2023.05.10
なぜBCGワクチンは癌や糖尿病、自己免疫疾患が改善する副作用があるのか
一型糖尿病患者が多発性硬化症などの自己免疫疾患にBCGワクチンが効果があることが報告されていますが、このメカニズムを解析した報告です。
これらの自己免疫疾患では免疫制御に重要なヘルパーT細胞(CD4+T)の表面の受容体発現に重要な遺伝子が過剰にメチル化されているそうです。そしてBCGワクチンは3年かけてこの不具合を脱メチル化し改善させるとのこと。
- BCGは1型糖尿病のTCR/CD3発現低下をDNA脱メチル化により改善する|スマホで読める実験医学|実験医学online:羊土社 - 羊土社
- BCG vaccinations drive epigenetic changes to the human T cell receptor: Restored expression in type 1 diabetes (SCIENCE ADVANCES,16 Nov 2022, Vol 8, Issue 46, DOI: 10.1126/sciadv.abq7240)
Category:免疫・アレルギー・自己免疫疾患
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.DNAメチル化 - Wikipedia 2 users13イイネ 10 Tweet

ヒトの体細胞に最も多いメチル化酵素DNMT1はDNA2本鎖の片側だけメチル化されている状態(ヘミメチル化DNA)を優先的にメチル化する。これにより子孫細胞にメチル化状態が受け継がれる。
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