カテゴリー:#冬眠 #凍結保存 #クライオニクス TW↑B



2024.01.10人工冬眠、人体冷凍保存にも応用出来る?電圧をかけて冷凍させることでイチゴを長期保存する技術
2022.03.30水溶性ビタミンEアナログ「トロロックス(Trolox、6-hydroxy-2,5,7,8-tetramethylchroman-2-carboxylic acid)」が気になる /3
2021.07.13理化学研究所と筑波大学の研究グループが、脳内の「Q神経」を刺激し冬眠しないマウスを冬眠状態にすることに成功。人間での実現は2030年以降? /3
2023.06.23ナノ粒子を含む溶液で満たすなどの凍結技術と磁場を用いたナノ融解技術を使い冷凍保存した腎臓の移植にラットで初成功(2023年6月Nature Communication) /22
2019.11.22重篤な外傷を負った患者に10〜15℃の冷却食塩水を流し込んで急速冷却し、治療後に組成する治療が世界で初めて実施へ /2
2019.09.11過冷却装置でヒトの肝臓を27時間保存することに成功 /35
2017.03.06人体凍結保存の実現にまた1歩、ナノ金属を含む凍結液とマイクロ波を使い、大量の液体を均一に急速に加熱する技術 /10
2016.01.06脳を凍結保存し技術確立後にAIに意識を移行させることを目指す団体「HUMAI」設立 /127
2015.06.05冷凍保存された脳が目覚めても記憶を保持していることが線虫を使った実験で初めて証明される /2341
2015.04.22米国で人体冷凍保存サービスを提供するアルコー、史上最年少2才の少女の人体冷凍保存を実施 /3328
2014.10.24ALCOR(アルコー)延命財団、2000万円で人体を冷凍保存、800万円で脳だけを冷凍保存するサービス /2
2008.10.07マウスとブタの肝臓を凍結後、移植に用いることに成功(newscieneist)
2003.12.14体温を氷点下以下まで下げることの出来る北極リスの仕組みを医学に応用(wired visions)
2002.11.06磁場をかける事で臓器を損傷させずに冷凍する(臓器の保存に食品冷凍を応用(その他)) /1


2024.01.10

人工冬眠、人体冷凍保存にも応用出来る?電圧をかけて冷凍させることでイチゴを長期保存する技術

↑BTW


過去にも磁場などを使い分子を振動させながら凍結することで、氷の結晶が出来ない(臓器に影響が出無いように)冷凍する技術がありましたが、電圧をかけるってのは初めて聞いた。振動させるなら交流電源使うのかな?


2022.03.30

水溶性ビタミンEアナログ「トロロックス(Trolox、6-hydroxy-2,5,7,8-tetramethylchroman-2-carboxylic acid)」が気になる

↑BTW

HypoThermosolという細胞を冷蔵庫で1週間生存させる細胞保存液を調べていたんですが
この製品の特許を調べているとどうも主成分はこのトロロックスな気がするんですよね。
通常は脂溶性であるビタミンEを水溶性にしたもので、強い抗酸化作用(活性酸素除去作用がある。細胞は生存に適さない環境に置かれることで生じる活性酸素によりダメージを受けるとともに、活性酸素を細胞内シグナルとしてアポトーシス(自殺)を引き起こすというのが一般的な考え)
あとはpH緩衝成分、浸透圧調整成分、また細胞の栄養としてアデノシン、グルタチオンって感じ。

↓マウスに投与した研究はあるけど、明確な健康に良い効果は無いかな?
モノ自体は1974年に初めて合成されたらしく特許は切れているはず。抗酸化作用の標準物質として使用されるとのこと。

研究用試薬としては500mgで1万円ちょっと
なんと健康に良い水としてペットボトルに入って売っている!!!と思ったけど、これは名前が同じなだけっぽい。笑

 Keyword:ビタミンE/3 活性酸素/21


2021.07.13

理化学研究所と筑波大学の研究グループが、脳内の「Q神経」を刺激し冬眠しないマウスを冬眠状態にすることに成功。人間での実現は2030年以降?

↑BTW

理化学研究所生命機能科学研究センター(BDR)では2019年からセンター内横断プロジェクトの一つとして、「QMINプロジェクト」を設置。臨床応用に向けた関連研究に力を注いでいるそうです。

特許がここにある。
Natureに出した論文がこれ
視床下部の特定部位にクロザピンN-オキシド(clozapine-N-oxide)を投与することで人工冬眠に導入出来るらしい。この刺激で体温が25℃ぐらいまで下がり12時間維持、その後徐々に体温は戻りつつあるが3日以上は元に戻ってない。


2023.06.23

ナノ粒子を含む溶液で満たすなどの凍結技術と磁場を用いたナノ融解技術を使い冷凍保存した腎臓の移植にラットで初成功(2023年6月Nature Communication)

↑BTW

腎臓を16.8%プロピレングリコール、24.2%DMSO、14%ホルムアミド、0.24% HEPESとシリカナノ粒子で還流し、プログラムフリーザーで凍結、解凍時は磁場を用いてナノ粒子を加熱することで氷の結晶が出来ないように解凍するらしい。

すごい高度な工夫を感じる。

磁場をかけながら凍結するって技術は20年前に紹介しているけど、今回は磁場とナノ粒子で解凍なんですね。


2019.11.22

重篤な外傷を負った患者に10〜15℃の冷却食塩水を流し込んで急速冷却し、治療後に組成する治療が世界で初めて実施へ

↑BTW

冷食塩水注入で脳の活動は完全停止するとのこと。組成までの外科処置時間は2時間程度とのことです。先日、コハク酸生成を抑止することで臓器損傷を低減出来るという研究もありました。

単なる食塩水でなく、色々と工夫も出来るかもしれないですね。


2019.09.11

過冷却装置でヒトの肝臓を27時間保存することに成功

↑BTW

現在の標準的な4℃保存では12時間までしか移植に堪えないそうですが、研究者らの開発した改良型過冷却装置を使って凍結させずにー4℃で保存することで27時間の間、肝臓を保存することに成功したそうです。

今回の冷凍方法の「改良」の部分の詳細は確認出来ませんでしたが、この研究者らはこれまでに検討している方法を見ると摘出した肝臓をまず3-OMG(代謝されない糖類縁体)で60分処理しつつ4℃まで徐々に冷却、35kDaのPEGを5%含む溶液で処理してー6℃まで冷却する方法のようです。


2017.03.06

人体凍結保存の実現にまた1歩、ナノ金属を含む凍結液とマイクロ波を使い、大量の液体を均一に急速に加熱する技術

↑BTW

 臓器を凍結保存することが出来れば臓器移植に大きな可能性が開けますし、人体凍結保存が可能になれば、一種の未来へのタイムマシンとして使うことが出来ます。今回、アメリカ・ミネソタ大学の研究者がこの生体組織の凍結保存に関する新しい方法を報告しています。

 生体組織は超低温で保存することにより活動を完全に停止させることは可能ですが、通常の状態で凍結すると水の結晶が出来て生体組織を破壊してしまいます。これを回避するために超低温でも凍らない「不凍液」や、水の結晶が出来ないように凍結させる「ガラス化」という技術が開発されています。この技術により生体組織を破壊せずに凍結は一瞬で出来るようになりましたが、まだ元の温度に素早く戻す技術には課題がありました。

 今回、研究者らはmsIONPと呼ばれる磁性ナノ粒子を開発しています。これは大きさ10nmの酸化鉄を不活性のシリカが覆い、表面をPEGやTMSでコートしてある直径50nm程度のナノ粒子です。このサイズのナノ粒子はあらゆる生体組織を通過することが出来ますが、これを凍結容器に混ぜることで、凍結させた溶液に、電子レンジのようにマイクロ波を当てた場合に、溶液全体を速やかに均一に加熱出来るとのことです。

 この技術により従来は1mL程度の溶液して凍結保存出来なかったのが、80mL程度まで保存出来るようになるとのことです。実験ではブタの血管の保存をデモンストレーションしています。

 Keyword:ブタ/50


2016.01.06

脳を凍結保存し技術確立後にAIに意識を移行させることを目指す団体「HUMAI」設立

↑BTW

CEOの名前はJosh Bocanegra、社長はJeanine Fuentes、人体凍結保存で有名なアルコー財団のCEOであるMax Moreと打合せした↓なんてTweetあげています。アルコー財団とは別団体みたい。

今のところ、目処も立ってない話ではあるけど、凍結状態さえ良ければ情報は保存されるわけで、可能性はゼロじゃないと思う。燃やしたり自然に帰したりするぐらいなら凍結保存しておくのも手だね。

 Keyword:アルコー財団/5


2015.06.05

冷凍保存された脳が目覚めても記憶を保持していることが線虫を使った実験で初めて証明される

↑BTW

 人体冷凍保存サービスを提供しているアルコー財団の研究者らの報告です。

 当然と言えば当然かもしれませんが、線虫を使った実験で冷凍保存後の生物が、冷凍前の記憶(習性)を維持していることが証明されました。

 また、この実験ではガラス化法というより細胞への損傷の少ない方法で冷凍保存することにより覚えている確率が上がることが報告されています。

この報告は「Rejuvenation Research(若返り研究)」という素敵な名前の隔月専門学術誌に投稿された論文のようです。この論文、今後、定期チェックしようと思います。


2015.04.22

米国で人体冷凍保存サービスを提供するアルコー、史上最年少2才の少女の人体冷凍保存を実施

↑BTW

脳腫瘍を患い植物状態になったタイの2歳の女の子の親が、未来の技術を信じて生命維持装置を停止(恐らく自発呼吸も停止していた?)、死亡診断後、米国のアルコー財団に送り、頭部のみの冷凍保存を実施したそうです。

アルコー社では2000万円で人体全体を、800万円で頭部のみの冷凍保存を提供しています。


2014.10.24

ALCOR(アルコー)延命財団、2000万円で人体を冷凍保存、800万円で脳だけを冷凍保存するサービス
Alcor preserve recently-deceased body with antifreeze.

↑BTW

 人体冷凍保存(クライオニクス)の世界では有名なアルコー財団(アルコー・ライフ・エクステンション財団(ALCOR社))は、20万ドルで死んだばかりの貴方の身体を不凍液で満たし保存するサービスを行っています。20万ドルが準備出来ない人向けに8万ドルで脳だけを保存するサービスもあります。また、相談次第でペットの保存も可能、価格はサイズによるそうです。

(省略されています。全文を読む

 Keyword:クライオニクス/3


2008.10.07

マウスとブタの肝臓を凍結後、移植に用いることに成功(newscieneist)

↑BTW

血管のある臓器の凍結は24時間以内に行わなければいけませんでした。今回、研究者らが試みた方法では80%以上の細胞が生きており、移植された肝臓は胆汁を精製することが出来たそうです。
凍結装置を作ったのはCore Dynamicsという会社で、1分間に0.3℃ずつ下げ1.5時間でー20℃まで下げるそうです。

このグループはラットの肝臓をー80℃で保存することで、3週間まで機能を保持出来ることも確かめているそうです。

Cryopreservation of Whole Murine and Porcine Livers
Rejuvenation Research. August 1, 2008, 11(4): 765-772


2003.12.14

体温を氷点下以下まで下げることの出来る北極リスの仕組みを医学に応用(wired visions)

ホッキョクジリス(Spermophilus parryiiまたはarctic ground squirrel)は体温を−3℃までさげられるそうです。
2002.11.06

磁場をかける事で臓器を損傷させずに冷凍する(臓器の保存に食品冷凍を応用(その他))

↑BTW

磁場をかけることで生鮮食品の風味を損なわずに冷凍する技術があるが、この技術を用いれば冷凍の時、臓器の組織損傷を従来の方法より大幅に低減できることを、九州大学消化器、総合外科の島田光生助教授らの研究グループが動物実験で明らかにした。この方法は脳死移植の時の新たな臓器保存方法になりうるとして注目されそうだ。
冷凍装置は千葉県我孫子市の企業が開発した。

未来の技術に期待して死後、死体を冷凍保存する人は多数いると聞きます。





Cation!!注意:このページには動物実験などで得られた研究段階の情報が含まれています。これらはなんら、人間に適用した時の効果を保証するものではなく、これらの情報を元にとった行動によりいかなる不利益を被っても管理人は一切責任を負いません。このページの話はあくまで「情報」としてとらえてください。