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体外受精



----------このキーワードを使っている記事----------
2001.05.06:アメリカで第3者のミトコンドリアを注入された赤ちゃんが多数誕生していた(米国で遺伝子改変ベビー誕生 不妊治療で最大30人(朝日新聞))
2024.10.24:遺伝子操作無しに自然に出来た子供よりもIQが平均6高い子供を産める体外受精サービスを米国Heliospect Genomics社が開始
2017.06.22:高齢女性の卵子でも子供を産める。ミトコンドリアに問題がある卵子に本人の別細胞から取り出したミトコンドリアを注入し体外受精する「オーグメント療法」で国内で始めて出産に成功
2015.03.02:日本でも体外受精時に全染色体をチェックして問題が無い事を確認し母体に戻す検討開始
2004.01.15:体外受精の後、胎盤を共有した2卵性双生児が4組生まれていた

2001.05.06

アメリカで第3者のミトコンドリアを注入された赤ちゃんが多数誕生していた(米国で遺伝子改変ベビー誕生 不妊治療で最大30人(朝日新聞))
アメリカで第3者のミトコンドリアを注入された赤ちゃんが多数誕生していた(米国で遺伝子改変ベビー誕生 不妊治療で最大30人(朝日新聞))

アメリカで高齢などの理由で母親の卵子の状態が悪い母親の卵子に受精能力を高めることを目的として、第3者の卵子の細胞質を注入し、体外受精させた赤ちゃんが最大30人程度すでに誕生していることが分かった。発表したのはアメリカの聖バーナス医療センター生殖医科学研究所、3月に発表した論文によると生まれて1歳になる赤ちゃん2人の血液を調べた所、細胞質を提供した第3者のミトコンドリアが混入している事がわかった。細胞核には両親の染色体があり、赤ちゃんは3人からの遺伝子を持つことになる。この手法で生まれた赤ちゃんの中には4歳になるものもいる。
顔やかたちなどの身体的特徴は大部分が核のDNAにあるが、ミトコンドリアにも全遺伝子の0.03%程度の遺伝子があり、エネルギー生産などを担う情報が保存されている。
子孫に影響が出るような遺伝子改変は厚生労働省の治療ガイドラインなど国際的に認められていない。

この研究所の人達の言い分としては核の遺伝子を改変しなければ問題ないじゃんという事らしいが、ミトコンドリアはエネルギー生産に関する情報を担っており、例えば疲れやすいとか、夜も元気とか、持久力があるとかって身体的性質は少なからずミトコンドリアDNAの情報が影響していると考えられるため、持久力のある人のミトコンドリアを注入すれば持久力のある人が生まれる可能性はあるはずです。
と言うわけで、オリンピック選手の育成には有用でしょう♪

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2024.10.24

遺伝子操作無しに自然に出来た子供よりもIQが平均6高い子供を産める体外受精サービスを米国Heliospect Genomics社が開始
遺伝子操作無しに自然に出来た子供よりもIQが平均6高い子供を産める体外受精サービスを米国Heliospect Genomics社が開始

↑BTW

高いIQの子供を作るために別に遺伝子操作など特殊な事をしているわけではなく、普通に行われている体外受精時の胚(精子と卵子が受精し分裂を開始した細胞塊)の見た目(形状や分裂具合)での選別に、遺伝子分析を加えただけとも言えます。

100個の胚からベストな胚を選ぶ費用が5万ドル(750万円)、そこまで払えない場合も400ドル(60万円)の少量の胚の分析から請け負っているそうです。

間違いなく今後広がっていくビジネスな気がしますね。

高IQや、高身長などを求めると書くとヨコシマな印象がありますが、より健康な子供を求めてこれを行うことはOKなのか?などを含めて議論が続きそうな気がしますし、OKな国と、NGな国が出てくるでしょうから悩ましい問題でしょうね。

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2017.06.22

高齢女性の卵子でも子供を産める。ミトコンドリアに問題がある卵子に本人の別細胞から取り出したミトコンドリアを注入し体外受精する「オーグメント療法」で国内で始めて出産に成功
高齢女性の卵子でも子供を産める。ミトコンドリアに問題がある卵子に本人の別細胞から取り出したミトコンドリアを注入し体外受精する「オーグメント療法」で国内で始めて出産に成功

↑BTW

 加齢などで老化し卵子はミトコンドリアの量・質に問題があり妊娠が難しくなることが知られています。今回、HORACグランフロント大阪クリニックでは、体外受精時に、本人の別細胞から取り出したミトコンドリアを卵子に注入したところ、21人中4人で出産に成功したとのことです。

 ミトコンドリアは全ての細胞に存在するエネルギー製造装置です。このミトコンドリアを注入するオーグメント療法(AUGMENT療法)はアメリカ・ボストンのOvaScience者がハーバード大学の基礎研究を発展させて開発した方法とのこと。2012年に世界最高峰の医学学術雑誌Nature Medicineに論文が掲載されています。既に海外では2016年7月現在31人出産しているそうです。

 日本産婦人科学会は、「科学的に効果が十分に検証されておらず、実験的だ」とコメントしています。

 この手の話は実ははるか昔からあります。↓2001年にはこんなニュースも

 自分のまわりを見ても、いまや40前後の妊娠・出産が普通になってきました。なんか20年後は50歳ぐらいまで平気で子供産んでそうな予感がします。

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2015.03.02

日本でも体外受精時に全染色体をチェックして問題が無い事を確認し母体に戻す検討開始
日本でも体外受精時に全染色体をチェックして問題が無い事を確認し母体に戻す検討開始

↑BTW

 初期検討は3年間の予定で、体外受精で3回以上妊娠しなかった夫婦や、流産を2回以上した夫婦を対象として実施、検査を受ける300組と受けない300組に分け、妊娠率や流産率を比較するそうです。

 これまでは全染色体を調べる着床前スクリーニングはこれまで認めていなかったそうです。神経や筋肉の難病の人たちでつくる「神経筋疾患ネットワーク」は命の選択につながると反対する声明を出しているとのこと。

 いずれ染色体の外観のチェックだったのが、ショットガンシークエンサーによる全ゲノム配列のチェックになり、普通に産むより障害のある子供が生まれる確率が下がるのかもしれません。

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2004.01.15

体外受精の後、胎盤を共有した2卵性双生児が4組生まれていた
[[体外受精]]の後、胎盤を共有した2卵性双生児が4組生まれていた

これまで、体外受精により未熟児が多く生まれる可能性は指摘されていたが、先天的な障害が増えるという報告は無かった。
通常、1卵性双生児の場合は胎盤一つで遺伝的に均一な双子が育つが、2卵性双生児の場合は、胎盤が二つあり、それぞれの胎盤で、双子の血液が混ざらないように育つ。

今回は2卵性であるのに、1つの胎盤で育ってしまったため、1つしか無い胎盤を通じて双子の血液が混ざっていたことになる。胎児の血液中にはどんな細胞にもなれると言われる幹細胞が多数含まれており、もし女性の生殖にかかわる部分に男性の細胞が生着していた場合、またその逆の場合など、不妊につながる可能性がある。
不妊治療を行う施設は全国に600近くあるが、今回のような事が起こる可能性はほとんど説明されていないそうだ

なんかこの記事を読むとたいへんな障害が生じそうだが、ほとんど影響はないのでは?

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