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山之内製薬


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2003/07/16
■AGFが傷の治癒を強力に促す創傷治癒
慶応大学の尾池雄一 講師と須田年生 教授と山之内製薬 の研究グループはアンジオポエチン関連成長因子(AGF)が血管、皮膚、軟骨などの細胞増殖を強力に促し、広範に傷の治癒を促進させる事を発見した。再生医療への応用が期待される。

Angiopoietin-related growth factor (AGF) promotes epidermal proliferation, remodeling, and regeneration.
Proc Natl Acad Sci U S A. 2003 Aug 5;100(16):9494-9,PMID: 12871997


2007/04/04
■肥満を防ぐタンパク質「AGF」発見ダイエット・メタボリックシンドローム
発見したのは慶応大学医学部の尾池雄一 氏と山之内製薬 の研究グループ、この研究グループでは2003年に肝臓から分泌され、血管、皮膚の再生を促す「AGF」という新しいタンパク質を発見した。

今回の報告では、このAGFを持たないマウスを遺伝子操作により作り出すと、通常のマウス(およそ30g)よりも大きなおよそ50gの肥満マウスになることを報告している。この肥満マウスを調べると基礎代謝が通常のマウスよりも低く、脂肪が多く、糖尿病の症状も見られた。そして逆に遺伝子操作により2倍のAGFを持つマウスは高カロリーのエサを食べさせても肥満にも糖尿病にもならなかった。(通常のマウスが24g増える食事で8gしか体重が増えなかった)

また通常のマウスに高カロリーな食事を与え太らせ、その後、AGFの分泌量を増やす治療を行ったところ、肥満や糖尿病の症状が改善した。このAGFは将来の肥満治療薬ややせ薬として利用出来る可能性がある。

Angiopoietin-related growth factor antagonizes obesity and insulin resistance
Nat Med. 2005 Apr;11(4)PMID: 15778720




山村雅一


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2007/03/30
高濃度酸素で便秘の改善、体脂肪率の減少、血糖値の減少が起こると松下電器が発表未分類データ
松下電器と東海大学医学部の山村雅一 教授らの共同研究で30%の高濃度酸素の吸引により
  • 高濃度酸素のリラックス効果で便秘が改善(第34回空気調和衛生工学会学術研究発表会(2005年3月)で発表)
  • 高濃度酸素がリパーゼの働きを高めるため、体脂肪率が減少する(平成16年度空気調和・衛生工学学術講演会(2004年9月)で発表)
  • 高濃度酸素のインスリン分泌促進作用で血糖値が低下(平成16年度空気調和・冷凍連合講演会(2004年4月)で発表)
  • 風呂に高濃度酸素の気泡を入れることで皮膚の保湿性が向上(第34回空気調和衛生工学会学術研究発表会(2005年3月)で発表)




山田哲司


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2006/09/06
■膵がん、血液で早期診断へ 1滴で精度90%以上(asahi)ガン・腫瘍
国立がんセンター研究所化学療法部(東京都)の山田哲司部長と本田一文室長のグループが、患者から採った1滴の血液で、膵(すい)がんの有無を診断する方法を開発した。

山田部長らは膵がん患者と健康な人の計142人の血液から、患者に特異的に増減するたんぱく質を分析。4種類のたんぱく質を調べる方法で、膵がんがあるかないかが判断できることを突き止めた。

この方法で別の患者78人のデータを解析したところ、91%の正しさで診断できた。

直接このことに関する論文は見つからなかったが、これ↓が近いかな
Plasma proteomics of pancreatic cancer patients by multi-dimensional liquid chromatography and two-dimensional difference gel electrophoresis (2D-DIGE): up-regulation of leucine-rich alpha-2-glycoprotein in pancreatic cancer.
J Chromatogr B Analyt Technol Biomed Life Sci. 2007 Jun 1;852(1-2):257-67、PMID: 17303479

血漿中に含まれるアルブミン、グロブリン等のタンパクを抗体カラムで除去、2Dディファレンシャルディスプレイで解析しているようです。




山岸昌一


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2007/05/28
■AGEsを多く含む飲料を大量に摂取すると体内にAGEsが蓄積するAGEs(糖化最終産物)
第50回日本糖尿病学会で発表。発表者は北陸大学の竹内正義、久留米大学の山岸昌一ら

AGEsを多く含む飲料をラットに経口投与したところ、肝臓と腎臓でRAGEやVEGFの発現量が増加した。また血液中のAGEs量の変化は検出出来なかったが、投与したラットの肝臓でAGEsが蓄積しているのが確認された。
AGEsを除去する働きが知られる薬物クレメジンを投与したラットではAGEsの量が減少した。

これらの結果は糖尿病等の生活習慣病の原因と言われるAGEsの蓄積が食物由来のAGEsで起こることを示している。

食品中のAGEsは消化吸収されないと昔は考えられていたが、現在では10%程度吸収されることが報告されている。食品中に含まれるAGEsの量は下記の論文で多く報告されている。
Advanced glycoxidation end products in commonly consumed foods.
J Am Diet Assoc. 2004 Aug;104(8):1287-91、PMID: 15281050

ファーストフードに非常に多く、高温で焼いたり、油でフライにすることにより作り出されることが知られています。

参考:
体に残された、もう一つのA1C(糖尿病ソリューション)




山中伸弥


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1970/01/01


2007/11/18
ドリー生みの親、ヒトクローン胚研究を断念(msn)(時事通信)【各種細胞→ES細胞
クローン羊「ドリー」を誕生させたイギリス、エジンバラ大学のイアン博士がヒトクローン胚の研究をやめると発表。博士は今後、京都大学の山中伸弥氏らが発見したマウス皮膚細胞から幹細胞を作る方法の研究を行うそうだ。

2007/12/01
iPS細胞をc-Mycを使わずに作ることに成功(mainichi)幹細胞
京大の山中伸弥氏らのチームがNat Biotechに発表。
これまではc-Mycを含む4つの遺伝子をレトロウイルスを用いて遺伝子導入することでiPS細胞を作り出していたが、この方法で作り出した細胞から作り出したマウスは37匹中6匹が腫瘍により死んでしまった。

今回、ガン遺伝子として知られるc-Mycを除く3種類の遺伝子を導入したところ、従来の方法よりも1週間ほど時間が長くかかるが同様のiPS細胞が出来ることが分かった。かつこの方法で作り出したiPS細胞より作り出したマウスは26匹すべてで腫瘍が出来なかった。

今後の課題としては遺伝子導入にレトロウイルスを用いている点もガン発生につながるため、レトロウイルスを使わない方法を開発していきたいそうだ。

また、山中氏らと同じ時期にアメリカ、ウィスコンシン大学のチームがc-Mycを含まない4種類の遺伝子で同様の実験に成功しているが、山中氏らの研究が成人の皮膚細胞を使っているのに対し、新生児や胎児の細胞を使っているという違いがあるそうだ。

Generation of induced pluripotent stem cells without Myc from mouse and human fibroblasts
Nat Biotech 2007


2007/11/21
ヒトの皮膚細胞をES細胞に変化させることに成功(msn)(asahi)(mainichi)【各種細胞→ES細胞
発表したのは京大の山中伸弥氏ら、このグループは先日、マウスの皮膚細胞をES細胞に変化させられることを発表したグループ。このグループは成人の細胞から作ったES細胞と同等の機能を持つ多能性細胞をiPS細胞と呼んでいる。

導入した遺伝子は Oct3/4, Sox2, c-Myc, and Klf4とマウスと同じセットで実現可能だったようです。
細胞はそろった、後は組織をいかに再生させるかだ!

Induction of pluripotent stem cells from mouse embryonic and adult fibroblast cultures by defined factors.
Cell. 2006 Aug 25;126(4):663-76.
PMID: 16904174


2006/10/10
皮膚の細胞からES細胞を作ることに世界で始めて成功(yomiuri)(薬事日報)【幹細胞
卵子など倫理上の問題のある細胞を使用せずに皮膚の細胞から直接ES細胞(に類似した細胞)を作り出す方法が発見されました。

成功したのは京都大学再生医科学研究所の山中伸弥と高橋和利らのグループ。
研究者らはES細胞には通常の細胞が持っていない「普通の細胞をリセットする遺伝子」があると予想、候補遺伝子24個を選定して調べたところ、Sox2、Oct3/4、c-Myc、Klf4の4種類の遺伝子を皮膚細胞に組み込んで培養したところ、2週間後に皮膚細胞がES細胞に似た形態の細胞に分化した。この細胞はマウスの皮下に移植することで外胚葉、中胚葉、内胚葉など様々な種類の細胞に変化し、また、卵子に注入すると生まれてくるマウスの細胞の一部になった。またシャーレでも拍動する心臓の筋肉細胞や神経などに変化した。研究者らはこの細胞を「誘導多能性幹細胞(induced pluripotent stem cell:iPS細胞)と命名した。

これまでES細胞を作成するのには卵子を使用する必要があり倫理上の問題があったが、この方法を使えば卵子など倫理上の問題のある細胞を使用せずに様々な細胞に変化できる細胞を得ることが出来、再生医療の臨床応用に向けた大きな進歩だと言える。

ただ、この細胞を移植に用いるのには移植後にガン化などを起こす確立が極めて低いなどの安全性を確認する必要がある。また、その他にも肝臓や膵臓の細胞を自在に作り出せるため、研究分野に活用出来る可能性がある。

ただ、マウスの皮膚細胞をiPS細胞に変化させることの出来る4つの転写因子のみではヒトの皮膚細胞はiPS細胞に変化しないことも分かっているそうであり、さらにプラスアルファの転写因子を研究中だそうだ。

Induction of pluripotent stem cells from mouse embryonic and adult fibroblast cultures by defined factors.
Cell. 2006 Aug 25;126(4):663-76.PMID: 16904174




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