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2020.01.07
Nature Biotechnologyが選ぶ2019年のバイオテクノロジー的最新トピックス10
これを把握していれば最新のバイオテクノロジーがどんな状況にあるのかなんとなく分かるかもしれません。
- (1) 遺伝子工学により作られたファージ(菌に感染するウイルス)のカクテルを使った嚢胞性繊維症の治療に始めて成功(2019.5.8)
- (2) クリスパー・キャス9遺伝子編集技術を用いたヒトの治療が2名で行われた。治療対象は先天性の赤血球、ヘモグロビン異常を持つ患者(2019.12.6)
- (3) 遺伝子編集技術クリスパー・キャス9技術の欠点を克服した新世代の遺伝子編集技術プライム・エディティングが発表(2019.11.7)。クリスパー・キャス9がただ遺伝子を切ってつなげるだけなのに対し、プライムエディティングはワープロのように遺伝子を編集出来るとのこと。
- (4) インドのスタートアップが激安のCAR-T治療法を開発、ノバルティスのキムリアが年間5000万円などの費用がかかるのに対し、このインド企業は10分の1の500万円で提供する予定。会社の名前はBioconとImmuno-Adoptive Cell Therapy (2019.12.3)
- (5) 遺伝子編集技術とディープラーニングを用いてスタートアップが「遺伝子を削除」しただけの「遺伝子改変作物(GMO)ではない高収量穀物を作り出す(2019.9.25)。日本などでは「遺伝子を削除しただけ」は「遺伝子改変作物」とは見なさないとの法律があります。そんな削除は自然界で自然にも起こりうるしって論理。
- (6) 人工知能の開発メーカーや、製薬企業がAIを使った夢の薬づくりの革命を語っている(2019.11.8)。
- (7) STING阻害剤をターゲットとした創薬が注目を集めている。対象は自然免疫のコントロールや、免疫チェックポイント阻害剤との併用による癌治療(2019.5.4)。
- (8) パーキンソン病治療のためのターゲットとしてインフラマゾオームが注目(2019.1.21)。脳の変性疾患の多くでは免疫の異常活性化が関わっています。ターゲットとなる分子はNLRP3 inflammasome
- (9) Monster investment puts Baltimore on biotech startup map(有料記事で中身分からず)
- (10) Maze Therapeuticsというスタートアップが病気の予防につながる遺伝子のデータベースを作っている(2019.4.5)
Nature Biotech’s top 10 stories of 2019
Category:#エイジング関連まとめ
Keyword:CAR-T/16
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