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BMP


BMPs:Bone morphogenetic proteins(骨形態形成タンパク質)
----------このキーワードを使っている記事----------
2022.03.11:「歯を生やす」ことを目指す京大初のベンチャー「トレジェム・バイオファーマ」が臨床試験Ph-Iを開始に向け4.5億円資金調達。USAG-1中和抗体
2016.03.23:東京医科歯科大、ホルモンペプチドOP3-4を作りたい部分に注射するだけで好きな部分に骨を作ることに成功
2012.12.14:医学分野の最も有名な学術雑誌「Nature Medicine」が選ぶ2012年の重要な研究成果
2007.05.23:皮膚に塗って毛幹細胞にBMP関連遺伝子を導入し育毛を行うことに成功
2003.07.21:ライオンが毛根細胞の増殖を促進する新育毛剤を医薬部外品として認可させ年内にも発売の予定
2003.06.17:ライオンが男性の脱毛部分で現象しているタンパク質2つを決定(ライオンプレスリリース)

2022.03.11

「歯を生やす」ことを目指す京大初のベンチャー「トレジェム・バイオファーマ」が臨床試験Ph-Iを開始に向け4.5億円資金調達。USAG-1中和抗体
「歯を生やす」ことを目指す京大初のベンチャー「トレジェム・バイオファーマ」が臨床試験Ph-Iを開始に向け4.5億円資金調達。USAG-1中和抗体

↑BTW


引用元:Anti-USAG-1 therapy for tooth regeneration through enhanced BMP signaling, Sci Adv. 2021 Feb 12;7(7):eabf1798.

経緯としては下記らしい

報告論文はこちら
論文を見るとマウス100匹以上を使った実験を行っており、確かにUSAG-1欠損マウスにおいて歯が回復する頻度が上昇している(100%生えてくるわけでは無い)、そして正常なマウスでは異常な起こらない抗体もある(異常が生じている抗体もある)。

まずは先天的に歯が生えない患者の治療を目指し、その後、後天的に虫歯や歯周病で歯が失われた患者の回復を目指すとのことだけど、動物実験で高齢になった後も歯が生えさせることに成功した結果はあるのかな?

「歯生え薬」安全性試験へ 京都大発新興が4.5億円調達: 日本経済新聞

Category:#歯の健康テクノロジー




2016.03.23

東京医科歯科大、ホルモンペプチドOP3-4を作りたい部分に注射するだけで好きな部分に骨を作ることに成功
東京医科歯科大、ホルモンペプチドOP3-4を作りたい部分に注射するだけで好きな部分に骨を作ることに成功

↑BTW

 マウスでの実験です。これまでにもBMP-2というホルモンを使って同じ事が可能でしたが、BMP-2を使った場合は強い炎症が起きる副作用が問題でした。今回のホルモンペプチドOP3-4を使うことで炎症を起こさずに作りたい部分に骨を作れるそうです。

 あごの骨は老化とともに減少することがあり、減少すると噛み合わせが悪くなったり人工歯根の植え付けが出来なくなるという問題があり、骨を増やすニーズがあるそうです。

 整形の幅も広がるかな?よし、角を生やそう!

Category:骨・軟骨・関節の治療、再生医療




2012.12.14

医学分野の最も有名な学術雑誌「Nature Medicine」が選ぶ2012年の重要な研究成果
医学分野の最も有名な学術雑誌「Nature Medicine」が選ぶ2012年の重要な研究成果

↑BTW

 医学分野の最も有名な学術雑誌Nature Medicineが2012年に発表された重要な研究成果として8つの研究フィールドに分けて紹介しています。

★神経科学
 自閉症の原因遺伝子についての発見があった。自閉症患者の遺伝子を1000人分調べ共通点を探したところ、変異すると自閉症になりうる共通変異が100以上見つかった。自閉症は父親の年齢が高いほど確率が高いが、高齢の男性の精子が遺伝子変異を起こしやすいことと関係していると思われる。


(省略されています。全文を読む

Category:1年間のまとめ記事




2007.05.23

皮膚に塗って毛幹細胞にBMP関連遺伝子を導入し育毛を行うことに成功
皮膚に塗って毛幹細胞にBMP関連遺伝子を導入し[[育毛]]を行うことに成功

↑BTW

発表したのは北大の原島秀吉先生らのグループ
毛は成長し、皮膚表面に移動し、休止基を迎えるというサイクルを繰り返している。今回、研究者らは毛の成長サイクルに関わるBMPの受容体の遺伝子caBmpr1a(constitutively active bone morphogenetic proitein type IA receptor)を研究者らが開発した脂溶性の膜につつんだウイルス模倣した粒子状構造体MEND(multifunctional envelope-type nano device)に包みマウス皮膚に塗布した。すると通常では成長した後、皮膚表面に移行するサイクルを繰り返すはずの毛包が長期間にわたり停止し、毛周期が遅れることが確認された。
このことは毛包が毛を生やしている期間を延ばすことを意味し、増毛技術といえる。

Octaarginine-modified multifunctional envelope-type nanoparticles for gene delivery.
Gene Ther. 2007 Apr;14(8):682-9. Epub 2007 Feb 1 PMID: 17268535

Category:毛髪・毛、育毛




2003.07.21

ライオンが毛根細胞の増殖を促進する新育毛剤を医薬部外品として認可させ年内にも発売の予定
ライオンが毛根細胞の増殖を促進する新[[育毛]]剤を医薬部外品として認可させ年内にも発売の予定

ライオンは以前から「6−ベンジルアミノプリン」という物質が育毛に効果がある事を突き止めており、効能をはっきりうたえる医薬品として発売する道もあったが、日一日と髪の毛が気になる人のために医薬部外品として早期発売を目指したそうです。

日本で医薬品として開発するほどバカらしいことは無いですからね。

6−ベンジルアミノプリンはBMP、ephrin等の遺伝子発現を増加させることも確認されています。

Category:毛髪・毛、育毛




2003.06.17

ライオンが男性の脱毛部分で現象しているタンパク質2つを決定(ライオンプレスリリース)
ライオンが男性の脱毛部分で現象しているタンパク質2つを決定(ライオンプレスリリース)

これまで脱毛を促す遺伝子ってのは分かっていたが、発毛を促す遺伝子が分かったのは初めてだそうです
その遺伝子とはephrinと、BMP、前者はエフリンと読んで血管を作り出す遺伝子、後者は骨を作り出す遺伝子、脱毛症の人は正常な人の、それぞれ4%、1%しかこれらの遺伝子が働いていないそうです。

とても興味深いかも、ephrin以外の血管新生促進因子は変化無いのでしょうか?BMPって骨以外の作用はよく知られているのかな?

Category:毛髪・毛、育毛