技術に関する12の着眼点(2019年版)
2019.02.22:癌治療薬の最終兵器「オプジーボ」の効き方が筋肉量によって3倍異なることが判明
2017.04.26:週2回必ず飲み会に参加しつつカロリーサイクリングダイエットで1回の食事量を減らさず3ヶ月間で体重を3kg減らした記録
2017.03.24:ザクロに含まれる物質「エラジタンニン(ellagitannin)/エラグ酸」が線虫の寿命を延ばし、ねずみの筋肉機能を向上させる。この物質の医薬も開発中
2016.12.20:ついに若返りの医療が始まるか!?、絶妙にコントロール(2日やって5日休む)してマウスにiPS細胞誘導を行うことで、老化現象を抑制し、寿命を延ばすことに成功
2016.11.17:超低温の部屋で2分過ごすだけで800キロカロリー消費する?クライオセラピーとは
2016.11.15:シューズの重さが100g増加するとランニングのエネルギー消費は1%増加、3000mのタイムもぴったり1%悪くなる
2016.07.11:ママの妊娠前のメタボな食生活は筋肉中ミトコンドリアにより3世代先の子孫まで「太りやすさ」として伝わる
2016.04.22:「知性を高める」など各種ライフハック可能なサプリメント・薬の情報や服用管理Webアプリを提供するTrackMyStack.com
2015.12.11:Nature Medicine誌の選ぶ2015年の医学の進歩まとめ
2015.03.02:日本でも体外受精時に全染色体をチェックして問題が無い事を確認し母体に戻す検討開始
2014.12.02:バイオと情報科学の融合による技術的特異点「シンギュラリティ」に関する講演会に参加
2013.07.24:アメリカで子宮頸ガン予防ワクチン(HPVワクチン)導入4年でティーンエイジャー女性のウイルス感染が56%減少
2013.07.22:空腹時に作られるホルモンFGF-21が常に出続ける遺伝子改変ネズミは寿命が30%以上長い
2013.07.01:ラパマイシンの寿命延長効果は心臓機能の改善のおかげか?
2013.02.12:中年男性が筋肉を維持するには1日168gの赤身牛肉を食べる必要がある
2012.08.02:遺伝子「ACTN3」を調べることで上達する見込みの高いスポーツを選ぶことが可能に
2012.05.23:筋肉を増やすには「強い負荷」より、「軽い負荷×繰り返し」が効果的
2012.02.06:マッサージの効果を科学的に解明。細胞レベルの炎症低減すると共にトレーニング効率を高める作用も
2011.11.08:体内の老化細胞を取り除く技術を確立すれば高齢でも若々しく健康体になることが証明される。
2011.07.29:内閣府、食品安全委員会が「食品に含まれる放射性物質」のリスクに関するまとめを発表
2011.07.15:ワインに含まれる老化抑制物質「レスベラトロール(Resveratrol)」これまでの研究まとめ(1)
2010.12.21:たくさん食べる人は空腹時に運動することが重要
2009.12.18:抗酸化剤をとると、筋肉を維持出来る
2009.08.26:遺伝子操作によりミトコンドリアの抗酸化物質量を増やすと運動能力を向上させることが出来る。
2008.09.29:筋肉疲労防止薬が発明される(NewScientist)
2007.08.20:糖尿病治療薬「メトホルミン(metformin)」がガン細胞を死滅させることが出来る
2002.12.28:遺伝子操作で筋肉増強、君もマッチョに♪
2002.08.15:遺伝子操作で持久力のある筋肉を持つマウスが出来た

1998.11.01

ヒトのES細胞を樹立した
ヒトのES細胞を樹立した

↑BTW

正常な核型を持ちヒトの胚盤胞を由来とする、多能性を持った細胞株を樹立した。この細胞は高いテロメラーゼ活性を持ち、ES細胞としての細胞表面マーカーを示していた。この細胞は4〜5ヶ月間、分化させないまま培養した後、三胚葉の細胞に分化する事が可能であった。具体的には胃の上皮細胞、軟骨細胞、骨細胞、筋肉細胞、神経細胞になることが出来た。この細胞はヒトの発生段階の研究、創薬の研究、移植医療に有用だろう

Category:#細胞移植 #幹細胞




2040.01.02

脂肪吸引により除去した脂肪から幹細胞を取り出し豊胸手術(asahi)
脂肪吸引により除去した脂肪から幹細胞を取り出し豊胸手術(asahi)

↑BTW

東京大学病院形成外科の吉村浩太郎講師らのグループは他の部分から除去した脂肪組織より幹細胞を取り出し、これを利用して豊胸手術を試みる。
通常の豊胸手術はシリコンを使ったり、他の部位の脂肪をそのまま使ったりするそうですが、今回研究者らは他の部分から取った脂肪組織に、脂肪組織から抽出した幹細胞を加え、幹細胞の割合を高めた脂肪を移植する

移植後、幹細胞は血管や脂肪組織に変化する事が期待され、マウスによる実験では移植した脂肪の生着率が20?50%高まった

参考:脂肪から筋肉や骨が出来る

Category:成体幹細胞




2024.10.29

海外で人気のダイエット薬(GLP-1受容体作動薬)が筋肉量を減少させる副作用が報告され懸念の声
海外で人気のダイエット薬(GLP-1受容体作動薬)が筋肉量を減少させる副作用が報告され懸念の声

↑BTW

体重を減らし、かつ筋肉は維持したいとか贅沢な悩みだね。今日からお前の名前は・・・・

Category:ダイエット・メタボリックシンドローム




2024.08.30

多数の学術論文のメタ解析によるとコンドロイチン硫酸とグルコサミンは関節痛に効果が無い/非常に効果が低いという結果で厚生労働省に「3大アヤシイサプリメントの1つ」扱いされている。
多数の学術論文のメタ解析によるとコンドロイチン硫酸とグルコサミンは関節痛に効果が無い/非常に効果が低いという結果で厚生労働省に「3大アヤシイサプリメントの1つ」扱いされている。

↑BTW

一つ目のリンクは厚生労働省が作成した一般消費者向けのページでダイエタリーサプリメントについて
いくつかのサプリメントに関する研究は、それらの主張の裏付けとなっていません。例えば、複数の研究において、エキナセアは風邪の治癒に役立つことはなく、イチョウ葉も認知症に有用ではないという結果が得られています。また、グルコサミンコンドロイチンが変形性関節症の症状を緩和するかどうかなど、ダイエタリーサプリメントについて相反する結果を示す研究も数多くあります。
と書かれており、3大ウソッこサプリメントの一つのようです。

コンドロイチン硫酸はいまだに第3種医薬品として認められており薬局で販売されたり、医師により処方されたり
多数のサプリメントが販売されています、

Category:#サプリメント




2024.08.20

高齢者が強いインターバル運動(4分運動、3分休憩)×4を週3回6か月間行うと5年後まで脳機能の改善が継続する。中程度では効果無し。
高齢者が強いインターバル運動(4分運動、3分休憩)×4を週3回6か月間行うと5年後まで脳機能の改善が継続する。中程度では効果無し。

↑BTW

運動は加齢に伴う認知法リスクを低減するかもしれませんが、世の中には様々な報告があり、どれぐらいの強度の運動が効果があるのか理解するのが難しい状況です。この研究ではどれぐらいの強度の運動が効果があるのかを比較評価しました。

研究者は65歳から85歳の高齢者151名に3種類の運動を週3回(1回30分)半年間実施してもらい、脳機能を5年間継続評価しました。

3種類の運動は下記の通りです。
低強度の運動30分間のストレッチ、バランス、リラックスした運動
中強度の運動30分間のルームランナーでの早歩き
高強度の運動ルームランナーでの4分間ランニング(最大心拍数の80ー95%になる程度)、と3分間の回復を4回繰り返す(合計28分)

6か月後、高強度の運動(HIT)を行ったグループでのみ明確な脳の認知機能を司る海馬機能の向上が見られました。さらにMRIによる評価では加齢に伴う脳体積の減少も解消しており、血液検査ではBDNF(brain-derive neurotropic factor:脳由来神経成長因子)の濃度や、認知機能に改善に関わるコルチゾールの増加も見られました。

(省略されています。全文を読む

Category:#運動 #エクササイズ




2024.07.23

臨床試験が進行中のIL-11に対する抗体医薬は老齢から投与してもマウスの寿命をオスで22.5%、メスで25%延長する
臨床試験が進行中のIL-11に対する抗体医薬は老齢から投与してもマウスの寿命をオスで22.5%、メスで25%延長する

↑BTW

寿命や、健康寿命にとってERKやAMPK、mTORC1は重要な役割を担い「炎症」が中心的な役割を担っていることが報告されています。今回、研究者らはIL-6ファミリーである炎症誘発性サイトカインIL-11が寿命や加齢関連疾患に影響するかを実験しました。



マウスでは加齢とともに様々な臓器でIL-11量が増加し、ERK-AMPK-mTORC1経路を通じて細胞的、組織的、臓器的レベルで加齢を進めます。

研究者がIL11またはIL-11受容体を遺伝子的に欠損させると老化に伴う代謝的な衰えが消失しました。また遺伝子操作無しにIL-11に対する抗体を老齢になったマウス(75週齢)から25週間投与しても代謝や、筋肉の機能が改善し、老化に伴うバイオマーカーがオスメス問わず回復することが分かります。

そしてその結果、驚くべきことに遺伝子操作でIL-11を遺伝子的に欠損したマウスではオスメス平均で寿命が24.9%延長しました。そしてIL-11に対する抗体を75週齢から死ぬまで投与したマウスではオスで22.5%寿命が延び、メスでは寿命が25%延長しました。

IL-11に対する抗体は人間において肺の繊維症に対する治療薬として臨床試験が行われています。この臨床試験が進めば今回マウスで確認されたこの抗体医薬の加齢症状抑制効果や、寿命延長効果が人間でも起こるかどうかのトランスレーション研究が出来ると研究者は考えています。

IL-11に対する抗体医薬「BI765423」を開発しているのはベーリンガーインゲルハイム社ですね。


(省略されています。全文を読む

Category:#アンチエイジング・老化抑制技術




2024.03.05

Berlin Cures(ベルリンキュアーズ)社のコロナ後遺症治療薬BC007の臨床試験Phase-IIが予定する募集患者数の50%を達成(合計114名予定)
Berlin Cures(ベルリンキュアーズ)社のコロナ後遺症治療薬BC007の臨床試験Phase-IIが予定する募集患者数の50%を達成(合計114名予定)

↑BTW

コロナ後遺症(英語でLong-COVID)患者の40%に自己抗体「fAAB」が発生していることが知られています。特にGタンパク質共役受容体に対する自己抗体が発生することで心臓の筋肉への影響が発生することが分かっています。Berlin Cures社のBC007は血液中のこの自己抗体に結合するアプタマー(Gタンパク質共役受容体にそっくりな構造をした核酸で出来た医薬品)です。

このようにコロナ後遺症と呼ばれる症状の一部が、コロナ感染により生じた過剰な免疫反応の中で自己の正常なタンパク質に対する抗体が発生し、自己免疫疾患が生じてしまうことが原因と分かっています。

参考:

(省略されています。全文を読む

Category:#感染症 #新型コロナ




2024.02.01

これまでに実施されたNMN(ニコチンアミド)の臨床試験のまとめレビュー(2023年11月報告)
これまでに実施された[[NMN]](ニコチンアミド)の臨床試験のまとめレビュー(2023年11月報告)

↑BTW

下記の図は論文に掲載されているもので、左側にマウス動物実験から得られている効果の一覧、右側が臨床試験において人間で効果が確認された作用の一覧になっています。

出典:The Safety and Antiaging Effects of Nicotinamide Mononucleotide in Human Clinical Trials: an Updateより

★マウスで確認された効果

★臨床試験で確認された効果
  • 安全性:基本的に安全
  • 睡眠:改善無し
  • 生理的能力:加齢に伴う筋肉の機能不全からの保護、身体機能の向上
  • 眼:効果は見られてない
  • 聴力:高齢者での聴覚の改善
  • 認知能力:効果は見られていない
  • 糖尿病:筋肉のインスリン抵抗性の改善
  • テロメア:テレメアの延長作用
う〜ん。。。。。改めて非常に効果がショボいような気がする。
俺の理解が間違ってなければ、NMN投与でマウスの寿命は変わらないんだよね。健康寿命が延びれば平均寿命に影響は与えると思うんだけど。。。。

マカとビタミンBで得られる効果程度じゃないか?


(省略されています。全文を読む

Category:ニコチンアミド・NMN




2024.01.26

Xプライズ財団が10年若返り技術を達成した団体に1億ドルを与えるコンペ「HEALTHY AGING MADE POSSIBLE」開催。期間は7年間
Xプライズ財団が10年若返り技術を達成した団体に1億ドルを与えるコンペ「HEALTHY AGING MADE POSSIBLE」開催。期間は7年間

↑BTW

「老化は病気であり、治療出来る」との機運が高まっており達成のヒントとなる方法も山ほどありますからね。



理想的な達成条件は?の欄に
A cost-effective therapeutic that restores muscle, cognition, and immune function by a minimum of 10 years, with a goal of 20 years, in persons aged 65-80 within 12 or fewer months of treatment.(コスパの良い治療により、筋肉、認知能力、免疫システムを最低でも10年間、目標20年間回復させる。また65〜80歳に12か月以内の治療を実施してこれを達成させる。)

と書いてあり、ちと難易度高そう。

Xプライズ財団はこれまで色々なコンペをやっています。

(省略されています。全文を読む

Category:未分類




2023.09.27

最安値更新!125mgあたり53円の信頼できそうなNMNサプリメントが山本漢方製薬から登場。
最安値更新!125mgあたり53円の信頼できそうなNMNサプリメントが山本漢方製薬から登場。

↑BTW

次はこれを買おう

1年前に2万円分買って↓ちょうど飲みつくしたところでした。
1年前は100mgあたり50円が最安値だったので最安値更新。良心価格と言えるでしょう。
山本漢方製薬は信頼できそうな感じ
デビッド・シンクレアみたいに飲むなら1日1000mgとか大量に飲みたいところ。

しかし大人気のNMNですが、臨床試験が多数実施されているんだけど、どうも効果がまろやかというか金をかけて飲む必要は感じるような「老化抑制!!!」みたいな結果は報告されてないと理解しているんだよね。
筋肉が維持されたとか、血液成分が・・・とか・・・・
(省略されています。全文を読む

Category:ニコチンアミド・NMN




2022.06.24

「子供の能力遺伝子検査」という魔窟
「子供の能力遺伝子検査」という魔窟

↑BTW

人間の能力の半分は遺伝だと思っているのでそれなりに信ぴょう性はある程度あるだろうけど、才能がある方向に延ばしてその分野でガチンコ勝負させるのが良いのかどうか。遺伝以外の部分でくつがえる可能性がある以上ミスリードの方がもっと怖い気がする。

それよりも自分を診断して答え合わせしてみたいかもしれないw。子供の診断よりも、交際相手、結婚相手、採用面接での活用の方がもっと有益な気がするな(^^;

これ↓ひどいなw。子どもの協調性検査w
このキットを注文した親は、遺伝子が自分から受け継がれたことを理解すべきだなw
挙げられている遺伝子は下記のようなもの

学習能力、記憶能力
BDNF記憶力
CHRM2判断能力/理解力/分析力/推理力
SNAP25知性/認知能力
NCAN言語性記憶、人の名前や英単語などの記憶力
LSG1/FAM43A数学的な思考力
rs171リスニング力
Pronu発音力

身体能力
ACE耐久力
ACTN3速度/瞬発力/持久力
mTDNA持久力/エネルギー生産効率
CNTF骨格筋などにおける筋肉の萎縮や低下
UCP1エネルギー消費、痩せやすさ

感性
COMT記憶力/注意力/忘却力/ストレス耐性/勇気
CHRNA4リスク管理
5-HTTストレス耐性
MAOA不安を抑制する力、我慢強さ
DAT1自発的なモチベーション向上力/自己啓発力
UTG8絶対音感
Ang怒りやさ、感情のコントロール

こんな名前がついたキットも↓大人の能力遺伝子検査
子どもの診断キットで「自発的なモチベーション向上力,自己啓発力」となっているDAT1遺伝子はここでは「報酬欲求」という表現になっている。ブラック企業だと従業員のテストしたりするんだろうか。
(省略されています。全文を読む

Category:#遺伝子診断 #遺伝子多系




2022.04.14

新型コロナワクチンによる心筋への副作用は他のワクチンより高く無く、実際に新型コロナに感染した時より低い
新型コロナワクチンによる心筋への副作用は他のワクチンより高く無く、実際に新型コロナに感染した時より低い

↑BTW

実際の新型コロナウイルス感染だと、心臓の筋肉の炎症に加えて、心臓のペースメーカー細胞にダメージあるらしいぜ

(省略されています。全文を読む

Category:#感染症 #新型コロナ




2022.01.12

献血は身体によい?高齢者の血液を薄めるだけで若返り効果。老化は血中の必要な成分が減るのでは無く悪いものが溜まっていく?
献血は身体によい?高齢者の血液を薄めるだけで若返り効果。老化は血中の必要な成分が減るのでは無く悪いものが溜まっていく?

↑BTW

 これまで若い個体と年老いた個体をつなげることで問い置いた生体組織が若返ることが報告されており、多くの研究は若い血液中に何か秘密があるんじゃないかという着眼点で行われてきました。この手法はアフェレシスとかアフェレーシスとか呼ばれています。しかしどうやら若い血液に「若返り成分」が含まれているわけでなく、老化した個体の血液に「老化促進成分」が含まれているようです。

 今回、研究者はマウスの血液の半分を5%アルブミン溶液と入れ替える実験を行い(これによりマウスの血液中のアルブミン以外の成分は半分に薄められる。※この代わりに入れるアルブミンには意味は無いとの位置づけ、単に血液半分捨てたら死ぬし、水と交換したら浸透圧が変化するなどして身体に悪影響なので)1回のこの処理で、年老いたマウスにおいて、筋肉再生の活性化、肝臓の脂肪蓄積と繊維化の減少、脳の海馬の神経増加が確認出来たことを報告しています。

このような「血漿交換」は人間においても自己免疫疾患の治療などで行われることがありますが、人間においてこの処理をした後のたんぱく質をプロテオーム解析したところ、全身のシグナル伝達系がリセットされいくつかのたんぱく質の量が増加し、免疫反応の改善などが確認出来たとのこと。

1回の献血では最大400mL、人間の血液量は5リットルぐらいなので10分の1にも満たないけど少しは良い効果があるかな?{{高齢になってからせっせと献血に行こう!

この後、この研究は「どの成分が悪さをしているか」の解明につながり、それを除去する抗体医薬とか出てくるのかもしれません。


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Category:血液・人工血液




2021.08.27

筋トレが無酸素運動なのに脂肪燃焼するメカニズムが解明。筋肉より放出されたマイクロRNA(miR-1)が脂肪細胞に吸収され脂肪燃焼開始
筋トレが無酸素運動なのに脂肪燃焼するメカニズムが解明。筋肉より放出されたマイクロRNA(miR-1)が脂肪細胞に吸収され脂肪燃焼開始

↑BTW

これ凄い大発見じゃないの?

筋肉細胞から小胞に包まれたマイクロRNA(miR-1)が放出、これが白色脂肪細胞に取り込まれ、脂肪燃焼(lipolysis)に関わるTfap2αに作用するそうです。

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Category:ダイエット・メタボリックシンドローム




2021.07.06

1日250mgのNMNサプリメントを毎日服用する高齢女性の臨床試験でメタボ機能の改善が確認された
1日250mgのNMNサプリメントを毎日服用する高齢女性の臨床試験でメタボ機能の改善が確認された

↑BTW

人間に投与する臨床試験で健康効果が直接確認された臨床試験は初めてでは?Science誌で発表されています。こんな臨床研究がScienceってちょっとビックリ。NMNが世間的に注目されているからでしょうか?

論文概要
げっ歯類では肥満や老化がNAD+の生合成を阻害し生体内の代謝を妨げることが知られている。NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)は哺乳類のNAD+生合成においてボトルネックである。研究者らはNMNサプリメントのメタボ機能への効果を確認するために10週間のプラセボ対称二重盲目試験を行った。

参加者は閉経後の肥満気味の高齢女性25人。1日250mgのNMNサプリメントを飲んでもらった。インスリン抵抗性の評価を行い。骨格筋のインスリンシグナルへの反応をを評価した。AKTとmTORのリン酸化がNMNサプリ服用後に上昇したが、プラセボ服用では上昇しなかった。NMNサプリはPDGF受容体βと筋肉の発達に関わる遺伝子を活性化した。

これらの結果はNMNサプリメントが筋肉のインスリン抵抗性を増加させることを示している。

臨床試験番号:clinicaltrial.gov NCT 03151239

研究を行ったのはワシントン大学の日本人研究者ら。ん?筆頭2人は夫婦か?。女性を筆頭にしてequal contibuteとか、いちゃついてんじゃねーぞw
(省略されています。全文を読む

Category:ニコチンアミド・NMN




2021.04.09

脂肪1kgを筋肉1kgに置き換えると1日の基礎代謝量が50kcal増加する、月0.2kg、年間で2.5kgの減量効果?
脂肪1kgを筋肉1kgに置き換えると1日の基礎代謝量が50kcal増加する、月0.2kg、年間で2.5kgの減量効果?

↑BTW

逆に筋肉が1kg落ちると年間で2.5kg太るのかな?

タイトルは聞こえは良いけど、筋肉1kg自体の一日の基礎代謝は13kcalしかないらしい、脂肪組織1kgも1日の基礎代謝が4.5kcalあるから、脂肪1kgを筋肉に置き換えた場合の基礎代謝の増加分は8.5kcalしかない。

でも実測してみると筋肉が2kg増えることで1日の基礎代謝が100kcal増加することが観察出来るそうです。筋肉が自律神経系(交感神経)や内分泌(ホルモン)系の働きを活性化するなどして全身のエネルギー代謝を促進するという微妙な表現で結論付けているのがちょっとね。

何が言いたいかって言うと。。。。3か月ぶりに体重計に乗ってみたらメッチャ太ってたorz

筋肉1kgは初心者は1か月で増やせるっぽい

(省略されています。全文を読む

Category:ダイエット・メタボリックシンドローム




2021.02.10

ファイザーの新コロワクチン「Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccine」の含まれている液量と使用期限
ファイザーの新コロワクチン「Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccine」の含まれている液量と使用期限

↑BTW

情報元はFDA

バイアルには0.45mLの濃縮溶液が含まれている。解凍した後に1.8mLの生理食塩水を入れて2.25mLにする。これを1人に0.3mLずつ投与する。普通の注射器のデッドボリューム(ロスする液量)が0.05mLなので6人に投与しようとするとロス無しで2.1mL必要になるので実際は6人分確保はちょっと難しいって話だね。

デッドボリューム無しの注射器だと6人分に必要な量は0.3mL×6=1.8mLなので余裕。これって丁寧に使えば7人分あるね。それに筋肉注射だろ、少しぐらい泡入っても良いだろw。デッドボリューム無しの注射器は小動物の実験に必須なんだけど当分追加購入出来無さそうだな。

少なくとも2バイアル一緒に使えば余った分を2バイアル分合わせて11人には投与出来るはず。注射液を2バイアル分混ぜて使っちゃダメって記載は添付文書には無いと思うけど?

アホな話だな。臨機応変に1人あたり5%ぐらい減らしても間違いなく効果は変わらないだろうに。

確保されている安定性情報は。
  • ー80℃凍結状態のバイアルを冷蔵庫で解凍する場合、使用期限は5日間(120時間)
  • 冷凍で輸送出来ない場合は12時間までなら冷蔵で輸送してOK(輸送にかかった時間は使用期限の5日間から差し引く)
  • すぐ使う場合は室温で30分で溶かして使う。溶かした後は室温で2時間以内に使用(希釈?)
  • 再冷凍しちゃダメ
生理食塩水で希釈後
  • 希釈後は冷蔵庫または室温で6時間以内に使用
  • バイアルに残った希釈後の溶液は6時間経過したら捨てるように
  • A carton of 25 vials or 195 vials may take up to 2 or3 hoursってどういう意味だ?

(省略されています。全文を読む

Category:未分類




2019.08.02

ハーバード大学教授George Church氏の考える超人類を生み出すために書き換える7つの遺伝子リスト
ハーバード大学教授George Church氏の考える超人類を生み出すために書き換える7つの遺伝子リスト

↑BTW

LRP5、MSTN、FAAH-OUT、ABCC11、PCSK9、GRIN2B、BDKRB2の7遺伝子を挙げており、このリストをトランスヒューマン・ウィッシュリストと呼んでいます。トランスヒューマニズムとは「科学技術を用いて人間の身体と認知能力を進化させよう」という思想のこと、日本語では「超人間主義」だそうです。

それぞれの遺伝子の働きに関しては下記記事に書かれています。
LRP5この遺伝子の改変でより強力な折れない骨を得ることが出来る。ただ骨が高密度になり水に浮かなくなり泳げなくなるかも。
MSTNミオスタチンタンパクを改変し、筋肉を増強し、筋ジストロフィーなどを防ぐ
FAAH-OUTFAAH-OUTという突然変異が知られており痛みを感じなくなる。
ABCC11この遺伝子を改変すると体臭が無くなる。人類の2%がこの変異を持っている。
PCSK9この遺伝子を無くすとコレステロールが少なくなる。腸の病気になりにくくなるが、糖尿病になりやすくなり、認知症になりやすくなるかも。
GRIN2B記憶力と学習能力を向上させることが出来る。
BDKRB2水中でより長時間息を止めることが出来るようになる。海のノマドであるバジャウ続はこの遺伝子を持っており、深く潜る事が出来る。

。。。。意外と中二病的観点から選ばれたリストだな(^^;

彼のラボからのスピンアウトとしてRejuvenate Bioという団体があるようです。
大金持ちなら遺伝子操作の助けを借りなくても世界中から目的とする遺伝子を持つ人を雇い子供を作らせて超人類な自分の子孫を作ることが出来るんじゃないか?新世代の権力、財力者はこういう観点で子孫に残す遺伝子こそわが財産みたいになっていったりしないものだろうか。
(省略されています。全文を読む

Category:未分類




2019.07.02

寿命を延ばす最先端の技術に関する12の着眼点(2019年版)
寿命を延ばす最先端の技術に関する12の着眼点(2019年版)

↑BTW

個人的な思考の整理のためにリストアップしてみました。
(1)アンチエイジングに焦点を絞った金のある米国スタートアップ企業に注目
Amazon CEOらが投資したアンチイジングのスタートアップ企業「Unity Biotechnology」の中身 /Amrit不老不死ラボ
不老長寿技術を開発するベンチャーにのみに投資するファンド「Longevity Fund」 /Amrit不老不死ラボ
(2)体内から老化した細胞を取り除く
老化した細胞のみを殺す「Senolytic薬」の開発とその効果 /Amrit不老不死ラボ 1 users
体内の老化細胞を取り除く技術を確立すれば高齢でも若々しく健康体になることが証明される。 /Amrit不老不死ラボ
(3)「老化抑制」という「副作用」が知られる市販薬を飲む
医薬業界で噂の「糖尿病薬メトホルミンが寿命を延ばす」が本当かどうか調べる大規模臨床試験が始まる /Amrit不老不死ラボ
学術雑誌Nature Medicineで「老化抑制」という「副作用」が知られる薬まとめ /Amrit不老不死ラボ 2 users
癌治療薬として研究されている薬物「ABT263(Navitoclax)」は老化した血液細胞のみに自殺を誘導し、血液の状態を若返らせる事が出来る。 /Amrit不老不死ラボ
ラパマイシン(Rapamycin)でマウスの寿命が延びる /Amrit不老不死ラボ
(4)寿命を延ばす効果が期待されて開発されているサプリメント・天然物質
ヨーグルトで寿命が伸びる事が動物実験で初めて確認される、腸内のポリアミン濃度がポイント /Amrit不老不死ラボ
2019年2月Nature Commun発表/アシタバの葉に含まれるポリフェノール(フラボノイド)にあらゆる生物に効く最強のアンチエイジング作用 /Amrit不老不死ラボ 1 users
赤ワインに含まれる「レスベラトロール(resveratrol)」の老化抑制効果に関する研究まとめ、新たに遺伝子のスプライシング因子の制御機構が報告される。 /Amrit不老不死ラボ
ザクロに含まれる物質「エラジタンニン(ellagitannin)/エラグ酸」が線虫の寿命を延ばし、ねずみの筋肉機能を向上させる。この物質の医薬も開発中 /Amrit不老不死ラボ
(5)寿命を延ばす効果が期待されて開発されている開発中の薬
マウスで寿命延長効果が報告されているFGF-21が脂肪肝の薬(コードネームBMS-986036)として順調に開発中 /Amrit不老不死ラボ
空腹時に作られるホルモンFGF-21が常に出続ける遺伝子改変ネズミは寿命が30%以上長い /Amrit不老不死ラボ 1 users
Kloho(クロトー)というホルモンで老化が抑制される(science)(Amrit不老不死研究所)
(6)未来の技術を信じて人体冷凍保存する
人体凍結保存の実現にまた1歩、ナノ金属を含む凍結液とマイクロ波を使い、大量の液体を均一に急速に加熱する技術 /Amrit不老不死ラボ 2 users
人体冷凍保存にも応用可能?3-O-メチル-D-グルコースで満たした臓器を過冷却現象で低温保存し3日間後に移植する事に成功 /Amrit不老不死ラボ
(6)脳だけになって生き残る
米国DARPAが脳内100万個の神経とコンピューターを接続する小型モジュール開発プロジェクトの提案を募集。70億円まで資金提供。 /Amrit不老不死ラボ
ラットに電子チップを埋め込み「第六感」的感覚を与えることに成功 /Amrit不老不死ラボ
米イェール大によるブタの全脳を死後4時間後に人工血液などを駆使して再動作せる実験 /Amrit不老不死ラボ
(7)コンピューターに意識を移す
ロシアの富豪が出資する脳の情報をコンピューター上にアップロードして永遠に生きるプロジェクト「2045イニシアティブ」 /Amrit不老不死ラボ
(8)臓器を新しいものに交換して長生きする
文部科学省、ブタなどの動物を使い人間の臓器を作る基礎研究を2018年度から容認の方向へ /Amrit不老不死ラボ
ブタの胚をマウス体内に移植し、様々な臓器を作ることに成功(pnas)(Amrit不老不死研究所)
(10)腸内細菌を最適化する
人体を構成する細胞以上の数の細菌が住み、これらの細菌が日夜作る種々の物質は腸から吸収されています。無限の可能性があります。寿命に直接影響するような研究は見つかりませんでしたが、病気を防ぐ作用に関する研究は多数あります。
効果が実証されつつある他人の「うんこ」移植治療、研究過程で難病を治す「癒しのうんこ」、他人を殺す「殺人うんこ」を出す能力者の存在が明らかに /Amrit不老不死ラボ
(11)生体内の細胞をリプログラムする
老化してもケガをしてもツルツルの肌までもう少し?生体内リプログラミングで皮膚を綺麗に直せる4遺伝子(DGTM)の決定研究 /Amrit不老不死ラボ
癌耐性遺伝子+テロメア延長酵素のダブル遺伝子導入改変マウスで全身の老化症状が遅延して、寿命が延長する /Amrit不老不死ラボ
ついに若返りの医療が始まるか!?、絶妙にコントロール(2日やって5日休む)してマウスにiPS細胞誘導を行うことで、老化現象を抑制し、寿命を延ばすことに成功 /Amrit不老不死ラボ
(12)癌を完全に治す
直接的な寿命延長ではありませんが、若返らせるような治療の多くは「若返りすぎ」ではありませんが、細胞の無限増殖(=癌)が克服出来ないために危なくて、人間での研究が進めにくい方法が多数あります。
細胞を投与して治療する時代の幕開け!ノバルティスの癌治療細胞医療「キムリア」日本承認。アメリカで1回5000万円の治療 /Amrit不老不死ラボ
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Category:#エイジング関連まとめ




2019.02.22

癌治療薬の最終兵器「オプジーボ」の効き方が筋肉量によって3倍異なることが判明
癌治療薬の最終兵器「オプジーボ」の効き方が筋肉量によって3倍異なることが判明

↑BTW

大阪大学の研究者らが発表。平均年齢70才ぐらの40名程度を比較。筋肉が衰えている(sarcopenia)の人はオプジーボの効きにくかったそうだけど、オプジーボは人体の免疫を利用して癌を直す「がん免疫治療薬」です。単純に体が衰えている人が効きにくくて、そういう人は筋肉も衰えているだけでは?

結論が
Screening for sarcopenia may help identify patients more likely to achieve a long-term response in routine clinical practice.
とのこと。製薬会社にはメリットあるけど、患者にはメリットが無さそうな話。


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Category:ガン・腫瘍




2017.04.26

週2回必ず飲み会に参加しつつカロリーサイクリングダイエットで1回の食事量を減らさず3ヶ月間で体重を3kg減らした記録
週2回必ず飲み会に参加しつつカロリーサイクリングダイエットで1回の食事量を減らさず3ヶ月間で体重を3kg減らした記録

↑BTW

こんなにも体重は減らないのかと愕然しましたが、どうにかダイエットに成功しています。

上記グラフは1月下旬からの3ヶ月間の体重の推移です。体重計はWifi接続の↓

平日の毎朝、朝食を食べる前に体重測定、飲み会の次の日はガッカリするので測定しません。グラフは1週間ごとの平均値が週ごとにプロットされています。
ダイエット方法はカロリーサイクリング(英語名:Alternate Day Fasting)、下記で紹介しています。
要は1日おきに朝食、晩飯を抜くダイエット方式です。他の食事は必要量の125%食べてもOK。この方法では体重減少効果に加えて「断食」で得られる血管の若返り効果もあると報告されています。
報告されている通りのダイエットを行いたいところですが、問題が2つ
  • (1)週に2回は飲みに行っちゃう、しかも今頃になって周囲がシメにラーメンブームw、これはウマイ!
  • (2)土、日は魔の3歳児の相手もあり、ご飯を抜きにくい。
というわけで月、水、金の朝飯、晩飯を抜き、月、水、金に飲み会がある時は臨機応変に火か木の晩飯を抜きました。このルールは3ヶ月間守ることが出来ました。守れた自分にビックリ。後述します。また、これも個人的にびっくりですが1週を除いて、3ヶ月間きっちり毎週2回飲みに行ってましたww。4月に入り週3回飲みに行った週が2回ありました、その影響か最後の1ヶ月は体重減少が鈍っている感じです。
結果、グラフで分かるように、じわじわと体重は減少し1ヶ月1kgペースで減ることが分かりました。以下自己分析です。

★このダイエット方法の難易度について
→最初の1ヶ月間は空腹でイライラしたり、晩ご飯を抜いた朝に低血糖みたいな感じになることがありましたが、1ヶ月経過すると平気に晩ご飯を抜けるようになります。しかも胃が小さくなるようで明らかに好きに食べて良い時でも直ぐに満腹になるようになりました。これまでも「1食の食事量を減らす」ダイエットをしたことがありましたが、効果が無いしストレス貯めるしで体重がここまでコンスタントに減ったことはありませんでした。このカロリーサイクリングは、食べるか食べないかというルールを守りやすい方式なのと、普通に食べれる日が1日おきにやってくるので、そこで満足出来てダイエットのストレスもこちらの方が少ない気がします。

★体重の減少量について
→朝晩抜いた場合におよそ1日の接種カロリーが1500kcalカロリー減少すると考えられます。これを週3回ですから1週間のカロリー摂取量の減少は4500kcal、脂肪1kgは8000kcal程度ですのでこの計算だと1ヶ月に2kgは減るはずです。
週2回の飲み会は好きなだけ食べました。恐らく飲み会1回あたり1000kcalは余分にカロリー摂取してるんじゃないかなぁ・・・・・、週2回で2000kcalですので差し引き、1週間の接種カロリー減少量は2500kcalとなります。
さらに、絶食のリバウンドで明らかに通常の食事で食べる量が増えています。しかしながら胃が小さくなったこともあり、そこまで通常の食事でのカロリー摂取増加は増えてないかな?1週間で通常の食事で1000kcal余分に食べているとすると1週間に1500kcal減らしている程度ということになります。これを考えると1ヶ月に1kgしか減らないのは納得いくかな。

★運動
週に1時間は走ってます。色々報告を見ると運動で痩せはしないとの結論みたいですので、筋肉維持目的で。
走る前に軽く筋トレ(ジムの筋トレマシン5種類×限界負荷7回×3セット)しました。

結論
週2回飲み会に参加しつつ毎月1kg体重を減らしたければ週に3回朝晩抜けばよい

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Category:ダイエット・メタボリックシンドローム




2017.03.24

ザクロに含まれる物質「エラジタンニン(ellagitannin)/エラグ酸」が線虫の寿命を延ばし、ねずみの筋肉機能を向上させる。この物質の医薬も開発中
ザクロに含まれる物質「エラジタンニン(ellagitannin)/エラグ酸」が線虫の寿命を延ばし、ねずみの筋肉機能を向上させる。この物質の医薬も開発中

↑BTW

ザクロに含まれる物質「エラジタンニン(ellagitannin)/エラグ酸」が腸内細菌により分解されウロリチンA(urolithin A)を作り、この物質が細胞内のミトコンドリアの分解と再構築(マイトファジー)を促進し、結果として原始的な動物である線虫の寿命を延ばし、またネズミの筋肉機能を向上させるそうです。

ネズミを使った実験では一晩に飼育ケージに入れた回転するオモチャの中で走る距離が0.5km→0.75kmと1.5倍に上昇しています。この実験では1日あたり50mg/kgのurolithin Aを与えています。ザクロに含まれるエラジタンニンの全てがウロリチンAに変換され吸収されるわけではありませんが、人間に換算すると1日あたり3g食べていることになります。

↓の報告を見るとブラックベリーに88μg/g、ザクロに17μg/g、イチゴに17μg/g含まれているとのこと。イチゴの場合1日に176キログラム食べればよい計算です。。。。。。ちょっと無理ですね(笑)

ウロリチンA(urolithin A)はスイスのAmazentis社によりアンチエイジングの薬として開発されているとのことですのでそちらに期待しましょう。


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Category:#アンチエイジング・老化抑制技術




2016.12.20

ついに若返りの医療が始まるか!?、絶妙にコントロール(2日やって5日休む)してマウスにiPS細胞誘導を行うことで、老化現象を抑制し、寿命を延ばすことに成功
ついに若返りの医療が始まるか!?、絶妙にコントロール(2日やって5日休む)してマウスにiPS細胞誘導を行うことで、老化現象を抑制し、寿命を延ばすことに成功

↑BTW

 iPS細胞は、分化した(機能を持った)様々な細胞を脱分化(機能を失わせた幹細胞に戻し)することで作られます。脱分化したiPS細胞は、再び分化させることで別の細胞を造り出すことが出来るため、再生医療や病気の原因解明などの研究で非常に注目されていますが、この原理を利用することで生きた生物の老化を抑制する研究が生物学学術雑誌の最高峰Cell誌に掲載されています。

 アメリカSalk Instituteの研究者は以前から、生きたマウスにiPS細胞形成を誘導する実験を行っていましたが、普通、生きた動物にiPS細胞誘導を行うと、体重が激減し、腫瘍、ガンが形成されてしまいます。これは身体中の機能を持った細胞が機能を持たず増殖するだけの細胞になってしまうためです。

 今回、研究者は絶妙にiPS細胞誘導の条件をコントロールし、ガンが発生しないギリギリの条件で処理を行いました。具体的には2日間誘導し、5日間誘導を試すというのを繰り返します。

 その結果、遺伝子異常があり急速に老化が進む早老症マウスの老化現象を抑制し平均寿命を延ばすことに成功しました。また、普通の高齢マウスのメタボリックシンドロームと、筋肉損傷の回復を促進することを見出しました。

 これらの結果は「エピゲノム制御」が老化原因の一つである可能性を示唆しています。

 今回行った2日間iPS誘導して5日間休むという絶妙なコントロールは、遺伝子操作した特殊マウスを用いることで可能になっており、同じように人間で行うことは出来ませんが、工夫し同じことを人間で行える可能性はあります。将来、この原理を利用した老化抑制、若返り治療が可能になるかもしれません。


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Category:#アンチエイジング・老化抑制技術




2016.11.17

超低温の部屋で2分過ごすだけで800キロカロリー消費する?クライオセラピーとは
超低温の部屋で2分過ごすだけで800キロカロリー消費する?クライオセラピーとは

↑BTW

疲労回復効果、ダイエット効果も凄いらしいが、死亡する人が出たらしい。

色々調べましたが、全身の超低温療法でIrisinという筋肉由来のホルモンが分泌され、軽い炎症を抑制し、発熱を促すところまでは確認出来ました。

ただ超低温療法の総説を見ても、カロリー消費が増えるとか、体重が減るとか、酸素消費量が増えるとか、二酸化炭素排出が増えるとか、一切見つかりませんでしたのでダイエット効果に関してはかなり怪しいかと


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Category:ダイエット・メタボリックシンドローム




2016.11.15

シューズの重さが100g増加するとランニングのエネルギー消費は1%増加、3000mのタイムもぴったり1%悪くなる
シューズの重さが100g増加するとランニングのエネルギー消費は1%増加、3000mのタイムもぴったり1%悪くなる

↑BTW

 NIKEとコロラド大学の共同研究結果です。5kmを20分で走れる18人の男性ボランティアを用いて実験しています。本人に教えずにくつの重量を増加させた場合、増加100gあたりランニング時のエネルギー消費量が1%増加し(酸素消費量と二酸化炭素排出量から換算)、3000m走のタイムも1%悪くなるそうです。

 研究者らはこの変化はくつが100g軽くなることでフルマラソンのタイムが1分近く短縮することを意味しており、2時間を切ることも夢では無いと言っています。

 個人的に気になるのは、くつの重さは軽くするのに限界がありますが、体重に関しても同じなのでしょうか?この理屈が成り立つなら筋肉を落とさずに1kgダイエットした場合、そのエネルギー消費量は10%も減ることになります。ランニングのスピードも上がるでしょうし、日常生活での疲れやすさも劇的に変わるかもしれません。


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Category:#運動 #エクササイズ




2016.07.11

ママの妊娠前のメタボな食生活は筋肉中ミトコンドリアにより3世代先の子孫まで「太りやすさ」として伝わる
ママの妊娠前のメタボな食生活は筋肉中ミトコンドリアにより3世代先の子孫まで「太りやすさ」として伝わる

↑BTW


Maternal Metabolic Syndrome Programs Mitochondrial Dysfunction via Germline Changes across Three Generations. Cell Rep. 2016
 新しく産まれたって何もリセットされちゃいない。そんな現実が明らかになりました。妊娠中どころではありません、妊娠前のママの食生活が卵細胞のミトコンドリアに悪影響を与え、確実に子孫に「太りやすさ」という性質として受け継がれることをマウスを使った実験で実証に報告しています。

 この研究を行ったのはアメリカ・ワシントン医科大学の研究者ら。メスのマウスに高脂肪食(脂肪が59%を占める)を6週間食べさせ、普通のエサ(脂肪分13%)を食べさせたオスと子供を作らせました。子供らは普通のエサを食べて育てさせ、同じように3世代作らせ、それぞれの子孫の「インスリン耐性」などのメタボリックシンドロームの指標を調べました。

 すると高脂肪食を食べたメスから産まれたマウスは3世代先まで筋肉中のミトコンドリアに影響がありました。具体的にはミトコンドリアのサイズが違いました。ミトコンドリアは細胞の中で独自に分裂して増えますが、この分裂する際に働くDRP1、OPA1というタンパク質の働きが異なり正常な分裂が出来ず、結果として1つ1つのミトコンドリアの大きさが巨大化してしまうようです。

 近年、我々のゲノム中の遺伝子が一部リセットされずに子孫に繋がることが分かり「エピジェネティクス」と呼ばれ研究が活発に進められていますが、一方、ミトコンドリアはかつて我々の細胞に潜り込んだ寄生生物と言われており、我々のゲノムとは別に自分で遺伝子を持ち、独自に制御されていると考えられます。今回、ミトコンドリアに関してもリセットされずに子孫に伝わる性質があることが報告されたことになります。

 うまくいったら自分のおかげ、うまくいかなかったら親のせいにしましょう!(笑)


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Category:ダイエット・メタボリックシンドローム




2016.04.22

「知性を高める」など各種ライフハック可能なサプリメント・薬の情報や服用管理Webアプリを提供するTrackMyStack.com
「知性を高める」など各種ライフハック可能なサプリメント・薬の情報や服用管理Webアプリを提供するTrackMyStack.com

↑BTW


TrackMyStack.com

 身体に作用し色々な働きを操作するのが「薬」です。また、自由に買う事の出来る各種ビタミンなどのサプリメントにも様々な作用が知られていますが、目的とする効果を得るためには最適の量を最適のタイミングで飲む必要があります。特に「知性を高める」などの作用が知られる薬は、それほど急激な作用があるわけでは無いものが多く継続的、計画的に服用することが重要です。TrackMyStack.comは各種薬(もちろん合法薬)・サプリメントの情報を提供し、これらのサプリメントの服用を管理するためのWebアプリを提供しています。サイトを見ると知能を高める(Nootropic)働きのあるサプリメントの情報が充実しているようです。

 紹介されているサプリメントの種類は、さすが海外のサイトだけあって多種多様です。例を挙げるとBacopa monnieri(オトメアゼナ、サプリメント)、Ginkgo biloba(イチョウエキス、サプリメント、)、Adrafinil(ナルコレプシー治療薬)、Alpha GPC(αGPC、サプリメント)、アシュワガンダ(サプリメント)などなど、日本で普通に購入出来る薬もあれば、日本では自由に手に入らず個人輸入などで手に入れる必要のある薬も多く含まれています。

 それぞれの項目には目的のカテゴリーが書かれていて分かりやすいです。たとえば「Improved mood(気分を向上させる)」「Increased Energy(エネルギッシュになる)」「Nootropic(知性を高める)」「Anti Aging(老化防止)」「Relaxation(リラックスする)」「Weight Loss(ダイエット)」「Body Building(筋肉をつける)」「Social Anxiety(社交性を高める)」などです。

 英語サイトなので英語が苦手だと利用しにくいのが難点ですが、この分野の実践的な内容を蓄積しているサイトとしてはNo.1じゃないでしょうか。


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Category:#知能改善・天才になる方法




2015.12.11

Nature Medicine誌の選ぶ2015年の医学の進歩まとめ
Nature Medicine誌の選ぶ2015年の医学の進歩まとめ

↑BTW

 今回は比較的メカニズム解明的な話が多いので素人には分かりにくいかもしれません。肥満が「病気」である証拠が見つかり、肝臓・心臓を再生させるための手がかりが見つかり、エボラウイルスワクチンがもうすぐ完成し、癌を克服するための様々な弱点が明らかになりつつあるようです。腸内細菌の状態が癌治療に大きな影響を与えうる証拠が見つかった点は興味深いです。

(1)肥満に遺伝子変異が関連していることが明らかになった。
 全ゲノムの分析により、肥満時には肥満に関わる遺伝子(FTO)周辺で、微小な遺伝子変化(SNP)が多く起きていることが明らかになった。この変化によりIRX3IRX5といった脂肪細胞が出来るのを抑制する働きが妨げられると考えられる。また、この事は痩せた身体の維持に重要な役割を担っているエネルギーを消費する脂肪細胞(ベージュ脂肪(beige fat))の重要性を証明している。なぜならベージュ細胞の維持にIRX3、IRX5は重要な役割を果たす。ベージュ脂肪細胞は大人になると減少することが報告されている。

(2)注射すれば肝臓を再生してくれる特殊な肝臓細胞が見出されたという異なる3件の報告があった。
(3)エボラへの感染を防いでくれるワクチンの開発が最終段階
 rVSV-ZEBOVと呼ばれるワクチンのPhase 3研究で有望な結果が得られた。試験では投与後6日後には誰もエボラウイルスに感染しなくなった。このワクチンがどれぐらいの期間、保護機能を発揮するかは引き続いて検証して行く必要がある。
(4)通常は増殖しない心臓の筋肉細胞だが、一部増殖する細胞があり、また増殖させるための物質FSTL1が発見された。
(5)脳にもリンパ管があることが分かった。
 これまで脳にはリンパ管は無く免疫から隔離されていると考えられていたが頭蓋骨と脳の間の部分にdCLNsという分子を発現するリンパ管用の管があり、巨大分子が輸送され脳内に入っており、免疫細胞が働いているようだ。

(6)癌細胞が周囲の糖を使い果たすことにより、周囲の免疫細胞を弱らせていることが報告された。
 反対にこの変化を逆転させることで癌治療効果を高めることも出来る。また、この作用は免疫チェックポイント抗体医薬の薬効にも関与しているようだ。
(7)DNAメチル化酵素が癌細胞の増殖を抑制する原理が解明された。
(8)プレート上で微小な臓器様組織「オルガノイド」を使う技術が発展した。
(9)ALSの発症の仕組みの一部が解明された。
 ALSには様々な原因が存在するが、HREsと呼ばれる遺伝子繰り返しが遺伝子C9ORF72で起きた場合にも発症することが分かっている。この場合の発症の仕組みが解明された。
(10)腸内細菌の種類が癌治療の効果に大きな影響を与えることが証明された。
 Bifidobactriumという細菌の糞移植や、経口投与で、近年注目されている癌治療抗体医薬anti-PD-L1の薬効が高まった。これはこの細菌がいることで樹状細胞の働きが高まるためと考えられる。

以下、去年までのまとめ

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Category:#エイジング関連まとめ




2015.03.02

日本でも体外受精時に全染色体をチェックして問題が無い事を確認し母体に戻す検討開始
日本でも体外受精時に全染色体をチェックして問題が無い事を確認し母体に戻す検討開始

↑BTW

 初期検討は3年間の予定で、体外受精で3回以上妊娠しなかった夫婦や、流産を2回以上した夫婦を対象として実施、検査を受ける300組と受けない300組に分け、妊娠率や流産率を比較するそうです。

 これまでは全染色体を調べる着床前スクリーニングはこれまで認めていなかったそうです。神経や筋肉の難病の人たちでつくる「神経筋疾患ネットワーク」は命の選択につながると反対する声明を出しているとのこと。

 いずれ染色体の外観のチェックだったのが、ショットガンシークエンサーによる全ゲノム配列のチェックになり、普通に産むより障害のある子供が生まれる確率が下がるのかもしれません。


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Category:#性・生殖・出産




2014.12.02

バイオと情報科学の融合による技術的特異点「シンギュラリティ」に関する講演会に参加
バイオと情報科学の融合による技術的特異点「[[シンギュラリティ]]」に関する講演会に参加

↑BTW

↓講演風景。


 「シンギュラリティ」という言葉を知ってますか?「バイオと情報科学の融合による技術的特異点」を示す言葉で、具体的には脳の全情報や意識をコンピューター上に移動可能になることが代表例になります。この前、映画があった「トランスセンデンス」と同義語な感じです。他にも遺伝子が自由に書き換え可能になり、生体活動をモニターする高精度のセンサーが開発され、AIの性能はコンピューターそのものの能力と共に指数関数的に上昇を続けており、この先に何が起こるのか、これまでの延長上じゃない何かが起きるんじゃないか、それを今から考えておこうという学問です。

 今回、渋谷で開催された米国シンギュラリティー大学のバイオテクノロジー・バイオインフォマティクス部門のトップRaymond McCauley氏の講演会に参加してきました。米国シンギュラリティー大学は特殊なカリキュラムのため普通の大学として登録されているわけでは無いそうですが、Google、ノキア、シスコなどの有名企業がスポンサーとなり運営され最先端の科学、特に指数関数的に伸びている分野を専門的に扱っているそうです。

 誘われて参加しましたが、最初は変な宗教だったらどうしようかとドキドキしましたが、普通に科学的な集まりでした(^^;木を見て森を見ない従来の科学大系の欠点を補う大変有意義な方向性と思います。

↓レイモンド氏の講演の一場面。人体から取り除いた方が良い遺伝子一覧。上から筋肉の弱体化をもたらす遺伝子、取り除くと骨が協力になる遺伝子、取り除くとアルツハイマー病にならなくなる遺伝子、取り除くとエイズに耐性が出来る遺伝子、取り除くと大腸癌にならなくなる遺伝子、胃の炎症の原因となる遺伝子


レイモンド氏はアメリカ西海岸のバイオハッカースペースBioCuriosの創設者でもあります。DIYバイオ絡みに関してはこちら↓に書いてます。

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Category:未分類




2013.07.24

アメリカで子宮頸ガン予防ワクチン(HPVワクチン)導入4年でティーンエイジャー女性のウイルス感染が56%減少
アメリカで子宮頸ガン予防ワクチン(HPVワクチン)導入4年でティーンエイジャー女性のウイルス感染が56%減少

↑BTW

 日本で最近接種が始まった子宮頸ガン予防ワクチン(HPVワクチン)はアメリカでは既に11〜12歳の少女を対象に2006年に接種が始まっています。

 HPV(ヒト・パピローマ・ウイルス)は子宮頸ガンを発症した女性のほとんどが感染しており、感染を防ぐことで子宮頸ガンを予防することが出来ると考えられています。日本では年間およそ1万人弱が子宮頸ガンを発症しています。

 今回、米アトランタ疾病予防センターのLauri E. Markowitzらが、この2006年のワクチン接種後で社会全体でどれぐらいウイルス感染者数が減ったのかを大規模に調べ報告しています。研究者らはワクチン接種が無かった2003-2006年の世代と、ワクチン接種が始まった後の2007-2010年の世代の女性をそれぞれ4200人ずつ調べ、世代毎にウイルス感染割合を調べました。

 ワクチン接種後の年代である14-19歳の女性を調査すると、2003-2006年では11.5%の女性がウイルス感染しているのに対し、2007-2010年では感染者が5.1%感染者が56%減少していることが分かりました。

 この時期にワクチン接種を受けた人は全体の32%に過ぎないことを考えると、一部の女性のワクチン接種により本人のみならず社会全体として感染者が減っており、このワクチンの有効性は高いと研究者らは結論づけています。

 このワクチンがウイルスの感染を防ぐ強い効果を持っていることは間違い無いと言えますが、懸念点を一つ挙げると、「ウイルス感染」と「子宮頸ガン発症」の関係が完全に明らかでは無いことが挙げられます。子宮頸ガンを発症した人の多くがウイルスに感染していると書きましたが、ウイルスに感染した人のうち実際どれぐらいの人が子宮頸ガンを発症するのかという数字は明らかでは無いのです。

 また、HPVは様々な種類が知られていますが、現在投与されているワクチンで防ぐことが出来るのはその中の4種類だけです(最もよく見つかる4種類ではありますが)。このウイルスが子宮頸ガンを発症させるのに10年程度必要と言われていますので、「このワクチンが実際にどれぐらい子宮頸ガンの患者数を減らすことが出来るか」という点に関しては、今から10年後に社会全体としてどれぐらい子宮頸ガン患者が減っているかを調査する必要があると言えます。

 少し否定的な事も書きましたが、いくつか不明点はあるものの、ウイルスと子宮頸ガン発症の因果関係はかなり明確になっており、HPVワクチンは接種を受けておいて損の無いワクチンと個人的には思います。

※HPVワクチンの副作用が問題になっていますが。この副作用は「注射が痛い」ことを原因とする副作用で、薬の成分による副作用ではありません。HPVワクチンは「筋肉内注射」という最近のワクチンではあまり見られない投与方法になっており、通常のワクチンよりも痛く、この痛みが思春期の女性に様々な問題を引き起こしているのです。


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Category:ガン・腫瘍




2013.07.22

空腹時に作られるホルモンFGF-21が常に出続ける遺伝子改変ネズミは寿命が30%以上長い
空腹時に作られるホルモンFGF-21が常に出続ける遺伝子改変ネズミは寿命が30%以上長い

↑BTW

 これまでの研究で摂取カロリーを減らす食事制限により寿命が伸びる事が様々な動物で報告されています。これらの動物で寿命が延びるメカニズムに関しては、余分な脂肪が無く動脈硬化に成りにくいなどの分かりやすい理由の他に、もっと根本的に「空腹を感じることこそが重要」との報告されていますが、詳細はまだ明確ではありません。

 今回、アメリカ・テキサス大学の研究者Mangelsdorf DJらが、空腹時に肝臓で作られるホルモンFGF-21こそが寿命を延ばす原因であることを報告しています。

 FGF-21は空腹時に肝臓で作られ、様々な臓器に「飢餓状態に備える」ように指令をする働きをするホルモンです。例を挙げると、肝臓では蓄えていた脂肪を分解してエネルギーを作り出します。また、筋肉ではインスリンに対する感受性を向上させ効率的に少ないエネルギーを取り込めるように指令を出します。全身の細胞はこの指令を受け細胞分裂を抑え「低エネルギーモード」に移行します。

 研究者らは、このホルモンFGF-21を常に作るように遺伝子改変を行ったマウスを作りました。このマウスは空腹を感じていない時でもFGF-21が常時作られ、体内に大量に存在します。

 生み出した遺伝子改変マウスを飼育してみると、オスで30%、メスで40%平均寿命が長いことが分かりました。普通のマウスでは3年を超えて生きる個体のはいませんでしたが、遺伝子改変マウスのうちメスの何匹かは4年近く生きました。

 体内の細胞の状態を調べると、空腹時に起こるNAD+代謝経路や、AMPキナーゼ、mTORシグナルの活性化、成長ホルモンやIGF-1シグナル経路を妨害など、空腹時と同じ反応が常に起きていることが確認されました。

 これらのマウスは寿命が延びますが、副作用も見られました。これらのマウスはどの個体もやせ気味で、大量のエサを食べても太りませんでいた。また、骨密度が少く、メスは不妊で子供を生むことが出来ませんでした。ただ、どの個体も運動量は変わらず一見健康そうでした。

 今回の結果を元にFGF-21の作用を真似した長寿薬が作れるかもしれません。


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Category:#アンチエイジング・老化抑制技術




2013.07.01

ラパマイシンの寿命延長効果は心臓機能の改善のおかげか?
ラパマイシンの寿命延長効果は心臓機能の改善のおかげか?

↑BTW

 ラパマイシン(rapamycin)はmTORsシグナルを阻害する免疫抑制剤として既に医薬品として売られている薬ですが、面白いことに様々な哺乳類の寿命を延ばす効果が報告されています。しかしながらなぜラパマイシンが寿命を延ばす効果があるのかメカニズムは分かっていませんでした。

 今回、アメリカ・カリフォルニアのBuck研究所の Simon Melov博士らはラパマイシンが心臓の機能を著しく改善する効果があることを発見し報告しています。

 研究者らは人間でいうと70-75歳の老齢にあたる実験用ネズミ(生後24ヶ月)にラパマイシンを3ヶ月間投与し、様々な方法で心臓の機能を調べました。すると心臓の血管に「若返り」と呼べるほどの劇的な効果が見られ、血液を送り出す心臓のポンプ機能が大幅に改善していました。

 また、心臓のポンプ機能の改善に伴うと見られる効果として、老齢になり動きの鈍くなった実験用マウスがラパマイシンを投与することで活発に運動するようになり(回転する運動装置の中での滞在時間が増加した)、また、心臓組織を遺伝子解析したところカルシウム制御やミトコンドリアの機能に影響し、組織の炎症を抑え筋肉の肥大を抑制する効果を示していました。

 これらの結果はラパマイシンが老化した心臓の機能を若返らせる機能を有していることを示しています。研究者らは、現在この効果を人間で確かめることを目的に、心臓動脈の病気を患う患者を集め、少量のラパマイシンで治療する試験を計画しています。

※ラパマイシンは強い免疫抑制作用がある薬であり、医師の指導無しに勝手に若返りを目的として服用することは危険です。
mTOR(Mammalian Target of Rapamycin)・・・・・グルコースやアミノ酸などの栄養士、成長因子、各種ホルモンで活性化される経路


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Category:心臓・人工心臓




2013.02.12

中年男性が筋肉を維持するには1日168gの赤身牛肉を食べる必要がある
中年男性が筋肉を維持するには1日168gの赤身牛肉を食べる必要がある

↑BTW

 人間は老化にともない筋肉を失っていきます。なぜ筋肉が失われていくのか詳細なメカニズムが解明されているわけではありませんが、要は新しい筋肉が作られ難くなり、逆に筋肉が減少しやすくなっていることが原因と考えられます。

 中年男性の筋肉量を維持する方法はいくつか知られており、必須アミノ酸、特にロイシンを十分に補給することや運動量を増やすことで筋肉を維持しやすくなることが分かっていますが、もっと自然に必須アミノ酸を豊富に含むを多く摂取することが自然で効率的な方法といえます。タンパク質は様々な種類のアミノ酸がつなぎ合わさって出来ておりアミノ酸そのものなのです。

 カナダ、McMaster大学の研究者らは中年男性をボランティアとして雇い、どれぐらいの肉を日常的に食べれば筋肉量を維持出来るか実験を行いました。

 まず、35人の中年男性(平均年齢59歳)を5つグループ(各グループ7人)に分け、それぞれのグループに1日あたり0g、57g、113g、168gの赤身牛肉を毎日食べてもらいました。そして2〜3週間後に全身の筋肉量を測定し新しい筋肉がどれぐらい作られているのかを検査しました。

 検査によると毎日168g(タンパク質として1日36g)の赤身牛肉を食べた人で筋肉量が最も維持されていることが分かりました。カナダのガイドラインでは1日あたりこの半分の84gを食べれば良いとされていますが、今回報告された研究は現在のガイドラインでは中年男性の筋肉を維持するには不十分であることを示しています。

 今回の実験で用いた肉は赤身85%脂肪15%の牛肉(赤身牛肉)です。この方法を試したい人は赤身以外の牛肉ですと余分な脂肪を一緒に摂取してしまうことになるので赤身牛肉が好ましいでしょう。また。57gの赤身牛肉はおよそ12gのタンパク質が含まれている計算になりますのでこの値を目安に別の食物や、純粋なタンパク質(プロテイン)サプリメントなどを補給することで同じ効果が得られるかもしれません。


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Category:筋肉・人工筋肉




2012.08.02

遺伝子「ACTN3」を調べることで上達する見込みの高いスポーツを選ぶことが可能に
遺伝子「ACTN3」を調べることで上達する見込みの高いスポーツを選ぶことが可能に

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 人間の身体は数10万の遺伝子の働きにより成り立っています。それぞれの遺伝子は親から受け継いだ設計図(遺伝子)の種類により働きや性能に差がありますが、近年の研究により遺伝子診断により、その人の身体がどんな特徴を持つのかが明確に分かるようになってきました。

 こういった研究で最も分かりやすい例として筋肉の遺伝子瞬発力と持久力の関係があります。具体的には瞬発力に優れた筋肉は瞬間的に大きな力が出せるため短距離走や高飛びなどの競技には有利ですが、反面筋力の持続性が低く持久力の必要なスポーツには不利です。この記事では筋肉のタンパク質「αアクチン3」の設計図である遺伝子「ACTN3」を調べることで、その遺伝子の持ち主が「持久力の必要なスポーツ」と「瞬発力の必要なスポーツ」どちらが得意かを見分けることが可能であるとする報告を3つ紹介します。

(参考)

以下に一般的なαアクチン3(筋肉タンパク)の設計図(ACTN3遺伝子の示すアミノ酸配列)を示します。注目されているのは赤字で示す577番目のアミノ酸でして、この部分がR(アルギニン)だと瞬発力に優れた筋肉になることが分かっています。この記事ではR以外のアミノ酸をXと表します。人間はこの設計図を2つ(父親から受け継いだものと、母親から受け継いだもの)持っていますが、2本ともRの場合はRR型、2本ともR以外の場合はXX型、それぞれ異なる型の設計図を持っている場合をRX型と表しています。

ACTN3遺伝子(αアクチン3タンパク質)の構造(アミノ酸配列)(GenBankデータベースより)
MMMVMQPEGLGAGEGRFAGGGGGGEYMEQEEDWDRDLLLDPAWEKQQRKTFT
AWCNSHLRKAGTQIENIEEDFRNGLKLMLLLEVISGERLPRPDKGKMRFHKI
ANVNKALDFIASKGVKLVSIGAEEIVDGNLKMTLGMIWTIILRFAIQDISVE
ETSAKEGLLLWCQRKTAPYRNVNVQNFHTSWKDGLALCALIHRHRPDLIDYA
KLRKDDPIGNLNTAFEVAEKYLDIPKMLDAEDIVNTPKPDEKAIMTYVSCFY
HAFAGAEQAETAANRICKVLAVNQENEKLMEEYEKLASELLEWIRRTVPWLE
NRVGEPSMSAMQRKLEDFRDYRRLHKPPRIQEKCQLEINFNTLQTKLRLSHR
PAFMPSEGKLVSDIANAWRGLEQVEKGYEDWLLSEIRRLQRLQHLAEKFRQK
ASLHEAWTRGKEEMLSQRDYDSALLQEVRALLRRHEAFESDLAAHQDRVEHI
AALAQELNELDYHEAASVNSRCQAICDQWDNLGTLTQKRRDALERMEKLLET
IDQLQLEFARRAAPFNNWLDGAVEDLQDVWLVHSVEETQSLLTAHDQFKATL
PEADRERGAIMGIQGEIQKICQTYGLRPCSTNPYITLSPQDINTKWDMVRKL
VPSRDQTLQEELARQQVNERLRRQFAAQANAIGPWIQAKVEEVGRLAAGLAG
SLEEQMAGLRQQEQNIINYKTNIDRLEGDHQLLQESLVFDNKHTVYSMEHIR
VGWEQLLTSIARTINEVENQVLTRDAKGLSQEQLNEFRASFNHFDRKRNGMM
EPDDFRACLISMGYDLGEVEFARIMTMVDPNAAGVVTFQAFIDFMTRETAET
DTTEQVVASFKILAGDKNYITPEELRRELPAKQAEYCIRRMVPYKGSGAPAG
ALDYVAFSSALYGESDL

★★★報告1:日本人に対する研究★★★
 国立スポーツ科学センターが1964年の東京オリンピックから現在までの日本人短距離走選手200人の遺伝子を分析したところ、驚くことに100m走で10秒0台を出せるトップ選手は全員がR型の筋肉(RR型かRX型)を持つことが分かりました。一方で、持たない人(XX型)では国際大会の標準記録を超えた人すら僅かだったそうです。ちなみに記事中の説明によると日本人の2割はXX型(R型を持たない)だそうですが、ジャマイカ人やアフリカ系ではXX型はほとんどいないそうです。

★★★報告2:スペイン人に対する研究★★★
 スペインの研究者は以下3つの集団の遺伝子を比較した研究を行いました。
集団1健康な一般の人(284名)スポーツ選手でも何でもない
集団2持久力に優れた人(50人)ツールドフランスで1回以上完走したことがある人
集団3瞬発力に優れた人(63人)国内の高飛び優秀選手18名、短距離ランナー45名(オリンピック出場選手13名含む)

結果
RR型の比率RX型の比率XX型の比率
普通の人32%50%18%
持久力に優れた人28%46%26%
瞬発力に優れた人48%37%16%

 瞬発力に優れた人ではRR型(2つ持つ遺伝子の両方がR型)が48%と他の集団よりも多い傾向が見られました。一方、持久力に優れた人はR型を持たない(XX型)が26%と多い結果となりました。瞬発力の必要な競技で良い成績を示している人にRR型が多く、持久力の必要な競技で良い成績を示している人にXX型が多い傾向を見ることが出来ます。

 余談ですが、この研究では寿命の長い人(100〜108才)64名の遺伝子も調べていますが、こちらはRR型が多いとか、XX型が多いなどの特徴は見られなかったそうです。この事はこの遺伝子と長寿との関係が少ないことを意味しています。

  • Are 'endurance' alleles 'survival' alleles? Insights from the ACTN3 R577X polymorphism. PLoS One. 2011 Mar 3;6(3):e17558.PMID:21407828
★★★報告3:イスラエル人に対する研究★★★
 上記2つの報告で紹介したACTN3遺伝子の他にも持久力や瞬発力に関した遺伝子が多数知られています。3番目の研究ではイスラエル国内の5000m、1500m、800m、400mの国内最高タイムを保有しているランナーの遺伝子を調べました。以下に持久力に関わることが報告されている遺伝子部分と適した配列、およびそのランナーを調べた結果をを示します。

遺伝子の名前人によって異なる部分持久力に適した配列一般に多い配列上記アスリートの配列
Nuclear respiratory factor 2(NRF2)rs12594956変異(A/C)AACCまたはCTAA
rs7181866(A/G)AGまたはGGAAGG
(rs8031031(C/T))CTまたはTTCCCC
Peroxisome proliferator-activated receptor alpha(PPARA)rs4253778(intro 7 G/C)GGCCまたはCTGG
Peroxisome proliferator-activated receptor delta(PPARD)T294C(rs2016520)CCTTまたはCTCC
Perosixome proliferator-activated receptor-gamma coactivator 1 alph(PPARGC1A)Gly482Ser(rs8192678)GGSSまたはSGGG
Alpha-actin 3(ACTN3)R577X(rs1815739)XXRXまたはRRRX

 遺伝子を調べた結果、持久力との関係が分かっている6種類の遺伝子のうち、5種類が持久力に適した遺伝子であることが分かりました。具体的にはこのランナーはNRF2、PPARA、PPARD、PPARGC1Aに関しては持久力に適している遺伝子を持ち、唯一、ACTN3遺伝子が瞬発力に最適では無い遺伝子でした。もしかしたらこのバランスのおかげで短距離走に近い400mなどの競技も優秀な成績を残せたのかもしれません。もし、このランナーの遺伝子がACTN3遺伝子までも持久力に適した配列であったならば3000m競技などの長距離ではより良いタイムを出せたかもしれませんが、400mなどの競技は苦手で良い結果を納めることが出来ていなかったかもしれません。

  • Physiological variables and mitochondrial-related genotypes of an athlete who excels in both short and long-distance running.Mitochondrion. 2011 Sep;11(5):774-7. Epub 2011 May 30.PMID:21651994
★★★誰でもACTN3遺伝子を調べることが出来るサービス
 このように特にACTN3遺伝子に関しては多くの研究がなされ瞬発力、持久力で優秀な成績を出す傾向との明確な相関関係が報告されています。そしてこの遺伝子は以下のリンクのサービスにより1万円ちょっとで個人でも簡単に調べることが可能です。方法は簡単で送られてくるキットで口の中をこすりとり送るだけです。自分の子供が何かスポーツを始める時に適した競技が何かを教えてあげると良い成績を残しやすいかもしれません。

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Category:#遺伝子診断 #遺伝子多系




2012.05.23

筋肉を増やすには「強い負荷」より、「軽い負荷×繰り返し」が効果的
筋肉を増やすには「強い負荷」より、「軽い負荷×繰り返し」が効果的

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 筋肉に負荷をかける運動を行うことで骨格筋のタンパクが増えることはよく知られており、これは「筋肥大(muscle hypertrophy)」と呼ばれる。一般には運動の負荷が大きいほど筋肥大が生じやすくなると思われているが、実は最近の研究ではこれは間違いであることが分かっている。具体的には、運動直後の筋肉タンパク量増加は全筋力の60%程度の負荷の運動を1回経験するだけで十分に起こることが判明し、それ以上強い負荷をかけても意味がないと報告さされている(文献4)。また、別の報告では、筋肉を圧迫して血管閉塞させると、たった20%程度の負荷で筋肉のタンパク量増加を起こすことが可能であることも報告されている(文献5)(※危険が伴いそうな運動なので、真似する人は注意)。これらの研究は筋肉を増やすには必ずしも大きな力は必要無い可能性を示唆している。

 今回、カナダの研究者らは、負荷の軽い運動を繰り返し行う方が負荷の強い運動を少ない回数行うよりも結果的に筋肉量を増やすことを報告している。

 研究者らは15人の健康な男性(平均年齢21歳)のボランティアを雇い、様々な強さ、回数の運動を行ってもらい筋肉量の増加を調べた。例えば、あるグループの男性は最大筋力の90%という強い運動を5回だけ行ってもらった。もう一方のグループでは最大筋力の30%の軽い運動を疲れるまで(平均24回)行ってもらった。

回数負荷の強さ(最大筋力に対し)
グループ15回(疲れるまで)90%
グループ224回(疲れるまで)30%
グループ35回30%

 すると疲れるまで運動を行ったグループ1とグループ2は運動から4時間後までは同様に活発な筋肉量の増加(タンパク合成)が起きていたが、面白いことに、運動から24時間後の筋肉量の増加度は軽めの30%の運動を24回行ったグループ2の男性のみで高かった。

 グループ1とグループ2はどちらも限界まで運動するという点で同じであるが、今回の結果は限界まで運動するにしても、重たい運動を少ない回数やるよりも、軽い運動を多くやった方が筋肉量の増加が長く続き、結果的に筋肉量を増やすという目的に適していることを示している。


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Category:#運動 #エクササイズ




2012.02.06

マッサージの効果を科学的に解明。細胞レベルの炎症低減すると共にトレーニング効率を高める作用も
マッサージの効果を科学的に解明。細胞レベルの炎症低減すると共にトレーニング効率を高める作用も

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 多くのスポーツ選手はマッサージの効果について確信を持っているだろう。またアメリカでは1年間におよそ1800万人がマッサージを受けており、言うまでも無く一般的にも認知度の高い治療方法と言える。しかしながら、これだけ一般的な治療方法であるにも関わらずその作用の科学的メカニズムについては明確ではなかった。今回、カナダのオンタリオ州のMcMaster大学の研究者らが科学的な解析を行い発表した。

 研究者らはマッサージの効果を科学的に調べるために11人の若い男性のボランティアを雇い実験を行った。ボランティアには両足を使う激しい運動を行ってもらい、片側の足のみにマッサージを行った。そして運動前、運動直後(10分後)、2.5時間後に大腿四頭筋(quadricep)の生検(細い針で組織の一部を採取する検査方法)を行い、マッサージを受けた足と、受けていない足の組織の状態を調べた。

 検査の結果、マッサージを受けた足の組織ではFAKとERK1/2といったシグナル経路が活性化しており、NFκBの核内移行が抑制されていた、さらに炎症性サイトカインであるTNFα、IL-6の産生量が低減しており、HSP27のリン酸化が抑制されていた。これらの変化は運動により起こった筋繊維のダメージから生じる細胞ストレスが緩和されている事を示している。そして、マッサージの効果は筋肉内の乳酸を除去する作用との説もあったが、今回の評価ではマッサージにより筋肉組織の乳酸の量は変化しなかった。また面白いことにミトコンドリアを増加したり筋肉内の血管を増やし筋肉自体の量を増加させる作用が知られるPGC-1αが活性化していることが確認された。

 まとめると、マッサージによる効果は乳酸の除去では無く細胞レベルでの炎症の低減とミトコンドリアの増殖、筋肉再生の促進であると言える。

 以前に日本人研究者により報告された研究では運動後の2時間〜18時間まで骨格筋のPGC-1αの量が増加していることがマウスを用いた実験で報告されているが、このPGC-1αの増加がマッサージによりさらに高まっていると考えられる。マッサージは筋肉のダメージを低減する効果に加え、筋肉再生を促す効果もあるようだ。マッサージはトレーニングの一部と言えるのではないだろうか。


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Category:#運動 #エクササイズ




2011.11.08

体内の老化細胞を取り除く技術を確立すれば高齢でも若々しく健康体になることが証明される。
体内の老化細胞を取り除く技術を確立すれば高齢でも若々しく健康体になることが証明される。

↑BTW

 タイトルを聞いて「当たり前」と思う人もいるかもしれない。しかし今のところ「細胞1つ1つの老化」と「全体としての老化」の関係はよく分かっていないのが実情だ。細胞の老化を止めてしまえば良いと思う人がいるかもしれないが、細胞の老化とはダメージを受け機能不全になった細胞の増殖を停止させる重要な作用であり細胞の老化を止めると癌細胞が発生してしまうことが分かっている。これに対し、この研究では「老化した細胞を除去する」という戦略が試みされている。

 とはいえ、老化した細胞のみを取り除く事は非常に難しい。高齢化した身体の全細胞のうち5%程度が老化細胞と考えられているが、これらは全身に散らばっており手術などの方法で取り除くことは困難だ。今回、研究者らは「老化細胞のみを自殺させることが出来る特殊なマウス」を遺伝子工学技術を用いて作り出し実験を行った。

(遺伝子改変マウスの設計(読み飛ばし可))
 研究者らはFKBP-Casp8というタンパクを使った。このタンパクは元はFabp4というスイッチ(プロモーター)の作用で作られ、従来は脂肪細胞のみに存在する。このタンパクはAP20187という薬が入ってくると細胞を自殺させるという働きを持つ。すなわち、AP20187という薬をマウスに投与した時、FKBP-Casp8を持つ細胞は自殺してしまう。

 一方、多くの老化細胞にP16(Ink4a)というタンパクが存在することが知られている。研究者らはこのタンパクのプロモーター(スイッチ部分(2617bp))の遺伝子を切り出し、FKBP-Casp8の元々のプロモーターFabp4と置き換えた遺伝子改変マウスを作り出した。このマウスの細胞は通常の細胞と異なり老化細胞でFKBP-Casp8が作られる。すなわち、このマウスにAP20187という薬を投与すると老化した細胞のみが自殺し無くなる。

結果
 老化した細胞が自殺するように遺伝子改変を行ったマウスを2つのグループに分け、片方のグループは老化細胞を自殺させ除去するための薬(AP20187)を3日ごとに体重1gあたり0.2?gずつ生涯にわたり投与した。もう片方のグループは薬を投与しなかった。そして生後10ヶ月目にマウスの老化具合を調べたところ、驚くべきことに薬を投与し老化細胞を除去したマウスは、すべての評価項目で薬を投与していないマウスよりも若々しいことが分かった。解析した項目は背中の曲がり具合、白内障の発生、筋肉繊維の太さ、運動能力(疲れ切るまでの時間、移動距離、エネルギー消費)、細胞の大きさなどである。

 また、老化細胞を除去するかどうかは薬の投与によりコントロール出来るのを利用し薬の投与を生後5ヶ月のマウス(人間で言えば老齢に当たる)から初めて行ったところ、老化細胞の除去により、すでにおこっていた老化現象がストップし、若々しく回復することが確認出来た。

 これまでの研究で、老化細胞は自身が老化してうまく働かないだけでなく細胞の周囲に生体の正常な機能を妨げる様々な物質を放出し組織全体の正常な活動を妨げる(老化を起こす)ことが報告されている。今回の研究は体内の少数の老化細胞が組織全体を老化させている原因であり、これを取り除いてやることでやれば組織全体を若々しく保ち、また蘇らせることが出来ることを初めて証明した研究と言える。
 
 残念ながら今回の実験は特殊な遺伝子改変マウスを用いた方法であるため、同じ方法をそのまま人間で行うことは出来ない。しかし、老化した細胞のみを除去する方法を開発することが出来れば人体のあらゆる老化現象をストップし若々しく健康な状態を長く保つことが出来た事は大きい。今後、この仕組みを利用した老化防止薬の開発が始まるかもしれない。

 この研究はアメリカ・ミネソタのメイヨークリニック病院の研究者らが行い科学技術雑誌Natureで発表された。


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Category:#Senolytics #老化細胞除去薬




2011.07.29

内閣府、食品安全委員会が「食品に含まれる放射性物質」のリスクに関するまとめを発表
内閣府、食品安全委員会が「食品に含まれる放射性物質」のリスクに関するまとめを発表

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リンク先に226ページに及ぶまとまった報告が出されています。

★信頼出来る3つの研究
内部被爆、外部被爆に関係無く信頼出来ると判断した下記3つの研究
  • (1)インドの高放射線量地帯での累計吸収線量(500mGy)において発ガンリスクの増加が見られなかった
  • (2)広島、長崎被爆者の調査で0-100mSvの群では有意な相関関係が認められなかった、
  • (3)広島、長崎被爆者における白血病脂肪リスクに関して0.2Gy未満では有意差は無かった。
から人体に有害な影響を与える放射線量を考えると、自然に受ける被爆を除いて生涯累計被爆量100mSvと考えられる。(なお100mSvの被爆でガンになる可能性が1.08倍になると言われてます)
★一般的な被爆に関する情報
  • 日本での自然被爆は年間1.5mSv(食品から0.41mSv、それ以外から1.09mSv)、(すなわち、人間はもともと生涯で100mSv以上の自然放射線を浴びている。)
  • 福島第一原発からの放射性物質排出量は空気中へヨウ素131は1.6×10^17Bq、セシウム137は1.5×10^17Bq、海水へは総量として4.7×10^15Bqが放出。すなわち空気中と海への放出放射性物質量の比率は60:1で圧倒的に空気中へが多い
  • 放射性物質の食物連鎖での集積は、小型魚類:高次哺乳類=数倍〜10倍程度であり、数十万倍以上が蓄積されるメチル水銀とはメカニズムが異なる。あまり蓄積されない。
★放射性ヨウ素について
  • ヨウ素は口から入った場合、完全に吸収される。吸収されず糞便中に排泄される割合は1%以下、吸収されたヨウ素は、3日間で35%程度というスピードでいずれほとんどが尿中から排泄される。
  • 体内に吸収されたヨウ素は成人では10?30%が甲状腺に蓄積する。新生児では60?70%蓄積する。これは人体に元々含まれるヨウ素(10-15mg)の70?90%が甲状腺に存在するためである。
  • 妊娠中に母体体内に入ったヨウ素は、胎児にも移行する。胎児甲状腺へのヨウ素蓄積は妊娠70?80日で始まる。(この時期までは胎児に甲状腺が無いという事だと思う)
  • 新生児(出生後10日間)の甲状腺へのヨウ素取り込みは成人より3〜4倍強い。出生14日目までに成人レベルの取り込みとなる。
  • ヨウ素剤30mgを飲むと甲状腺への蓄積を90%減少させることが出来る。
  • 授乳中の女性がヨウ素を飲んだ場合、飲んでから5.5日間の母乳中に投与量の2.5%のヨウ素が含まれる。この2.5%のうち半分が最初の7時間に出ている。
  • 放射性ヨウ素による甲状腺ガン発生については過去の事故などから多数の例があり有害性が証明されている。
★放射性セシウムについて
  • セシウムは空気中を移動し、地面に沈着する前に数千マイルを移動することがある。(1マイル=1.6km)
  • セシウムの土壌中での移動度は非常に低く、40cmより深くにはいかない(水に溶けず、粘土に吸着するため)このため、植物へのセシウム移動度は低い。(表面には付着する)
  • 体内に入った場合の消失半減期は50?150日
  • 水に溶けにくいため、空中から降ってきた粒子を経口摂取しても、ほとんど吸収されない。逆に塩化セシウムなどの水に溶ける形で口から入るとほとんどが吸収される(80%程度)。
  • 体内に入ったセシウムは体内に均一に分布する。筋肉が一番濃度が高い。
  • 放射性セシウムの内部被爆による研究は極めて少なく、ほとんど情報は無い。少ない報告の中でもセシウムによる有害事象が観察された例はほとんど無い。
★その他の放射性物質について
  • ウランは研究も多く有害性の目安量が確認されている。これに対し、その他の放射性物質の有害性については情報はほとんど無く不明。
 これ以降は私個人の結論ですが、内部被爆に関して、甲状腺への蓄積がある放射性ヨウ素による有害性は明らかですが、放射性セシウムに関する研究は少なく、また有害性を証明している報告はほとんどありません。体内での半減期、蓄積性の無さを考えるとヨウ素に比べればセシウムは問題はかなり少ないと言えるのでは無いでしょうか。また、原発事故でまきちらされたヨウ素、セシウム以外の放射性物質量は微々たるものと考えられ、また極端な生体への蓄積も知られておらず、いずれも危険性はヨウ素に比べて小さいと言えます。半減期が短いためヨウ素による被爆はすでに極めて低くなっており、現時点で、食物による内部被爆を過剰に心配する必要は無いように感じます。
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Category:未分類




2011.07.15

ワインに含まれる老化抑制物質「レスベラトロール(Resveratrol)」これまでの研究まとめ(1)
ワインに含まれる老化抑制物質「[[レスベラトロール]]([[Resveratrol]])」これまでの研究まとめ(1)

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テレビでワイン(ブドウ)に含まれるポリフェノール「レスベラトロール(Resveratrol))」のサプリメントが紹介され人気を集めているそうです。

 レスベラトロールの作用が発見されたのはもう10年近くも前になります。アメリカ、ペンシルベニアの研究者が2003年に有名な科学雑誌Natureで発表しました(1)

  • (1)Small molecule activators of sirtuins extend Saccharomyces cerevisiae lifespan. Nature. 2003 Sep 11;425(6954):191-6 PMID:12939617
 これまでの研究で、酵母(Saccharomyces cerevisiae)などの単純な動物では栄養制限(摂取カロリー制限)すると、Sir2というサーチュイン遺伝子が活性化され寿命が延びることが知られていました。研究者はカロリー制限を行わずにSir2遺伝子を活性化させることの出来る物質を探索した結果、赤ワインに含まれるポリフェノールの一種、レスベラトロール(Resveratrol)を発見しました。レスベラトロールを与えた酵母は栄養制限をした時と同様にSir2遺伝子が活性化し寿命が70%延長しました。

 また、人間のSir2にあたるSIRT1にレスベラトロールが与える影響を調べたところ、同様な効果を与えることも分かりました。SIRT1は腫瘍抑制遺伝子であるp53タンパクの脱アセチル化を促進することで作用を発揮しているようです。この研究者らはオリーブオイルに含まれるクェルセチン(quercetin)にも同じ作用があることを報告しています。

 この研究以降、酵母のSir2や、マウスのSirt1、ヒトのSIRT1は老化を抑制する作用のあるものとしてサーチュイン遺伝子(Sirtuin gene)と呼ばれ研究が盛んに行われています。そして、この発表以降、酵母に引き続き、線虫やショウジョウバエなどの様々な無脊椎動物で寿命を延ばす効果が報告され、ついに2008年に哺乳類(マウス)でも作用があることが報告されました。

 アメリカの研究者らがPloS ONEという雑誌に報告(2)した内容では、中年(生後14ヶ月)〜老齢(生後30ヶ月)のマウスにレスベラトロール(4.9mg/kg/day)を食べさせて実験を行いました。そして、全身の臓器の遺伝子発現を調べたところ、カロリー制限した時と同じような遺伝子発現プロファイルを示し、脳、心臓、骨格筋などで老化に伴い起こる遺伝子発現変化を抑制し、加齢に伴う心臓疾患を防ぐことが分かりました。例えば筋肉ではカロリー制限により起こるのと同じようなインスリンに関連したグルコース吸収の変化が起こっているようです。レスベラトロールはカロリー制限と同様に、加齢に伴う染色体の構造変化や、転写の変化を遅らせるなど様々な部分で働いているようです。

  • (2)A Low Dose of Dietary Resveratrol Partially Mimics Caloric Restriction and Retards Aging Parameters in Mice. PLoS ONE. 2008,3(6):e2264、PMID:18523577
 しかしながら、マウスでは酵母などとは違い寿命を延長することは無さそうだという結果も報告されています。2008年に報告された研究(3)では、中年期(12ヶ月)移行にレスベラトロールを与えられたマウスと普通のエサを食べているマウスとでは寿命の差は無かったと報告しています。ただ、こちらの研究でも、老化のサインであるタンパク尿(albuminuria)の減少、炎症の減少、血管内皮細胞のアポトーシスの減少、動脈の柔軟性の増加、身体の動きの改善、白内障の減少、骨量減少の抑制などの老化抑制効果は見られており、この点での効果はありそうです。

  • (3)Resveratrol Delays Age-Related Deterioration and Mimics Transcriptional Aspects of Dietary Restriction without Extending Life Span. Cell Metabolism 2008, 8(2) 157-168. PMID:18599363
霊長類の実験でレスベラトロルの抗肥満作用が確認された

この他に下記の研究はキツネザルを使った研究ですが、1日あたり体重1kgあたり200mgのレスベラトロールで体重低減効果があることが報告されています。食欲も減少するようでエネルギー摂取量が19%減り、安静時の基礎代謝が29%増加したことを報告しています。

  • Resveratrol suppresses body mass gain in a seasonal non-human primate model of obesity. BMC Physiology 2010, 10:11PMID:20569453
単語:primate(霊長類)

次回はレスベラトロールのメカニズムを参考に開発されている医薬品について紹介します。
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Category:#アンチエイジング・老化抑制技術




2010.12.21

たくさん食べる人は空腹時に運動することが重要
たくさん食べる人は空腹時に運動することが重要

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高カロリー(特に高脂肪食)によりインスリン耐性が生じることは肥満の原因となることが分かっている。今回、ベルギーの研究者らは食後などでなく、空腹時に運動することでインスリン抵抗性が生じるのを防ぎ、体重増加を防ぎうることを初めて証明した。

研究者らは健康な男性のボランティア(18〜25歳)に1日あたり30%カロリーの多い食事(カロリーのうち脂肪が50%)を6週間食べてもらい実験を行った。ボランティアのうち10名には毎週4回(2回は1時間30分、残り2回は1時間)、朝食前の空腹時に運動してもらい、別の10名には運動前や運動中に炭水化物を食べてもらい(スポーツドリンクを飲むように)、空腹では無い状態で運動してもらった。そして残りの7名は運動をしないグループとした。すべてのボランティアの摂取カロリーは同じになるようにコントロールした。

6週間後、空腹時に運動をしていたグループのみが肥満の原因となるインスリン抵抗性が現れず、筋肉中のGLUT4タンパクが他のグループに比べ28%上昇、AMP活性化プロテインKのリン酸化が25%、脂肪酸転移酵素(CD36)などの遺伝子発現レベルが30%増加していた。

そして、運動しないグループが3±0.8kg増え、空腹で無い時に運動したグループが1.4±0.4kg増えたのに対し、空腹時に運動したグループでは0.7±0.4kgしか増えなかった。

このように、空腹時に運動することでインスリン抵抗性が起こるのを防ぎ、筋肉の脂肪代謝が活性化することが明らかになった。

原文:


(省略されています。全文を読む

Category:ダイエット・メタボリックシンドローム




2009.12.18

抗酸化剤をとると、筋肉を維持出来る
抗酸化剤をとると、筋肉を維持出来る

↑BTW

一般的に人間は40歳代から筋肉量が減少し、60歳代で急激に低下します。
70歳代の男女2000人の食事状況を調査したところ、ビタミンCとEを食事から多く摂取している高齢者では、筋肉量が保持されているという結果が出たそうです。

発表はDr. Anne Newman(ピッツバーグ大)がGerontological Society of America's annual meetingで発表。

この発表は高容量のサプリメントを飲んでいるかどうかの評価では無いことに注意です。健康的な食生活を心がけている人は、そのほかにも健康的な生活を行っている可能性があります。
(省略されています。全文を読む

Category:筋肉・人工筋肉




2009.08.26

遺伝子操作によりミトコンドリアの抗酸化物質量を増やすと運動能力を向上させることが出来る。
遺伝子操作によりミトコンドリアの抗酸化物質量を増やすと運動能力を向上させることが出来る。

また、遺伝子導入による筋肉ドーピングの可能性が示されました。ウイルスベクターを使えばこれまでのドーピングと同じで注射一本で筋肉増強出来、これまでの方法では検出不可能な可能性があります。ただし、この技術はこれまで治療が困難だった病気の治療方法につながる可能性もありそうです。

雑誌:PLOSONE
原文:Ectopic catalase expression in mitochondria by adeno-associated virus enhances exercise performance in mice
発表者:Dejia Li et al(ミズーリ大学(アメリカ))
PMID: 19690612

酸化的ストレスは筋肉の収縮性に影響を与え能力の限界を作る原因と一つと考えられています。しかしながら、これまでの研究では、酸化物質を除去する能力を持った抗酸化物質を遺伝子導入しても運動能力の向上は確認出来ませんでした。ただ、これまでの結果は、導入された抗酸化物質が酸化物質が発生した現場で効率的に酸化物質を排除出来ていなかった可能性も考えられました。

今回の研究では、研究者らは酸化物質を排除出来る「カタラーゼ」をミトコンドリアに導入したネズミをルームランナーで走らせた時の能力が向上するかをテストしました。ミトコンドリアは収縮している筋肉の中でエネルギーを作り出す場所であり、フリーラジカルが発生する場所である。

研究者らはミトコンドリアでのみカタラーゼを発現する組み替えアデノウイルスベクターを作り新生児のネズミの1匹あたり10^12個のウイルスを投与した。

3ヶ月後、マウスの細胞に2〜10倍のカタラーゼが発現しており、筋肉や心臓で機能していることが確認出来ました。そして、細胞を分画してウェスタンブロッティングと免疫染色を行ったところ、導入したカタラーゼの発現がミトコンドリアで起こっていることが確認出来ました。

そして、ミトコンドリアでカタラーゼを発現させたマウスでは何も処理をしていない正常なマウスと比べオスでは18%、メスでは35%の走行距離向上が見られた。足の筋肉を取り出して筋肉を調べたところ違いはなかったことから耐久性のみが向上しているといえます。

以上のように外部より導入した抗酸化物質により運動のパフォーマンスを向上させうることを示すことが出来ました。これらの結果は同様の戦略をとることでラジカルが原因であるほかの病気(デュシェンヌ型筋ジストロフィーなど)の治療方法につながる可能性があります。

contracting muscle:収縮した筋肉
extensor digitorum longus muscle:足の長指伸筋
Duchenne muscular dystrophy:デュシェンヌ型筋ジストロフィー

Category:筋肉・人工筋肉




2008.09.29

筋肉疲労防止薬が発明される(NewScientist)
筋肉疲労防止薬が発明される(NewScientist)

↑BTW

運動や病気によって筋肉疲労が起こります。これまではこの筋肉疲労は筋肉に乳酸が溜まることにより引き起こされると考えられてきましたが、最近の研究では乳酸では筋肉疲労が起こらないことが明らかになっています。

筋肉繊維はryanodine受容体を使って、カルシウムイオンを放出した時に収縮します。そしてどうやら筋肉疲労は筋肉が不安定にカルシウムを放出してしまうことと関わっているようです。

コロンビア大学のAndrew Marks氏らはこのレセプターを安定な状態に戻す薬を開発しました。この薬により筋肉疲労を防げるかもしれません。

特許も出されており、WO/2008/060332、PCT/US2007/012936です。

Category:#運動 #エクササイズ




2007.08.20

糖尿病治療薬「メトホルミン(metformin)」がガン細胞を死滅させることが出来る
糖尿病治療薬「[[メトホルミン]]([[metformin]])」がガン細胞を死滅させることが出来る

↑BTW

 メトホルミンによりp53欠損腫瘍細胞が障害されることが分かりました。

 研究者らはマウスの片側にp53が正常なガン細胞を移植し、もう反対側にp53欠損ガン細胞を移植しました。すると毎日メトホルミンを投与したマウスでは4週間後にp53欠損の腫瘍サイズが半分になっていたそうです。

 メトホルミンは肝臓に作用して糖新生を抑制させ、また筋肉に作用して糖の取り込みを促進する作用がありますが、このような代謝調整機能の一部はp53依存的に行われるため、p53を欠損した細胞ではこのようなメトホルミンの糖代謝調整作用に毒性を示すと考えられるそうです。

 人間のガン細胞の半分はp53を欠損していると言われており有用な抗ガン剤として使用出来る可能性があります。

Category:ガン・腫瘍




2002.12.28

遺伝子操作で筋肉増強、君もマッチョに♪
遺伝子操作で筋肉増強、君もマッチョに♪

ミオスタチン(GDF8)は筋肉を負に制御するタンパク質である、今回ペンシルベニア大学のTS Khuranaらは筋ジストロフィーのマウスでこのミオスタチンの機能を抑えることにより筋肉が著しく太くなり機能が改善する事を発見した。

具体的には、研究者らはmdx筋ジストロフィーマウスに3ヶ月間ミオスタチンの中和抗体を投与した
正常なヒトでこの遺伝子を抑制すればムキムキになるんでしょうか?
ちなみにウシではこの遺伝子が変異してムキムキになる「ダブルマスル」という現象があるそうです。
ムキムキのウシは肉が堅そうだ♪

Category:筋肉・人工筋肉




2002.08.15

遺伝子操作で持久力のある筋肉を持つマウスが出来た
遺伝子操作で持久力のある筋肉を持つマウスが出来た

筋肉には持久力のある1型筋繊維と瞬発力のある2型筋繊維があるが、
アメリカ、ダナファーバーがんセンターのブルース・スピーゲル博士らは持久力のある1型筋繊維の成分であるPGC-1を大量に持つマウスを作った。
この実験では筋繊維内でエネルギーを作るミトコンドリアの機能が強くなる事を予想していたが、予想に反して2型繊維が1型繊維に変化して持久力のある1型筋繊維の多いマウスになった

マラソン選手のドーピングに使えそうだね
PGC-1を阻害すれば瞬発力のすごいヒトが出来るのかな?
スポーツ以外では激しく役立たずっぽいな(笑)

Category:人体改造