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2025.01.16:ダサチニブ&ケルセチン(D+Q)を半年間サルに投与した初めての長期試験結果が発表
2024.11.22:ついにダサチニブ(Dasatinib)をゲット!やるぞD+Q!
2021.03.17:老化細胞除去薬の表現としてのSenolytics(セノリティクス)とSenomodifiers(セノモディファイアー)
2019.02.14:老化した細胞のみを殺す「セノリティクス(Senolytic)薬」の開発とその効果
2025.01.16
ダサチニブ&ケルセチン(D+Q)を半年間サルに投与した初めての長期試験結果が発表
ダサチニブ&ケルセチン(D+Q)を半年間サルに投与した初めての長期試験結果が発表
研究を実施したのはアメリカWake Forest大学(ノースカロライナ)の研究者ら。
研究者は人間でいう中年に相当するサル16匹を2つのグループにわけそのうち9匹にダサチニブ(D)とケルセチン(Q)を6か月にわたり月1回投与した(2日連続で5 mg/kg+ 50 mg/kgを月1回投与)(残りの7匹は比較対象)。さらに、両グループに6か月後に10%のカロリー制限を実施してその効果を評価した。
D+Qの投与により脂肪細胞中の老化遺伝子マーカー(p16、p21)と血中のPAI-1とMAP-9が減少した。さらに免疫細胞の改善が見られ、抗炎症的になり、microbial translocationに関するバイオマーカーに影響した。腸内細菌の状況に変化はなかった。血中の尿素窒素(urea nitrogen/BUN)は強く改善し、GDF15を減少させた。そしてD+Q後のカロリー制限によりHbA1cを劇的に減少させた。
論文中のグラフではD+Q後のカロリー制限により脂肪細胞中のM2マクロファージの量が劇的に減少しています(※M2マクロファージは肥満時に増えることが知られている)。また血中の白血球数、好中球数、好酸球数、
この研究により6か月間のD+Q投与は安全であり免疫を介した抗炎症作用に効果があること、腸内のバリア機能を改善すること、腎機能にメリットがあること、カロリー制限と併せて代謝を改善することを示しており今後のヒトでの高齢者による臨床試験の指針となると述べている。
かなりポジティブな効果が出ているように感じる。凄いな、さすが元抗がん剤、そこらのサプリのぬるい薬効とは違う
↓現在ダサチニブとケルセチンをそれぞれ100mgと1000mgずつ1か月1回程度飲んでいます。これは1.5mg/kgと15 mg/kgに相当する量。allometric scalling的にサルの3分の1の量で良いと考えると、まあちょうど良いぐらいかな。俺も2日連続で飲むことにしようか・・・・
Category:#Senolytics #老化細胞除去薬
2024.11.22
ついにダサチニブ(Dasatinib)をゲット!やるぞD+Q!
ついにダサチニブ(Dasatinib)をゲット!やるぞD+Q!
いつから俺はアンチエイジングのために抗がん剤を個人輸入して勝手に飲むような悪い子になったのか。
抗がん剤と言ってもダサチニブは増殖している細胞を無差別に殺す古くからある抗がん剤とはちょっと違います。その薬効は「チロシンキナーゼ阻害」であり結果的に異常増殖する癌細胞のみを殺す薬であり、まあ世の中の抗がん剤の中では癌細胞にのみを殺す傾向の強い抗がん剤と言えます。
そして、玉ねぎ成分でお馴染みのケルセチン(Q)と組み合わせる事で老化細胞を殺すセノリティクスとしての作用が見いだされています。マウスでは体内の老化細胞を減らすとともに、実際に寿命が延長することが報告されました。
人間の臨床試験(PhaseI)も行われており安全性に問題は無さそうであることが報告されています。人間で本当に「アンチエイジング効果」があるかどうかは明確な結果が出ていない状況と思います。逆に言うと飲んだからといって「みるみる若返る」なんてことは無いことは明らかになっていると言っても良いかな。
(省略されています。全文を読む)
Category:#Senolytics #老化細胞除去薬
2021.03.17
老化細胞除去薬の表現としてのSenolytics(セノリティクス)とSenomodifiers(セノモディファイアー)
老化細胞除去薬の表現としてのSenolytics(セノリティクス)とSenomodifiers(セノモディファイアー)
この記事ではRepurposed drug(当初の目的以外の薬効を目的に既存の薬を使用すること、ドラッグ・リポジショニング)としてrapamycin(ラパマイシン)とmetformin(メトホルミン)を紹介しています。
老化細胞除去薬としてSenolyticsとSenomodifiersと紹介されています。Senomodifiersって単語は初めて聞いた。紹介されているのはdasatinib(ダサチニブ、抗がん剤)とnavitoclax(ナビトクラックス、抗がん剤、Bcl-2阻害剤)、quercetin(ケルセチン、玉ねぎ成分)、fisetin(フィセチン、イチゴなど)。
(省略されています。全文を読む)
Category:#Senolytics #老化細胞除去薬
2019.02.14
老化した細胞のみを殺す「セノリティクス(Senolytic)薬」の開発とその効果
老化した細胞のみを殺す「セノリティクス(Senolytic)薬」の開発とその効果
生体内のわずかな老化細胞の存在が体全体の老化現象を引き起こすことが報告されています。下図は
より抜粋した図です。実験的に少数の老化細胞を若いマウスに移植し、老化を促進せる実験を行っています。
Senolytics improve physical function and increase lifespan in old age.Nat Med. 2018 Aug;24(8):1246-1256. doi: 10.1038/s41591-018-0092-9. Epub 2018 Jul 9.PMID:29988130
具体的には17ヵ月齢の老化したネズミに50万個(0.5×10^6個)の老化した少量の細胞を移植し、その結果、グラフの赤字で示すように老化した細胞を投与されたネズミでは1年で50%が死亡したのに対し、細胞を投与されていないネズミや、若い細胞を投与されたネズミでは80%程度が生き残っている。すなわち少量の老化細胞が全身の老化をう誘導し死亡させていることを証明しています。
では老化した体から、老化した細胞を取り除くことが出来たら若返ることが出来るのでしょうか?
答えはイエスです。下記報告では肝臓内の老化した細胞のみを殺し除去することで脂肪肝の症状が改善することが報告されています。
そしてこの報告でも使われていますが、既に販売されている薬とサプリメントの組み合わせで老化した細胞のみを殺すことが出来ることが分かっています。
★老化した細胞のみを殺すことが報告されている2つの薬の組み合わせ。
知らなかったのですが、このような老化細胞のみを殺す作用を「Senolytic」というらしいです。
老化細胞除去の研究は実は2011年には既に報告されています。
既に様々な研究が進んでおり、AmazonのCEOらが出資するUNITY Biotehnologyという会社は老化細胞除去薬の臨床試験を行っています。
(省略されています。全文を読む)
Category:#Senolytics #老化細胞除去薬