2012.08.15
起きている時に学んだ事は睡眠中(特に寝た直後のレム睡眠中)に脳に定着する
「しっかり寝ないと勉強の効率が上がらないよっ」とはよく言われたものですが、その根拠が実験により明らかになっています。記憶には短期記憶と長期記憶があり、短期記憶が長期記憶に変化するにはきちんとした睡眠が必要のようです。1つ目に紹介する実験はイスラエルの研究者らによって行われ有名な学術雑誌「サイエンス」に投稿されたものです。
(実験1)
- Dependence on REM sleep of overnight improvement of a perceptual skill(認知スキルの向上は深夜のレム睡眠によって起こる).Science. 1994 Jul 29;265(5172):679-82. PMID:8036518

もう一つの実験は2000年にアメリカの研究者らにより報告されたものです。
(実験2)
- Experience-dependent phase-reversal of hippocampal neuron firing during REM sleep. Brain Res. 2000 Feb 7;855(1):176-80. PMID:10650147
- 条件1,学習を行う→睡眠(前半)→覚えているかテスト
- 条件2,睡眠(前半)→学習を行う→睡眠(後半)→覚えているかテスト
- 条件3,学習を行う→寝ない(睡眠(前半)をスキップ)→覚えているかテスト
- 条件4,睡眠(前半)→学習を行う→寝ない(睡眠(後半)をスキップ)→覚えているかテスト

これらの実験はテストの前に一夜漬けというのは効率が悪い勉強方法であることを物語っています。まあ、覚えていないものを思い出すことは出来ませんので、そういう時は仕方ないとも思いますが・・・・
Category:睡眠
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