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細胞融合



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2003/04/24:骨髄細胞を移植すると先天異常のある肝臓も再生するがそれは細胞融合によるものだった
2004/11/01:細胞融合を積極的に利用した骨髄細胞移植による肝臓再生の試み(マクロファージ系細胞が有用!)

2003/04/24
■骨髄細胞を移植すると先天異常のある肝臓も再生するがそれは細胞融合によるものだった肝臓の治療・再生(19)】
肝臓の機能に生まれつき異常のあるマウスに正常な肝臓を持つマウスの骨髄を移植すると骨髄細胞が移植したマウスの細胞に置き換わるだけでなく、肝臓の細胞も正常なマウスの物に置き換わることが知られている。これは置き換わった骨髄細胞の一部が肝臓細胞に変化した為であると考えられてきたが、この報告ではこれらの置き換わった細胞はドナー骨髄細胞とホスト肝細胞が融合した物であることを示している。
骨髄移植後、2ヶ月ほどして肝臓が置き換わり出すことから、研究者らは、肝臓細胞と細胞融合するのは移植した骨髄細胞そのものでは無く、骨髄細胞から作られた成熟細胞(T細胞、B細胞、マクロファージなど)が肝細胞と融合している可能性があると推測している。
研究者らは骨髄細胞が他の細胞に変化する能力は実は無く、細胞融合する能力があるだけでは無いかと考えている。

(Cell fusion is the principal source of bone-marrow-derived hepatocytes(Nature vol.422 p.897-901))

この論文の次のTransplanted bone marrow regenerates liver by cell fusion.(Nature 2003/4/24 ,vol.422 p.901-904)も同様の事を示している。


2004/11/01
■細胞融合を積極的に利用した骨髄細胞移植による肝臓再生の試み(マクロファージ系細胞が有用!)肝臓の治療・再生(19)】
Myelomonocytic cells are sufficient for therapeutic cell fusion in liver
Nature Medicine vol.10 p.744-8(2004)(7月号)
Holger Willenbring, Markus Grompe et al.

これまでの研究により遺伝的な肝臓疾患(Fah欠乏症)のネズミ肝臓に骨髄細胞を移植する事により骨髄由来肝細胞(BMHs)が出現し肝臓を再生させてを治療出来る事が報告されている。
骨髄の細胞が肝臓の細胞にどのように変化するのかという点に関しては2種類の経路がある事が分かっており、1つはいわゆる「分化」により骨髄細胞が肝臓の細胞に変化するという事、そしてもう一つは骨髄細胞が元からある肝臓の細胞と細胞融合することにより肝臓の細胞になるという経路である。

今回、研究者らはこの2つ目の細胞融合を効率よく起こすための研究を行った。

Rag1遺伝子欠損マウスの血液幹細胞をFah欠損マウスに移植しどれぐらいの細胞が細胞融合を起こすか調べたところ、顆粒球由来マクロファージ前駆細胞(GMPs)や骨髄細胞由来マクロファージ(BMMs)を移植した時、BMHsの誕生が効率的に起きる事が分かった。

すなわち骨髄細胞全体を移植するよりも骨髄細胞中に含まれるマクロファージや高い増殖能を持ったマクロファージ前駆細胞を移植することにより、より効率的な細胞融合を起こすことが出来、細胞融合による免疫拒絶の心配のない組織再生に用いる事が出来ると考えられる。



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