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ゼニカルの効果を試した臨床試験(その2) |
次に紹介する臨床試験は
という報告で、こちらもとても権威ある医学雑誌であるランセットに1998年に発表された論文です。この論文では薬を飲むのを止めたあとのリバウンドの影響も調べています。
臨床試験ではヨーロッパの15の治療センターに集まってもらったBMI値が28−47(kg/m2)の肥満患者743人(平均年齢45歳(18歳〜77歳))を使って試験を行っています。患者さんは全員、最初に4週間の導入評価にかけました。導入評価では1日あたり600kcalのダイエットを行なってもらい、このカロリー制限を正確に実施出来た688人の患者を本試験に進めました。
★1年目の試験内容
患者さんを2つのグループ二分け、1つのグループはゼニカル(120mg錠剤1つ)を1日3回、もう一つのグループは偽の薬を飲ませ、どちらのグループも引き続き1日あたり600kcalの食事制限を行ってもらいました。
最初の1年が過ぎた時点でゼニカルを飲んでいたグループでは平均で体重が10.2%(10.3kg)減少していたのに対し、偽物の薬を飲んでいたグループでは6.1%(6.1kg)しか減少していませんでした。
★2年目の試験内容
次に、ゼニカルを飲んでいたグループの人を半分に分け、ゼニカルを飲んでいた人の半分は引き続きオルリスタットを飲ませ、もう半分は偽の薬に切り替えました。2年目は1日あたり600kcalの食事制限では無く体重が増えないような食生活をしてもらった。その結果、2年目も引き続きゼニカルを飲み続けた人は食事制限を緩和したにもかかわらず偽の薬に切り替えた人よりも1年間で2.4kgリバウンドが少なく済みました。
この2年間の試験の結果をグラフで示したのが上の図です。また、血中のコレステロールやLDL,LDL/HDL比、血糖値などは肥満に関わる値は偽の薬を飲んでいた人よりもゼニカルを飲んでいた人で良好な値を示しました。
Category:効果の実証されたダイエット薬「ゼニカル」とコンビニで買える黒烏龍茶
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LDL
Orlistat
HDL
コレステロール
ゼニカル
[[xenical]]([[orlistat]])
ロッシュ社公式発表資料非公開日本語版この文章の結論
基本的には、1日500kcal分のエネルギー摂取(食事)を減らすと1ヶ月で0.7kg体重が減る。アメリカで承認されているダイエット薬「ゼニカル」を飲むと食事中の脂肪の吸収を20%妨げる。日本で売られている黒烏龍茶は3%程度妨げる。効果の高い「ゼニカル」ですら得られるダイエット効果は1日におにぎり1個我慢する程度でしか無い。
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