体内時計 |
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2017.10.12:アメリカ睡眠学会、中学、高校の始業時間を8:30より遅い時間にすることにより学習効果が向上し健康も増進すると提案
2013.04.09:体内時計が狂うと食欲が増えるのにエネルギー消費が減り最も効率的に太ってしまうことが動物実験で証明される
2012.11.19:不規則な時間にだらだら食べるより、規則正しい時間に高カロリーをとった方が太らない
2009.09.03:なぜ酒飲みは朝が苦手なのか?体内時計を狂わせるアルコールの効果が明らかに
2007.05.16:高脂血症薬、睡眠障害に効果? マウス、早寝早起きに
2003.08.24:体内時計が細胞周期も制御していることを発見
2017.10.12
アメリカ睡眠学会、中学、高校の始業時間を8:30より遅い時間にすることにより学習効果が向上し健康も増進すると提案
アメリカ睡眠学会、中学、高校の始業時間を8:30より遅い時間にすることにより学習効果が向上し健康も増進すると提案
思春期の間のサーカディアンリズム(体内時計)により、遅寝、遅起きとなり、結果、学習効率を落とし、健康状態を悪化させる原因となる。とくにアメリカでは、朝に車を運転して登校する学生の危険に繋がるとのこと。
研究では早い始業時間により「学習効率低下」「肥満」「代謝異常、心臓血管疾患」「鬱病増加」「体内時計の異常」「リスクを起こしやすい行動の増加」「運動能力障害」の問題が生じ、これらは若者の死亡原因の35%を占めるそうです。研究者によると始業を1時間遅らせればこのリスクは16.5%低下するそうです。
Category:睡眠
2013.04.09
体内時計が狂うと食欲が増えるのにエネルギー消費が減り最も効率的に太ってしまうことが動物実験で証明される
体内時計が狂うと食欲が増えるのにエネルギー消費が減り最も効率的に太ってしまうことが動物実験で証明される
人間は24時間周期のリズムを刻む「体内時計(サーカディアンクロック)」を脳内に持っており、この体内時計を元に身体の様々な機能が制御されます。眠くなったり、食事や就寝のタイミングに合わせエネルギーの蓄積・消費を制御するのも体内時計に基づいた性質です。また体内時計は精神的にも大きな影響を与えることが分かっています。
体内時計は朝浴びる明るい光や食事の刺激を元に毎日微調整されており不規則な生活を送ると体内時計が狂うことが知られていますが、今回、オランダ・ライデン大学の研究者Claudia Coomansらが体内時計が狂うとエネルギー代謝や食欲が大きな影響を受け非常に太りやすくなることを動物実験で証明し報告しています。
(省略されています。全文を読む)
Category:ダイエット・メタボリックシンドローム
2012.11.19
不規則な時間にだらだら食べるより、規則正しい時間に高カロリーをとった方が太らない
不規則な時間にだらだら食べるより、規則正しい時間に高カロリーをとった方が太らない
イスラエル・ヘブライ大学の研究者がマウスを使った実験を行い、同じだけのカロリーをとるなら不規則な食生活を送りダラダラと食べるよりも、毎日決まった時間に高カロリーの食事をとった方が体重が増えないという結果を発表していています。
これまでの研究において太るのは2つの生活習慣が原因と分かっています。1つは「食べ過ぎること」であり、もう一つは「不規則な食生活を送ること」です。前者の食べ過ぎが肥満につながるのは当然と言えますが、後者には「体内時計」が関わっています。
多くの動物には「体内時計」という仕組みがあり、規則正しい生活を送っている場合は食事を食べるタイミングに合わせて身体が食物を効率良くエネルギーに変換出来る状態になるのですが、不規則な食生活では、体内時計が狂い食べたものを効率よくエネルギーに変換出来ず脂肪として貯め込んでしまうことが分かっています。
研究者らはマウスを4つのグループに分け、それぞれ異なった状況に置きました。食事の種類 何時食べることが出来るか 18週間後の体重増加 グループA 高カロリー食 いつでも →→→ もっとも増加(=100%) グループB 高カロリー食 決まった時間のみ →→→ 82% グループC 低カロリー食 いつでも →→→ Bより70% グループD 低カロリー食 決まった時間のみ →→→
このような条件でマウスをおよそ4ヶ月間飼育し、その後に体重を含め様々な検査をしました。もっとも体重が増えていたのは高カロリーの食事を自由に食べることが出来たグループAのマウスでした(当然です)。そして、グループBの決まった時間にのみ食べれるマウスはグループAと比較して体重が18%軽く、血中のコレステロールも30%低い値を示しました(まあ食べる量が減った分、これも当然です)。
そして驚くべきことに、グループCのマウスは低カロリー食ながら自由な時間に食べることが出来たため結果的にグループBと同じだけのカロリーを摂取していましたが、同じカロリーを食べたにもかかわらずグループBよりも12%体重が増加していました。また、血中コレステロールも21%高い値を示しました。
さらにグループBのマウスは、どれぐらいストレスを感じているかも示す血中のホルモン「グレリン」の量がグループCのマウスに比べて25%少なく、体内の炎症を示すコルチコステロンの値も53%低い結果を示しました。これらの結果はグループBのマウスは満足した生活を送りつつ体重増加を抑えることに成功していることを示しています。
日常生活で食事制限をするとストレスを感じ、このストレスが原因となりダイエットが長続きしなかったりします。今回の結果は、ダイエットをする時には「食べる量」以上に「規則正しい生活」に気を配ることが重要であることを示しています。
(省略されています。全文を読む)
Category:ダイエット・メタボリックシンドローム
2009.09.03
なぜ酒飲みは朝が苦手なのか?体内時計を狂わせるアルコールの効果が明らかに
なぜ酒飲みは朝が苦手なのか?[[体内時計]]を狂わせる[[アルコール]]の効果が明らかに
Category:未分類
2007.05.16
高脂血症薬、睡眠障害に効果? マウス、早寝早起きに
高脂血症薬、[[睡眠]]障害に効果? マウス、早寝早起きに
高脂血症治療薬として用いられるフィブレート系の薬物が、マウスの体内時計を早寝早起きに変えることを、産業技術総合研究所と早稲田大が突き止めたそうだ。睡眠障害の治療薬として期待出来るかもしれない。
産総研の大石勝隆らの研究によるとエサに0.5%フィブレートを与え続けると2週間で以前に比べて活動時間が3時間前にズレ、明るい時間帯から活動を始めるようになったそうだ。遺伝子解析によると、フィブレートの受容体であるPPARαが体内時計を調整していることも分かった。
Category:睡眠
2003.08.24
体内時計が細胞周期も制御していることを発見
[[体内時計]]が細胞周期も制御していることを発見
発見したのは神戸大学の岡村均教授と山口瞬助教授ら、マウスを部分肝切除する際にマウスを2つのグループに分け、片方は夜明け前に、もう片方は8時間後の昼間に肝を一部切除した。
両グループとも肝細胞分裂の前段階であるDNA複製がおきたのは切除36時間後であったが、実際に核が分裂したのは夜明け前に切除を行ったグループの方が8時間遅くなり、両グループとも結果的に同じ時間(3日目の夜明け前)であった。
これらの時間調整は時計遺伝子mPerが核の分裂を抑制するwee1を制御しているためであった。
3日目の夜明け前、mPerがwee1の効果を抑制したため分裂が始まったように見えるらしい
Category:基礎研究