糖尿病治療薬「メトホルミン(metformin)」がガン細胞を死滅させることが出来る
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2007.08.20

糖尿病治療薬「メトホルミン(metformin)」がガン細胞を死滅させることが出来る

 メトホルミンによりp53欠損腫瘍細胞が障害されることが分かりました。

 研究者らはマウスの片側にp53が正常なガン細胞を移植し、もう反対側にp53欠損ガン細胞を移植しました。すると毎日メトホルミンを投与したマウスでは4週間後にp53欠損の腫瘍サイズが半分になっていたそうです。

 メトホルミンは肝臓に作用して糖新生を抑制させ、また筋肉に作用して糖の取り込みを促進する作用がありますが、このような代謝調整機能の一部はp53依存的に行われるため、p53を欠損した細胞ではこのようなメトホルミンの糖代謝調整作用に毒性を示すと考えられるそうです。

 人間のガン細胞の半分はp53を欠損していると言われており有用な抗ガン剤として使用出来る可能性があります。

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経口血糖降下薬の一つで「BG剤(ビグアナイド剤)」という分類の薬。肝臓に作用して糖新生を抑え、筋肉に作用して糖の取り込みを促進することによりインスリンを分泌させることなく血糖値を下げることが出来る。

.経口血糖降下薬(wikipedia)


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