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睡眠



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2024.02.01:これまでに実施されたNMN(ニコチンアミド)の臨床試験のまとめレビュー(2023年11月報告)
2023.12.12:健康長寿を実現するための人気の10ガジェットって記事。ろくなのがないw
2022.07.22:男だけが夏に食欲が増している事実が見つかり理由が解明される。ヒフの脂肪細胞がグレリンを生成
2019.11.06:ショートスリーパー遺伝子「neuropeptide S receptor (NPSR1) 」変異の3つ目が見つかる
2019.06.20:老化とともに血液中の量が減少する酵素「eNAMPT」を注射してマウスの寿命を延ばすことに成功
2019.01.30:朝起きられない事に関係する237の遺伝子を発見
2018.08.29:レム睡眠、ノンレム睡眠に関する遺伝子が特定される。夢を見ないマウスの作製に成功
2018.05.30:「ビタミンB6」サプリメントで夢の量を増やすことが出来るが、「ビタミンB類」ではダメとの研究結果。
2017.10.12:アメリカ睡眠学会、中学、高校の始業時間を8:30より遅い時間にすることにより学習効果が向上し健康も増進すると提案
2017.02.24:「睡眠時無呼吸症候群」実は2種類、閉塞性・中枢性で違い
2016.08.23:青色光は目を覚まさせ、緑色光は眠たくさせる事を証明した実験報告
2016.05.27:24時間働けますか!睡眠不足でも記憶力低下を防ぐ実験にマウスで成功
2016.02.02:夜更かしを3日間しただけで体内の周期的な遺伝子発現がメチャクチャになる
2016.01.05:睡眠の質が悪いと癌が増殖する
2014.04.23:睡眠薬「マイスリー」(薬物名:ゾルピデム)を飲み昼寝をすると言語記憶が向上する
2014.02.19:睡眠中に脳波のリズムに合わせた音楽を聴かせるだけで記憶力が向上する
2013.10.25:嫌な記憶のみを忘れっぽくし、他の記憶には影響を与えない薬物が発見される。しかも薬局で買える薬に含有される成分だった。
2012.10.15:慢性的な睡眠不足が身体に及ぼす具体的な影響
2012.08.15:嫌な事があった日は徹夜すると嫌な気分が緩和しトラウマになりにくい。という研究結果
2012.08.15:起きている時に学んだ事は睡眠中(特に寝た直後のレム睡眠中)に脳に定着する
2012.08.15:平日の睡眠時間が6時間以下の人が週末2日間寝だめをしても作業効率が回復して無いことが明らかに
2012.06.08:睡眠不足は脳神経の発達を促す。寝る子は育つがバカになる?
2012.03.13:血圧を下げる薬「プラゾシン」にはPTSDに伴う悪夢を解消しうる別の作用がある。
2009.11.01:ネムーのその他の特徴
2009.11.01:フィンランド「ナイトミルク社」
2009.11.01:用語:メラトニン
2009.11.01:ほんとうに眠くなるのか?
2009.11.01:メラトニンを多く含むミルク「ネムー」
2009.11.01:睡眠障害の原因の一つは睡眠時に体内のメラトニン量が足りないため
2008.08.14:脳内で起こる記憶処理に睡眠が影響
2008.03.12:“睡眠不足は肥満のもと”5時間未満だと1・4倍に(yomiuri)
2007.05.16:高脂血症薬、睡眠障害に効果? マウス、早寝早起きに
2007.01.05:睡眠が断片化され、レム睡眠が充分にとれないと記憶に問題が起こる
2003.05.19:「睡眠」も生後、発達して成熟する

2024.02.01

これまでに実施されたNMN(ニコチンアミド)の臨床試験のまとめレビュー(2023年11月報告)
これまでに実施された[[NMN]](ニコチンアミド)の臨床試験のまとめレビュー(2023年11月報告)

↑BTW

下記の図は論文に掲載されているもので、左側にマウス動物実験から得られている効果の一覧、右側が臨床試験において人間で効果が確認された作用の一覧になっています。

出典:The Safety and Antiaging Effects of Nicotinamide Mononucleotide in Human Clinical Trials: an Updateより

★マウスで確認された効果

★臨床試験で確認された効果
  • 安全性:基本的に安全
  • 睡眠:改善無し
  • 生理的能力:加齢に伴う筋肉の機能不全からの保護、身体機能の向上
  • 眼:効果は見られてない
  • 聴力:高齢者での聴覚の改善
  • 認知能力:効果は見られていない
  • 糖尿病:筋肉のインスリン抵抗性の改善
  • テロメア:テレメアの延長作用
う〜ん。。。。。改めて非常に効果がショボいような気がする。
俺の理解が間違ってなければ、NMN投与でマウスの寿命は変わらないんだよね。健康寿命が延びれば平均寿命に影響は与えると思うんだけど。。。。

マカとビタミンBで得られる効果程度じゃないか?

Category:ニコチンアミド・NMN




2023.12.12

健康長寿を実現するための人気の10ガジェットって記事。ろくなのがないw
健康長寿を実現するための人気の10ガジェットって記事。ろくなのがないw

↑BTW

↓海外のニュース記事なんですが、ずいぶんマニアックで知っているのが1つも無い。しかしさすが健康器具、ほとんど日本から入手可能だw

1. Smart Sleep & Wellness Wearable Technology ? Hapbee10110イイネ
スムーズな入眠をアシストするシステムみたい。全身を加温するマットとか、携帯用の頭部分のみを加温する装置とか。


2.ThechiliPadSleep System
これか?

快適な温度で寝れるようなベッドにひく簡易ウォーターベッドみたいなシステムみたい。快適そう。

3.Therapeutic Wobble Chair - The Pettibon System
背中、背骨の痛みに優しい椅子らしい。

4.Somavedic UK - The Ultimate EMF effects mitigation device? Somavedic Ltd.1386イイネ

これだ。。。空間を電磁波で癒すらしい。ヤバい系かもw
ソマヴェディック ヴェディック 空間ヒーリング装置 ジオパシックストレス ソマべディック 電磁波 ソマヴェティック(楽天)

5.Blublox?Glasses
なんだ、単なるブルーライトカット眼鏡だった。

(省略されています。全文を読む

Category:未分類




2022.07.22

男だけが夏に食欲が増している事実が見つかり理由が解明される。ヒフの脂肪細胞がグレリンを生成
男だけが夏に食欲が増している事実が見つかり理由が解明される。ヒフの脂肪細胞がグレリンを生成

↑BTW

雑誌Nature Metabolismで報告されています。

下記に図示してみました。

皮膚の中の脂肪細胞は紫外線(UVB)を浴びるとp53が活性化し、食欲ホルモンとして知られる「グレリン」を作り出し全身に送り出すそうです。さらに脂肪細胞の中でp53がグレリンを生成するためのメカニズム(p53がグレリンのプロモーターに結合)は女性ホルモンとして知られる「エストロゲン」でブロックされることも分かり、この現象は男性でのみ生じるそうです。

この現象は3000人を調べたら下記のように「男だけが夏に食欲が増加している」ことを発見したことから始まったそうです。

この現象はマウスでも起きたそうです。

太古の昔は夏の暑い中も外に出て作業していた男性が体力を維持すうために出来た仕組みだったりするのでしょうか?今のエアコンで夏でも快適に過ごせる時代では男だけ夏に太っちゃうんですかね?

またこのメカニズムのトリガーは皮膚の「脂肪細胞」とのことで、太っている人ほど紫外線に当たると食欲が増すことが考えられます。

ちなみにグレリンは寝不足でも増えます。そして脳神経を発達させる働きも知られています。

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Category:ダイエット・メタボリックシンドローム




2019.11.06

ショートスリーパー遺伝子「neuropeptide S receptor (NPSR1) 」変異の3つ目が見つかる
ショートスリーパー遺伝子「neuropeptide S receptor (NPSR1) 」変異の3つ目が見つかる

↑BTW

この遺伝子変異は4.3〜5.5時間しか眠らない父親と息子の全ゲノムシークエンス研究から見つけたそうです。この遺伝子をネズミに導入すると活動時間が増え睡眠時間が減り、かつ睡眠を制限した時の脳障害が抑制出来たそうです。

これまでに見つかった2つのショートスリーパー遺伝子はDEC2変異とADRB1(β1アドレsなリン受容体遺伝子)変異とのこと。


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Category:睡眠




2019.06.20

老化とともに血液中の量が減少する酵素「eNAMPT」を注射してマウスの寿命を延ばすことに成功
老化とともに血液中の量が減少する酵素「eNAMPT」を注射してマウスの寿命を延ばすことに成功

↑BTW


論文のGraphical Abstractより。EVsに包まれたeNAMPTは各種臓器でNAD+の生合成を上昇させ、すい臓ではインスリン合成を、網膜では光受容体の活動を、海馬では認知能力を上昇させ、また視床下部(Hypothalamus)ではSIRT1活性(サーチュイン)を上昇させ、身体活動を上昇させ、睡眠のクオリティーを上昇させる
(論文要約)老化は人体の機能を低下させ、慢性疾患を生じさせる重大なリスク要因である。加齢に伴って減少する全身血液中のNAD+量が老化のプロセスに重要な役割を担っていることは多くの動物種で知られているが、今回、研究者らは全身の血中を巡っている細胞外ニコチンアミドリン酸化リボシルトランスフェラーゼ(eNAMPT)も老化に伴い劇的にマウスやヒトにおいて減っていることを示す。

 研究者らはマウスを遺伝子操作し、脂肪細胞にeNAMPTを多く作らせるようにすることでマウスで健康寿命が延びること、また、eNAMPTは細胞外小粒子(EVs)で輸送されており細胞内に入りNAD+の生合成を上昇させる作用を持つが。若いマウスの血液から取り出したeNAMPT入りEVsを老化マウスに投与するだけでも運動性を上昇させ、寿命が延長することを実験で示しており間違いないと考えられる。

今回の発見はeNAMPT入りEVsを医薬品として開発すれば老化抑制し、アンチエイジングを強力に起こす可能性を示していると言える。


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Category:#アンチエイジング・老化抑制技術




2019.01.30

朝起きられない事に関係する237の遺伝子を発見
朝起きられない事に関係する237の遺伝子を発見

↑BTW

これまでに24個知られていたが、さらに237個見つけたそうです。

年とると睡眠時間が短くなるよ、老人は早起きだよってよく聞くけど、最近、7時間寝ないと頭が冴えなくなってきたんだけど、どうなってるんだ?趣味の時間が全然取れないよ。。。。
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Category:#遺伝子診断 #遺伝子多系




2018.08.29

レム睡眠、ノンレム睡眠に関する遺伝子が特定される。夢を見ないマウスの作製に成功
レム睡眠、ノンレム睡眠に関する遺伝子が特定される。夢を見ないマウスの作製に成功

↑BTW

chm1とchm3という2つの遺伝子を取り除いたマウスは睡眠時間が短くなりレム睡眠がゼロになったそうです。すなわち夢を見ないマウスが出来上がりました。このマウス少しだけ元のマウスより記憶力が劣っていたそうですが生きる上では支障がない程度だったそうです。

人間でも同じであるならば、chm1、chm3の作用を抑制する薬を作ることで人間のレム睡眠を無くすことが出来る可能性があります。

何の意味があるのか?とも思いますが、レム睡眠/ノンレム睡眠は脳の働きに大きな影響を与えていると考えられているので、睡眠障害とか精神的な病気の治療に使えるかもしれません。


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Category:#精神活動 #高次脳機能




2018.05.30

「ビタミンB6」サプリメントで夢の量を増やすことが出来るが、「ビタミンB類」ではダメとの研究結果。
「ビタミンB6」サプリメントで夢の量を増やすことが出来るが、「ビタミンB類」ではダメとの研究結果。

↑BTW

 2002年の研究で、ビタミンB6サプリメントを寝る前に飲むことで、夢を鮮明に、情動的に色彩豊かに記憶し、思い出しやすくなると報告されています。

 今回の研究は、オーストラリアの研究者が、この2002年の研究を、参加者を増やして100人のボランティアで再現しました。試験はプラセボ対称二重盲目試験(試験終了まで、研究者もボランティアも誰が本物のB6を飲んでいて、誰が偽物の薬を飲んだか分からなくして行う)で行われ、240mgのビタミンB6サプリメント5日連続飲んでもらいました。
 その結果、ビタミンB6サプリメントを飲むことにより夢の量が増加し、思い出しやすくなるという2002年の研究結果が再現されましたが、2002年の報告のような夢の鮮明さや色彩感覚への影響を見られませんでした。また比較のため行った「ビタミンB類」を飲んだグループでは睡眠の質が悪くなり、起きた時の疲労感が上昇する傾向が見られたそうです。

ちなみに、ビタミンB6は1日100〜300mg飲むと神経障害などの毒性を起こすとの報告があり、この試験のような連日の大量摂取は危険と注意書きがされています。

「ビタミンB類」のサプリメントで悪影響が出るという結果も気になりますね。



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Category:#サプリメント




2017.10.12

アメリカ睡眠学会、中学、高校の始業時間を8:30より遅い時間にすることにより学習効果が向上し健康も増進すると提案
アメリカ睡眠学会、中学、高校の始業時間を8:30より遅い時間にすることにより学習効果が向上し健康も増進すると提案

↑BTW

思春期の間のサーカディアンリズム(体内時計)により、遅寝、遅起きとなり、結果、学習効率を落とし、健康状態を悪化させる原因となる。とくにアメリカでは、朝に車を運転して登校する学生の危険に繋がるとのこと。

研究では早い始業時間により「学習効率低下」「肥満」「代謝異常、心臓血管疾患」「鬱病増加」「体内時計の異常」「リスクを起こしやすい行動の増加」「運動能力障害」の問題が生じ、これらは若者の死亡原因の35%を占めるそうです。研究者によると始業を1時間遅らせればこのリスクは16.5%低下するそうです。


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Category:睡眠




2017.02.24

「睡眠時無呼吸症候群」実は2種類、閉塞性・中枢性で違い
「睡眠時無呼吸症候群」実は2種類、閉塞性・中枢性で違い

↑BTW

なるほど、気道が狭くなって起こる「閉塞性」の無呼吸の他に、「中枢性」があるそうです。これは呼吸のコントロールに問題があり、コントロールの反応が悪いなどの場合、「呼吸しすぎる」→「血中の二酸化炭素が減りすぎて呼吸ストップ」を繰り返すそうです。

昼間の眠気が主要な症状らしいけど、別にこの症状で死んだりするわけではないって事で良いかな?
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Category:未分類




2016.08.23

青色光は目を覚まさせ、緑色光は眠たくさせる事を証明した実験報告
青色光は目を覚まさせ、緑色光は眠たくさせる事を証明した実験報告

↑BTW


PLOS Biology1/PLOS Biology2

 アメリカ・オックスフォード大学のVioletta Pilorzらによる研究です。青色光(470nm)を当てると入眠まで時間がかかり、寝ている時間が短くなりますが、一方、緑色光(530nm)を当てると凄い勢いで入眠出来ることが報告されています。

 メカニズムとしては青色光照射によりMelanopsinの入力がSCNで低下することが睡眠を妨げる原因のようです。ネズミを使った研究ですが人間にも当てはまるかもしれません。


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Category:睡眠




2016.05.27

24時間働けますか!睡眠不足でも記憶力低下を防ぐ実験にマウスで成功
24時間働けますか!睡眠不足でも記憶力低下を防ぐ実験にマウスで成功

↑BTW

 睡眠不足時に記憶力が低下することが知られていますが原因は完全には分かっていません。今回研究者らは大脳新皮質の第二運動野(M2)という領域から第一体性感覚野(S1)という領域への神経回路の影響を調べました。

このM2→S1回路は睡眠開始直後のノンレム睡眠で働いていることが知られており、睡眠不足時にはこの神経接続を介した情報伝達が妨害されていることになり、これが記憶力低下の原因である可能性があります。今回、研究者らは睡眠不足にしたマウスのM2部分、S1部分に同じパターンの電気刺激を人工的に与え擬似的にM2→S1回路が働いているようにすることで記憶力が回復することを見出しました。

 M2部分とS1部分に同期した刺激を与える方法としてはマウスを遺伝子改変し、「チャネルロドプシン」という光を受けると電気信号を発生するタンパク質を脳神経に導入しています。このマウスの脳神経細胞は光を当てるだけで電気刺激を発生するようになります。これによりレーザーなどを使うことで脳の好きな場所に電気刺激を発生させることが出来ます。

 今回は遺伝子改変を使って人工的電気刺激を発生させましたが、電気刺激を起こさせる方法は他にも色々あります。研究らは今回発見した現象が睡眠障害などの治療に使えないかと考えています。


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Category:睡眠




2016.02.02

夜更かしを3日間しただけで体内の周期的な遺伝子発現がメチャクチャになる
夜更かしを3日間しただけで体内の周期的な遺伝子発現がメチャクチャになる

↑BTW

 研究者らは22人の健康なボランティア(男女11人ずつ)を雇い、1日ごとに睡眠時間を4時間遅らせる生活を3日間行わせ、3日後に血液中のメラトニンレベルを測定、血液細胞中の遺伝子発現を調べました。

 結果、3日程度では眠気などを司ることで有名な血液中のホルモン「メラトニン」量の変化は大きな影響を受けておらず、元の生活周期のパターンのまま分泌されていることが分かりました。

 しかしながら、血液中の細胞の遺伝子発現を調べてみたところ、通常は昼・夜の周期に合わせて規則正しく発現の増減を繰り返している周期的遺伝子発現が6.4%→1%と激減することが分かりました。変化した遺伝子の中には遺伝子に長期的な影響を与えうるクロマチン(染色体)修飾遺伝子(DNAメチラーゼやDNAアセチラーゼ)も含まれていました。また、タンパク質の翻訳・転写に関わる多数の遺伝子、また、温度により制御される遺伝子(寒い時に誘導される遺伝子など)も影響を受けていました。

 不規則な生活は感じる以上の影響を身体に与えていそうです。


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Category:睡眠




2016.01.05

睡眠の質が悪いと癌が増殖する
睡眠の質が悪いと癌が増殖する

↑BTW

 断片的な睡眠により腫瘍関連マクロファージとTLR4シグナルを介して癌の増殖が誘導されるそうです。

まあ、ねずみちゃんを一晩中連日にわたりずっと2分以上連続して寝れなくしたヒドイ実験の結果ではありますが。
これで人間の睡眠の質を議論するとか研究者狂ってる。


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Category:ガン・腫瘍




2014.04.23

睡眠薬「マイスリー」(薬物名:ゾルピデム)を飲み昼寝をすると言語記憶が向上する
睡眠薬「マイスリー」(薬物名:ゾルピデム)を飲み昼寝をすると言語記憶が向上する

↑BTW

 睡眠には浅い睡眠で知られるレム睡眠や深い睡眠で知られるノンレム睡眠があります。睡眠が記憶のメカニズムに重要な役割を担っていることは広く知られるようになりましたが、レム睡眠やノンレム睡眠のどちらが関与しているのはよく分かっていません。

 今回、アメリカ・カリフォルニア・リバーサイド大学の研究者Mednick SCらは49人のボランティア(18歳〜39歳の男女)に一般的な睡眠薬(製品名:マイスリー)を飲み昼寝をしてもらう実験を行いました。


 この睡眠薬は睡眠紡錘波(すいみんぼうすいは/Sleep spindle)という脳波を減らすことが報告されており、これはノンレム睡眠を増やし、レム睡眠を減らす事を意味しています。

 睡眠薬を飲んで昼寝をしてもらった後、様々な知能テストを行ったところ、睡眠薬を飲んだ場合は言語記憶(verbal memory)が向上することが分かりました。一方で知覚学習(Perceptual learning)が悪くなっていました。運動記憶(motor learning)は影響を受けませんでした。

 「言語記憶」は寝る前に覚えさせた単語のペアを覚えているかどうかというテストでチェックされる記憶力です。「知覚学習」はいわゆる「学習能力」に当たります。たとえば、「画面が赤になったらAのボタンを押す」などといった学習能力です。「運動記憶」は言われた通りに指を動かすような能力です。

 今回の研究は睡眠紡錘波が出るようなノンレム睡眠の量が言語記憶に関与しており、一方でレム睡眠中に知覚学習能力が鍛えられていることを示しています。睡眠薬は単に睡眠を誘導するだけでなく通常とは異なる睡眠を誘導し、学習能力に影響を与えているようです。


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Category:睡眠




2014.02.19

睡眠中に脳波のリズムに合わせた音楽を聴かせるだけで記憶力が向上する
[[睡眠]]中に脳波のリズムに合わせた音楽を聴かせるだけで記憶力が向上する

↑BTW

 睡眠中に学習が出来たらどんなに楽な事でしょう。今回、ドイツの研究者Hong-Viet V. Ngoらは睡眠中に新しいことを覚えられるわけではありませんが、起きている時に覚えた事をより強く記憶に定着させる方法を報告しています。

 脳は様々なリズムで情報を処理しており、そのリズムは「脳波」となって簡単な装置で観察することが出来ます。例えば睡眠中には1Hz(1秒間に1回)以下のゆっくりとしたリズムの脳波が見られ、この状態はslow-wave sleep(徐波睡眠)と呼ばれ、起きている時に記憶していた内容を定着させる重要な処理が行われていることが分かっています。

 研究者らは11人のボランティアを雇い、寝ている最中の脳波を測定し、その脳波のリズムに合わせた音楽(リズム)を聴かせる実験を行いました。

 すると驚くべきことに脳波のリズムに合わせた音楽を聴かせることにより、徐波睡眠の脳波が強くなることが分かりました。また寝る前に覚えてもらった単語をどれぐらい覚えているかを調べたところ、音楽を聴かせた人で記憶力が向上していることが分かりました。



 この脳波の増強や記憶力の向上は、脳波のリズムに合わせた音楽を聴かせた時のみに見られ、異なるリズムの音楽を聴かせた場合は起こりませんでした。

 研究者らは、この方法は単純に睡眠の質を高めたり、睡眠中の別の作用を強めるだけでなく、起きている最中においても様々な能力を高めるのに使えるかもしれないと考えています。

 近年、脳波は比較的簡単に測定することが出来ます。脳波で動く玩具なども売られているぐらいです。今回の方法は簡単に自宅で実施できる記憶力増強方法になるかもしれません。


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Category:#知能改善・天才になる方法




2013.10.25

嫌な記憶のみを忘れっぽくし、他の記憶には影響を与えない薬物が発見される。しかも薬局で買える薬に含有される成分だった。
嫌な記憶のみを忘れっぽくし、他の記憶には影響を与えない薬物が発見される。しかも薬局で買える薬に含有される成分だった。

↑BTW

 人間生きていれば嫌な事もあるものです。出来ることなら嫌な記憶は早く忘れてしまいたいもの、しかしながら現在の科学では自由に記憶を操作し、都合良く嫌な記憶のみを消し去ることは出来ませんでした。もし嫌な記憶のみを消し去ることが可能になれば、大きなショックを受けた場合の後遺症(PTSD:心的外傷後ストレス障害)の治療に有効な治療方法となります。

 今回、スイスのBasel大学とPsychiatric大学の研究者らは、合わせて2000人以上のヒトの遺伝子情報を比較する手法で、「嫌な記憶」に関係ある可能性のある遺伝子を推定しました。(嫌な記憶がどのようなメカニズムで制御されているかも現在まだ明らかでない)。そして、この推定が正しいかどうかを調べるために、この推定した遺伝子に影響することが知られている市販の薬物をボランティアに投与し、記憶に与える影響を調べました。

 研究者らは40人のボランティア(スイス人平均年齢23歳、男21日、女19人)を雇いました。研究に参加する謝礼には400フラン(1スイスフラン=約100円)を支払いました。

 研究ではボランティアを2つのグループに分け、片方のグループには記憶に影響を与える可能性のある候補薬物を、もう一方のグループには偽の薬を飲んでもらい、それぞれ24枚の「暴力的な写真」「ポジティブな感情を生じる写真」「中立の写真」を見せ、数時間後にそれぞれの写真を思い出せるかどうかという実験を行いました。

 実験は「プラセボ対照ダブルブラインドテスト」方式で行われています。この試験方法では試験が終了するまで、研究者もボランティアも誰が本物の薬を飲んだのかニセモノの薬を飲んだのか分からなくしてあり、思いこみの影響を排除することが出来ます。

 試験の結果、試した薬物の一つ「ジフェンヒドラミン塩酸塩(diphenhydramine)」50mgを1回飲むことで嫌な写真に対する記憶力のみが悪くなり、良い記憶や感情を生まない中立の記憶には影響しないことが分かりました。この結果は、この薬が嫌な記憶のみを忘れっぽくすることを意味しています。

 このジフェンヒドラミン塩酸塩はヒスタミンH1レセプターと呼ばれる種類の薬で総合風邪薬や、鼻炎薬に含まれている薬物です。またこの薬物の飲むと眠くなる性質を生かし、薬局で買える穏やかな睡眠誘導薬「ドリエル」としてこの成分のみを含む薬が販売されています。

 ドリエルには1錠あたり25mg、ドリエルEXには1カプセルあたり50mgのジフェンヒドラミン塩酸塩が含まれています。ドリエルを毎日飲んでいる人は嫌な記憶を忘れっぽくなっているのでしょうか?嫌な記憶を忘れる作用と睡眠誘導作用が同じ成分っていうのも面白い話です。


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Category:#精神活動 #高次脳機能




2012.10.15

慢性的な睡眠不足が身体に及ぼす具体的な影響
慢性的な[[睡眠]]不足が身体に及ぼす具体的な影響

↑BTW

 睡眠不足が続くと身体に悪影響を及ぼすことは一般的に信じられていますが、どのような悪影響があるかについてははっきりと知られていません。今回、アメリカ・ウィスコンシン医科大学の研究者らは慢性的な睡眠不足が骨の健康状態血液を作る機能に重大な影響を与えていることを動物実験により発見し報告しています。

 研究者らは、大ネズミ(ラット)を使って実験を行いました。ラットを慢性的な睡眠不足にするために特殊な飼育ケージを自作し、その中にラット入れてました。この飼育ケージは稼働させると一定時間ごとに全体が6秒間だけ回転するようになっているため、ここに入れられたラットはよく眠ることが出来ません。実験では飼育ケージのスイッチを10日間ON→2日間OFFを6回繰り返し合計72日間飼育した後に、ラットの身体にどのような影響が起きているかを分析しました。ラットにとっての72日間は人間の人生に換算するとおよそ8年に相当します。

(結果)
 睡眠不足状態が72日間続いたラットでは骨を作る働きが正常なラットの45分の1に低下しており骨の厚さが減少していました。また、骨を壊す破骨細胞の働きを示す血中のマーカーTRACP 5bが上昇していました。人間も含め哺乳類の骨は絶えず破壊と再作成を繰り返して健康な骨を保っていることが知られていますが、睡眠不足により骨形成と骨分解のバランスが崩れ、いわば骨粗鬆症の状態が引き起こされていることになります。

 また影響は骨だけには留まっていませんでした。骨の中には「骨髄」という血液を作る仕組みがありますが、骨髄の一部「赤色骨髄」中の脂肪は正常な時に比べ37%に減少しており、また血小板を作り出す細胞として知られる「巨核球」の数が2倍に増えているのが観察されました。多すぎる血小板は血管を詰まりやすくすることが知られています。

 ラットの結果が人間に直接当てはまるかどうかは確認する必要がありますが、人間においても睡眠不足は直接生命に関わるような影響は起こさないものの、骨と血液を通じて病気になるリスクを上昇させているかもしれません。


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Category:睡眠




2012.08.15

嫌な事があった日は徹夜すると嫌な気分が緩和しトラウマになりにくい。という研究結果
嫌な事があった日は徹夜すると嫌な気分が緩和しトラウマになりにくい。という研究結果

↑BTW

 これまでの研究で、睡眠、特にレム睡眠が記憶の定着に重要な役割を果たしている事が明らかになっている(本サイトでもいくつか紹介している)が、睡眠が脳に定着させる記憶内容は「勉強した内容」にとどまらず「感情的な記憶」も同様のようだ。今回、アメリカMITの研究者らはトラウマやPTSDの原因となる「負の感情を生じさせる記憶」さえも睡眠により記憶に残りやすくなっている事実を実験により報告している。

 研究者らは女性68名、男性38名、合計106人の健康なボランティアを雇って実験を行った(年齢18〜30歳)。ボランティアは画面に次々に表示される様々な写真(犯罪現場や精神を揺さぶられるような内容の写真を含む)を見せられ、その写真に対して、「どのぐらい悲しみを感じるか」「どのぐらい喜びを感じるか」を1〜9のランクで選択してもらった。そして12時間後に、既に見たことのある写真を含む様々な写真を再度見せて、絵を見たことにより感じた感情をもう一度1〜9でランク付けしてもらい12時間前の感情がどのぐらい残っているかを調べた。

 最初のテストと2回目のテストの間の12時間はボランティアを2つのグループに分け、第1グループはずっと起きていてもらい、第2グループはぐっすりと寝てもらった。寝てもらったグループのボランティアは睡眠時の「REN睡眠(レム睡眠)」の長さを測定した。この12時間の実験は人体のサーカディアンリズムの影響も考えて、朝や夜など様々な時間帯に繰り返し行った。

第1グループテスト→12時間(寝ない)→テスト
第2グループテスト→12時間(睡眠)→テスト

 ボランティア全員の実験結果を集計したところ、睡眠をしっかりとった第2グループの方が12時間前の事をよく覚え認識していたが、同様に気持ちをかき乱されるような絵を目撃した時の感情やトラウマになりそうな絵を見た時の感情もはっきりと記憶に残っていることが分かった。そしてこれと比較すると、寝ずに起きていた第1グループではその感情は弱まっていることが分かった。睡眠をとったグループでは「フラッシュバック」的な感情も大きかった。

 また、睡眠をとったグループの中で睡眠中のREM睡眠の長さ感情的な記憶の残存度を比較したところ、REM睡眠が長いほど感情的な記憶がよく残っていることが分かった。以前よりREM睡眠中に記憶が定着される事は分かっていたが、負の感情の記憶も同様にREM睡眠中に脳に定着されるようだ。

 研究者らは、原始の世界では嫌な記憶やトラウマになりそうな記憶というのは過酷な環境で生き抜くために重要な記憶であり、嫌な記憶でさえも睡眠によりしっかりと記憶に残るようなメカニズムになっているんだろうと考えている。そして、これらのメカニズムは現代の世の中ではトラウマやPTSDを軽減するのに役立つ可能性があると考えている。

これらの研究をふまえると「嫌な事があった日はさっさと寝てしまえ」ってのは逆効果かもしれない。ちなみに大量に飲酒すると寝付きはよくなるがREM睡眠が減ることが報告されており、大酒飲んで寝てしまうのは効果があるかもしれない。少量のアルコールはREM睡眠の全体量は減らさないと報告されている。


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Category:睡眠




2012.08.15

起きている時に学んだ事は睡眠中(特に寝た直後のレム睡眠中)に脳に定着する
起きている時に学んだ事は[[睡眠]]中(特に寝た直後のレム睡眠中)に脳に定着する

↑BTW

「しっかり寝ないと勉強の効率が上がらないよっ」とはよく言われたものですが、その根拠が実験により明らかになっています。記憶には短期記憶と長期記憶があり、短期記憶が長期記憶に変化するにはきちんとした睡眠が必要のようです。1つ目に紹介する実験はイスラエルの研究者らによって行われ有名な学術雑誌「サイエンス」に投稿されたものです。

(実験1)

 研究者らは集めたボランティアに1日2回(朝と晩)に「模様の中にパターンを見つける簡単なテスト」を連日行ってもらいました。テストを繰り返すごとにボランティアのスコアはテストに慣れ徐々に上がっていきました。例えば1日目の朝のスコアより、夜のスコアが高くなり、しっかりと寝た場合には1日目の夜のスコアより、2日目の朝のスコアが上昇するといった具合です。しかしながら、ボランティアが睡眠している最中にレム睡眠を妨害したところ睡眠の前後でスコアの上昇が起こらないことが分かりました。これに対し非レム睡眠を妨害してもスコアの上昇は起こったことから、この実験はレム睡眠が学習した内容の定着に重要な役割を担っていることを証明しています。ちなみに余談になりますが、多くの事を覚えた日の夜はレム睡眠の量が増えることが以前より知られています。


 もう一つの実験は2000年にアメリカの研究者らにより報告されたものです。

(実験2)
  • Experience-dependent phase-reversal of hippocampal neuron firing during REM sleep. Brain Res. 2000 Feb 7;855(1):176-80. PMID:10650147
 研究者らは、睡眠の前半と後半のどちらが学習に重要かを比較しました。実験に参加したボランティアは睡眠を2回に分けて行うように慣れさせた後、
  • 条件1,学習を行う→睡眠(前半)→覚えているかテスト
  • 条件2,睡眠(前半)→学習を行う→睡眠(後半)→覚えているかテスト
  • 条件3,学習を行う→寝ない(睡眠(前半)をスキップ)→覚えているかテスト
  • 条件4,睡眠(前半)→学習を行う→寝ない(睡眠(後半)をスキップ)→覚えているかテスト
 と4種類の条件で学習効率の確認を行ってもらいました。すると、睡眠(前半)の後には高い学習効率が観察されました。反対に睡眠(後半)をはさんでも学習効率は低いままでした。また、睡眠の前半、後半も省略し起きたままいたとしても学習効率は低いままでした。これらの実験は、それぞれの日の夜、ベッドに入った直後から数時間間に起きていた時に行った学習内容を脳に定着させる作業が脳で行われていると推定されます。


 これらの実験はテストの前に一夜漬けというのは効率が悪い勉強方法であることを物語っています。まあ、覚えていないものを思い出すことは出来ませんので、そういう時は仕方ないとも思いますが・・・・
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Category:睡眠




2012.08.15

平日の睡眠時間が6時間以下の人が週末2日間寝だめをしても作業効率が回復して無いことが明らかに
平日の[[睡眠]]時間が6時間以下の人が週末2日間寝だめをしても作業効率が回復して無いことが明らかに

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この研究はペンシルベニア州立医科大学のDr. Alexandros N. Vgontzasらがミネアポリスで行われた第25回睡眠学会で発表しました。学会での発表タイトルは
Effects of recovery sleep following modest sleep restriction for one work week on daytime sleepiness and performance: gender differences

 平日の軽度の睡眠不足は、眠気や、仕事の効率、炎症性サイトカインの量に影響を与えることが知られています。多くの人が、これを回復させるために週末に多く寝るという行動をとっていますが、この一般的に知られる週末の過眠行動が眠気と仕事効率を本当に回復させているのかを調べる実験が行われました。

 研究者らは16人の男性、18人の女性、合計34人の健康なボランティアを雇い実験を実施しました。ボランティアの平均年齢は24.5±0.6才。参加者は下記の方針に従って13日間ラボに寝泊まりしてもらいました。

実験スタート
↓4日間:1日8時間睡眠
↓6日間:1日6時間睡眠(平日の寝不足を再現)
↓3日間:1日10時間睡眠(休日の過眠を再現)
合計13日間

そして、4日目、10日目、13日目に色々なテストを行ったところ、

という結果が得られました。
睡眠は浅い睡眠(REM睡眠)と深い睡眠(SWS睡眠、または徐波睡眠、デルタ波睡眠)をおよそ90〜110分間隔で寝ている間に4〜5回繰り返します。この研究ではSWS睡眠の量と睡眠不足から受ける影響に相関関係が見られることが分かりました。特に、女性は男性に比べ基本のSWS睡眠が長く、睡眠不足による影響を受けにくく、過眠により回復が大きいようです。

情報元:
ちなみに、REM睡眠もSWS睡眠も、どちらも健康に重要なことが知られていますが、現在処方される睡眠薬のほとんどを占めるベンゾジアゼピン系薬剤はREM睡眠、SWS睡眠両方に影響を与えることが知られています。また、アルコールはREM睡眠が影響を与えることが知られています。本当に健康な睡眠を得るためには薬やアルコールに頼らない睡眠が必要と言えます。

それにしても、ペンシルベニアの平均年齢24才の男女が13日間ラボに寝泊まりして夜、おとなしく寝ていたかどうか疑問が残ります(笑)。
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Category:睡眠




2012.06.08

睡眠不足は脳神経の発達を促す。寝る子は育つがバカになる?
[[睡眠]]不足は脳神経の発達を促す。寝る子は育つがバカになる?

↑BTW

 グレリン(Ghrelin)というホルモンがある。このホルモンは空腹時に胃壁の細胞で作られ血中に放出される。このホルモンが脳に到達すると食欲が刺激されるため、別名「空腹ホルモン」と呼ばれる。

 2006年にアメリカ・エール大学の研究者はグレリンを生まれつき持たないマウスを遺伝子操作により作り出し調べる研究を発表した(文献1)。グレリンが無くてもマウスは正常に生まれ大きな問題は無かったが、脳内の「海馬」という部分の神経細胞同士をつなぐシナプス数が通常のマウスよりも25%も少ないことが見つかった。海馬は脳内で記憶に関わる中心的な役割を果たす部分である。このマウスに注射でグレリンを投与するとシナプスの数は増加した。

 一方、同じ頃、中国の研究者がグレリンに脳の保護作用があることを報告している(文献2)。実験でラットに人工的に脳梗塞を起こし、どの程度の障害が残るかを評価したところ、脳梗塞を起こさせる前にグレリンを投与することにより障害の度合いが低減されたと報告している。

 このように空腹時に体内で増えるホルモン「グレリン」は脳神経の活動を活発化し、また脳のダメージを低減する作用があるようだ。

 さらに興味深い事に睡眠不足だとグレリンの量が増える(注釈3)と報告されている(睡眠不足はグレリンを増加させ、食欲を抑制するホルモン「レプチン」の量を減らす、この作用により睡眠不足は肥満の原因になると考えられている)。報告された脳神経の活性化・保護作用を考えると睡眠不足は脳神経を活性化する可能性があるかもしれない。昔から「寝る子は育つ」と言われているが、このような新知見を合わせて考えると、いつも睡眠不足の子供と、すぐに寝てしまう子供で脳神経の発達に差が無いだろうかと考えてしまう。

 グレリンは他にも「心臓機能の改善効果」や、「成長ホルモン分泌効果」、「免疫の活性化効果」なども知られている。睡眠不足でハングリーってのが賢くなるコツかもしれない。


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Category:#知能改善・天才になる方法




2012.03.13

血圧を下げる薬「プラゾシン」にはPTSDに伴う悪夢を解消しうる別の作用がある。
血圧を下げる薬「プラゾシン」にはPTSDに伴う悪夢を解消しうる別の作用がある。

↑BTW

 一般に血圧を下げる薬として使用されているプラゾシン(prazosin)という薬に脳神経の損傷を防ぎ、PTSDに伴う悪夢を解消するという別の作用があることが報告されています。

 この研究は10年以上前から行われており、最近ではアメリカの有名な総合病院メイヨークリニックの研究者らがプラハで行われた第20回ヨーロッパ精神医学学会で、これまでに様々な研究グループにより報告された12の研究を総括して効果は確かそうだと発表しています。

 これまでに発表された治療実験の例を挙げると、2007年にアメリカ・ワシントン大学の研究者らが行った研究では、ベトナム戦争に行きPTSDの症状を患っている退役軍人40人に対して行った治療実験を行っています。そして効果は数日〜数週間のうちに迅速に現れること、薬を飲むのを止めると何人かの患者では悪夢が再発することを報告しています。プラゾシンは副作用の少ない高血圧の薬として長い使用実績があります。PTSDの治療に使った場合に血圧が低下する副作用が懸念されますが、少なくとも上記の治療実験では血圧には影響は無かったと報告されています。研究者らはプラゾシンが副作用の少ないPTSD治療薬になりうるのでは無いかと期待しています。

 プラゾシンは神経細胞にあるα1アドレナリン受容体の作用を阻害します。PTSDにより起きる夜間の悪夢などの症状は脳神経のα1アドレナリン受容体の過剰作用が原因と考えられ、プラゾシンはこの過剰作用を防ぐことで治療効果を発揮していると考えられています。また、プラゾシンを作用させた脳神経は、脳神経がダメージを受けた時の指標となるHSP70というタンパク質を減らすことも報告されており、PTSDに伴う悪夢の他にも、アルツハイマー、うつ病、総合失調症による脳の損傷を予防する効果がある可能性が考えられています。


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Category:#精神活動 #高次脳機能




2009.11.01

ネムーのその他の特徴

ネムーのその他の特徴

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Category:大塚製薬の「おやすみ乳飲料ネムー」が本当に眠くなるか確認




2009.11.01

フィンランド「ナイトミルク社」

フィンランド「ナイトミルク社」

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大塚製薬が発売したネムーはフィンランドのナイトミルク社の技術により牛から夜ミルクを絞っているそうです。フィンランドではこのメラトニンを多く含む「ナイトミルク」が好評で通常の牛乳より高い値段で取り引きされ、よくある1リットルなどのパック牛乳なども売られているそうです。フィンランドといえば白夜の国、季節により一日中昼だったり夜だったりするので睡眠障害の人も多いのでしょうか?
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Category:大塚製薬の「おやすみ乳飲料ネムー」が本当に眠くなるか確認




2009.11.01

用語:メラトニン

用語:メラトニン

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ストレスやなんらかの病気により、メラトニンが正常に体内で作られなくなると睡眠障害が起きる。また、高齢になるとメラトニンを作る働きが鈍る事が知られ、お年寄りがよく眠れなくなる原因の一つと言われている。メラトニンはトリプトファン→セロトニン→メラトニンと体内でも作られている。強い光を浴びるとメラトニンの分泌が抑制される。最近では睡眠ホルモンとしての働きの他に抗酸化剤や免疫能力向上効果が知られ老化防止やガン予防効果が期待されている。

アメリカではサプリメントしてコンビニなどで売られている。日本では認可されていないので購入できない。

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Category:大塚製薬の「おやすみ乳飲料ネムー」が本当に眠くなるか確認




2009.11.01

ほんとうに眠くなるのか?

ほんとうに眠くなるのか?

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まず飲んでみた感想であるが、ネムーを電子レンジにかけ(ネムーは直接電子レンジで暖めることが出来るのだ)寝る前に飲んでみたが、あっという間に眠くなった(笑)

暖かいミルクというのはそれ自体かなり眠くなる飲み物であると私自身は思うが、ここでは普通のホットミルクに比べネムーがどれぐらい睡眠を誘導できるかを考えてみたい。

牛のミルク中のメラトニン量に関して研究を行ったヘルシンキ大学の研究者らの学術論文 Diunal rhythm of melatonin in bovine milk: pharmacokinetics of exogenous melatonin in lactating cows and goats( Acta Vet Scand. 1998;39(3):301-10)によると、ある条件の牛では昼間にしぼったミルク中のメラトニン量が7pg/ml、夜間が15pg/ml。また別の条件では昼間が12pg/ml、夜間が26pg/mlであったそうだ。すなわち、ほとんどの牛では、夜間にしぼったミルクは昼間ミルクに比べ2倍のメラトニンが含まれている事がわかる。

これらの実験は研究者が普通に夜間にしぼったものであろうから絞りやすくするため電気をつけて明るくしてしぼっている事を十分考えられる。これに対し大塚製薬が技術提携をおこなったフィンランドのナイトミルク社は暗いままミルクをしぼる技術を持っているそうなのである。メラトニンは目が覚めるとすぐに分解されることも知られており、ネムーにはこの数値よりもずっと多くのメラトニンが含まれる可能性はある。

次に人間がどれぐらいのメラトニンを飲むと眠くなるかに関してだが、ブラジルの研究者らの研究報告 Acute effects of low doses of melatonin on the sleep of young healthy subjects( J Pineal Res. 2001 Nov;31(4) 326-32)によると0.3mgのメラトニンのサプリメントを寝る直前に飲ませたところ、睡眠の誘導が見られたそうだ。

この実験は健康な22歳〜24歳男性のボランティアを使い、ボランティアを2つのグループに分け、片方のグループにはメラトニンサプリメントを、もう片方のグループには偽物の薬を飲ませ比較するなど、実際の薬の効果を見る場合と同じ試験方法をとっているのでかなり信頼できるといって良いだろう。すなわち、少なくとも0.3mgのメラトニンを摂取できれば睡眠を誘導できるということである。

さてネムーにはどれぐらいのメラトニンが含まれているのだろうか?最初の学術論文では夜間のミルクには15pg/mlまたは26pg/mlであったので、まあそれよりも多いと考えミルク中に30pg/mlのメラトニンが含まれていると仮定しよう。そうすると0.3mgのメラトニンを摂取するには・・・・・・・・ネムーを10リットル飲めば良いのである(笑)

「なんだ効果無いじゃん」と思った人もいるかな?ネムー1本が180mlとして、10リットルとは50倍差があるわけだが、まあ、そんなに確実な効果があったら自動車運転前に飲むのは危険だし、食品として問題ありだろう

ただ、0.3mgというのは単なるサプリメントで摂取したメラトニンの量であり、もっと少量で効く可能性が十分あるだろうし、暖かいミルクとして摂取した場合とは比べようが無いだろう個人的な考えでは、けっこう実際に効果あっても不思議は無いのでは?と思います。
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Category:大塚製薬の「おやすみ乳飲料ネムー」が本当に眠くなるか確認




2009.11.01

メラトニンを多く含むミルク「ネムー」

メラトニンを多く含むミルク「ネムー」

↑BTW

しかしサプリメントなどを飲まなくても、もっと自然で安全な方法でメラトニンを多く含む食物を摂取する方法がある。それが今回、大塚製薬が販売したおやすみ乳飲料ネムー(nemu)なのである。人の体では24時間サイクルで体内のメラトニン量が増加し、睡眠へと誘導されるが、これはも同じである。牛も夜の方が体内に多くのメラトニンが存在しており、そしてここが重要なのだが夜しぼったミルクの方が大量のメラトニンを含んでいるのである

これは何も大塚製薬がでっちあげた事では無く、よく知られている現象である。フィンランドのナイトミルク社などではネムーが発売されるずっと前から 夜しぼったミルクを販売しており、高値でよく売れているそうである。

今回、大塚製薬も夜間にミルクをしぼるためにナイトミルク社と技術提携している。
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Category:大塚製薬の「おやすみ乳飲料ネムー」が本当に眠くなるか確認




2009.11.01

睡眠障害の原因の一つは睡眠時に体内のメラトニン量が足りないため

睡眠障害の原因の一つは睡眠時に体内のメラトニン量が足りないため

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現在、日本では5人に一人が睡眠障害を持つと言われる。2004年3月にエスエス製薬から発売された日本初の薬局で買える睡眠改善薬ドリエル」は販売一ヶ月で年間販売目標の6億円を突破、大ヒットとなっている事などが報道され、この問題に悩む人が多いことを物語っている。

私たち人間の体は夜になるとメラトニンが作り出され眠くなるような仕組みになっている。現在、世間には「不眠」?などの睡眠障害に悩む人が多くいるが、これらの人達の中にはこのメラトニンが夜間増加しないことが原因でうまく眠れない人も多いのだ。

このメラトニンに関する研究はよく行われており、このホルモンが血圧脈拍を落ち着かせ睡眠を誘導させるいわば「睡眠ホルモン」として働くことがよく知られている。このため、このメラトニンは口から補給する事でも効果を発揮し体内のメラトニン量を増やし眠気を誘導出来ることが研究者らによって報告されている。実際、アメリカなどでは手軽にメラトニンのサプリメントを購入する事が出来る。そして良いことに、メラトニンは本来から体内に存在する物質であるため、かなり大量に摂取してもほとんど副作用が無いことも知られているのだ。
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Category:大塚製薬の「おやすみ乳飲料ネムー」が本当に眠くなるか確認




2008.08.14

脳内で起こる記憶処理に睡眠が影響
脳内で起こる記憶処理に[[睡眠]]が影響

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Category:#知能改善・天才になる方法




2008.03.12

“睡眠不足は肥満のもと”5時間未満だと1・4倍に(yomiuri)
“睡眠不足は肥満のもと”5時間未満だと1・4倍に(yomiuri)

↑BTW

発表したのは日本大学の兼板佳孝ら

地方公務員21693人に1999年と2006年に睡眠時間を尋ね、健康診断データと比較したところ、睡眠時間が5時間未満のヒトでは肥満が1.4倍多いことが明らかとなった。

逆に1999年時点で肥満のヒトは2006年の睡眠時間が短くなっている傾向も見いだされ、肥満と睡眠時間短縮の悪循環の関係がうかがわれた。

Category:睡眠




2007.05.16

高脂血症薬、睡眠障害に効果? マウス、早寝早起きに
高脂血症薬、[[睡眠]]障害に効果? マウス、早寝早起きに

↑BTW

高脂血症治療薬として用いられるフィブレート系の薬物が、マウスの体内時計を早寝早起きに変えることを、産業技術総合研究所と早稲田大が突き止めたそうだ。睡眠障害の治療薬として期待出来るかもしれない。

産総研の大石勝隆らの研究によるとエサに0.5%フィブレートを与え続けると2週間で以前に比べて活動時間が3時間前にズレ、明るい時間帯から活動を始めるようになったそうだ。遺伝子解析によると、フィブレートの受容体であるPPARαが体内時計を調整していることも分かった。

Category:睡眠




2007.01.05

睡眠が断片化され、レム睡眠が充分にとれないと記憶に問題が起こる
睡眠が断片化され、[[レム睡眠]]が充分にとれないと記憶に問題が起こる

↑BTW

発表者はハーバード大学のTartar JLら
睡眠の断続化(sleep fragmentation)は多くの障害で現れる症状で認識(cognitive)障害につながる。睡眠の断続化が記憶障害にどのようにつながるかを調べるために、ラットを2分おきに30秒間のゆっくり動くトレッドミルで起こす(SI)という実験を行った。

この実験を始めて1時間ののちに、ラットは90秒間間隔でトレッドミルが動いていない時に眠り始めた。ノンレム睡眠(NREM: non-rapid eye movement sleep)の合計時間は24時間経過しても変化は無かった。しかしREM睡眠の時間が劇的に減少していき、起きている時間が長くなっていった。これらのラットは記憶の確立を表わす海馬のLTP(long-term potentiation)は24時間以上睡眠を断続化させたラットでは起こらなかった。そして24時間の睡眠断続は水中迷路試験での空間記憶を障害した。24時間の睡眠の断続化をしたラットに事前に血中のCORT(corticosterone)を上昇させていおくとLTPは増強された。

これに対し30分間の静止状態のあとに10分間動くトレッドミルに入れたラット(比較的まとまった睡眠がとれる)はLTPは正常であり、長期抑圧(LTD:long-term depression)とPPF(paired-pulse facilitation)は変わらなかった。

これらの結果は睡眠の断続化が空間記憶に悪影響を与えることを示している。海馬のCA1領域でのNMDA(N-methyl-D-aspartate)受容体の問題がこれらの障害を引き起こす原因のひとつかも知れない。

※PPF(paired-pulse facilitation)とは神経細胞に2回短い間隔で刺激を与えて1回目の刺激と2回目の刺激での反応の大きさが大きくなるのをPPFという、小さくなることはpaired-pulse depresion(PPD)と呼ぶ、シナプスの伝達効率が悪い時にPPFが起こり、良い時にPPDが起こる。

Category:睡眠




2003.05.19

「睡眠」も生後、発達して成熟する
「[[睡眠]]」も生後、発達して成熟する

理化学研究所のヘンシュ貴雄らのグループは以前、「生まれた動物を片目をふさいだまま成長させる実験」で視覚機能も発達する事を確認しているが、今回、睡眠機能も同様に生後どんどん発達していくことを確認した。
研究者らは「生まれた時から成熟するまで完全な暗室で育てたマウスやネコ」と「生後1ヶ月は正常な昼夜のある環境で育て、その後暗室で育てたネコやマウス」を比べ、睡眠中の脳波を調べることで発見した。
これにより、ネコやネズミでは1〜2ヶ月(ヒトでは4歳〜8歳)をめどに睡眠機能は発達していくことを示した。
この結果はNature, neuroscience 2003/6に発表される

Category:睡眠