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----------このキーワードを使っている記事---------- 1996/04/01 ■AGEs阻害剤アミノグアニジンで老化抑制【AGEs(糖化最終産物)】 ミネソタ大学の研究者らは、老化に伴い体内に蓄積していき、老化の原因になっていると考えられているAGEsの蓄積を防止する薬剤「アミノグアニジン」を投与することで加齢に伴う様々な体内組織の老化現象を抑制することが出来ることを示した。 糖尿病では無いメスのラットの飲み水に0.1%のアミノグアニジン(AG)を入れ18ヶ月にわたって観察したところ、この期間中に通常のラットでは心臓、動脈、腎臓でAGE蓄積量が著しく増大するが、AGを投与したラットでは蓄積が抑制されていた。実際に老化に伴い起こる血管拡張能力も改善し、心臓の肥大も抑制された。また腎臓でのAGE排泄能力も若い状態が維持され、通常は老化に伴い腎臓内でげんしょうしていくネフロンという組織も保たれた、また老化に伴うタンパク尿も著しく減少した。 このようにアミノグアニジンを持続的に飲むことで加齢に伴う様々な老化現象を抑制できる事が示された。 げっ、売ってたよ(笑) 9gで25ドルだって。人間の一日の飲み水が2リットルとして0.1%入れるには一日2g飲めば良いから、一日600円ぐらい?買ってみようかな。。。(^^) 君も1日600円で不老不死だーーー あっ、当HPの内容を信じて痛い目にあっても当方はなんの責任も負わないので自己責任で(笑) このアミノグアニジンは他の記事で紹介しているAGE分解剤とは異ななりAGEsの蓄積を抑制する薬剤だから若い内からずっと飲み続けないと効果無いと思うぞ。 (Prevention of cardiovascular and renal pathology of aging by the advanced glycation inhibitor aminoguanidine(PNAS vol.93 p.3902-3907)) 2000/07/31 ■AGEsを分解することにより若返る事が出来る。(老化防止薬はできる?(日経サイエンス))【AGEs(糖化最終産物)】 老化の原因の一つは糖とタンパク質が結合して出来たAGEs(糖化最終産物)であるとの考えがある。通常、糖はエネルギー源として不可欠な存在だが、体内を循環している内に体内のタンパク質と強固に結びつき硬くて黄褐色の化合物となる、これが血管を硬くさせて動脈硬化を起こしたり、様々な組織を老化させる原因の一つだと考えられる。 これまで報告されている低いカロリーで生活すると老化が遅くなるというのもこれと関係があるかもしれない。Anthony Ceramiはアミノグアニジンを投与することによりタンパク質と糖の結合が抑えられ、糖尿病ラットや老化した動物を若々しく保つことが出来ることを発見した。 またメチルー3ーフェナチルチアゾリウムはいったん結合してしまったタンパクと糖の結合を切断する。 これを投与した高齢のアカゲザル、老犬は目覚ましい成果をあげた。 なんかとっても効果ありそう。。。。。。 甘い物は食べない方がいいのかな?前半の糖とタンパク質の結合を抑制する薬というのは副作用があまりなさそうだけど、後半の糖とタンパク質の結合を切断する薬は副作用が心配だ。 うちの試薬棚にアミノグアニジンあったっけ?ふっふっふ 今度から年上のおねえさん口説く時は、若返る薬あるよ〜♪って作戦で行こう♪ ひひひ 2000/08/16 ■AGEs分解薬(ALT-711)により犬を若返らせる事に成功した【AGEs(糖化最終産物)】 心臓血管系の弾性が失われるのは老化における特徴的な現象である。この弾性の現象は糖が非酵素的に反応して寿命の長いタンパク(コラーゲンやAGEs(advanced glycation endproducts))に成ってしまうためである。今回このAGEsを分解する薬剤ALT-711を年老いた犬に1ヶ月投与した所、老化の指標である左心室の剛度が57.1→33.1と約40%も改善された。これは心臓の機能が改善された証拠であると思われる。 2000年7月31日に紹介したレビューの元となった論文です。マジで人間で試してみる価値あるんじゃない? (An advanced glycation endproduct cross-link breaker can reverse age-related increases in myocardial stiffness(PNAS vol.97 no.6 p.2809-2813)) 2001/01/30 ■老齢のアカゲザルをAGEs分解剤(ALT-711)により若返らせた【AGEs(糖化最終産物)】 老齢(21年±3.6年)のアカゲザルにAGEs(糖化最終産物)分解剤を1日おきに1.0mg/kg、11回投与すると、6週間後ぐらいに、人間で、よく老化の指標として用いられている、心臓の機能を示す数値や、動脈硬化の度合いが改善した。 AGEs分解剤であるLT-711の正式名称は3-phenacyl-4,5-dimethylthiazolium chliride (A cross-link breaker has sustained effects on arterial and ventricular properties in older rhesus monkeys(PNAS vol.98 no.3 p.1171-1175)) 2007/05/28 ■老化や糖尿病を引き起こす原因物質の一つAGEsは、体内で作られるのでは無く食品中のAGEが蓄積したため?【AGEs(糖化最終産物)】 AGEs(advanced glycation endproducts)は体内の様々な物質に糖が付着し体中で悪影響を起こす物質で、老化現象を引き起こす原因物質の1つと考えられている。体内の糖濃度が高い状態になる「糖尿病」では通常よりも早いスピードで体内でのAGE蓄積が起こり、蓄積したAGEにより腎臓や脳、心臓、目など様々な部分で症状を引き起こす。糖尿病はこのAGE蓄積を促進することにより老化を促進している病気ともいえるのである。 この原因物質AGEはこれまで、高血糖や加齢に伴い徐々に体内で作り出され蓄積していくものだと考えられてきたが、このAGEが実は口から摂取した食品に由来しているのではないかという研究が報告された。 発表したのはニューヨーク、Mount Sinai School of Medicineの研究者ら 研究者らは172人の45歳以下の若者と、60歳以上の健康な老人を調べた。その結果、食事中に含まれるAGEsの量に応じて血液中のAGEsの量が増加した。カロリーの摂取量と血液中のAGEsの量は関係が無かった。 また、CRPの量も食事中に含まれるAGEsの量に比例して増加していた。 これまでの研究では食事中のAGEsが健康に害を与える可能性は低いとされていたが、本研究の結果を考えると食事中に多量に含まれるAGEsは体内でAGEs関連の加齢、糖尿病作用を引き起こす可能性があることを示唆さいているといえる。 Circulating Glycotoxins and Dietary Advanced Glycation Endproducts: Two Links to Inflammatory Response, Oxidative Stress, and Aging J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2007 Apr;62(4):427-33、PMID: 17452738 2007/05/28 ■AGEsを多く含む飲料を大量に摂取すると体内にAGEsが蓄積する【AGEs(糖化最終産物)】 第50回日本糖尿病学会で発表。発表者は北陸大学の竹内正義、久留米大学の山岸昌一ら AGEsを多く含む飲料をラットに経口投与したところ、肝臓と腎臓でRAGEやVEGFの発現量が増加した。また血液中のAGEs量の変化は検出出来なかったが、投与したラットの肝臓でAGEsが蓄積しているのが確認された。 AGEsを除去する働きが知られる薬物クレメジンを投与したラットではAGEsの量が減少した。 これらの結果は糖尿病等の生活習慣病の原因と言われるAGEsの蓄積が食物由来のAGEsで起こることを示している。 食品中のAGEsは消化吸収されないと昔は考えられていたが、現在では10%程度吸収されることが報告されている。食品中に含まれるAGEsの量は下記の論文で多く報告されている。 Advanced glycoxidation end products in commonly consumed foods. J Am Diet Assoc. 2004 Aug;104(8):1287-91、PMID: 15281050 ファーストフードに非常に多く、高温で焼いたり、油でフライにすることにより作り出されることが知られています。 参考: 体に残された、もう一つのA1C(糖尿病ソリューション)
----------このキーワードを使っている記事---------- 2003/07/16 ■AGFが傷の治癒を強力に促す【創傷治癒】 慶応大学の尾池雄一 講師と須田年生 教授と山之内製薬 の研究グループはアンジオポエチン関連成長因子(AGF)が血管、皮膚、軟骨などの細胞増殖を強力に促し、広範に傷の治癒を促進させる事を発見した。再生医療への応用が期待される。 Angiopoietin-related growth factor (AGF) promotes epidermal proliferation, remodeling, and regeneration. Proc Natl Acad Sci U S A. 2003 Aug 5;100(16):9494-9,PMID: 12871997 2007/04/04 ■肥満を防ぐタンパク質「AGF」発見【ダイエット】 発見したのは慶応大学医学部の尾池雄一 氏と山之内製薬 の研究グループ、この研究グループでは2003年に肝臓から分泌され、血管、皮膚の再生を促す「AGF」という新しいタンパク質を発見した。 今回の報告では、このAGFを持たないマウスを遺伝子操作により作り出すと、通常のマウス(およそ30g)よりも大きなおよそ50gの肥満マウスになることを報告している。この肥満マウスを調べると基礎代謝が通常のマウスよりも低く、脂肪が多く、糖尿病の症状も見られた。そして逆に遺伝子操作により2倍のAGFを持つマウスは高カロリーのエサを食べさせても肥満にも糖尿病にもならなかった。(通常のマウスが24g増える食事で8gしか体重が増えなかった) また通常のマウスに高カロリーな食事を与え太らせ、その後、AGFの分泌量を増やす治療を行ったところ、肥満や糖尿病の症状が改善した。このAGFは将来の肥満治療薬ややせ薬として利用出来る可能性がある。 Angiopoietin-related growth factor antagonizes obesity and insulin resistance Nat Med. 2005 Apr;11(4)PMID: 15778720 |
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