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----------このキーワードを使っている記事---------- 2006/10/19 ■イチゴに含まれるフィセチンというポリフェノールで記憶力が増強した(mainichi)【天才になる方法】 イチゴなどに多く含まれているポリフェノールの一種「フィセチン(fisetin)」に記憶力を増強する働きがあることが分かりました。 発表先はPNAS、発表者はアメリカ ソーク研究所と武蔵野大学の研究者ら ・摘出した5−7週齢ラットの海馬(400μm厚)を30℃に保ってフィセチンを添加すると長期記憶の指標であるERKの活性化とCREB(cAMP response element-binding protein)のリン酸化が増加した。。 ・2つの物体をマウスに記憶させる実験でフィセチンを飲ませたマウスは2個のうち1個をとりかえると興味を示したが、フィセチンを飲ませないマウスはどちらの物体にも興味を示し前日に見たのが何だったかを覚えていなかった。 マウスの実験では8週齢のマウスをそれぞれの条件につき10匹ずつ用いて行った。マウスはまず、実験の前60分に60ml/Kgの様々な濃度のフィセチン溶液を飲まされ、15分間2つの物体と一緒にさせた、そしてその24時間後に、同じ物体、または1つが別の物体に変更した物体と一緒にし、それぞれの物体にどれぐらい興味を示すかを解析した。フィセチンを投与しなかったマウスに比べて5mg/kgのフィセチンを投与したマウスでは長期記憶が増強する傾向が見られ、10mg/kgでは有意に長期記憶が増強されていた。またこの実験で長期記憶を増強することがすでに知られているRolipramを0.1mg/kgを注射したマウスも長期記憶が増強していた。 Flavonoid fisetin promotes ERK-dependent long-term potentiation and enhances memory Published online before print October 18, 2006 Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 10.1073/pnas.0607822103
体内のどこかで炎症反応や組織の破壊が起きると血液中の濃度が上昇することが知られている。CRPは健康診断などでも利用され、外傷や炎症の覚えがないのにCRP値が高い場合は、腫瘍や自己免疫疾患、感染などによるなんらかのトラブルが体内で起きている場合がある。 ----------このキーワードを使っている記事---------- 2006/12/26 ■低所得者はCRP値が高く傾向があり、これが理由で老化スピードが速い【統計(寿命・その他)】 C反応性たんぱく質(C-reactive protein:CRP)は身体が傷ついて炎症が起こったり、ウイルス感染をおこした時など身体に異常がある時に血液中の濃度が高まることが知られていますが、南カリフォルニア大学のEileen Crimminsらの行った研究によると、通常の収入の人ではCRP値の高い人の割合が9.1%だったのに対し、貧民層では15.7%と高いことが分かったそうです。また、黒人やラテン系アメリカ人は特に値が高い人が多く、この研究は収入が低いことが社会的に健康上のリスクを高めていることを明確に示していると考えられます。
Brain Behav Immun. 2006 Sep;20(5):498-504. Epub 2005 Dec 2、PMID: 16330181 2007/05/28 ■老化や糖尿病を引き起こす原因物質の一つAGEsは、体内で作られるのでは無く食品中のAGEが蓄積したため?【AGEs(糖化最終産物)】 AGEs(advanced glycation endproducts)は体内の様々な物質に糖が付着し体中で悪影響を起こす物質で、老化現象を引き起こす原因物質の1つと考えられている。体内の糖濃度が高い状態になる「糖尿病」では通常よりも早いスピードで体内でのAGE蓄積が起こり、蓄積したAGEにより腎臓や脳、心臓、目など様々な部分で症状を引き起こす。糖尿病はこのAGE蓄積を促進することにより老化を促進している病気ともいえるのである。 この原因物質AGEはこれまで、高血糖や加齢に伴い徐々に体内で作り出され蓄積していくものだと考えられてきたが、このAGEが実は口から摂取した食品に由来しているのではないかという研究が報告された。 発表したのはニューヨーク、Mount Sinai School of Medicineの研究者ら 研究者らは172人の45歳以下の若者と、60歳以上の健康な老人を調べた。その結果、食事中に含まれるAGEsの量に応じて血液中のAGEsの量が増加した。カロリーの摂取量と血液中のAGEsの量は関係が無かった。 また、CRPの量も食事中に含まれるAGEsの量に比例して増加していた。 これまでの研究では食事中のAGEsが健康に害を与える可能性は低いとされていたが、本研究の結果を考えると食事中に多量に含まれるAGEsは体内でAGEs関連の加齢、糖尿病作用を引き起こす可能性があることを示唆さいているといえる。 Circulating Glycotoxins and Dietary Advanced Glycation Endproducts: Two Links to Inflammatory Response, Oxidative Stress, and Aging J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2007 Apr;62(4):427-33、PMID: 17452738 |
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