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2016.01.07:癌治療薬として研究されている薬物「ABT263(Navitoclax)」は老化した血液細胞のみに自殺を誘導し、血液の状態を若返らせる事が出来る。
2014.01.21:気密性の高い家は屋内のラドンガス濃度が高まりやすく肺ガンになりやすくなる
2013.12.11:医学界No1の学術誌Nature Medicineが選ぶ2013年の医学の重要な進歩8つ
2011.07.29:内閣府、食品安全委員会が「食品に含まれる放射性物質」のリスクに関するまとめを発表
2010.10.26:中年以降に放射線を浴びて癌になる確率は、これまで考えられていたより高い
2008.10.07:抗酸化ビタミンは抗ガン剤やガンの放射線療法を妨げるおそれがある
2008.01.10:CD4+CD25+Foxp3+制御性T細胞による急性/慢性移植拒絶の抑制
2006.10.07:海藻からガンの放射線治療の効果を増強する成分を発見(nikkei)
2003.08.24:1個の細胞に的を絞れるビーム発生装置を開発
2016.01.07
癌治療薬として研究されている薬物「ABT263(Navitoclax)」は老化した血液細胞のみに自殺を誘導し、血液の状態を若返らせる事が出来る。
癌治療薬として研究されている薬物「ABT263(Navitoclax)」は老化した血液細胞のみに自殺を誘導し、血液の状態を若返らせる事が出来る。
老化に伴い、血液中の「造血細胞(新しい血液を作り出す細胞)」が衰えます。これらの細胞は死んでしまえば新たな若い細胞が作られるメカニズムが人体にはあるのですが、実際は衰えたまま生き残り、若い細胞は作られません。この衰えた細胞がうまく役割を果たさないために人体のあちこちで老化現象が起きることが知られています。
今回、研究者らは細胞の自殺プログラム「アポトーシス」にストップをかけている細胞内因子BCL-2とBCL-xLの働きを妨害する薬物「ABT263(Navitoclax)」を投与することにより、「衰えた血液細胞」にのみが自殺し、結果として血液の状態が若返ることを見出しました。
この薬は老化防止薬や、放射線を浴びてしまった場合の治療薬として使える可能性があります。
この研究を発表したのはアメリカ・ミネソタのMayoクリニックの研究者らです。ABT263(Navitoclax)は癌細胞を殺す薬として研究が進められている薬です。癌細胞も「おかしくなっているのにBCL-2やBCL-xLの働きにより自殺しなくなっている」という点で老化細胞と同じと言えます。リンク(www.nature.com/nm/jo...)
Category:#アンチエイジング・老化抑制技術
2014.01.21
気密性の高い家は屋内のラドンガス濃度が高まりやすく肺ガンになりやすくなる
気密性の高い家は屋内のラドンガス濃度が高まりやすく肺ガンになりやすくなる
日本で「ラドンガス」というと温泉の沸く地域でお湯とともに発生する放射線を発するガスで身体に良い効果が知られていますが、世界的には肺ガンの原因になっていることが問題視されています。
ラドンガスは温泉が沸く地域でなくても地面から微量ずつ発生していることが知られていますが、これが家の床を通して室内に入り高濃度で溜まり、試算ではアメリカだけでも1年間に21000人がラドンガスが原因で肺ガンになり死亡していることになるそうです。
(省略されています。全文を読む)
Category:ガン・腫瘍
2013.12.11
医学界No1の学術誌Nature Medicineが選ぶ2013年の医学の重要な進歩8つ
医学界No1の学術誌Nature Medicineが選ぶ2013年の医学の重要な進歩8つ
医学界No.1の権威ある学術雑誌Nature Medicineが今年の重要な医学の進歩を8つの分野について紹介しています。
8つの分野は「再生医療」「免疫学」「マラリアワクチン」「若返りホルモン」「新たな鎮痛メカニズム」「ゲノム書き換え技術」「癌細胞の悪性化メカニズム」「糖尿病治療ホルモン」です。
Nature Medicneは毎年この手の発表をしており、2012年、2011年の内容は下記で紹介しています。
★再生医療:体内でiPS細胞を作れるようになった
初めてiPS細胞の作成に成功したのが2006年、その後、急速に研究が進んでいますが、今年、スペイン・マドリードの研究者により、マウスの体内でiPS細胞を作り出せることが報告されました。
この細胞は、血球細胞や、消化管、すい臓、腎臓の細胞などから作り出されますが、これまで作られていた培養皿中のiPS細胞よりもES細胞に近い特徴を持っており、容易に臓器形成を始めます。研究者はこの現象を分析していくことで、培養皿中で様々な臓器を作り出す手がかりを得られるかもしれません。
★免疫学:自然免疫の謎の解明が進んだ。
人間の身体には2種類の免疫があります。自然免疫と獲得免疫です。自然免疫は体内に入ってきた異物をとりあえず攻撃する役割を担い、獲得免疫は以前に入ってきた異物を強力に排除する役割を担います。
自然免疫を担うリンパ細胞(innate lymphoid cells)は単純に異物を攻撃するということだけでなく、腸内細菌とうまくやっていくために必要だったり、細菌感染が起きた時にどれぐらいの強さで攻撃うるかといった免疫の調製機能なども担っていますが、非常に様々な種類の細胞がありその全容ははっきりと分かっていません。
今年、それらの理解が急速に進みました。たとえばグループ2と呼ばれるIL-5やIL-13を出す細胞が腸内細菌とyまくやっていくのに必要な事や、グループ3と呼ばれるIL-17やIL-22を出す細胞が細菌感染時の好中球の集合をコントロールしていることが分かりました。
★ついに実用的なマラリアのワクチンが出来そう
人類は40年も前に、放射線照射したマラリア原虫を持つ蚊数千匹に刺させるとマラリアに感染しなくなるという現象を発見し、ワクチンを開発可能なであることは分かっていましたが、これを多くの人に簡便に投与出来るワクチンは開発出来ていなかった。
今、最新のワクチンが開発の最終ステージにありついに発売されそうです。このワクチンは開発試験では5ヶ月〜17ヶ月の投与されたボランティアがマラリアに感染する確率を半分に減らしています。
★年老いて肥大した心臓を若返らせるホルモンが見つかる
若いマウスと年寄りマウスの血管をつなぐと、年老いたマウスが若返りますが、この仕組みが解明されました。若いマウスの血液中に含まれるGDF11(growth differentiation factor11)という新発見のホルモンが年老いて肥大したマウスの心臓を若返らせ、たった4週間で若いマウスのように引き締まった心臓に戻すことが示されています。実際に人工的に作ったGDF11を注射するだけでも同じ効果が得られており将来、このメカニズムの薬が開発されることでしょう。
★新たな痛みを感じるメカニズムが解明される
人間が痛みを感じる時は普通は炎症性サイトカインや免疫細胞が痛みの原因物質を作り出します。このメカニズムを遮断することで痛みを減らす薬はありますが、なぜかある種の細菌感染ではこの薬の効果がありませんでした。今回、こういった細菌感染では細菌自身が痛みを感じさせる物質を作り出していることが分かりました、これまで効果が無かった患者に投与することが出来る新しい鎮痛剤の開発が期待されます。
★ゲノムを書き換える技術が進む
ゲノムを直接編集する技術が進んでいます。CRISPR/Cas9は細菌感染に対する免疫システムで働いている酵素ですが、これを用いてヒトの細胞の中の好きな配列を別の配列に書き換える実験が成功しています。この技術により人間の遺伝子の40%の部分は自由に編集可能になります。
すでにこの技術を使って魚やマウスの遺伝子をワンステップで書き換え、遺伝子組み換え生物を作り出せることが示されています。
★ガン細胞が悪性化していく様子が詳細に観察出来るようになった
癌細胞は徐々に変化し、元にあった部位から全身に散らばるような悪性の細胞へと変化していきますがこのメカニズムが最新の遺伝子配列解析技術を利用して明らかにされています。
その変化に共通する様な特徴が見つかれば新たなガン治療薬が開発出来るかもしれません。
★糖尿病治療に有効な新しいホルモンが見つかる。
インスリンはすい臓のβ細胞から分泌されます。このすい臓のβ細胞が死んだり、機能を失ったりするのが糖尿病ですが、今回、β細胞を自由に増やすことが出来るホルモンが発見されました。名前をベータトロフィン(betatrophin)といいます。
このホルモンは症状の軽い糖尿病患者の病気の進行を抑制したり、まったくインスリンが出なくなった?T型糖尿病患者の治療にも使える可能性があります。
(省略されています。全文を読む)
Category:#エイジング関連まとめ
2011.07.29
内閣府、食品安全委員会が「食品に含まれる放射性物質」のリスクに関するまとめを発表
内閣府、食品安全委員会が「食品に含まれる放射性物質」のリスクに関するまとめを発表
リンク先に226ページに及ぶまとまった報告が出されています。
★信頼出来る3つの研究
内部被爆、外部被爆に関係無く信頼出来ると判断した下記3つの研究
から人体に有害な影響を与える放射線量を考えると、自然に受ける被爆を除いて生涯累計被爆量100mSvと考えられる。(なお100mSvの被爆でガンになる可能性が1.08倍になると言われてます)
★一般的な被爆に関する情報
★放射性ヨウ素について
★放射性セシウムについて
★その他の放射性物質について
これ以降は私個人の結論ですが、内部被爆に関して、甲状腺への蓄積がある放射性ヨウ素による有害性は明らかですが、放射性セシウムに関する研究は少なく、また有害性を証明している報告はほとんどありません。体内での半減期、蓄積性の無さを考えるとヨウ素に比べればセシウムは問題はかなり少ないと言えるのでは無いでしょうか。また、原発事故でまきちらされたヨウ素、セシウム以外の放射性物質量は微々たるものと考えられ、また極端な生体への蓄積も知られておらず、いずれも危険性はヨウ素に比べて小さいと言えます。半減期が短いためヨウ素による被爆はすでに極めて低くなっており、現時点で、食物による内部被爆を過剰に心配する必要は無いように感じます。
(省略されています。全文を読む)
Category:未分類
2010.10.26
中年以降に放射線を浴びて癌になる確率は、これまで考えられていたより高い
中年以降に[[放射線]]を浴びて癌になる確率は、これまで考えられていたより高い
これまで動物モデルを用いた研究では癌になるリスクは中年以降に浴びた場合よりも若年で浴びた場合の方が大きいと報告されてきた。しかし、日本の原爆患者の研究ではこれらの差は見られず、動物モデルとの違いは不明であった。
今回、Columbia Univertsity in New YorkのDabvid J. Brennerらは日本の原爆患者らを調査して被爆した年齢と癌になるリスクを再検討した。放射線により癌になる原因は2つ考えられる。
1つめの要因は細胞分裂が盛んな若年層で高いため、従来は若い時に放射線を浴びた時のリスクは中年以降に浴びた人より高いと考えられてきた。しかし中年以降の人の体内にはすでに前癌状態の細胞が多数あるため、2番目の要因を受けやすいため若年と同様のリスクがあることが分かったそうだ。
最近の研究で癌患者の2%がCT検診が原因で癌になった(nikkei)というショッキングな報告がなされている。CTはX線を使い体内の様子を立体的に可視化出来るがこの測定により単純なX線撮影の1000倍の被爆が生じる。(胸部単純X線検査(前後方向)が0.01mSv、腹部CT検査は10mSv)。今回の研究結果をふまえ、中年以降で受けるCT検診などで癌になるリスクにも注意を払う必要があると言える。
(省略されています。全文を読む)
Category:ガン・腫瘍
2008.10.07
抗酸化ビタミンは抗ガン剤やガンの放射線療法を妨げるおそれがある
抗酸化ビタミンは抗ガン剤やガンの[[放射線]]療法を妨げるおそれがある
Should Supplemental Antioxidant Administration Be Avoided During Chemotherapy and Radiation Therapy?
JNCI Journal of the National Cancer Institute 2008 100(11):773-783
Category:サプリメント
2008.01.10
CD4+CD25+Foxp3+制御性T細胞による急性/慢性移植拒絶の抑制
CD4+CD25+Foxp3+制御性T細胞による急性/慢性移植拒絶の抑制
移植医療の主要な挑戦といえば、移植組織の拒絶につながる強力な免疫拒絶をコントロールすることだ、免疫抑制剤により急性の拒絶は効果的に抑制出来るが、一部の患者では、慢性的な免疫拒絶が起こり、最終的には移植臓器の機能が失われてしまう。移植組織に対する免疫寛容を作り出すことは免疫拒絶と人生を通じた免疫抑制剤による治療を避けることにつながる。
自己抗原に対する免疫寛容はいくつかのメカニズムで起こることが知られている。一つは制御性T細胞の働きによる。今回、研究者らはマウスにおいて臨床的に許容出来るレベルの放射線を用い、in vitroにおいて抗原により刺激されたCD4+CD25+Foxp3+制御T細胞を用いることで骨髄や皮膚、動脈の移植塊に対する長期間のトレランスを起こせることを示している。
適切に刺激された制御T細胞が将来的な人生を通じた免疫寛容を起こすことが出来る可能性がある。
Category:#臓器移植
2006.10.07
海藻からガンの放射線治療の効果を増強する成分を発見(nikkei)
海藻からガンの[[放射線]]治療の効果を増強する成分を発見(nikkei)
抗がん剤も放射線療法もガン細胞に効果はありますが強い副作用が問題です。しかし以下の放射線療法を増強する物質を使用することで副作用の無い治療が可能になるようです。
東京理科大学理工学部応用生物科学科の坂口謙吾らのグループはウニやスギノリに含まれるSQAG(SQMG)と呼ばれる糖脂質に放射線治療の効果を増強する効果があることを発見した。
SQAGはそれ自身でも高い濃度では血管新生に作用するが、放射線照射と組み合わせた時、少量で血管内皮細胞のみに作用し、血管新生を抑制し、結果としてガンの増殖を抑える効果があった。
SQAGはもともとDNAポリメラーゼ阻害剤として知られており、また、血管内皮細胞に特異的に発現しているTie-1、Tie-2などと結合することがわかっている。研究者らはこれらの作用が同時に起こることで、それぞれの作用は弱いが、結果として血管内皮細胞のみに強い効果を与え、副作用の少ない抗ガン効果が得られているのではないかと推測している。この研究に関しては、札幌医科大学や東京医科歯科大学と共同で臨床応用を目指す。製品化は東洋水産が検討中かな
Category:ガン・腫瘍
2003.08.24
1個の細胞に的を絞れるビーム発生装置を開発
1個の細胞に的を絞れるビーム発生装置を開発
放射線医学総合研究所と真空装置メーカー「アルバック」は1個の細胞に的を絞って2マイクロメートルのα線を出せる装置(SPICE)を開発した
磁場で放出したα線を曲げ的を絞るようです。
Category:治療技術