2022.03.11
「歯を生やす」ことを目指す京大初のベンチャー「トレジェム・バイオファーマ」が臨床試験Ph-Iを開始に向け4.5億円資金調達。USAG-1中和抗体
引用元:Anti-USAG-1 therapy for tooth regeneration through enhanced BMP signaling, Sci Adv. 2021 Feb 12;7(7):eabf1798.
経緯としては下記らしい
- 2007年:歯が多いモデルマウス(USAG-1遺伝子欠損マウス)が発見される
- 京都大学の?橋克准先生がマウス抗USAG-1抗体を用いて「歯が少ないマウスに1回注射することで歯の数が増えることを発見)。フェレットでも歯が増えることを発見
- この抗体をヒト化した開発候補化合物TRG-035を取得、臨床試験開始に必要な非臨床安全性試験を終了
論文を見るとマウス100匹以上を使った実験を行っており、確かにUSAG-1欠損マウスにおいて歯が回復する頻度が上昇している(100%生えてくるわけでは無い)、そして正常なマウスでは異常な起こらない抗体もある(異常が生じている抗体もある)。
まずは先天的に歯が生えない患者の治療を目指し、その後、後天的に虫歯や歯周病で歯が失われた患者の回復を目指すとのことだけど、動物実験で高齢になった後も歯が生えさせることに成功した結果はあるのかな?
「歯生え薬」安全性試験へ 京都大発新興が4.5億円調達: 日本経済新聞
Category:#歯の健康テクノロジー
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