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2024.07.31
1か月ごとに5日間の絶食を行い免疫を高めることでガン治療効果を高める臨床試験の結果
出典:Fasting-Mimicking Diet Is Safe and Reshapes Metabolism and Antitumor Immunity in Patients with Cancer(Cancer Discov (2022) 12 (1): 90?107.)
マウス実験ではFMD(fasting-mimicking diets)で全身の代謝および、抗腫瘍免疫が上昇することにより抗がん剤治療効果が高まることが報告されていますが、今回、研究者らは同様の効果が人間で起こりえるかを確認する臨床試験を行いました。
101人の患者には標準の癌治療を受けてもらいながら1か月(28日間)に一度5日間の食事制限を行いました。この5日間は完全な絶食ではなく1日目は600kcalの食事のみ、2〜5日目は300kcalの食事のみ食べることが出来ます。
臨床試験の結論としてがん患者のFMDダイエットは安全であることが確認されました。またマウスと同じように抗腫瘍免疫の上昇も確認されました。これは血液中の免疫抑制性ミエロイド細胞数の減少や制御T細胞の減少によるものという結果でした。
またこれらと矛盾せず、腫瘍内の細胞性免疫細胞の数が増え、IFNガンマなど免疫の上昇を示すホルモンの上昇も確認されました。
今回の研究では直接的な「癌の治療効果」については言及されていませんが、かなり効果があることを示している結果ではないかと個人的には思います。また健康な時からこれをやっていると癌になりにくいのかもしれませんね。
Category:ガン・腫瘍
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