Orlistat |
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2009/12/24:確実に体重が減る事が実証されたダイエット薬「ゼニカル(Xenical)」→
2007/02/27:抗肥満薬「ゼニカル (XENICAL)」メモ→
2009/12/29
ゼニカルの効果を試した臨床試験(その2) |
ゼニカルの効果を試した臨床試験(その2)
次に紹介する臨床試験は
という報告で、こちらもとても権威ある医学雑誌であるランセットに1998年に発表された論文です。この論文では薬を飲むのを止めたあとのリバウンドの影響も調べています。
臨床試験ではヨーロッパの15の治療センターに集まってもらったBMI値が28−47(kg/m2)の肥満患者743人(平均年齢45歳(18歳〜77歳))を使って試験を行っています。患者さんは全員、最初に4週間の導入評価にかけました。導入評価では1日あたり600kcalのダイエットを行なってもらい、このカロリー制限を正確に実施出来た688人の患者を本試験に進めました。
★1年目の試験内容
患者さんを2つのグループ二分け、1つのグループはゼニカル(120mg錠剤1つ)を1日3回、もう一つのグループは偽の薬を飲ませ、どちらのグループも引き続き1日あたり600kcalの食事制限を行ってもらいました。
最初の1年が過ぎた時点でゼニカルを飲んでいたグループでは平均で体重が10.2%(10.3kg)減少していたのに対し、偽物の薬を飲んでいたグループでは6.1%(6.1kg)しか減少していませんでした。
★2年目の試験内容
次に、ゼニカルを飲んでいたグループの人を半分に分け、ゼニカルを飲んでいた人の半分は引き続きオルリスタットを飲ませ、もう半分は偽の薬に切り替えました。2年目は1日あたり600kcalの食事制限では無く体重が増えないような食生活をしてもらった。その結果、2年目も引き続きゼニカルを飲み続けた人は食事制限を緩和したにもかかわらず偽の薬に切り替えた人よりも1年間で2.4kgリバウンドが少なく済みました。
この2年間の試験の結果をグラフで示したのが上の図です。また、血中のコレステロールやLDL,LDL/HDL比、血糖値などは肥満に関わる値は偽の薬を飲んでいた人よりもゼニカルを飲んでいた人で良好な値を示しました。
Category:効果の実証されたダイエット薬「ゼニカル」とコンビニで買える黒烏龍茶
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2009/12/24
確実に体重が減る事が実証されたダイエット薬「ゼニカル(Xenical)」 |
確実に体重が減る事が実証されたダイエット薬「ゼニカル(Xenical)」
ゼニカル(Xenical)はロッシュ(Roche)というスイスに本拠地を置く世界有数の製薬メーカー(タミフルを開発した会社です)が発売する薬です。含まれる成分の名前はオルリスタット(Orlistat)。この薬は食事に含まれる油や脂質が体に吸収されるのを防ぐ働きをします。
油や脂肪が体に吸収されるためには腸内で分解されて脂肪酸となる必要がありますが、オルリスタットはこの脂肪分解酵素「リパーゼ」の働きを邪魔します。このため油や脂肪を脂肪酸として体内へ吸収することが出来ず食物に含まれる油の分のカロリーがそのまま摂取されないことになるのです。ちなみに、この薬を実際に飲むと分かりますが、取り込まれなかった油がうんこと一緒に出てくるのを確認することが出来ます。この薬は私が飲んだ薬の中で最も効果がはっきり分かる薬だと思います。
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2007/02/27
抗肥満薬「ゼニカル (XENICAL)」メモ
抗肥満薬「[[ゼニカル]] ([[XENICAL]])」メモ
・腸内で働き30%の脂肪吸収を妨げる
通常の脂肪(脂肪酸)は大きな塊で吸収されない。この塊はリパーゼで分解され小さくなることで吸収されるが、Xenicalはリパーゼの働きを阻害し吸収を抑制する。
・食欲抑制は行わない
・主成分:Orlistat(オーリスタット)
・脂溶性のβカロチン、ビタミンA,D,E,kの吸収を邪魔してしまうので注意
・大量の油が吸収されずに便として排泄されるので便器の汚れがすごいらしい
政府の発行する「医薬品安全性情報」によると
http://www.nihs.go.jp/dig/sireport/weekly/38031226.pdf
・青年期の使用にあたり、製品に複合ビタミンを入れることを強く検討すべきである。
・臨床試験時の結果では、orlistat使用者は対照群と比べ有意にBMI値を減らした
・orlistat使用者の血液中のビタミン濃度が有意に減少した。
2002/11/12時点、国内でP2らしい
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