人体冷凍保存にも応用可能?3-O-メチル-D-グルコースで満たした臓器を過冷却現象で低温保存し3日間後に移植する事に成功
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2014.09.01

人体冷凍保存にも応用可能?3-O-メチル-D-グルコースで満たした臓器を過冷却現象で低温保存し3日間後に移植する事に成功

 今のところ臓器を体外で保存することは出来ず、臓器移植可能なのは人体から取り出されてからおよそ12時間以内の臓器に限られています。今回、ラットの肝臓を使った実験ではありますが3日間冷却状態で保存した後に移植することに成功したそうです。

 研究を発表したのはマサチューセッツ総合病院などに所属する研究者Berendsenらのグループ。非常に有名な学術雑誌Nature Medicineに掲載されています。

 方法は肝臓を大量の酸素と「3-O-メチル-D-グルコース」というブドウ糖に似た成分を大量に含む液体で満たした後にー6℃で保存します。砂糖を大量に含む水を凍らせたシャーベットを思い出してもらうと分かりやすいですが、肝臓の中の水もシャーベットと同じような原理で完全には凍らず氷の結晶も出来ないため肝臓の組織を傷つけず長期間保存が出来るそうです。

 推定ではこの方法により年間の肝臓移植の回数が5000回増えるだろうとのことです。こういった技術は人体を冷凍保存する「クライオニクス」にも利用出来るかもしれません。

Category:#臓器移植

 Keyword:クライオニクス/3




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