↑B
2023.02.20
ゲノムのメチル化度合いを測定すると実年齢が正確に測定出来る。メチル化を制御する技術と組みわわせて若返りの試みも
↓エピゲノム(遺伝子のメチル化度合い)と実年齢がぴったり一致しています。
20代〜70代の421名をDNAシークエンサーでエピゲノム(遺伝子のメチル化度合い)を測定。エピゲノムの特徴が実年齢と一致しており、人体の老化を客観的に定量化することが出来ております。
また、100歳以上の長寿者のエピゲノムを分析したところ、100歳以上に到達している人は年齢よりもエピゲノムが若く保たれていることが分かりました。具体的には、がん遺伝子や認知能力の遺伝子は若い状態に保たれ、抗炎症に関するエピゲノムは年齢よりも進んだ状態である傾向が強いことが分かりました。
エピゲノムに関しては市販薬のメトホルミンなどを飲ますことでエピゲノムを若返らせる研究が報告されています。
またCRISPR/Cas9を用いて特定のゲノムのメチル化を解除する技術も開発されています。
これまで「若返り」研究をしたくても「どれぐらい若返ったか」の測定が難しいという課題があったと思います。
この方法「生物学的な年齢」を測定することは、色々な治療や薬による若返り効果を厳密に測定するのに有効と思います。
また、開発されている様々なエピゲノムを操作する方法で本当に寿命が変化するのか大変興味深いところです。
Category:#診断技術
Keyword:CRISPR/Cas9/14
メトホルミン/21
コメント
いいっすね!=14
001 [02.22 23:48]ななしさそ★64:段階踏んでそれくらい回りくどい方が、余計な副作用無しで老化抑制出来る気が。 ↑(6)
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