2025.07.11
脳老化を遅らせうる新規遺伝子候補と新規医薬品を3万人の脳MRIと実年齢のギャップ解析で多数見つけた。CA4、RRM1、TUBBなどの遺伝子に可能性あり
脳の老化度と実年齢の差異は脳の健康状態を評価する上で有用ですが、脳の老化度に影響を与える遺伝子が具体的に何なのかは明確ではありません。研究者らはMRIを使って29097人を脳を分析、実年齢とのギャップを用いて分析を行ったところ下記の結論に至りました。
- 64の医薬品を作れそうな遺伝子を見つけ出した。
- その64種類の候補遺伝子に関係する医薬品の中にはケルセチンなど既にアンチエイジングの臨床試験が行われている医薬品が含まれていた。シロリムス、レスベラトロール、テストステロンなど
- その中で2つの根拠のある遺伝子は37あり、3つの根拠のあるもっとも有望な遺伝子は7つだった。→MAPT, TNFSF12, GZMB, SIRPB1, GNLY, NMB, and C1RL,

出典:Genetically supported targets and drug repurposing for brain aging: A systematic study in the UK Biobank
青字が脳のアンチエイジングに影響しそうな遺伝子、赤色が既にアンチエイジング効果が知られている薬で、それらの遺伝子に関わっているもの。黒は今回新しく候補として見出した医薬品になります。
新しく見出したアンチエイジングに関して未開の遺伝子はCA4、RRM1、TUBBあたりでしょうか。
CA4(降圧剤のターゲット遺伝子)の関連文献は
RRM1(抗がん剤のターゲット)の関連文献はTUBBはチューブリンの遺伝子(抗がん剤のターゲット)3D-ViTというモデルは脳のMRI像から実年齢を誤差3歳以内で判別するらしい
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(Testosterone)男性ホルモンの一種、睾丸と副腎から分泌される。一般に30歳ごろから減少しはじめ年1〜2%ずつ減少すると言われる。テストステロンの減少量は個人差が非常に大きく、人によっては60代でも30代と代わらない量が分泌されている人もいる。
すばらしい更年期―性とテストステロンの事実
テストステロンについて(大東製薬)
テストステロンの作用・はたらき(大東製薬)
wikipedia
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