カテゴリー:1年間のまとめ記事 change_hatena



2020.01.07Nature Biotechnologyが選ぶ2019年のバイオテクノロジー的最新トピックス10 /1
2019.07.02寿命を延ばす最先端の技術に関する12の着眼点(2019年版) /1
2016.01.13Nature Medicineの選ぶ2015年に新しく開発された注目の新薬達まとめ /59
2015.12.11Nature Medicine誌の選ぶ2015年の医学の進歩まとめ /117
2014.12.24Nature Medicineの選ぶ2014年の研究の進歩 /1
2013.12.11医学界No1の学術誌Nature Medicineが選ぶ2013年の医学の重要な進歩8つ /18
2012.12.14医学分野の最も有名な学術雑誌「Nature Medicine」が選ぶ2012年の重要な研究成果 /6
2012.01.11Nature Medicineの選ぶ2011年の主要な基礎医学の進歩8つ /13
2008.12.19Science誌が選ぶ2008年の科学ベスト10 /21


2020.01.07

Nature Biotechnologyが選ぶ2019年のバイオテクノロジー的最新トピックス10

↑BTW

これを把握していれば最新のバイオテクノロジーがどんな状況にあるのかなんとなく分かるかもしれません。

  • (1) 遺伝子工学により作られたファージ(菌に感染するウイルス)のカクテルを使った嚢胞性繊維症の治療に始めて成功(2019.5.8)
  • (2) クリスパー・キャス9遺伝子編集技術を用いたヒトの治療が2名で行われた。治療対象は先天性の赤血球、ヘモグロビン異常を持つ患者(2019.12.6)
  • (3) 遺伝子編集技術クリスパー・キャス9技術の欠点を克服した新世代の遺伝子編集技術プライム・エディティングが発表(2019.11.7)。クリスパー・キャス9がただ遺伝子を切ってつなげるだけなのに対し、プライムエディティングはワープロのように遺伝子を編集出来るとのこと。
  • (4) インドのスタートアップが激安のCAR-T治療法を開発、ノバルティスのキムリアが年間5000万円などの費用がかかるのに対し、このインド企業は10分の1の500万円で提供する予定。会社の名前はBioconとImmuno-Adoptive Cell Therapy (2019.12.3)
  • (5) 遺伝子編集技術とディープラーニングを用いてスタートアップが「遺伝子を削除」しただけの「遺伝子改変作物(GMO)ではない高収量穀物を作り出す(2019.9.25)。日本などでは「遺伝子を削除しただけ」は「遺伝子改変作物」とは見なさないとの法律があります。そんな削除は自然界で自然にも起こりうるしって論理。
  • (6) 人工知能の開発メーカーや、製薬企業がAIを使った夢の薬づくりの革命を語っている(2019.11.8)。
  • (7) STING阻害剤をターゲットとした創薬が注目を集めている。対象は自然免疫のコントロールや、免疫チェックポイント阻害剤との併用による癌治療(2019.5.4)。
  • (8) パーキンソン病治療のためのターゲットとしてインフラマゾオームが注目(2019.1.21)。脳の変性疾患の多くでは免疫の異常活性化が関わっています。ターゲットとなる分子はNLRP3 inflammasome
  • (9) Monster investment puts Baltimore on biotech startup map(有料記事で中身分からず)
  • (10) Maze Therapeuticsというスタートアップが病気の予防につながる遺伝子のデータベースを作っている(2019.4.5)
Nature Biotech’s top 10 stories of 2019

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2019.07.02

寿命を延ばす最先端の技術に関する12の着眼点(2019年版)

↑BTW

個人的な思考の整理のためにリストアップしてみました。
(1)アンチエイジングに焦点を絞った金のある米国スタートアップ企業に注目
Amazon CEOらが投資したアンチイジングのスタートアップ企業「Unity Biotechnology」の中身 /Amrit不老不死ラボ
不老長寿技術を開発するベンチャーにのみに投資するファンド「Longevity Fund」 /Amrit不老不死ラボ
(2)体内から老化した細胞を取り除く
老化した細胞のみを殺す「Senolytic薬」の開発とその効果 /Amrit不老不死ラボ 1 users
体内の老化細胞を取り除く技術を確立すれば高齢でも若々しく健康体になることが証明される。 /Amrit不老不死ラボ
(3)「老化抑制」という「副作用」が知られる市販薬を飲む
医薬業界で噂の「糖尿病薬メトホルミンが寿命を延ばす」が本当かどうか調べる大規模臨床試験が始まる /Amrit不老不死ラボ
学術雑誌Nature Medicineで「老化抑制」という「副作用」が知られる薬まとめ /Amrit不老不死ラボ 2 users
癌治療薬として研究されている薬物「ABT263(Navitoclax)」は老化した血液細胞のみに自殺を誘導し、血液の状態を若返らせる事が出来る。 /Amrit不老不死ラボ
ラパマイシン(Rapamycin)でマウスの寿命が延びる /Amrit不老不死ラボ
(4)寿命を延ばす効果が期待されて開発されているサプリメント・天然物質
ヨーグルトで寿命が伸びる事が動物実験で初めて確認される、腸内のポリアミン濃度がポイント /Amrit不老不死ラボ
2019年2月Nature Commun発表/アシタバの葉に含まれるポリフェノール(フラボノイド)にあらゆる生物に効く最強のアンチエイジング作用 /Amrit不老不死ラボ 1 users
赤ワインに含まれる「レスベラトロール(resveratrol)」の老化抑制効果に関する研究まとめ、新たに遺伝子のスプライシング因子の制御機構が報告される。 /Amrit不老不死ラボ
ザクロに含まれる物質「エラジタンニン(ellagitannin)/エラグ酸」が線虫の寿命を延ばし、ねずみの筋肉機能を向上させる。この物質の医薬も開発中 /Amrit不老不死ラボ
(5)寿命を延ばす効果が期待されて開発されている開発中の薬
マウスで寿命延長効果が報告されているFGF-21が脂肪肝の薬(コードネームBMS-986036)として順調に開発中 /Amrit不老不死ラボ
空腹時に作られるホルモンFGF-21が常に出続ける遺伝子改変ネズミは寿命が30%以上長い /Amrit不老不死ラボ 1 users
Kloho(クロトー)というホルモンで老化が抑制される(science)(Amrit不老不死研究所)
(6)未来の技術を信じて人体冷凍保存する
人体凍結保存の実現にまた1歩、ナノ金属を含む凍結液とマイクロ波を使い、大量の液体を均一に急速に加熱する技術 /Amrit不老不死ラボ 2 users
人体冷凍保存にも応用可能?3-O-メチル-D-グルコースで満たした臓器を過冷却現象で低温保存し3日間後に移植する事に成功 /Amrit不老不死ラボ
(6)脳だけになって生き残る
米国DARPAが脳内100万個の神経とコンピューターを接続する小型モジュール開発プロジェクトの提案を募集。70億円まで資金提供。 /Amrit不老不死ラボ
ラットに電子チップを埋め込み「第六感」的感覚を与えることに成功 /Amrit不老不死ラボ
米イェール大によるブタの全脳を死後4時間後に人工血液などを駆使して再動作せる実験 /Amrit不老不死ラボ
(7)コンピューターに意識を移す
ロシアの富豪が出資する脳の情報をコンピューター上にアップロードして永遠に生きるプロジェクト「2045イニシアティブ」 /Amrit不老不死ラボ
(8)臓器を新しいものに交換して長生きする
文部科学省、ブタなどの動物を使い人間の臓器を作る基礎研究を2018年度から容認の方向へ /Amrit不老不死ラボ
ブタの胚をマウス体内に移植し、様々な臓器を作ることに成功(pnas)(Amrit不老不死研究所)
(10)腸内細菌を最適化する
人体を構成する細胞以上の数の細菌が住み、これらの細菌が日夜作る種々の物質は腸から吸収されています。無限の可能性があります。寿命に直接影響するような研究は見つかりませんでしたが、病気を防ぐ作用に関する研究は多数あります。
効果が実証されつつある他人の「うんこ」移植治療、研究過程で難病を治す「癒しのうんこ」、他人を殺す「殺人うんこ」を出す能力者の存在が明らかに /Amrit不老不死ラボ
(11)生体内の細胞をリプログラムする
老化してもケガをしてもツルツルの肌までもう少し?生体内リプログラミングで皮膚を綺麗に直せる4遺伝子(DGTM)の決定研究 /Amrit不老不死ラボ
癌耐性遺伝子+テロメア延長酵素のダブル遺伝子導入改変マウスで全身の老化症状が遅延して、寿命が延長する /Amrit不老不死ラボ
ついに若返りの医療が始まるか!?、絶妙にコントロール(2日やって5日休む)してマウスにiPS細胞誘導を行うことで、老化現象を抑制し、寿命を延ばすことに成功 /Amrit不老不死ラボ
(12)癌を完全に治す
直接的な寿命延長ではありませんが、若返らせるような治療の多くは「若返りすぎ」ではありませんが、細胞の無限増殖(=癌)が克服出来ないために危なくて、人間での研究が進めにくい方法が多数あります。
細胞を投与して治療する時代の幕開け!ノバルティスの癌治療細胞医療「キムリア」日本承認。アメリカで1回5000万円の治療 /Amrit不老不死ラボ

 Keyword:iPS細胞/24 メトホルミン/13 脂肪/105 筋肉/37 空腹/23 糖尿病/43 ポリアミン/6 ラパマイシン/14 テロメア/24 ブタ/23 腸内細菌/117
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2016.01.13

Nature Medicineの選ぶ2015年に新しく開発された注目の新薬達まとめ

↑BTW

 今年も多数の新薬が世の中に登場しています。また既にある薬の組合せにより強力な治療効果が得られるコンビネーション薬が新薬として多数認可されています。さらに、3Dプリントされた錠剤、ウイルスによる癌治療法なども認可されています。日本の製薬会社の名前はどこにもありませんねぇ。

また、これらの薬はいずれもアメリカで認可されたものですので日本で認可され、処方されるようになるにはしばらく(数年〜)かかります。

(省略されています。全文を読む

 Keyword:コレステロール/16 PD-1/13 オプジーボ/8 Opdivo/4
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2015.12.11

Nature Medicine誌の選ぶ2015年の医学の進歩まとめ

↑BTW

 今回は比較的メカニズム解明的な話が多いので素人には分かりにくいかもしれません。肥満が「病気」である証拠が見つかり、肝臓・心臓を再生させるための手がかりが見つかり、エボラウイルスワクチンがもうすぐ完成し、癌を克服するための様々な弱点が明らかになりつつあるようです。腸内細菌の状態が癌治療に大きな影響を与えうる証拠が見つかった点は興味深いです。


(省略されています。全文を読む

 Keyword:エボラ/4 遺伝子変異/13 ワクチン/161 メチル化/15
         記事ごとのページ・コメント欄(117〜)


2014.12.24

Nature Medicineの選ぶ2014年の研究の進歩

↑BTW

  • 急性骨髄性白血病(AML)の多くの患者に共通して見つかる遺伝子変異(DNMT3AとNPM1c)が明らかになった。これらをターゲットにした治療法、予防法の開発が期待出来る。
  • 血管がどのように骨を成長させるかのメカニズムが明らかになった。
  • T細胞やB細胞などの獲得免疫とは異なるメカニズムで自然免疫担当だと思われていた単球・マクロファージが免疫的に「訓練される」ことが明らかになった。この訓練はエピジェネティクスと転写制御が関わっている。
  • 成体幹細胞がこれまで考えられていた以上の可塑性を持っていることが明らかになった。たとえば成体幹細胞からインスリンを分泌するβ細胞そっくりの細胞を作り出すことが可能だった。
  • 多数の患者の遺伝子解析により統合失調症を発症しやすくなる遺伝子のパターンが明らかになった。それらは1つでは無く多数あり、それらの積み重ねで発症確立が上昇する。
  • エイズ患者から細胞を摘出してHIVウイルスに耐性を持つように遺伝子改変をして体内に戻す実験が成功した。
  • FGF1の投与で2型糖尿病が治療可能であることが報告された。
  • 若いマウスと年老いたマウスの血管をつなげるだけで年老いたマウスの認知能力が回復することが確認された。これらはCrebシグナルの活性化が原因と見られた。一方別のグループの研究ではGDF11という若い脳に大量にあるタンパク質を投与することで、年老いたマウスの嗅覚を改善し、筋力を改善することが報告された。
  • リンク(www.nature.com/nm/jo...)35イイネ 122 Tweet
  • Vascular and Neurogenic Rejuvenation of the Aging Mouse Brain by Young Systemic Factors 3 Tweet
  • Restoring Systemic GDF11 Levels Reverses Age-Related Dysfunction in Mouse Skeletal Muscle 9イイネ


 Keyword:幹細胞/57 β細胞/6 エピジェネティクス/11 インスリン/74 タンパク質/73 マクロファージ/24 HIV/58
         記事ごとのページ・コメント欄(1〜)


2013.12.11

医学界No1の学術誌Nature Medicineが選ぶ2013年の医学の重要な進歩8つ

↑BTW

 医学界No.1の権威ある学術雑誌Nature Medicineが今年の重要な医学の進歩を8つの分野について紹介しています。

 8つの分野は「再生医療」「免疫学」「マラリアワクチン」「若返りホルモン」「新たな鎮痛メカニズム」「ゲノム書き換え技術」「癌細胞の悪性化メカニズム」「糖尿病治療ホルモン」です。

Nature Medicneは毎年この手の発表をしており、2012年、2011年の内容は下記で紹介しています。


(省略されています。全文を読む

 Keyword:IL-22/2 放射線/12 ES細胞/6 再生医療/58 CRISPR/Cas9/12
         記事ごとのページ・コメント欄(18〜)


2012.12.14

医学分野の最も有名な学術雑誌「Nature Medicine」が選ぶ2012年の重要な研究成果

↑BTW

 医学分野の最も有名な学術雑誌Nature Medicineが2012年に発表された重要な研究成果として8つの研究フィールドに分けて紹介しています。

★神経科学
 自閉症の原因遺伝子についての発見があった。自閉症患者の遺伝子を1000人分調べ共通点を探したところ、変異すると自閉症になりうる共通変異が100以上見つかった。自閉症は父親の年齢が高いほど確率が高いが、高齢の男性の精子が遺伝子変異を起こしやすいことと関係していると思われる。


(省略されています。全文を読む

 Keyword:自閉症/14 褐色脂肪細胞/7 抗生物質/10 白色脂肪細胞/2 子ども/11 BMP/9 褐色脂肪/5 精子/21 Resveratrol/10
         記事ごとのページ・コメント欄(6〜)


2012.01.11

Nature Medicineの選ぶ2011年の主要な基礎医学の進歩8つ

↑BTW

(1)多くの食物に含まれる物質DLPCが脂肪肝や糖尿病を引き起こす原因の1つのようだ
 多くの植物や動物由来の食物が消化管で分解されると出来るDLPC(dilauroyl phosphatidylcholine)が血液中の胆汁酸の量を調整するための核内レセプターLRH-1(Liver receptor homolog-1)の天然のアゴニスト(作用するもの)であることが分かった。血液中の胆汁酸は脂質の輸送や血糖値の制御など人体を正常に保つのに重要な役割を担っている。DLPCを投与された実験動物では血液中の胆汁酸濃度が増え、肝臓での脂肪合成が減り脂肪燃焼が増えた。この食物由来の安全な物質を投与すれば安全に血液中の胆汁酸の量を増やすことが出来、脂肪肝や糖尿病の治療に使える可能性がある。

  • A nuclear-receptor-dependent phosphatidylcholine pathway with antidiabetic effects(Nature 474, 506--510, 2011)
(2)腸内の細菌が作り出す物質の中の1つが動脈硬化や心臓病を引き起こしていた。
 腸内細菌によって作り出されるTMAO(trimethylamine N-oxide)が動脈硬化や心臓病を引き起こす作用があることが分かった。この物質が腸管でどれぐらい作られるかは腸内細菌の状況や、糖尿病かどうか、、免疫疾患があるかどうかなどで変化することが知られており、TMAOの量を調整出来る薬が開発出来れば良い治療薬となる可能性があり。
  • Gut flora metabolism of phosphatidylcholine promotes cardiovascular disease(Nature 472, 57--63, 2011).
(3)ヒトのクローンが作り出せない原因のヒントが得られた。
クローン技術は羊のドリーなど様々な動物で成功しているがヒトではうまくいっていない。他の動物ではうまくいく方法(別の卵細胞の細胞核を取り除いて新しい細胞核を挿入する)もヒトでは個体発生が停止してしまうのだ。今回、研究者らは元の卵細胞のゲノムを取り除かずに新しい細胞核を挿入するとヒトの卵細胞でも個体発生が順調に進むことを見出した。残念ながらこうして作り出した卵細胞は、元の卵細胞のゲノム1セット、新しく挿入した細胞核のゲノム2セット、合わせて3セットのゲノムを持っており臨床応用には向かないが、これらの現象はヒトでのクローン技術が進まない理由が元の卵細胞の細胞核を取り除いたためであることを意味しており、これを手がかりにヒトでもうまく実施出来る方法を開発出来る可能性がある。
  • Human oocytes reprogram somatic cells to a pluripotent state (Nature 478, 70--75, 2011)
(4)HIV感染を96%抑制出来る方法が臨床試験で確認された。
HIV感染の確率を96%減少させる方法が発見された。1763組の片方だけHIV陽性のカップルで効果を確認したところ、感染している側の病気の進行が進まないうちに(血液中のCD4陽性細胞の数が350-550cells/mmm3)抗レトロウイルス治療方法を試すことが有効なようだ。
  • Prevention of HIV-1 Infection with Early Antiretroviral Therapy(N. Engl. J. Med. 365, 493--505, 2011).
(5)皮膚からiPS細胞を経ずに治療に使えるガン化の心配の無い脳細胞を作り出すことに成功した。
皮膚の繊維芽細胞からiPS細胞を経ずに神経細胞(パーキンソン病の治療に使えるドーパミン産生細胞)を作り出す方法が発見された。方法はMash1(Ascl1)Nurrl(Nr4a2)Lmx1aという3種類の転写因子を皮膚細胞に導入することである。細胞をリセットしiPS細胞まで戻す方法もあるが、これを行うと作り出した細胞が癌化する可能性がある。この方法はガンが生じる心配の無い安全な方法として早い段階で実用化可能かもしれない。
  • Direct generation of functional dopaminergic neurons from mouse and human fibroblasts(Nature 476, 224--227, 2011)
  • Directed Conversion of Alzheimer's Disease Patient Skin Fibroblasts into Functional Neurons(Cell 146, 359--371, 2011)
(6)これまで善玉だと思われていたHIF-1αというタンパクが様々な疾患の原因であることが分かった。
これまでは生体内で必要な役割を担っていると思われていたHIF-1α(低酸素誘導因子1α)が炎症の発生に関わっていることが分かった。HIF-1αをターゲットにした薬を開発し炎症を制御出来る可能性がある。
  • Control of TH17/Treg Balance by Hypoxia-Inducible Factor 1(Cell 146, 772--784, 2011).
(7)生きたヒトのゲノムを自在に編集する技術が出来た
これまでもプレート上の細胞の遺伝子情報を編集する技術はあったが、あくまでプレートに取り出した細胞を使い、増殖させながら編集するしかなかった。今回、Zing Finger Nuclease(標的の遺伝子部分で部位特異的な日本差切断を誘導し、相同組み替え修復によってゲノムを置き換わる)の開発によりこれまで遺伝子編集が困難であった形質転換細胞や初代培養細胞での高効率なゲノム編集が可能となった。血友病マウスを用いた動物実験モデルで生体内でも効果的に使用出来ることも確認出来た。遺伝性疾患のヒトをゲノムを直接編集して病因となる部分を修正する根本的な治療に応用出来るかもしれない。
  • Direct generation of functional dopaminergic neurons from mouse and human fibroblasts(Nature 475, 217--221, 2011)
(8)新しいコンセプトの多くのガンに効く治療方法のヒントが得られた。
BETファミリータンパクを阻害する薬が癌の治療薬になる可能性が示された。報告ではBETファミリータンパクの1つであるBrd4の阻害剤JQ1が癌を抑制する事を報告している。こういった細胞内のタンパク質の低分子阻害剤による癌治療方法の概念は新しい。
  • RNAi screen identifies Brd4 as a therapeutic target in acute myeloid leukaemia(Nature 478, 524--528 & 529--533, 2011)
  • BET Bromodomain Inhibition as a Therapeutic Strategy to Target c-Myc (Cell 146, 904--917)
  • Targeting MYC dependence in cancer by inhibiting BET bromodomains(Proc. Natl. Acad. Sci. USA 108, 16669--16674, 2011)
  • 元記事タイトル:Natable Advance 2011(page.1540)

 Keyword:Alzheimer/54 パーキンソン病/13 ドーパミン/6
         記事ごとのページ・コメント欄(13〜)


2008.12.19

Science誌が選ぶ2008年の科学ベスト10(asahi)

↑BTW

  • 1位、患者の細胞を再プログラミングすることにより細胞株をオーダーメイドで作製するという研究
  • 2位、太陽系以外の惑星の直接検出
  • がん遺伝子のリストが拡大
  • 新しい高温超伝導体(銅酸化物ではなく鉄化合物から成る第2の高温超伝導体が発見)
  • 活動中の蛋白質を観察する(蛋白質がターゲットに結合して細胞の代謝状態を変え、組織の特性にも関与することが発見)
  • コバルト・リン触媒を使った蓄電池
  • 胚が発生する際の細胞の動きを詳細に観察成功(ゼブラフィッシュの胚を構成する約16,000個の細胞の様子を発生開始から24時間追跡する映像)
  • 「良い」脂肪と「悪い」脂肪が解明された。
  • 世界の重量を計算する標準モデルを証明することに成功。
  • 低コストなゲノム決定方法

         記事ごとのページ・コメント欄(21〜)





Cation!!注意:このページには動物実験などで得られた研究段階の情報が含まれています。これらはなんら、人間に適用した時の効果を保証するものではなく、これらの情報を元にとった行動によりいかなる不利益を被っても管理人は一切責任を負いません。このページの話はあくまで「情報」としてとらえてください。