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2005.02.22
ブタの胚をマウス体内に移植し、様々な臓器を作ることに成功(pnas)
イスラエルの研究チームがブタの肝臓や膵臓をマウスの体内で作ることに成功した。
研究者らは、受精後の様々な時期(E2〜E100)のブタの胚細胞を取り出し、マウス体内に移植した。
移植からしばらくたって出来た組織を調べてみたところ、E28の細胞を移植した場合にもっとも良い肝臓が出来、膵臓はE42〜E56が最も良かった。胚はE56の細胞が最もうまく出来た。
これまでに、ブタやヒヒの臓器を人間に移植する異種移植の実験が行われていたが、いずれも強い免疫拒絶反応のためにうまくいっていない。今回の実験は免疫の無いマウスを使った実験だが、胚の細胞は通常の細胞よりも免疫拒絶されにくいため、ヒトへの応用が期待できる。
原文:
Embryonic pig liver, pancreas, and lung as a source for transplantation: Optimal organogenesis without teratoma depends on distinct time windows
PNAS vol.102(8) p.2928-2933
Category:#細胞移植 #幹細胞
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