自閉症 |
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2023.06.26:AkiliのFDA承認ADHD治療ゲーム「EndeavorOTC(AKL-T01)」がiPhone/iPadアプリとして一般販売開始
2023.02.14:幾何学図形を使って幼児の自閉症(ASD)を効率的に見つけることが出来るという研究報告
2023.02.03:持久力を向上させる腸内細菌 B. uniformisが見つかる。サプリで菌を増やすことにも成功
2021.02.08:母体が持っていると自閉症の発生確率を31倍高める脳のタンパクに対する抗体の組み合わせが同定される。
2019.07.23:塩野義製薬が米国Akili社開発のADHD治療ビデオゲーム「AKL-T01」を日本で臨床試験開始、自閉症治療ゲーム「AKL-T02」の権利も取得
2019.06.25:腸内細菌の作り出す「プロピオン酸」が運動能力を高めうるが、自閉症の原因にもなりうる?
2018.09.06:アルコールで共感能力増 東大が発見、自閉スペクトラム症治療に期待
2017.05.24:葉酸はDNAのメチル化促進に働く。母体と同様に男性の葉酸摂取量も生まれてくる子供の神経・精神疾患発生率に影響。
2017.01.31:自閉症の子供への健康な腸内細菌移植で行動が改善
2013.07.09:自閉症発症と腸内細菌の状態の密接な関係
2012.12.14:医学分野の最も有名な学術雑誌「Nature Medicine」が選ぶ2012年の重要な研究成果
2007.03.20:自閉症が、高密度治療で改善(yomiuri)
2023.06.26
AkiliのFDA承認ADHD治療ゲーム「EndeavorOTC(AKL-T01)」がiPhone/iPadアプリとして一般販売開始
AkiliのFDA承認ADHD治療ゲーム「EndeavorOTC(AKL-T01)」がiPhone/iPadアプリとして一般販売開始
8〜12才向けに承認されていたEndeavorRXが成人向けとなってiPhone/iPadのApp storeに登場しています。なかなか面白そうじゃないか。費用は月10ドルらしい。
上記ページをiPhoneでアクセスしても出てこないのでもしかしてリージョンロックされているのかも。医薬品の個人輸入が認められているようにVPNサービスでダウンロードして遊んでも法律には触れないはず。
日本では塩野義製薬が臨床試験中
Category:#精神活動 #高次脳機能
2023.02.14
幾何学図形を使って幼児の自閉症(ASD)を効率的に見つけることが出来るという研究報告
幾何学図形を使って幼児の自閉症(ASD)を効率的に見つけることが出来るという研究報告
↓自閉症検出のためのGeoProf Eye-tracking Testのイメージ
出展:原著論文/GeoProf Test
28の幾何学図形(非社会的な映像)(左側)と、ヨガをしている子供(人間)の社会的な映像(右側)を並べて60秒間見せて(1イメージあたり0.7-3.8秒)、視線追跡でどっちを見ている時間が長いかで判別出来るらしい。
↓下記が比較グラフ。縦軸が幾何学図形に目が留まっている時間の%を示している。
用語はASD=自閉症、ASD-Feat=自閉症傾向、GDD=全般性発達遅延、LD=言語発達遅延、TD=通常の発達、TypSibASD=自閉症の人の子供
100%の確率で判別というわけでは無いね。めっちゃ社会的な映像(ヨガする人)をガン見する自閉症の人もいるね。自閉症と診断される人も多種多様なんだろうな。
ASDの人の中に幾何学図形をガン見する人が明らかに多いのはどういう現象なんだろうか?社会的に困ると疾患扱いってのは残念な話だね。
気になるのは幾何学図形に目が行くのは典型的な人間に対して、何か欠けている状態なのか?普通(非自閉症)+αの状態な可能性は無いのか?一歩進化した人類が自閉症と言われる状態の可能性無いだろうか?と、このテストを見ていて思う。
だって幾何学に目が行っちゃうのは原始の人類には無かった性質では?
俺は間違いなく女性の胸に目が行くぞ。幼児であってもだw。男の子のイメージの時は幾何学模様に目が行くかもw
Category:#精神活動 #高次脳機能
2023.02.03
持久力を向上させる腸内細菌 B. uniformisが見つかる。サプリで菌を増やすことにも成功
持久力を向上させる腸内細菌 B. uniformisが見つかる。サプリで菌を増やすことにも成功
25名の3000m走の長距離ランナーのタイムと腸内細菌の種類を比較したところ、 Bacteroides uniformisの量とタイムに相関関係があった。
出展:下記リンク先
さらに、この細菌のエサになる flaxseed lignan(アマニリグナン)またはα-cyclodextrin(シクロデキストリン)のタブレットを健康な男性にプラセボ対象二重盲目試験として与えたところ、投与によりこの細菌が増え、エアロバイクを使った運動能力試験の向上が見られた。マウスにこの細菌を直接投与した場合は持久力の向上が確認出来た。
メカニズムとしてはこの腸内細菌B. uniformisが腸内で作るサクさんとプロピオン酸が運動中の肝臓におけるグリコーゲン分解と糖新生を促し、運動に必要なグルコース供給を促進するらしい。
プロピオン酸に関してはすでに下記のような報告があります。
なかなか興味深いかもしれない。運動選手の持久力向上には良いが、肥満や糖尿病の原因となり、自閉症の原因にもなりうると。
↓サプリはこのへん
Category:#腸内細菌 #う〇こ移植治療
2021.02.08
母体が持っていると自閉症の発生確率を31倍高める脳のタンパクに対する抗体の組み合わせが同定される。
母体が持っていると自閉症の発生確率を31倍高める脳のタンパクに対する抗体の組み合わせが同定される。
胎児の脳に豊富に含まれる8つのタンパク質(CRMP1・CRMP2・GDA・NSE・LDHA・LDHB・STIP1・YBOXのうち、CRMP1/GDAというタンパク質に対する抗体を両方持っていた場合に通常の31倍も自閉症が発生しやるくなるとのこと。他にも、CRMP1/CRMP2の組み合わせで26倍、NSE/STIP1の組み合わせで23倍。
母体の脳はBBBあるから平気なんでしょうか?
解決法の無いまま広まって欲しくない話ではあるかな。この抗体の保有有無は簡単に診断出来るけど、持っていたからと言って治療方法が無い。妊娠期間中に血液を体外循環させてアフィニティーカラムで除去するわけにもなかんなかいかないしねぇ。ブロッキング用にタンパク注射したら抗体形成をより促進しそうだし。
目的とするメモリーB細胞のみを殺す試験的な方法ってあったっけ?あったら自己免疫疾患治せちゃうから無いか。。。
この手の知見が蓄積すると「やっぱ子供を作るならクリーンな人工子宮が一番!」とかになるのかね。
書きたくないけど、コロナワクチンを投与された本人への安全性は確認されているけど、コロナに対する抗体を持っている状態で妊娠した子供に影響があるかどうかは、まあ確認されてないのは事実だな。それは自然に感染した場合と同じではあるわけだけれども。
Category:性・生殖
2019.07.23
塩野義製薬が米国Akili社開発のADHD治療ビデオゲーム「AKL-T01」を日本で臨床試験開始、自閉症治療ゲーム「AKL-T02」の権利も取得
塩野義製薬が米国Akili社開発のADHD治療ビデオゲーム「AKL-T01」を日本で臨床試験開始、自閉症治療ゲーム「AKL-T02」の権利も取得
米国での臨床試験ではAKL-T01が348人参加の臨床試験で有意に改善が見られたそうです。自閉症治療ゲーム「AKL-T02」は米国でも開発中で結果は出ていないみたい。最初のリンク先にゲーム画面がありますが、普通に面白そう
Category:子育て
2019.06.25
腸内細菌の作り出す「プロピオン酸」が運動能力を高めうるが、自閉症の原因にもなりうる?
腸内細菌の作り出す「プロピオン酸」が運動能力を高めうるが、自閉症の原因にもなりうる?
先日、パンの保存料にも使われる「プロピオン酸」が糖尿病の原因になりうることを紹介しました。
新たにエリートアスリートの腸内のみに存在するベイロネラ属細菌をマウスに投与すると運動能力が向上すること、この細菌が運動時に作られる乳酸をプロピオ酸に代えていること。実際にマウスの腸内にプロピオン酸を浣腸投与すると運動能力が高めることを確認
一方、自閉症の腸内にはプロピオン酸が多いこと。実験的に神経幹細胞をプロピオン酸に晒すと神経細胞の数が減る事。運動能力を高める(?!)腸内細菌、エリートアスリートで発見:世界の最新健康・栄養ニュース
が報告されています。加工食品のプロピオン酸が自閉症急増のカギを握る!?:世界の最新健康・栄養ニュース
プロピオン酸は腸内細菌で作られているが、現代社会ではそれよりも多い量が加工食品から摂取されているとのことです。
Category:#腸内細菌 #う〇こ移植治療
2018.09.06
アルコールで共感能力増 東大が発見、自閉スペクトラム症治療に期待
アルコールで共感能力増 東大が発見、自閉スペクトラム症治療に期待
との発見から、共感性低下を特徴とする自閉スペクトラム症の治療法開発などに応用が期待されるらしい。
ドラえもんに「その理屈はおかしい」って言って欲しいけどNature Communicationsに掲載されたらしいから、このロジックは正しいのかね。
しかしアルコールはレセプターも無いしメカニズムを薬にしにくいと思うんだけど自閉症患者に酒飲ませるのかね。
Category:#精神活動 #高次脳機能
2017.05.24
葉酸はDNAのメチル化促進に働く。母体と同様に男性の葉酸摂取量も生まれてくる子供の神経・精神疾患発生率に影響。
葉酸はDNAのメチル化促進に働く。母体と同様に男性の葉酸摂取量も生まれてくる子供の神経・精神疾患発生率に影響。
妊娠前後の女性の葉酸摂取量が生まれてくる子供にさまざまな影響をもたらすことはよく知られてきましたが、子供を作る男性の葉酸摂取量も生まれてくる子供に影響を与えるとの報告がされています。
女性に関しては、不足は良くないという報告がある一方で、過剰摂取もまた様々な問題が報告されており、1日に1000μg以下が望ましいとされています。男性に関しても不足しても、多すぎても良くないとの報告です。
葉酸は「メチル基供与体」として知られ、エピジェネティクスとして知られる遺伝子のメチル化状態に影響を与えることで、子孫の状態に影響を与えうるようです。
Category:性・生殖
2017.01.31
自閉症の子供への健康な腸内細菌移植で行動が改善
自閉症の子供への健康な腸内細菌移植で行動が改善
米国オハイオ州立大学の医師らの研究です。7〜16歳の子供18人に健康な人の腸内細菌を移植したところ、自閉症特有の行動の問題も改善が見られたとのことです。
今回は少数の研究であるため今後、より大人数での試験を計画するとのことです。
自閉症の原因が悪い腸内細菌のせいではないかとの研究があります。
また、自閉症の原因の半分は遺伝ですが、もう半分は環境であるとの統計研究もあります。
同じ環境で生まれた人は同じ腸内細菌になる可能性も高いため、環境要因はもっと多いのかもしれません。
Category:#腸内細菌 #う〇こ移植治療
2013.07.09
自閉症発症と腸内細菌の状態の密接な関係
[[自閉症]]発症と[[腸内細菌]]の状態の密接な関係
世界中で自閉症患者が増加傾向にありパンデミック状態と言えます。現在では児童の50人に一人が自閉症であると言われていますが、いったい何が増加の原因なのでしょうか。
自閉症には遺伝的な要因もあり、自閉症を発症しやすい家系も存在しますが、近年の研究で自閉症と腸内細菌の密接な関係が明らかになっています。昔から自閉症患者の大部分が胃腸障害を併発するため、関係が疑われていましたが、近年の高速遺伝子解析技術により腸内細菌の種類の詳細な解析が可能となり研究が進みつつあります。
(省略されています。全文を読む)
Category:#腸内細菌 #う〇こ移植治療
2012.12.14
医学分野の最も有名な学術雑誌「Nature Medicine」が選ぶ2012年の重要な研究成果
医学分野の最も有名な学術雑誌「Nature Medicine」が選ぶ2012年の重要な研究成果
医学分野の最も有名な学術雑誌Nature Medicineが2012年に発表された重要な研究成果として8つの研究フィールドに分けて紹介しています。
★神経科学
自閉症の原因遺伝子についての発見があった。自閉症患者の遺伝子を1000人分調べ共通点を探したところ、変異すると自閉症になりうる共通変異が100以上見つかった。自閉症は父親の年齢が高いほど確率が高いが、高齢の男性の精子が遺伝子変異を起こしやすいことと関係していると思われる。
★ガンのメカニズムに関して
ガン細胞がどのように体内で増えていくのかに関して様々な知見が得られた。例えばガン細胞はエキソソームを放出して転移に適した環境を作り出すし、血管細胞や免疫細胞を制御して自身が生存しやすくしている。ガン細胞は転移出来る場所に落ち着くとBMP阻害因子であるCocoタンパクを産生するようだ。これらはいずれも新たなガン治療薬開発の可能性となる。
また、ガンの増殖に関して、周囲の正常部分の関与も報告された、抗ガン剤はガン細胞だけでなく周囲の正常細胞も傷つけるがそれらの正常細胞が元に戻ろうとする過程でガン細胞を増殖させる物質を出してしまっているようである。
★老化現象
以前報告された内容と異なり、カロリー制限を長期間行ってもサルの寿命が延びなかったとする結果が報告された。
赤ワインに含まれるポリフェノール「レスベラトロール」がカロリー制限と同じ働きをするメカニズムが報告された。レスベラトロールと同様にrolipramという物質が同様の効果を持つことが報告された。
★メタボリックシンドローム
これまでの研究では、脂肪をため込む「白色脂肪細胞」、エネルギーを燃やす「褐色脂肪細胞」に加えて、新たに「ベージュ脂肪細胞」という概念が報告された。このベージュ脂肪細胞は白色脂肪細胞と似ているがUCP1を発現しており褐色脂肪細胞のように効率的にエネルギーを燃やすことが出来ます。新しく見つかったホルモンirisinが白色脂肪細胞をベージュ脂肪細胞に変化させることが報告され、新しい肥満治療薬の開発につながるかもしれない。
冷たい外気に触れた時にも白色細胞が変化してベージュ脂肪細胞になりうることが報告された。またサーチュイン1タンパクがベージュ脂肪細胞への変化を誘導しうることも報告された。BMP 8bというタンパクが脂肪燃焼を誘導することが報告された。
★ガンの免疫治療
ガン細胞はなぜか体内の免疫により攻撃されない。最近、T細胞にPD-1(programmed cell death protein 1)というレセプターが発現していることが報告された。PD-L1などのリガンドが結合することでT細胞は攻撃するT細胞(エフェクターT細胞)としての機能が低下し、攻撃しないT細胞(制御性T細胞)としての機能が活性化する。ガン患者の一定数にはPD-L1が血液中に見られるが、PD-1に対する抗体を投与する臨床試験でガンの増殖を抑制する効果が見られた。
★ウイルス学
これまで様々なHIVワクチンが開発が試されたが、あまりうまくいっていない、今年新型のHIVワクチンの可能性が示された。HIVウイルスが免疫細胞(T細胞)に結合する時に使われるEnvタンパクをターゲットにしたワクチン療法である。
★胃腸
腸内の細菌環境が壊れることで大腸炎が起こりうることが報告された。こういった腸内環境の乱れは肝臓の病気や肥満、大腸ガンにつながる。研究者らは高脂肪食をマウスに食べさせると胆汁に変化が起こりグラム陰性菌が増え、大腸炎を起こしうることを報告した。また同様の細菌変化は栄養失調やタンパク質の少ない食事でも起こりうることが報告された。
幼児期に抗生物質に触れると免疫機能の確立が損なわれアレルギーになる可能性が増すことが報告された。
★生殖医療
精子と異なり卵子は生まれてきた後は増えないと考えられてきたが、少し前にマウスの卵巣ではちょっとだけ新たな卵子を作り出しうる細胞が存在していることが報告されていた。今年、人間の女性の卵巣にも新しい卵子を生み出しうる卵子幹細胞が含まれていることが報告された。これは生殖医療のあり方を変える可能性がある。現在、その細胞の取り出し精製方法が研究されている。
(省略されています。全文を読む)
Category:1年間のまとめ記事
2007.03.20
自閉症が、高密度治療で改善(yomiuri)
[[自閉症]]が、高密度治療で改善(yomiuri)
5歳以前の子供を対象に、
〈1〉いすに座らせる
〈2〉物とそれを表す言葉を一致させる
〈3〉お絵かきや工作をする
〈4〉言語をまねる
〈5〉行動を言い表す
などの簡単なことから次第に難易度をあげる教育プログラムを専門家がチームを組んで週に30〜40時間行う研究。
19人の自閉症児童に2年間治療したところ、9人が通常学級に通えるまで症状が改善したと米カリフォルニア大のロバス教授が1987年に報告して注目されている。
Category:知能改善・天才になる方法