最強のコンビネーション?がん免疫治療抗体抗PD-1抗体(オブジーボ・ニボルマブ)が抗CTLA-4抗体(ヤーボイ・イピリムマブ)と相乗して効く仕組み
カテゴリー:ガン・腫瘍(記事数:71)

↑B

2017.03.07

最強のコンビネーション?がん免疫治療抗体抗PD-1抗体(オブジーボ・ニボルマブ)が抗CTLA-4抗体(ヤーボイ・イピリムマブ)と相乗して効く仕組み

 薬価が高くて問題になっているオブジーボに、別の薬価が高い薬を組み合わせることで相乗効果が得られることが報告されました。さあ厚生労働省はどうする!!!!?

 日本の小野薬品が開発した抗PD-1抗体(オブジーボ・一般名ニボルマブ)は「がん免疫治療薬(免疫チェックポイント阻害剤)」という新しいメカニズムの薬で、がんの根治が期待出来る薬として期待されています。一方、免疫チェックポイント阻害剤にはもう一つ、BMS社が発売しているCTLA-4阻害剤(ヤーボイ・イピリムマブ)というメカニズムの違う薬があります。今回、この2つの薬が相乗して効くメカニズムが報告されています。

2つの薬は以下のように効きます。

報告によると、抗CLTA-4抗体を投与された患者は、多くの(他種類の)T細胞が出来ており、このT細胞が多いほど、抗PD-1抗体の効果が高まっていたとのことで想定されていた通りのコンビネーションによりお互いの薬効を高めているようです。

 今のところ、この2つの抗体を組み合わせて使う治療は日本では保険適用になっていません。抗PD-1抗体(オブジーボ)のみを使った場合の医療費が高すぎて問題になっている情況です。もう一つの抗体を組み合わせることは必要な医療費が2倍になることを意味しており厚生労働省は頭を悩ませているんじゃないかと想像します。

Category:ガン・腫瘍

 Keyword:PD-1/47




コメント

いいっすね!=10
001 [03.08 01:16]ふぁ@YahooBB:ひとまず日本での認可を遅らせ、適用を限定的に。笑。これまでどおり牛歩戦術を駆使して予算捻出の知恵を絞る。ICHが進んで牛歩戦術も使いにくくなっているが…。 (5)

名前 コメント(※改行は省略されます)

※3回以上の連続書き込み不可
この記事のアクセス数: ↑B
[RSS]


■■ このカテゴリーのその他の記事■■

■■他サイトの関連記事(自動)■■
PD-1


■■ 最近アクセス数の多い記事 ■■

すべて見る