amrit-lab.comRSS
健康食品から再生医療・アンチエイジング、バイオハッキングまで、健康情報の根拠となる最先端の研究を分かりやすく紹介します。
 この日記のはてなブックマーク数
最近アクセス数の多い記事

●2020.02.05:目に良いとされる成分「ルテイン」は臨床試験でかなり明確な効果が実証されているが「ブルーベリーエキス」では必要量に足り無さそう。(目・視覚)1358access
●2020.01.29:飲酒量が多いほどコロナウイルス(新型でない)などへの感染が起きにくいことを示したイギリスの学術論文のデータ(感染症)657access
●2016.06.22:夏と冬でカロリー消費はどれぐらい違うのかを酸素消費量から正確に分析した研究(ダイエット・メタボリックシンドローム)624access
●2019.12.06:ピルを飲んでいる女性は脳の視床下部が小さい傾向(性・生殖)543access
●2019.12.20:究極のガチャ、ノバルティスが2億円の脊髄性筋委縮症の薬「ソルゲンスマ」を抽選で100名様にプレゼント(製薬会社・ビジネス)445access

すべて見る


2020.02.14Fri/金

日本のHPV(子宮頸がん)ワクチンの「ためらい」により何人が死ぬか、今年再開したら何人救えるかを分析したオーストラリア研究者の報告(2020年2月10日発行)

↑BTW


Background(背景)
Funding for human papillomavirus (HPV) vaccination in Japan began in 2010 for girls aged 12-16 years, with three-dose coverage initially reaching more than 70%. On June 14, 2013, 2 months after formal inclusion in Japan's national immunisation programme, proactive recommendations for the HPV vaccine were suspended following reports of adverse events since found to be unrelated to vaccination, but which were extensively covered in the media. Vaccine coverage subsequently dropped to less than 1% and has remained this low to date. We aimed to quantify the impact of this vaccine hesitancy crisis, and the potential health gains if coverage can be restored.
日本におけるHPVワクチン接種は12〜16歳の女性を対象に開始され、3回投与した人は当初全体の70%に達した。
しかし2013年6月14日(正式なワクチン接種プログラムへの採用から2か月後)、副作用により有効性が疑われ(のちにワクチン接種と無関係であると判明した)、過度に報道されたため、ワクチン接種の推奨が保留された。その後、投与者は1%未満まで減少し、現在もその低接種率を維持している。


Findings(調査結果)
The vaccine crisis from 2013 to 2019 is predicted to result in an additional 24600-27300 cases and 5000-5700 deaths over the lifetime of cohorts born between 1994 and 2007, compared with if coverage had remained at around 70% since 2013. However, restoration of coverage in 2020, including catch-up vaccination for missed cohorts, could prevent 14800-16200 of these cases and 3000-3400 of these deaths. If coverage is not restored in 2020, an additional 3400-3800 cases and 700-800 deaths will occur over the lifetime of individuals who are 12 years old in 2020 alone. If the crisis continues, 9300-10800 preventable deaths due to cervical cancer will occur in the next 50 years (2020-2069).
2013年から2019年までのワクチン投与を控えたことにより、1994年〜2007年生まれの人において24600〜27300人の患者の増加と、5000〜5700人の死亡者の増加が生じると推定される(対象者が生涯の中で発症、死亡する確率、全体の70%がワクチン接種していた2013年の状況との比較)。

もし2020年にワクチン接種を再開してすぐにフォローアップのワクチン投与を行うことが出来れば、これらのうち14800〜16200人の患者と死亡者3000〜3400人を減らすことが出来ると計算される。

2020年にワクチン接種が再開しない場合、今年新たに12歳になった人のみでさらに3400〜3800人の患者と700〜800人の死亡者が増加すると計算れる(生涯を通じての数字)。もし今後もずっとワクチン接種が再開しない場合。今後50年間で9300〜10800人が子宮頸がんにより死亡すると計算される。

Interpretation(結論)
The HPV vaccine crisis to date is estimated to result in around 5000 deaths from cervical cancer in Japan. Many of these deaths could still be prevented if vaccination coverage with extended catch-up can be rapidly restored.
2013〜2019年のワクチン接種のためらいにより、約5000人が死亡すると予想される。これらの死亡者の多くはすぐにフォローアップ投与を行うことで今からでも救うことが可能である。

まあ、推奨されてなかろうとうちの娘にはワクチン投与させるのでどうでも良いけど、可哀想な無教養な親やメディアに今からでも間に合うよと呼びかける戦略は良いね。

Category:感染による腫瘍形成

 Keyword:HPV/64 ワクチン/163 子宮/42
         記事ごとのページ・コメント欄(1〜)




2020.02.13Thu/木

かなりガチな科学的男女産み分け方法が発見される。TLR7/TLR8アゴニスト薬物を膣内にちゅ〜っと入れていたせば男の子?

↑BTW

広島大学の研究者の報告です。TLR7/TLR8受容体はX精子にしか発現しておらず、TLR7/TLR8作動薬で精子を処理すると、X精子は動けなくなり、Y精子のみが泳げるようになるそうです。

TLR受容体とは異物を見つけて免疫を高める作用をもった生体内のセンサーです。その中でもTLR7/TLR8受容体はRNAを認識する役割で知られています。今やはりのコロナウイルスや、インフルエンザとかがそうですね。これらのウイルス感染時にいたせば、男の子が生まれるんでしょうか?衛生状態の良くない不衛生な状態だと男の子が生まれやすくなるという自然のメカニズムがあるのかもしれません。

また、TLR7/TLR8作動薬は医薬品として使われています。有名どころではイミキモドという塗り薬とか。イミキモドはもともとは性病の薬ですね。塗った場所の細胞を「ウイルスが来たぞー」と騙すことで生体が本来持つ防御能力を高めて治療させる感じでしょうか?最近はがん治療にも使われます。イミキモドは日本ではお医者さんの処方箋が無いと購入出来ませんが、個人輸入代行業者から買えますね。リンク貼りませんが、悪用しちゃダメですよ。

しかし余談ですが、興味深いことが書いてありますね。健康な精子は重力に逆らって上に上る性質があるとのこと。いたした後、女性は寝ているよりも体を起こしていた方が生きのよい精子が受精する可能性が高いのかも。

Category:性・生殖

 Keyword:インフルエンザ/12 精子/23
         記事ごとのページ・コメント欄



2020.02.05Wed/水

目に良いとされる成分「ルテイン」は臨床試験でかなり明確な効果が実証されているが「ブルーベリーエキス」では必要量に足り無さそう。

↑BTW


最近デスクワークが激しくて、視力1.5は変化無いものの、なんか目の濁りというか乱反射が気になりだして、老眼も進んでいるなど目の衰えを感じるんだけど、ルテイン飲み出してから気のせいカモしれないけど改善した気がするので調べてみました。
「ルテイン」は網膜の中央に位置する直径1-2mmの黄斑(おうはん)に集中しており、波長400-500nmの青色光(ブルーライト)を吸収する天然のサングラスのような働きをし、また成分自体も抗酸化作用が知られています。

しかしながら「ルテイン」は人間は体の中で作ることは出来ず、食物から摂取したものが目に蓄積し使用される仕組みになっています。そして、この目のルテイン量は年齢とともに減少していくことが報告されており、この現象と加齢性黄斑変性疾患の関係が報告されています。

最近では「ルテイン」を含むとするサプリメントが多数販売されていますが、このサプリメント摂取でどれぐらい効果があるのか学術論文から信頼出来そうな臨床試験の内容をしらべてみました。

(省略されています。全文を読む

Category:目・視覚

 Keyword:ストレス/22
         記事ごとのページ・コメント欄(6〜)



2020.01.29Wed/水

飲酒量が多いほどコロナウイルス(新型でない)などへの感染が起きにくいことを示したイギリスの学術論文のデータ

↑BTW

1本目の論文はイギリスの研究者の研究で、健常者の鼻腔にコロナウイルス(新型ではない)などを接種して反応を調べてます。おい危ない実験してるなw。154人の男性、263人の女性、年齢は18〜54歳。1日あたりの飲酒量が多ければ多いほど風邪をひかなくなってます(非喫煙者のみ)。
  • 出典:Smoking, alcohol consumption, and susceptibility to the common cold.Am J Public Health. 1993 Sep;83(9):1277-83.PMID:8363004
おい圧倒的じゃないか。
(省略されています。全文を読む

Category:感染症

 Keyword:風邪/95 飲酒/11
         記事ごとのページ・コメント欄(5〜)



2020.01.27Mon/月

2020年1月24日発行の中国新型コロナウイルスの学術レポート。3名の患者の経過と検出のためのPCRプライマーの配列など

↑BTW

2019年12月27日にヒドイ肺炎で病院に来た3名の患者の治療経過が記されています。

  • A Novel Coronavirus from Patients with Pneumonia in China, 2019(NEJM)
  • 患者1:49歳女性(慢性疾患無し、23日頃から微熱とせき、海産物マーケットの従業員)、4日後に悪化、微熱は収まる→回復
  • 患者2:61歳男性(20日にせきと熱、呼吸器の障害は発症から7日後からおこり2日間で悪化)、ここから人工呼吸開始。海産物市場に頻繁に訪れていた。→死亡(1/9)
  • 患者3:32歳男性→回復(情報無し)
潜伏期間が嫌な感じだね。
この報告では人から人への感染を示唆してないけど、報道にもあるように発症人数考えると何かしらの人→人感染が起こらないのあの人数にはならないよね。

検出のために使用したリアルタイムRT-PCRのプライマー配列は
(I)
CCCTGTGGGTTTTACACTTAA x ACGATTGTGCATCAGCTGA
Fluorescent probe (P): 5 '- the FAM -CCGTCTGCGGTATGTGGAAAGGTTATGG - BHQ1-3'。

(II)
GGGGAACTTCTCCTGCTAGAAT x CAGACATTTTGCTCTCAAGCTG
Fluorescent probe: 5' -fam-ttgctgctgcttgacagatt-tamra-3 '

日本でも1か月後には何千人と感染者出ている予感。

Category:感染症

         記事ごとのページ・コメント欄(1〜)



2020.01.21Tue/火

BMIよりも腹囲を使った新指標「RFM」の方がメタボ度を正確に算出出来る

↑BTW

新しい指標「RFM」が発表されています。下記のグラフはBMIとRFMとX線撮影で算出した本当の体脂肪率(縦軸)の相関関係を示したグラフです。

出典:Relative fat mass (RFM) as a new estimator of whole-body fat percentage ─ A cross-sectional study in American adult individuals.Sci Rep. 2018 Jul 20;8(1):10980. doi: 10.1038/s41598-018-29362-1.
RFMでは男女とも体脂肪率とRFM値が一直線に乗っており高い相関関係があることが分かります。一方、BMIと体脂肪率の関係は男女でベースラインも傾きもズレが見られます。

RFMの求め方は:

男性:64 - ( 20 × 身長 / 腹囲 ) = RFM
女性:76 - ( 20 × 身長 / 腹囲 ) = RFM

自動で計算してくれるサイトが下記にあります。
身長と腹囲と性別を入力すると正常範囲かどうかを表示してくれます。正常の範囲は女性で体脂肪率:25-31%、男性で18-24%とのこと。
また下記の論文では子供に正確に対応させるための数式が掲載されています。
。。。。。。。性自認が人と違う人が騒ぎ出すのも時間の問題か?

Category:ダイエット・メタボリックシンドローム

 Keyword:脂肪/107
         記事ごとのページ・コメント欄(1〜)



2020.01.17Fri/金

ダウン症治療薬が色々な戦略で治療薬の開発が進められている。

↑BTW

ダウン症は21番染色体が通常2個のところ3個ある時に起こります。何も足りないわけじゃないのに何故問題が出るかの分析は進んでいて主要な原因としては、神経細胞の増殖を抑えるタンパク質が過剰に作られることが知能の発達障害を起こす原因であることが分かっているそうです。

下記の研究では症状発症の原因であるDYRK1A遺伝子から作られるたんぱく質の発現そのものを抑える薬物を使って妊娠時に投与し症状を緩和出来る可能性がある薬物の動物実験が報告されています。
また、2014年に中外製薬が別のメカニズムの薬の臨床試験開始したことが伝えられています。これは生まれてきた後に投与することを想定されている薬のようですね。その後のニュースは見当たりません。
GABAAα5レセプターのアゴニストだそうです。
よく考えたら遺伝子診断でダウン症が発覚しても、妊娠時にそれを治療する薬の投与を行う臨床試験はちょっと出来ないですね。

Category:知能改善・天才になる方法

 Keyword:GABA/7 妊娠/48 ダウン症/9
         記事ごとのページ・コメント欄(1〜)



2020.01.14Tue/火

ひきこもり(hikikomori)が日本発の英単語になっていた!、研究者が4つの定量的判別基準を発表

↑BTW

判定基準は

  • (1)家に閉じこもっている(外出が週3日以下の外出が6か月以上継続)
  • (2)人を避ける傾向
  • (3)本人は最初はひきこもり状態に満足しており能動的
  • (4)「ひきこもり」は他の精神疾患と分けて考えるべきである。両者は同時に起こりうる
(1)に関して、★引きこもり度合:
  • マイルド引きこもり(mild):家に引きこもっている(週のうち2〜3日)
  • 中程度の引きこもり(moderate):めったに外出しない(週に1日以下)
  • 重度の引きこもり(severe):自室からめったに出ない。
週に4日以上外出する人は「ひきこもり」とは定義しない(Individuals who leave their home frequently (4 or more days/week), by definition, do not meet criteria for hikiko-mori.)

★引きこもり期間:
6か月以上を「hikikomori」と見なす、3か月以上、6か月未満の引きこもり期間:引きこもり前状態(pre-hikiko-mori)。

Category:精神

         記事ごとのページ・コメント欄(2〜)



2020.01.07Tue/火

Nature Biotechnologyが選ぶ2019年のバイオテクノロジー的最新トピックス10

↑BTW

これを把握していれば最新のバイオテクノロジーがどんな状況にあるのかなんとなく分かるかもしれません。

  • (1) 遺伝子工学により作られたファージ(菌に感染するウイルス)のカクテルを使った嚢胞性繊維症の治療に始めて成功(2019.5.8)
  • (2) クリスパー・キャス9遺伝子編集技術を用いたヒトの治療が2名で行われた。治療対象は先天性の赤血球、ヘモグロビン異常を持つ患者(2019.12.6)
  • (3) 遺伝子編集技術クリスパー・キャス9技術の欠点を克服した新世代の遺伝子編集技術プライム・エディティングが発表(2019.11.7)。クリスパー・キャス9がただ遺伝子を切ってつなげるだけなのに対し、プライムエディティングはワープロのように遺伝子を編集出来るとのこと。
  • (4) インドのスタートアップが激安のCAR-T治療法を開発、ノバルティスのキムリアが年間5000万円などの費用がかかるのに対し、このインド企業は10分の1の500万円で提供する予定。会社の名前はBioconとImmuno-Adoptive Cell Therapy (2019.12.3)
  • (5) 遺伝子編集技術とディープラーニングを用いてスタートアップが「遺伝子を削除」しただけの「遺伝子改変作物(GMO)ではない高収量穀物を作り出す(2019.9.25)。日本などでは「遺伝子を削除しただけ」は「遺伝子改変作物」とは見なさないとの法律があります。そんな削除は自然界で自然にも起こりうるしって論理。
  • (6) 人工知能の開発メーカーや、製薬企業がAIを使った夢の薬づくりの革命を語っている(2019.11.8)。
  • (7) STING阻害剤をターゲットとした創薬が注目を集めている。対象は自然免疫のコントロールや、免疫チェックポイント阻害剤との併用による癌治療(2019.5.4)。
  • (8) パーキンソン病治療のためのターゲットとしてインフラマゾオームが注目(2019.1.21)。脳の変性疾患の多くでは免疫の異常活性化が関わっています。ターゲットとなる分子はNLRP3 inflammasome
  • (9) Monster investment puts Baltimore on biotech startup map(有料記事で中身分からず)
  • (10) Maze Therapeuticsというスタートアップが病気の予防につながる遺伝子のデータベースを作っている(2019.4.5)
Nature Biotech’s top 10 stories of 2019

Category:1年間のまとめ記事

         記事ごとのページ・コメント欄



2019.12.20Fri/金

究極のガチャ、ノバルティスが2億円の脊髄性筋委縮症の薬「ソルゲンスマ」を抽選で100名様にプレゼント

↑BTW

ゾルゲンスマ(Zolgensma)は脊髄性筋萎縮症を治療するための遺伝子を含むウイルスベクターを投与する医薬品で1回の投与で生涯治療効果が得られる。治療対象は2歳以下。2019年時点で世界で最も高額な医薬品とのこと。

自分で2億円用意出来なくて当たった人は涙が出るほどうれしいだろうけど。。。。。

ここ↓に日本語の記事があります。支払いは5年間の分割払いで効果が無ければ払わなくても良い仕組みとのこと。日本でも承認の可否が近いうちにも明らかになりそうですが、承認された際には1億円を超えるんじゃないかとのこと。
日本だと保険適用で税金負担でしょうね。投与人数少ないだろうから、まあ皆の国民健康保険費用で負担って感じで悪くない話かもしれないが、アメリカとか社会問題になりそうな話だよな。金持ちだけが健康に生きられる世界でいいのか?って実際は既にそんな社会ではあるわけだけど。アメリカでは。

Category:製薬会社・ビジネス

 Keyword:脊髄/11
         記事ごとのページ・コメント欄(4〜)