2025.07.25
RANKリガンド投与でマウスの胸腺を若返らせて加齢の伴う免疫力低下を回復させることに成功
老化に伴う免疫学的な変化は胸腺が衰え、T細胞の数が減ることにより、ワクチンに反応しなくなり、感染症にかかりやすくなり、ガンになりやすくなることである。この研究者はRANKリガンド(receptor activator of NFκBリガンド)刺激が老化したマウスで減少し、これが胸腺の衰えにつながっていることを発見した。
- RANKL treatment restores thymic function and improves T cell?mediated immune responses in aged miceScience Translational Medicine, 4 Dec 2024, Vol 16, Issue 776, DOI: 10.1126/scitranslmed.adp3171
RANKはこれまで破骨細胞の分化、成熟に関わる因子として主に注目されていたようです。RANKLを阻害するホルモンとしてはOsteoprotegerin(OPG)が知られ、またRANKLの作用を妨害する抗体医薬としてdenosumab(商品名:プラリア、ランマーク)が開発されています。
検索したところRANKシグナルのアゴニストとして開発されている薬は見当たりませんでした。
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