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----------このキーワードを使っている記事---------- 2004/11/01:細胞融合を積極的に利用した骨髄細胞移植による肝臓再生の試み(マクロファージ系細胞が有用!)→ 2004/11/01 ■細胞融合を積極的に利用した骨髄細胞移植による肝臓再生の試み(マクロファージ系細胞が有用!)【肝臓の治療・再生(19)】 Myelomonocytic cells are sufficient for therapeutic cell fusion in liver Nature Medicine vol.10 p.744-8(2004)(7月号) Holger Willenbring, Markus Grompe et al. これまでの研究により遺伝的な肝臓疾患(Fah欠乏症)のネズミ肝臓に骨髄細胞を移植する事により骨髄由来肝細胞(BMHs)が出現し肝臓を再生させてを治療出来る事が報告されている。 骨髄の細胞が肝臓の細胞にどのように変化するのかという点に関しては2種類の経路がある事が分かっており、1つはいわゆる「分化」により骨髄細胞が肝臓の細胞に変化するという事、そしてもう一つは骨髄細胞が元からある肝臓の細胞と細胞融合することにより肝臓の細胞になるという経路である。 今回、研究者らはこの2つ目の細胞融合を効率よく起こすための研究を行った。 Rag1遺伝子欠損マウスの血液幹細胞をFah欠損マウスに移植しどれぐらいの細胞が細胞融合を起こすか調べたところ、顆粒球由来マクロファージ前駆細胞(GMPs)や骨髄細胞由来マクロファージ(BMMs)を移植した時、BMHsの誕生が効率的に起きる事が分かった。 すなわち骨髄細胞全体を移植するよりも骨髄細胞中に含まれるマクロファージや高い増殖能を持ったマクロファージ前駆細胞を移植することにより、より効率的な細胞融合を起こすことが出来、細胞融合による免疫拒絶の心配のない組織再生に用いる事が出来ると考えられる。 |
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