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2013.02.12
中年男性が筋肉を維持するには1日168gの赤身牛肉を食べる必要がある
人間は老化にともない筋肉を失っていきます。なぜ筋肉が失われていくのか詳細なメカニズムが解明されているわけではありませんが、要は新しい筋肉が作られ難くなり、逆に筋肉が減少しやすくなっていることが原因と考えられます。
中年男性の筋肉量を維持する方法はいくつか知られており、必須アミノ酸、特にロイシンを十分に補給することや運動量を増やすことで筋肉を維持しやすくなることが分かっていますが、もっと自然に必須アミノ酸を豊富に含む肉を多く摂取することが自然で効率的な方法といえます。タンパク質は様々な種類のアミノ酸がつなぎ合わさって出来ておりアミノ酸そのものなのです。
カナダ、McMaster大学の研究者らは中年男性をボランティアとして雇い、どれぐらいの肉を日常的に食べれば筋肉量を維持出来るか実験を行いました。
まず、35人の中年男性(平均年齢59歳)を5つグループ(各グループ7人)に分け、それぞれのグループに1日あたり0g、57g、113g、168gの赤身牛肉を毎日食べてもらいました。そして2〜3週間後に全身の筋肉量を測定し新しい筋肉がどれぐらい作られているのかを検査しました。
検査によると毎日168g(タンパク質として1日36g)の赤身牛肉を食べた人で筋肉量が最も維持されていることが分かりました。カナダのガイドラインでは1日あたりこの半分の84gを食べれば良いとされていますが、今回報告された研究は現在のガイドラインでは中年男性の筋肉を維持するには不十分であることを示しています。
今回の実験で用いた肉は赤身85%脂肪15%の牛肉(赤身牛肉)です。この方法を試したい人は赤身以外の牛肉ですと余分な脂肪を一緒に摂取してしまうことになるので赤身牛肉が好ましいでしょう。また。57gの赤身牛肉はおよそ12gのタンパク質が含まれている計算になりますのでこの値を目安に別の食物や、純粋なタンパク質(プロテイン)サプリメントなどを補給することで同じ効果が得られるかもしれません。
Category:筋肉・人工筋肉
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