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rapamycin



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2021.03.17:老化細胞除去薬の表現としてのSenolytics(セノリティクス)とSenomodifiers(セノモディファイアー)
2017.06.09:高齢まで子供が産める薬が作れるかも、「ラパマイシン」を2週間だけ投与し、メスねずみの生殖機能が長く保ち、高齢まで子供が産ませられるとの研究結果
2013.07.01:ラパマイシンの寿命延長効果は心臓機能の改善のおかげか?

2021.03.17

老化細胞除去薬の表現としてのSenolytics(セノリティクス)とSenomodifiers(セノモディファイアー)
老化細胞除去薬の表現としてのSenolytics(セノリティクス)とSenomodifiers(セノモディファイアー)

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この記事ではRepurposed drug(当初の目的以外の薬効を目的に既存の薬を使用すること、ドラッグ・リポジショニング)としてrapamycin(ラパマイシン)とmetformin(メトホルミン)を紹介しています。

老化細胞除去薬としてSenolyticsとSenomodifiersと紹介されています。Senomodifiersって単語は初めて聞いた。紹介されているのはdasatinib(ダサチニブ、抗がん剤)とnavitoclax(ナビトクラックス、抗がん剤、Bcl-2阻害剤)、quercetin(ケルセチン、玉ねぎ成分)、fisetin(フィセチン、イチゴなど)。

Category:#セノリティクス・老化細胞除去薬




2017.06.09

高齢まで子供が産める薬が作れるかも、「ラパマイシン」を2週間だけ投与し、メスねずみの生殖機能が長く保ち、高齢まで子供が産ませられるとの研究結果
高齢まで子供が産める薬が作れるかも、「ラパマイシン」を2週間だけ投与し、メスねずみの生殖機能が長く保ち、高齢まで子供が産ませられるとの研究結果

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 人間の女性で20〜30才に当たる、8週齢のマウスに2週間だけ「ラパマイシン(rapamycin)」という薬と投与する実験が行われました。ラパマイシンは非常に強い薬なため、投与直後は卵巣の働きがかなり乱されていましたが、それも2ヶ月で正常に戻り、驚くべきことにラパマイシンを投与しなかったネズミでは生後28週ぐらいから子供が出来なくなるのに対し、ラパマイシンを投与されたネズミでは36週ぐらいまで子供が産まれ続けました。

 また人間の女性で38〜47才にあたる8ヶ月齢のメスねずみにおいて同じ実験をしたところ、同様に長期間子供が出来続ける結果が得られました。

 ラパマイシンは寿命延長効果が報告されています。2016年に報告された研究では3ヶ月間投与するとネズミの寿命を最大60%延ばし、中年期の健康な期間を延ばすと報告されています。同様にラパマイシンが卵巣や生殖機能を若く保ち、より高齢まで子供が出来やすく効果があると考えられます。人間の女性でもより高齢まで生殖能力を維持出来るかもしれません。

ラパマイシン(Rapamyci)は別名「シロリムス(Sirolimus)」とも呼ばれ、臓器移植時の免疫抑止剤、抗癌剤などの用途で人間に既に使われている医師が処方するタイプの薬です。薬局では今のところ売られていません。メカニズムとしては各種老化現象への関わりが報告されているmTOR阻害剤です。

Category:性・生殖




2013.07.01

ラパマイシンの寿命延長効果は心臓機能の改善のおかげか?
ラパマイシンの寿命延長効果は心臓機能の改善のおかげか?

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 ラパマイシン(rapamycin)はmTORsシグナルを阻害する免疫抑制剤として既に医薬品として売られている薬ですが、面白いことに様々な哺乳類の寿命を延ばす効果が報告されています。しかしながらなぜラパマイシンが寿命を延ばす効果があるのかメカニズムは分かっていませんでした。

 今回、アメリカ・カリフォルニアのBuck研究所の Simon Melov博士らはラパマイシンが心臓の機能を著しく改善する効果があることを発見し報告しています。

 研究者らは人間でいうと70-75歳の老齢にあたる実験用ネズミ(生後24ヶ月)にラパマイシンを3ヶ月間投与し、様々な方法で心臓の機能を調べました。すると心臓の血管に「若返り」と呼べるほどの劇的な効果が見られ、血液を送り出す心臓のポンプ機能が大幅に改善していました。

(省略されています。全文を読む

Category:心臓・人工心臓