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Science


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1998/01/16
■ヒト正常細胞にテロメラーゼを遺伝子導入して細胞の寿命をのばしたアンチエイジング・老化抑制
ヒトの正常細胞は分裂回数が決まっており、最終的には”replicative senescence(分裂的老化)”状態になる。以前から染色体の両側にあるテロメアの短小化が老化を引き起こす分子時計として働いているのではないかと言われてきた。この仮説を確かめるためヒト正常細胞にテロメラーゼを導入したところ、細胞は分裂を繰り返すごとにテロメアが長くなり、活発に増殖し、老化した細胞に現れる「β-galactosidase」が減少した。

テロメアによる細胞分裂寿命は、テロメラーゼの遺伝子導入により回避できることがこれから分かる。遺伝子導入法は近年、めざましい勢いで技術が進歩しており、この方法だけでも100歳まで「お肌つるつる」に出来るだろう。

いわゆる老衰の原因の一つとして腸壁細胞が分裂寿命をむかえ、腸の機能低下から栄養をうまく吸収出来なくなる事が知られている。これもテロメラーゼの導入により回避できるのではないだろうか。

まぁ、通常回数よりも多く分裂させるわけだからガン化する確率も少しあがるだろうが

原文:
Extension of Lige-span by Introduction of Telomerase into Normal Human Cells
Science 1998,vol 279 p.349


2002/06/07
■精子の幹細胞を維持する仕組みが分かった成体幹細胞
ヒトと同じくショウジョウバエの精子も生きている間に次々に生み出される。この精子は精子幹細胞(GSCs)が分裂をして自らの数を維持しつつ、分化して精子を作り出すことにより維持されているが、GSCsがどのようにその数をコントロールされているのか明確では無い。

今回、研究者らはショウジョウバエの精子幹細胞がニッチ(niches)の中でキャップセル(Cap cell)とDE-カドヘリン、アルマジロ、βカテニンを介して結合している時にのみ精子幹細胞として維持され、この結合が無くなると精子に分化してしまう事を発見した。このような幹細胞維持機構は他の臓器でもある可能性がある。

原文:
Germline stem cells anchored by adherens junctions in the Drosophila ovary niches.
Science vol.296 p.1855-1857




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